2014/04/03 - 2014/06/18
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キャッツアイさん
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[モンテアミアータ]
この地域の人達にとって
モンテ・アミアータは
尊敬と畏怖をこめて、あがめられている存在のようです。
日本人にとっての富士山のようなものでしょうか?
でも、その強い崇拝の思いは
普通の人の想像以上のものがあるような気配さえします。
エトルリア民族の時代から聖なる森として存在し
カロリング朝時代のベネディクト派のサンサルバトーレも修行を行い
聖ベルナルディーノも修行したといわれるモンテアミアータ。
大昔からアミアータ山は聖なる山として存在してるようです。
そんなモンテアミアータの名前を
何度も何度も、乗馬をしている間にも耳にしました。
「あの方向が、モンテアミアータだよ」と・・
モンテアミアータ
地球の軸?となる大切な神聖な場所が、地球上に数箇所あるとかで
そのもっとも神聖な場所がモンテアミアータだと
ヨガをやる人とかチベットの高僧の人達には知れ渡っているとか・・
そんなつかみどころの無い話を聞きつつ
(そう理解したけれど・・・語学力のなさを想像力で適当にカバーしているのであしからず。)
それで最近はモンテアミアータの近くに移住してくる外国人が
結構いるのだとか。
(頷きながらも、本当は適当に聞き流している私)
アルチドッソには最近、チベット寺院も建設され
メディテーションとかのイベントがあると
それこそ世界中から人々がやって人が沢山集まるんですって。
八百万の神様を信じる「結婚式は牧師に誓いお葬式はお坊さんに託す
ナンデモアリ」の私には、ちょっと宇宙の外の話しでした。
ところで、やりたかった乗馬、
早速、本日、体験です!!
ドキドキ、ワクワク♪
これが2度目の乗馬・・・・
ハワイのクアロアで平地を1時間、初体験の乗馬をして以来です。
大丈夫か?
ま、なんとかなるでしょう!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
電車やバスにちゃんと乗れるの?
トラブルがあった時、語学力無くて大丈夫なの?・・・
考えれば考えるほど、心配や不安にかられ、
出発直前までこの計画から逃げ出したかった。
でも、空の巣症候群の空虚な自分にカツを入れるために
無理やり緊張感のある場所に身を置くことにした
語学力超初級なのに・・イタリア縦断、2ヶ月半の一人旅・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今日も快晴
この爽やかさな風や緑の中にに身を置くと
細胞が深呼吸しているように感じる。
体の隅々まで、清冽な清水が染み渡っていく・・・ -
丘陵の上のほうにある宿で
乗馬をする為のお迎えの車を待ちます。
前日の話では、馬で迎えに来る・・と言っていたけれど
馬主が深酒をして、寝坊したとか( ̄▽メ ̄)
そこで、予定が変更に。。。←これぞイタリア?♪
馬ではなく、車で私をピックアップしてから
馬を放牧しているところまで行き
そこから約2時間の乗馬をスタートすることになりました。
迎えにきたトヨタのランドクルーザー。
悪路の山道に何年耐えてきたの?っと思わず車にききたくなるほどの
ポンコツ寸前。
それでも、他のお客2名を乗せて、宿に来て
さらに私を乗せて、
さて、出発です!
「沢」が道になっているような細く険しい急勾配の坂道を
車はうなりながら走ります。
相当な悪路です。
体は右に左に揺さぶられ倒され、ジャンプし、・・
乗馬をする前に、頚椎捻挫を起こしそ。。。
車が乗馬がわりですか?と言いたくなる揺れよう。
まるでロデオゲームしてるみたいじゃん・・
でも
日本車はさすがです!
こんな扱いをされても、エンストしないものね♪ヾ(∀・o )ノ゙
おっと、予想外。
ジェトコースターに乗っているときと同じ高揚感が沸き起こります。
コツが掴めた・・!
かつて5年ほどやってきた呼吸法で体をコントロール。
丹田を意識して、軸がぶれないように体幹を整える。
このロデオゲームもどきの車中体験も、
やがて体験する乗馬のウォーミングアップになったかも~。 -
草が膝上まで生い茂るような場所にも、車はグイグイ入って行きます。
草がよくタイヤに絡みつかないものだ・・変に感心しちゃう。
そして、やっと車を停め、
積んであった鞍などを、放牧場の柵に、並べていきます。
馬主の助手をしているような感じの男の子が
馬を集めにいくようです。
馬達は、緑の草原を
颯爽と風を切って走り回り、幸せそう・・・
その景色は、まるで映画で見るシーンのように素敵! -
男の子の合図で
馬達は、一箇所に集まりそうです。 -
何度見ても、馬の走る姿は美しい!
