2014/07/03 - 2014/07/03
17位(同エリア84件中)
昆虫博士さん
野生動物、氷河、マッキンリー山を見るため、アラスカに行ってきました。
6日目はデナリ国立公園内の野生動物を見るため、始発のシャトルバスでワンダー湖まで行きました。途中、ムース(ヘラジカ)、カリブー(トナカイ)、ブラウン・ベア(グリズリー)、カンジキウサギ、ホッキョクジリスを見ることができました。特に、カリブーはたくさんの群れに遭遇しました。
また、雲がかかっていて北米最高峰のマッキンリー山(デナリ)は見ることができませんでしたが、デナリの壮大な風景を満喫できました。
■ アラスカ 北の大地&野生動物 9泊10日 ■
1〜2日目) 準備編, 往路, スワード・ハイウェイ
http://4travel.jp/travelogue/10905727
3日目) キーナイ・フィヨルド国立公園 氷河クルーズ 海の野生動物&鯨のジャンプ
http://4travel.jp/travelogue/10906719
4日目) キーナイ・フィヨルド国立公園 氷河までハイキング → タルキートナ
http://4travel.jp/travelogue/10907645
5日目) タルキートナ 植村直己ゆかりの地 → デナリ国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10908301
★6日目) デナリ国立公園 野生動物の宝庫 ワンダーレイク行き始発バス
http://4travel.jp/travelogue/10909392
7日目) デナリ国立公園 マッキンリー山鑑賞 アイルソン行きバス
http://4travel.jp/travelogue/10912237
8日目) デナリ国立公園 レンジャー引率ハイキング → アンカレッジ
http://4travel.jp/travelogue/10916649
9日目) プリンス・ウィリアム湾 氷河クルーズ 26の氷河&ラッコの大群
http://4travel.jp/travelogue/10920574
10日目) 先住民文化センター, 帰路, 総集編(海と大地の野生動物)
http://4travel.jp/travelogue/10923725
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
PR
-
始発の公園内シャトルバスに乗るため、日の出前の3時30分に起床です。
今の時期はほぼ白夜で、深夜0時に日没、早朝4時に日の出です。
残念ながら、天気は曇りです。 -
昨日、戻ってきたときには あまり車が停まっていませんでしたが、この時間はズラッと車が並んでいます。
Denali Park Hotel ホテル
-
ホテルのあるヒーリーからデナリ国立公園までは車で15分ほどです。
-
公園近くのサブウェイで、シャトルバス内で食べる昼食を調達します。
サンドイッチ1つ 10ドル前後です。
このサブウェイは24時間営業で、デナリ滞在中にとてもお世話になりました。
シャトルバスでは食料と水を各自で準備する必要があります。サブウェイ (デナリ国立公園店) ファーストフード
-
ウィルダネス・アクセス・センターの駐車場前に動物を発見!
こんなところで野生動物に会えるとは、さすがデナリです。
おそらく早朝だから、こんなところまで出てきているのでしょう。デナリ国立公園 国立公園
-
ムース(Moose, ヘラジカ), メス。
メスは角がないので、馬のみたいに見えます。
車をすぐ横に移動させても さほど気にせず、一心不乱に木の葉や草を食べています。
※ ヘラジカは北米ではムース、ヨーロッパではエルク(Elk)と呼ばれます。また、北米でエルクはアメリカアカシカを指します。 -
車を駐車場に停めた後も、まだ同じところで食事をしていました。
-
ウィルダネス・アクセス・センター(Wilderness Access Center), 0.7マイル(1.1キロ)。
全てのシャトルバスや観光バスは、ここから出発します。
15分前集合ですが、席は早い者勝ちなので よい席を確保するため30分前に着きました。
※ 以下、マイル表示は公園入口からの距離です。ウィルダネス アクセス センター 建造物
-
シャトルバスのチケットです。
5ヶ月前にインターネット予約をし、昨日ウィルダネス・アクセス・センターでチケットに交換しました。
今日乗るバスは、5時15分発ワンダーレイク行きのシャトルバスで、全てのバスの中で始発です。
早朝の始発バスなので、野生動物が見れると期待しています。
往復11時間ですが、料金は47.25ドルとかなり安いです。 -
今日乗るバスが来ました。
古いボンネットバスです。
緑色のバスはシャトルバスで、ベージュ色のバスが観光バスです。
運転手と反対側(進行方向右側)の一番前の席を陣取りました。
道路上の小動物も見れるなど、動物観察にはよい席です。
この日の運転手は、いろいろ説明してくれますが、ボソボソとしゃべっていて 全然聞き取れませんでした。
しかし、目が良く いろんな動物を発見してくれました。
また、ヘビースモーカーだったので、自分のタバコのためもあり、各休憩所でしっかりと休憩させてくれました。 -
バスのナンバープレートには、ゴールドラッシュが描かれています。
-
出発です。
出発してすぐのところに、簡易の信号があります。
工事により1車線になっています。 -
サベージ川までの14.8マイル(23.8キロ)は舗装道路で、一般車両も走れません。
周囲にはタイガ(Taiga)と呼ばれる針葉樹林が広がります。 -
タイガからツンドラ(Tundra)に替わるあたりで、遠くにムースを発見!
