2014/06/01 - 2014/06/19
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Weiwojingさん
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4年前にロンドンを訪れた際、ユダヤ人が多く住んでいる Golders Green へ出掛けたことがある。ところがその日はユダヤ人にとって安息日である土曜日だったために、彼らの姿を目にすることがほとんどなく、その上商店等もほぼ閉まっていて、あまりよい結果を得ることが出来なかった。
そこで、今回ロンドン訪問を機に再度出掛けてみた。今度は少し前以て調べていたので、Golters Green とその他シナゴーグやユダヤ人関係の旧跡地を廻ってみた。
ロンドンにはかなりのユダヤ人が住んでいると思われるが、その実態はよくわからない。第二次世界大戦前には何十万もの人々が住んでいたが、戦争中の混乱や戦後のイスラエル建国を機に帰国する者、他の国へ移る者等かなり出ていった。そのため以前に比べれば、その数は多くない。
* カバーの画像に Kosher Kingdom という文字が見えるが、Kosher ( コ―シャー )という文字に注意してほしい。この文字はユダヤ教において適切なものと認められた食料品のことで、それらを扱う商店がこの写真である。ユダヤ人が住む地域には必ずある商店である。
- 旅行の満足度
- 4.5
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この建物は一見普通の教会のように見えるが、実はこれはユダヤ教のシナゴーグである。日曜日にある教会を訪ねた折、近くで偶然見かけたので入ってみたいと思ったが、戸が閉まっていて中には入ることが出来なかった。
ユダヤ教では土曜日が聖日で、日曜日は特別何の日でもない。掲示されていた案内には通常ある一定の時間帯で見学が可能だと書かれていたので、別の日にその時間に来てみたがやはり閉まっていて入るのは出来なかった。 -
ある日、ロンドン郊外にある Golders Green というユダヤ人が多く住む地区を訪れてみた。最近はこのあたりには日本人や韓国人も住み始めたそうだ。日本料理店が1軒あった。
駅の近くはこのような商店街が続き、さらに歩いていくと静かな住宅地に変わっていく。 -
今まで訪れたエスック・タウンの中で一番街並みが整い、きれいなところで、やはりお金持ちのユダヤ人が住んでいることをうかがわせる。
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頭に小さな帽子を被っている男性がいるが、これは「キッパー」といい、小さな皿状の形をしていて、頭の隅の方に乗せるようにして被る ( ピンでとめる必要がある)。シナゴーグに入る時には、男子は被らなければならない。
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買い物帰りの、この男の子もキッパーを被っている。
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Golders Green にはシナゴーグが一つあり、地域のユダヤ人たちが土曜日になると数多く集まって来る。シナゴーグはキリスト教の教会にあたるもので、ユダヤ教徒にとってしい神聖な場所である。
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シルクハットのような帽子を被った男性をよく見かけるが、日常生活でもこの帽子はユダヤ人にとって必需品のようである。
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帽子だけでなくこのようなコートもユダヤ人の必需品である。厳格なユダヤ教徒はあらゆる面で律法を守っている。
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商店の表側に“KOSHER” ( コシャー ) と書かれた文字をよく見かける。これは食料品などでユダヤ教の教えに従って製造された商品を扱っている印で、このマークがない店では買い物をすることが出来ない。
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ここにも “KOSHER”と書かれた文字が見える。
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この雑貨店では、安息日に使われる様々なグッズやろうそく立て、本等何でも売っている。のぞいてみるのも楽しい。
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パン屋さんがあり、看板に SHARON'S BAKERY とある。これはいかにもユダヤ的な名前で、すぐユダヤ人の店だとわかる。
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中を見させていただいた。「ベーグル」が売られているが、このパンはヨーロツパ在住のユダヤ人によって作られた( ポーランドで )という説がある。一般的にはニューヨークに住んでいたユダヤ人に起源があると言われているが、小生はポーランド説を採りたいと思う。
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土曜日の安息日に用意される独特なハーラーと言う名前の「編み込みパン」。
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このようなお惣菜類も販売されている。実は、近くにKosher Resturant があったので、どんなものか食べてみたいと思ったが、どういう訳か躊躇して入らなかった。今思えば、残念!
