2014/06/25 - 2014/06/25
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notchさん
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2014年6月の平日,徳島県鳴門市にある大塚国際美術館に行ってきました。陶板に再現された約1千もの名画を楽しみながら,西洋絵画史をめぐってきました。
vol.3 は,18世紀以降の[近代]から[現代]までの歴史をたどった後,テーマ別の展示を楽しみます。
※この旅行記に掲載した作品はすべて大塚国際美術館の写真撮影が可能な展示品を撮影したものです。
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さて,外に出てみましょう。
大塚国際美術館 美術館・博物館
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あじさいの向こうに優しく咲く...
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睡蓮の花。
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まるで絵画のようです。
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まさにその絵画が...
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ここにはあるのです。
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近代印象派を代表するモネの「大睡蓮」。
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太陽の光と緑の木々の中に...
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見事に溶け込んでいます。
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あまりのすばらしさに...
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陶板に再現されたものであるということを...
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忘れてしまいそうですね。
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[近代]
では,近代の西洋絵画の流れを見てみましょう。 -
画家たちが独自のイメージを追求した18世紀以降の近代。
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多様な表現スタイルができあがってゆきました。
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ロココ美術は女性的で優しく...
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曲線を主体にした表現様式。
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ロココの装飾趣味の反動として生まれたのが...
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新古典主義です。
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古代ギリシア・ローマ美術や...
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ルネサンスの復興を試みます。
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新古典主義の反動として生まれたのが...
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ロマン主義です。
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自由で個性的な表現を尊重し...
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情緒や感性を通して“自己”が語られています。
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それに対抗するかのように...
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写実主義が生まれました。
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主観を徹底的に排して...
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現実のありのままの姿を...
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冷静に描きます。
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写実主義を受け継いだのが印象派。
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黒の引き締まった作風が特徴の...
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近代絵画の父,マネ。
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豊かな色彩で人物を描いた...
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幸福の画家,ルノワール。
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降り注ぐ陽光の中で...
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光と色彩の可能性を追い続けたモネ。
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ジャポニズムの影響も受けながら...
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印象派の画家たちは...
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自由で鮮やかなタッチを追求してゆきます。
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印象派の動きを受けて...
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新印象派が誕生しました。
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無数の点の描画で光をとらえる新しい手法が確立しました。
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おや?人が集まっていますよ。
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皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式が...
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厳かに執り行われていました。
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新古典主義のダヴィッドの巨大な作品。
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まるでその場にいるかのような臨場感。
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19世紀末になると...
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ゴッホに代表される後期印象派が現われ...
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[現代]
時代は20世紀の現代に入ってゆきます。 -
ピカソはキュビスムの作風を確立しました。
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複数の視点を1枚に取り込むという新しい発想。
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心の中に沸き起こるイメージに...
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表現の価値を見出す現代美術。
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具象から抽象へ。
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私たちはどこへ向かうのでしょう?
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そんなことを考えながら歩いてゆくと...
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ストゥディオーロ(小書斎)が見えてきました。
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15世紀にイタリアのある町を支配した傭兵隊長の書斎。
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彼もここで未来の行く末を考えていたのでしょうか。
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さて最後に時をまたいで...
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いろいろなテーマで西洋絵画史をとらえ直してみましょう。
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[テーマ?:空間表現]
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二次元平面に三次元空間をどう表すか...
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時代を超えた画家の苦心。
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[テーマ?:トロンプ・ルイユ(だまし絵)]
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“実”と“虚”の垣根を取り払うという...
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人間の本能である模倣衝動の実現。
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[テーマ?:時]
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誕生の瞬間から切り離せない“時”の存在。
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自然の移ろいからそれを感じ取る画家の観察眼。
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[テーマ?:生と死]
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“死”を考えることで理解する“生”。
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絵画に現われる様々な時代の死生観。
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[テーマ?:食卓の情景]
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食欲という人間の本能と...
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文化が交わる空間の描写。
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[テーマ?:家族]
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人間の基本的な社会単位である...
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“家族”の精神的な絆の表現。
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[テーマ?:運命の女(ファム・ファタル)]
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美しく邪悪な魅力で男を死に至らしめる...
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運命の女,ファム・ファタル。
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[テーマ?:レンブラントの自画像]
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はるかな時を超え...
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まなざしをこちらに向ける“光の魔術師”に会い...
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長かった“西洋絵画の旅”の幕を下ろすことにしましょう。
〜おわり〜
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この旅行記へのコメント (10)
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- ふらっとさん 2014/07/17 00:19:21
- 投票ありがとうございます。
- notchさん、こんばんは。
四国アートの旅の旅行記に投票ありがとうございました。
私が大塚国際美術館に行ったのは3年前なので、notchさんの旅行記を見てまたいろいろ思い出しました。
アートくん、絵の解説をしてくれるんですね。
私が行った時はあまり動いてなかったような…
そして睡蓮が咲く池のほとりで「大睡蓮」を見るなんて贅沢ですね。
また行きたくなりました。
私の旅行記は写真の色もピントもいまいちなものが多くてお恥ずかしいですが、あともう少しUPする予定ですのでよろしくお願いします。
ふらっと
- notchさん からの返信 2014/07/17 20:00:19
- メッセージありがとうございます!
- ふらっとさん,こんにちは。ご覧になっていただき,ありがとうございます♪
大塚国際美術館の旅行記,楽しませていただきました! コメントで詳しく書かれているので,また新しい視点で名画を楽しむことができました。
モネの睡蓮,私が行ったときは晴天だったので,まぶしいくらいに映えていました。それはそれでよかったのですが,たしかに曇り空の柔らかい光のもとで見るのもよいかもしれませんね。
続編も楽しみにしています!
notch
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- 空飛犬quillさん 2014/07/13 20:32:40
- いや〜〜〜堪能しました
- notchさん
こんばんわ。
大塚国際美術館三部作におじゃましています。
大塚国際美術館ってこんなところなんですね。
ちっとも知りませんでした。
私がコツコツと世界で見て来た絵が此処へ行くと有名どころはほとんどあるみたいですね。
システィーナ礼拝堂の最後の審判はサイズも同じなんでしょうか!?