映画の一場面を観てるよう。
うっとり眺めています・・
馬は美しいなあ~♪ -
柵の所に馬達は集められました。
『どの馬がいいか?』と聞かれたので
「大人しい馬がいい」と言ったら選んでくれている。
連れてこられたのは、大柄の黒っぽい馬。
「大人しい馬がいい」と言っておきながら
馬の大きさに圧倒されて・・・・
図々しくも気が変わり
「小柄で白い馬がいい」と言っている私。
スンマセン。オバサンは図々しいのが特許です。
小柄な、白っぽい馬を連れてきてくれました。
白い馬が好きなのでモチベーションあがります!!!
(ちょっとグレーがかっているのは目を瞑る)
『馬は乗ったことがあるか?』
「はい。1度だけ」
馬主、かすかにため息しましたね。
ヤレヤレとでも???わかります。気が重いでしょうよ。(;´Д`A;; -
馬主の肩に手をかけ、彼が差し出したひざに遠慮なく足を乗せて・・・
ヨイショ!!
っと、馬にまたがりました。
うわっ 視界が高~い Σ(゚д゚lll)・・・
手に、アイパッドを持っていた私。
馬主にダメだしくらい、取り上げられてしまいました。
袋のようなものに入れられて
私の鞍の後ろ側に取り付けられたようです。
あれ?
鞍に取っ手がない・・・汗・・・
何処を持てばいいの?
どこで体を支えればいいの?
ハワイのときは、鞍の真ん中に(馬の首の後ろ辺り)突起があって
ハンドルのように、そこを持っていればバランスが取れたのに・・
どこを見ても鞍はツルンとして、突起がないわぁ~ 汗汗汗
慌てましたが、イタリア語がちゃんと話せなので
潔く諦めました。
さて、どうしたものか・・
これでは・・歩きだしたとたんに、掴まれずに・・
滑り落ちてしまうww( ̄Д ̄;)www
しか~し!
「えーい!矢でも鉄砲でも持って来てちょうだいな」的な・・
こうなると気が座ってしまうのが女性の得意技。
掴めるのはとりあえず見たところ、鞍だけ。
紐を掴んだら、馬は走り出すか向きを変えてしまうか・・きっとヤバイでしょう。
馬の首の辺りの鞍の端っこを、指先で掴み、体を支えます。
あはは・・これじゃ、揺れたら落ちる・・( ̄▽メ ̄)
乗馬で怪我して、イタリアの旅も中断か??オイオイ・・
乗馬、なんでやろうなんて思っちゃったんだろう・・・
ちょっと後悔してる。でも、もう遅い
ま、やるしかない。。 -
歩き出しました。。
馬主は前を行くので(←せめて最初だけでも私の後ろに付いて欲しいのにな~)
私が馬から落ちても気がつかないで行ってしまいそう・・・笑い事じゃないけど
笑っちゃうわ( ^∀^)←変なテンションになってます。 -
まるで、水の流れていない山の沢を登っていくような険しさ
道には木の枝が飛び出し、
大きな岩も突き出ているし
下の大きな石もゴロゴロ不安定に揺れるし
馬はツルツルした石を踏み、足を滑らせる。
馬はもたつきながらもバランスをとろうとする。。
今にも転びそう・・・・
でも、馬はこの道はプロだ!
大丈夫だ、転びはしない・・そう自分に言い聞かせる。
それより、こんな体重の重いおばちゃんを乗せてしまって
かわいそうに・・
体を浮かしたところで・・加重は変わらない・・ごめんね、重くて・・ -
程なくして
あれ・・・
なんだかコツがつかめてきた気がしてきます。
馬主も同じように「大丈夫」と思ったのか
後ろを振り返ることもしなくなりました。
体の軸を意識していると、どんなに揺れても対処出来る気がしてきます。
鞍を掴むより、
むしろ膝から下の足で体のバランスを取ると
安定するように感じ、
それ以降は、体の感覚に集中しました。
ああ!
やっと景色を楽しめるようにまでなってきてます!!! -
よしよし
今度は、楽しめている!!!
もしかしたら、前世で馬に乗っていたのかしら?私(笑)
(足をひっかける)器具に乗せた足先に意識を持って
そこでバランスを取り
調子に乗って、恐る恐る両手を離してみました。
手を離した方が
むしろ体制が落ち着くようです。
そして道は開けて来て
大きな石や岩だらけの坂道が終わり、
小砂利のなだらかな坂道になりました。
野心がムクリ。
両手が自由なら、写真も撮れるじゃん!