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King Solomon Hotel と言う名前のホテルが見えるが、ここもユダヤ人が関係しているものと思われる。
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ある家の門構えがユダヤ独特の造りで、大変興味を覚えた。
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その家の軒先に「ダビデの星」を示す飾りが置かれている。
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初めてロンドンを訪れた時、London Walking Tour という様々なテーマごとに市内を回る2時間ほどのツアーに参加したことがあり、今回はユダヤ人関係のツアーに参加してみたいと思った。それは The Old Jewish Quarter (「ユダヤ人旧跡巡り」)というもので、シナゴーグ見学やユダヤ人関係の旧跡を見て回るツアーである。参加費は15ポンド。写真中央の黒い服装の人がガイドである。
地下鉄 Tower Hill 駅の入り口が集合場所になっていて、朝10時45分の集合時間少し前に到着すると、それらしきガイドさんと何人かのグループの人たちがいたので、声をかけて、参加申し込みをした。参加者は小生を入れて7名である。ユダヤ系アメリカ人夫妻やドイツ人たちである。前以て予約をする必要はない。
かつてユダヤ人たちはテムズ河を渡ったロンドン東部に多く住んでいたので、今回のツアーはロンドンの下町ともいううべきエリアを歩くことになっている。 -
Tower Hill Station は「ロンドン塔」のすぐそばにある駅で、駅の近くにはこのようなかつてのローマ時代の城壁の跡が今でも残っている。このようなところも説明されながらスタートした。
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ガイドの案内で歩いた距離は3kmを越えたと思うが、とにかく歩くのが早いことと説明が専門的すぎて100%聞き取ることが出来ず、往生した。
このあたりはかつてはユダヤ人街で、多くの人々が住んでいたようだ。今はオフィス街になりその頃の面影はない。 -
この付近は“Jewry Street”(ユダヤ通り)という名前で、名前の通りユダヤ人が多く住んでいた地域である。今ではユダヤ人は住んでいないが、名前だけが残った。
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この辺は新旧の建物が混在している。第二次世界大戦末期にはこのあたりはドイツ軍の空襲で、大きな被害を受けている。
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ロンドン市内にはユダヤ関係の旧跡がかなり残されている。ガイドが歩きながら「あれを見てください」と指さす方を見ると、建物の壁に何やらプレートが掲げられていた。
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それはここにシナゴーグがあつたことを示すもので、Site of First Synagogue という表示がある。それによると、ここにイギリス最初のシナゴーグ(1657〜1701)が存在した。
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この方は背後の洋品店を営むユダヤ人で、ガイドさんの知人だそうだ。紹介していただいた。
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見学すべきシナゴーグに到着。Bevis Marks Synagogue といい、1701年に造られたかなり歴史のあるシナゴーグである。
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ここはシナゴーグの入り口であるが、ツアーで来た時とは異なる別な日に来た時は門が閉まつていて入ることが出来なかった。通りよりも奥の方にあるため分かりにくいが、通りに説明板があるのでよく見ればすぐ分かる。
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左側にいる青いシャツを着た男性がこのシナゴーグの責任者で、内部の様子やここの由来など詳しく説明してくれた。
中に入る時、気が付かないでいたが、男性はキッパーを頭に被らなければならない。責任者がすぐ気が付いてもって来てくれた。 -
シナゴーグの内部であるが、キリスト教会とは全然違う雰囲気で、ある種の荘厳さを感じる。
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まるでシャンデリアのようなろうそく立てが林立していて、壮観だ。
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ガイドの方が持っていたロンドンのユダヤ人関係の書籍で、見せていただいた。興味を覚えたが、古い本なので書店では見つけることが出来なかった。
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ある建物の前に来た。「SOUP KICHEN 1902 FOR THE JEWISH POOR」という文字が見えるが、これは1901年から02年にかけて移民で苦しかったユダヤ人がパンとスープを無料でもらっていたところであった。
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1901年から1992年までの実に90年間開放されてきたそうだ。今は無人となっているが、いずれ再開発されるそうである。
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狭い通りにたくさんレストランが並んでいるが、このあたりもかつてのユダヤ人街であったところで、今はその当時の雰囲気はもうない。
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ここにも現役のシナゴーグがある。Sandy's Row Synagogue という名前が出ている。
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「ペチコート・レーン」というオープンマーケツトがあり、このあたりも貧しいユダヤ人が多く住んでいたところである。しかし、現在はバングラデシュ人にとって変わり、ユダヤ人たちは Golders Green のような郊外に移り住んでいる。
ここは日曜マーケットとして最初に許可されたところで、もともとはペチコートや古着が中心であったが、現在では衣類や雑貨品も新しいものも何でも売っている。雨でも雪の日でも開かれていて、多くの人で賑わっているが、小生には以前のような賑わいはないように思われる。
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