ヴァチカンを訪れた時は只々圧倒されっぱなしだったんですよ。
ダヴィンチの最後の晩餐は1998年に修復中の絵を見たんですが、
ある意味素晴らしい瞬間でした。
大阪勤務時代に何度もそばの高速道路を走っているので、何だか気が抜けちゃいました。行っておくべきだったなあ。残念。
空飛犬quill
- notchさん からの返信 2014/07/13 21:47:15
- メッセージありがとうございます!
- 空飛犬quillさん,こんにちは。
知多半島ツーリング,楽しませていただきました。以前に名古屋に住んでいたときに知多半島は何度か行ったので,なつかしく拝見しました。
大塚国際美術館の旅行記,ご訪問ありがとうございます! これらのすばらしい絵の実物をご覧になってこられたとはすばらしいですね。大塚国際美術館のシスティーナ礼拝堂もすばらしかったですが,やはり本物を見るとさらに感激でしょうね。すべて原寸大で再現されているとのことなので,「最後の審判」も本物と同じ大きさのはずですよ。
この美術館は,まる1日楽しめますので,ご旅行で来られる価値は十分ありますよ。名古屋からでしたら日帰りも可能かと思いますよ。ぜひ機会あればお越しになってみてください♪
notch
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- らぼさん 2014/07/04 09:35:59
- びっくりしました
- 初めまして
つたない旅行記を見ていただきありがとうございました。
偶然にも同じようなトップ画像にびっくりしました。
フランスに行った時は大作の絵はパリの美術館でスイレンのお庭はバスでかなり走った地方なので大塚美術館なら一度に体験できてよかったです。
写真がすごくきれいで素敵です。改めて観た気になれました。
・・・らぼ・・・
- notchさん からの返信 2014/07/04 16:59:47
- モネの睡蓮
- らぼさん,こんにちは。旅行記,ご覧になっていただきありがとうございました。
トップ写真,偶然ですね。私は6月25日に行ったので,旅行日が1週間ちがいというのも奇遇ですね。
フランスの旅行記のほうも拝見しました。オランジュリー美術館やモネゆかりの場所も巡られたのですね。すばらしいご経験ですね! モネの睡蓮は,いつか本物を観てみたいなあと思いながら,楽しませていただきました。
ツアーでご旅行されたのですね。私はもっぱら個人旅行なのですが,ツアーの旅もいいなあと思いながら見せていただきました。ありがとうございました♪
notch
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- ティコママさん 2014/07/03 16:29:15
- すごいなぁ〜
- notchさん、こんにちは。
大塚国際美術館の旅行記、力作ですね。素晴らしい!
以前から、行ってみたいと思いつつ、なかなか踏み出せずにいたのですが、素晴らしいですね。
でも、あまりの多さにやはり二の足を踏んでしまいますが、あれだけ観てまわるのに何時間ぐらいかかるのでしょうか?
notchさんは一日で回られましたか?
ティコママ
- notchさん からの返信 2014/07/04 16:12:48
- 大塚国際美術館
- ティコママさん
大塚国際美術館の旅行記,ご覧になっていただきありがとうございます!
素晴らしい美術館でした! 平日だったのでゆっくりとまわれましたが,それでもたしかにすごいボリュームでした。開館(9:30)に入って,15時くらいまで観てまわりました。帰りの高速バスを予約していたのでその時間に美術館を出ましたが,それでも最後は少し急ぎ足になってしまったので,閉館(17時)まで充分時間をとればよかったなあと思っています。
ぜひ機会あればご訪問なさってみてください。美術館と鳴門観光で1泊くらいで行かれてもいいかもしれませんね。またそのうちに口コミにも書こうかなあと思っていますので,よかったら参考になさってください♪
旅行記,いろいろ楽しませていただいています。ありがとうございます♪
notch
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- pedaruさん 2014/06/30 06:54:05
- 美術史
- notchさん お早うございます。
壁面いっぱいに広がるモネの睡蓮、むかし、オランジュリー美術館で見たのと同じですね。壁面に広がる睡蓮、大きさも壁のカーブも同じでしょうか?
絵にかぶさっている外の樹の枝、より臨場感があります。青空の下で見る睡蓮、これが本物だと思いました。それにしても、陶板に書いてあるとは驚きました。その技術の凄さ、しかも原画に忠実に・・・
notchさんの西洋絵画史の解説のお陰で、漠然としていたものが、スッキリと整理されました。少ない語りで見事に説明しつくしていました。勉強になりました。 ありがとうございました
pedaru
- notchさん からの返信 2014/06/30 21:15:44
- モネの睡蓮
- pedaruさん,こんにちは。いつもご覧いただいてありがとうございます。
モネの睡蓮,本物を鑑賞されたことがあるのですね。すばらしいご経験ですね!
大塚美術館の絵画はすべて原寸大なので,モネの睡蓮もそのままの大きさということで間違いないと思います。壁のカーブはどうでしょうか。写真を見ると,オランジュリーのほうがやや緩い感じがしますが,すみません,本当のところはわかりません。パリまで気軽に行って確かめられるとよいのですが。。。笑
今回の旅行記のコメントですが,私にはたいした美術史の知識がないものですから,苦労しました(笑) 特に近代あたりは流れをおさえるのがたいへんでした。。。 「解説」といえるようなものではないですが,もしおかしなところがあればご指摘くださいね。
notch
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