鞍の後ろ側に取り付けたポケットに
細心の注意をして、恐る恐る手を伸ばしてみました・・・
馬主に見つかってダメ出しされないように
緊張しつつ、ゆっくりゆっくり
アイパッド
うまく手に持てた!
危険をどこかで感じつつも、
片手で写真を撮り始めます。
カシャ!カシャ!
・・っと馬が急に駆け出しました。エッ(´□`*ノ)ノ ゚・ -
馬主がすぐさま気づいて
「ドゥドゥ」っと言って
走るのを止めてくれましたが・・
もっと走り出したら、ダメだったかも。。
一気に緊張感マックスでしたが・・
それでも・・・頭の隅っこが冷静な指令を出しているようです。
馬主が再び前を歩き出した後
懲りもせず、再びアイパッドを取り出し、
右手でやっと持って
見よう見まねで馬の跳ねるのにあわせて
足の裏に体重を乗せ
リズムをとってお尻を浮かしながら対処します。
緊張すると馬にも伝わってしまいそうなので
呼吸法で体を緩めます。
おお!これなら怖くない。
走りだしても、次は大丈夫!
きっと対処できる(。+・`ω・´)シャキィーン☆
でも、いつ走り出すかわからないから
その積りで注意していないといけない汗 ━(il`・ω・´;) ━
気を引き締めます。 -
急な坂ではアイパッドを仕舞い
平地になったところでは
両手を鞍から離して
写真をとってみたり動画を撮ったり。。。
アイパッド、持ってきてよかった!
記憶は薄れても、動画や写真があると
何度も、鮮明に思い出せるもの! -
沢登りのような石ころ道を行く時の動画が取れれば最高だったけれど
絶対むり。
いつか、あのスリル満点の沢の山登りの所を
動画で撮る挑戦をしてみたいなァ・・・(人-ω-)。o.゚ -
平地になるとすぐ動画。
そして写真。 -
-
けっこう、山(丘?)の上のほうまで来たみたいです。
-
視界が開けて
下界を眺めつつ
馬に乗ってるって気持ちいい!爽快!! -
頂上辺りに到達しているようです。
道はそれまでと違い、嘘のように平和感溢れます。
なだらかな登りですが、どちらかというと平坦で
ほっとします。
列はのどかに進みます。 -
すっかり、気を抜いて・・
山の空気を吸い
景色を存分に眺め
動画を取まくります。 -
その先の、坂を上がった所は
さえぎるものが無い開けた場所でした。
そこで、馬に水を飲ませ、少しの間、休ませまるようです。 -
-
ロシアから来た女の子です。
乗馬が大好きなんですって。
かなり乗りなれていました。
彼女も、白い馬が大好き。 -
馬主のところで、助手みたいにしながら
馬の勉強をしているんだそうです。
ドイツから来ているんだって言っていました。 -
お腹空いたよね。
いっぱい働いちゃったものね。
モクモクと、草を食べています。
馬の背にオレンジ色のコレ
馬主さんにアイパッドを仕舞われた袋というかカバー・・
アイパッドを取り出す時も、
背をそらして後方に手を伸ばし
手探りで 指先で掴んで 手前に持ってくる、、、
落とす可能性もあって・・この瞬間はすごく緊張しました。 -
馬主さん。
お酒が24時間抜けないって言ってました。
でも、宿のオーナーも周りの人達も
彼の腕の確かさには、一目もニ目も置いていました。
それにかなりの勉強家、読書家だとか。
馬を扱わせたら、彼の右にでるものは居ないという評判です。
あの急勾配の沢を山登りをするように車を進めるあの腕をみても
確かに「すごいもの」があると感じます。
ここでも、馬たちが、彼にだけ甘える仕草をしました。
彼の背中を鼻先でこすってくるのです。
すると彼は、馬に体重をかけるように背中をもっと寄せるのです。
素敵な光景を見た気がしました。
これだけ馬の心を掴んでいる馬主。
ただの酒びたりの、のん兵衛ではないんですね。 -
少し休んだ後、
帰り道は、違う道を行くようです。 -
最初と違い、道はほぼなだらかな坂道。
馬も人ものんびり山道を行きます。
パッコパッコ・・・ -
こんなところにも、家があるんですね。
-
朽ちた石造りの家です。
歴史を感じます。 -
ここも廃墟かしら
人は住んでいるのかしら?