走ってすぐに動物が出てきて、乗客は大興奮です。 -
ムース(Moose), オス。
立派な角をもっています。
ヘラのような角をもつのでヘラジカ、鹿の中で最大なのでオオジカとも呼ばれます。
低木の葉や草を仲良く食べています。
寿命はオスが12年、メスが20年です。
デナリには約2000個体が住んでいます。 -
サベージ検問所(Savage Check Station), 14.8マイル(23.8キロ)。
もう少し遅い便だと レンジャーによる人数確認と国立公園の説明がありますが、早朝なのでレンジャーは不在でした。
この先には一般車両は通行できません。
ただし、許可を取った研究者と写真家は、一般車両でも奥地に入れます。 -
サベージ川(Savage River)。
一般車両でも入れる終点に駐車場があるので、ハイキング・トレイルがあります
デナリ最終日に、この川沿いを少しハイキングをしました↓
8日目) デナリ国立公園 レンジャー引率ハイキング → アンカレッジ
http://4travel.jp/travelogue/10916649サベージリバー 滝・河川・湖
-
この検問所から先は、未舗装道路です。
そして、タイガがなくなり、ツンドラになります。
※ ツンドラは、英語では “タンドラ” という発音です。 -
テクラニカ休憩所(Teklanika Rest Area), 30.7マイル(49.4キロ)。
最初のトイレ休憩です。 -
テクラニカ川(Teklanika River)。
レース状の川、いわゆる網状河川(Braided River)です。 -
ポリクローム・パスに向かいます。
カードレールもない切り立った崖の道です。 -
ポリクローム・パス休憩所(Polychrome Pass Rest Area), 45.9マイル(73.9キロ)。
展望台のような場所で、トイレはありません。ポリクローム パス 自然・景勝地
-
ポリクローム・パス(Polychrome Pass)とは、“極彩色の峠” の意味です。
天気が悪くても、絶景が広がります。
紅葉の時期は、もっと極彩色になるのでしょうね。
紅葉の時期にも来てみたいです。 -
ツンドラにはいろんな花が咲いています。
イワウメ (Lapland Diapensia, 岩梅)。 -
キク科の植物。
ウサギギク(Frigid Arnica)か。 -
トクラット休憩所(Toklat Rest Area), 53.5マイル(85.4キロ)。
望遠鏡で裏山をのぞいています。 -
ドールシープ(Dall Sheep)。
このヒツジは山の高いところに生息しているので、地上から見ても白い点にしか見えません。
デナリ国立公園は、元々はこのヒツジを保護する目的で自然保護区が作られました。
寿命はオスが12年、メスが20年です。
デナリには約2000個体が住んでいます。 -
この休憩所にはトクラット・ビジターセンター(Toklat Visitor Center)がありますが、着いたのが9時前だったので、まだ開いていませんでした。
“国立公園パスポート” にスタンプを押すため、帰路に立ち寄ることにします。トクラット ビジターセンター 散歩・街歩き
-
トクラット川(Toklat River)。
この川もレース状の網状河川(Braided River)です。 -
休憩所を出て走っていると、道路の上に小動物がいます。
カンジキウサギ(Snowshoe Hare)。
冬毛は白ですが、夏毛は灰色です。
冬毛のカンジキウサギは、この3月に見ました。
■ 関連旅行記 ■
ユーコン 極北&オーロラ(3/全5): クルアニ国立公園 → ホワイトホース(野生動物保護区)
http://4travel.jp/travelogue/10871196 -
ホッキョクジリス(Arctic Ground Squirrel, 北極地リス)。
1年のうち9ヶ月を冬眠して過ごすリスです。
デナリでは、よく見かけました。 -
トクラット休憩所からストーニー・ヒルの間では、カリブー(Caribou, トナカイ Reindeer)の群れをいくつも見ました。
遠いですが、角が短いのでメスです。
カリブーはシカの仲間で唯一オス・メス共に角を持ちますが、オスの角の方が立派です。
寿命はオスが12年、メスが20年です。
デナリには2000個体以上が住んでいます。
※ 英語ではヨーロッパの個体群を “レインディア”、北米の個体群を “カリブー” と呼びます。なので、デナリのトナカイは “カリブー” と呼びます。なお、北米でもクリスマスのトナカイは北欧のトナカイなので、“Reindeer” と呼びます。 -
こちらにも、カリブー。
-
カリブーが道路に出てきました。
-
このカリブーは、首に発信機を付けています。
調査の対象なのでしょう。 -
こっちでもカリブーが座っています。
角が長いのがオス、短いのがメスだと思います。 -
またもカリブー。
これは明らかにオスです。 -
こちらには、カリブのメス。
-
ドールシープ。
山の中腹に5匹います。
点のようにしか見えませんが、同乗者が指摘してバスを停めてくれます。 -
マッキンリー山の展望ポイントであるストーニー・ヒルを目指します。
-
ストーニー・ヒル(Stony Hill), 61マイル(98.2キロ)。
この丘はマッキンリー山がきれいに見渡せることで有名ですが、あいにくの曇りでまったく見えませんでした。ストーニー ヒル 山・渓谷
-
快晴ならば、ここにマッキンリー山が大きく見えるはずでした。
翌日は、ここからきれいにマッキンリー山が見えました↓
7日目) デナリ国立公園 最奥部ビジターセンターでマッキンリー山鑑賞
http://4travel.jp/travelogue/10912237 -
ストーニー・ヒルを出てすぐのところで、ブラウン・ベア(Brown Bear)を発見!
デナリではブラウン・ベアと呼ぶことが多いですが、グリズリー・ベア(Grizzly Bear)や日本語ではハイイログマと呼ばれることもあります。
北海道にいるヒグマと同じ種類のクマです。 -
かなり遠くて点にしか見えませんが、動いています。
写真を拡大してみました。
歩いたり、寝そべったりしています。
結局、デナリで見れることができたクマはこの1頭だけでした。 -
皆がクマの撮影に夢中になっていると、道路にはホッキョクジリスが出てきていました。
-
カリブーの大きな群れです。
1頭のオスが20数頭のメスを率いています。 -
アイルソン・ビジターセンター(Eielson Visitor Center), 66マイル(106.2キロ)。
2008年にリニューアルしたビジターセンターで、半地下のようになっています。
デナリ国立公園のビジターセンターの中で最も公園の深部にあるので、環境に配慮した設計になっています。アイルソン ビジターセンター 建造物
-
残念ながら、今日も明日も天気が悪そうです。
-
このビジターセンターからは、雲がないとマッキンリー山が望めます。
この方向に見えるはずですが、厚い雲に覆われています。
マッキンリー山が比較的きれいに見ることができるのは、訪れた観光客の20〜30%と言われています。
南からの湿った風がマッキンリー山などがあるアラスカ山脈にあたり冷やされて雲になるので、マッキンリー山は特に雲に隠れることが多いです。 -
ビジターセンター前に置かれている角はムースのものです。
オスのムース2頭が角で戦っていて、抜けなくなり、そのまま死んでしまったものです。 -
晴れていれば、このようにマッキンリー山が見えるはずでした。。
-
翌日、この同じ場所からマッキンリー山の全貌が見てみると、この日は巨大な山体が雲に隠れていたことがわかりました。
-
マッキンリー山は見えませんでしたが、このビジターセンターからのアラスカ山脈の眺めはとてもよいです。
-
ビジターセンター周囲にはツンドラの中を歩けるトレイルが整備されていますが、天気が悪かったので 歩きませんでした。
-
ワンダー湖(Wonder Lake), 85マイル(136.8キロ)。
このシャトルバスの折り返し地点になります。
早朝 5時15分に出発して、途中休憩しながら 5時間半で到着しました。ワンダー湖 滝・河川・湖
-
ワンダー湖の周囲はタイガ(針葉樹林)になっています。
-
ワンダー湖キャンプグランドはマッキンリー山が望めるため大人気で、さらにサイト数が少ないので、なかなか予約することができないようです。
-
デナリにいると、壮大な風景が当たり前になってきます。
-
ゴゼンタチバナ(Bunchberry)。
赤い実がなります。 -