こんな山の上に住むって
色々不便でしょうが気持ち良さそうです。 -
少しづつ、下り坂になってきました。
ここは人が住んでいます。
この家の他に見回しても他の家が無かったのですが
お隣の家といっても
2キロくらい離れていたりすることもあるんですって。
しばらく、急勾配の下り坂が続きます。。 -
かなり下りてきました。
麓に近くなりました。
ここまで来ると
ちゃんと道路が整地されています。
生活感が感じられます。 -
車が1台、
ここの道を通りぬけていきました。
馬主は馬を道の隅っこに寄せ
車もスピードを落としてゆっくり行きました。
馬が興奮しないように
皆さん気を配るのですね。
いいなー。こんな場面にも癒されます。 -
麓の辺りには集落毎にバールが2、3件づつあるようです。
小さな村落に来ると馬をその都度を止め、
馬主はバールで皆に珈琲をご馳走してくれながら・・
馬主は、またお酒です。
お酒がガソリンなんですって。
宿まで帰るまでに、こうして3件のバールに寄りましたが
その度にガソリン注入していた馬主。笑。
これで、あとで車運転しちゃうんですから、お酒相当強いんですね!
そして
この日
私もケガせず帰還できました^ - ^
楽しい乗馬体験でした!!
宿のオーナーは心配してくれています。
乗馬を経験したお客様は全員、翌日すごい筋肉痛になるのよって。
私?私は翌日になっても全く筋肉痛無しだったので
全然、筋肉使ってなかったみたいです。
まだまだ、乗りたいくらい!と言ったら
宿のオーナーは、
そんなこともあるのかしら??と首をかしげていました。
いやー、きっと・・・・
すぐコツが掴めて楽しかったから
前世、きっと馬に乗っていたんだわ、私。(爆)
・・・怪我をしなかったからイイものの、少し調子乗っていますネ・・
とにかく、やりたかった乗馬を存分に楽しめ大満足でした^ - ^
次は
小さな美しい村のボルゴ
センブロニアーノ
【25】センプロニアーノ http://4travel.jp/travelogue/10950156
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この旅行記へのコメント (3)
-
- さんちゃんさん 2015/01/12 21:50:28
- ドキドキ乗馬体験!
- キャッツアイ様
2度めの乗馬で、写真を撮る余裕があるなんて素晴らしいですね。
旅行記を見せて頂いていると、わたくしまで馬に乗っているみたいな臨場感溢れる写真で、どこかを掴まなければ振り落とされそう・・という気持ちになりました。
また、楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
さんちゃん
-
- liberty-libertyさん 2015/01/01 16:26:09
- 今年も宜しくで〜す(^o^)/
- キャッツアイさん
明けましておめでとうございます!
年末までは仕事も立て込んでいて
お正月になったら今年はひたすら自宅でゴロゴロして
ビール片手に1日中好きなコトしよう!と決めていました(^o^)
只今計画実行中です(笑)
ようやくキャッツアイさんの旅行記も続きが読めました♪
今回の乗馬編もとっても面白かったです!
私、このグロッセートの風景、好きだなぁ(*´∇`*)
キラキラした緑の小路
風の音も砂埃の匂いも感じられそうな写真の数々
ここで馬に乗るなんて、メチャメチャ羨ましい体験(≧▽≦)
そしてその乗馬のスリルと高揚感が伝わる
キャッツアイさんの描写力はさすがですね(^o^)
よぉし♪
私も今年もまだまだ知らない風景を見て感動するぞ〜!と
気合が入りましたo( ̄▽ ̄)o
2015年も何卒宜しくお付き合い下さいね〜(^o^)/
リバ2
-
- again20さん 2014/11/20 07:40:19
- 誰もがグロッセートで乗馬体験をしてみたくなる
- キャッツアイさん
自分自身いろいろと忙しく、久しぶりに読まさせていただきました。
久しぶりに読んだキャッツアイさんのブログは乗馬体験記、
今までのキャッツアイさんの旅ブログの空気感からガラッと変わり、
何とも清々しい旅ブログ、キャッツアイさんの新境地を
見せてもらった感があります。
「今日も快晴」と言う2枚目の写真、良い写真です。
この写真を見ただけでも満足、満足。
3枚目を見たら、驚きです・・・。
光の光線がオリーブ(?)の木々に降りそそぐ、2枚目、3枚目を
何度も何度も交互に見ました。
そして乗馬体験記、これを読めば、この臨場感に満ちた写真を見れば
誰もがグロッセートで乗馬体験をしてみたくなる。
こんな清々しいブログを作ったキャッツアイさんに感謝!・・・です。
again20
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