ノバラ(Wild Rose)。
ピンクのきれいな花です。
茎にはちゃんとトゲがあります。 -
シモツケ(下野)の仲間(Alaska Spiraea)。
-
トウヒ(Spruce)。
枝先の赤いボール状のものから、若い葉が生えていくのですね。 -
ワンダー湖からは、来た道と同じ道を引き返します。
休憩地点も、基本的に同じ場所です。 -
帰り道は右側の席が見晴らしが良いので、風景を楽しみます。
-
ワンダー湖とアイルソン・ビジターセンターの間の景色も、ポリクローム・パスに負けず劣らず 壮大です。
-
再び、アイルソン・ビジターセンター。
午前中とは違って、ハイキングしている人がけっこういます。アイルソン ビジターセンター 建造物
-
ビジターセンター前のツンドラだけでなく、裏の山にも登っています。
-
再び、ストーニー・ヒル。
ストーニー ヒル 山・渓谷
-
カリブーのオス。
行きと比べると、格段に動物の目撃数が減りました。 -
こんな名もないところをハイキングしている夫婦がいます。
-
ここにもカリブー。
-
トクラット休憩所では、ビジターセンターが開いていたので立ち寄ります。
トクラット ビジターセンター 散歩・街歩き
-
中には国立公園レンジャーが駐在し、さらにアラスカ・ジオグラフィク社(Alaska Geographic)の本や小物を売る売店がありました。
-
再び、ポリクローム・パス(極彩色の峠)。
-
この山道はヒヤヒヤします。
-
サベージ検問所が見えてきました。
下界に降りてきた感じがします。サベージリバー 滝・河川・湖
-
カリブー, オス。
立派な角です。 -
戻るにつれて、天気がよくなってきました。
ウィルダネス・アクセス・センターでシャトルバスを降ります。 -
ミューリー科学学習センター(Murie Science and Learning Center)に立ち寄ります。
着くと同時に閉館で、あまり見れませんでした。
デナリにいる動物の骨などが展示されていました。ミューリー科学学習センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
このミューリー科学学習センターで6つ目のスタンプを押し、デナリ国立公園の全スタンプを揃えました。
そして、デナリ・ビジターセンター横の本屋で、国立公園ピンバッチ (5.95ドル)も いつも通り購入しました。
デナリ国立公園のピンバッチには、マッキンリー山とドールシープが描かれています。
■ デナリ国立公園 スタンプ ■
1) タルキートナ・レンジャー・ステーション(Walter Harper Talkeetna Ranger Station)
2) ウィルダネス・アクセス・センター(Wilderness Access Center)
3) デナリ・ビジターセンター(Denali Visitor Center)
4) アイルソン・ビジターセンター(Eielson Visitor Center)
5) トクラット・ビジターセンター(Toklat Visitor Center)
6) ミューリー科学学習センター(Murie Science and Learning Center) -
宿のあるヒーリーに戻ります。
-
トーテム・イン(Totem Inn)の中にあるカフェ&レストランで夕食です。
ここも、モーテルの受付で教えてもらった店です。トーテム イン ホテル
-
アラスカにしてはリーズナブルな値段設定で、地元の人がけっこう入っていました。
-
ポーク・ステーキ&マッシュポテト(15ドル)。
-
ハワイアン・ピザ(13ドル)。
どちらも美味しかったです。
翌日は、快晴だったので もう一度アイルソン・ビジターセンターまでマッキンリー山を見に行ってきました↓
http://4travel.jp/travelogue/10912237
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
昆虫博士さんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
トーテム イン
3.21
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
85