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酷暑のバンコク3日目中盤。<br />黄金に輝く王室寺院のワット・プラケーオと王宮を見学した後は、小雨が降り続いているということもあり、雨宿りを兼ねて、すぐ近くにある国立博物館へ。<br /><br />大して期待していなかったところ、タイの歴史やほかでは見られない独特の仏教美術を扱った展示品の数々に好奇心が刺激され、次第に夢中に。<br /><br />結果的に4時間近くを費やしてしまい、まるで仏像オタクになってしまったかのように時を忘れて楽しめた博物館観賞となりました。<br /><br /><旅程表><br /> 2014年<br /> 3月20日(木) 成田→バンコク<br /> 3月21日(金) バンコク→バーン・パイン→アユタヤ→バンコク<br />○3月22日(土) バンコク<br /> 3月23日(日) バンコク→ダムヌン・サドゥアク→バンコク<br /> 3月24日(月) バンコク→成田

酷暑のバンコク(5) 仏像美術の宝庫 バンコクの国立博物館

48いいね!

2014/03/22 - 2014/03/22

2700位(同エリア24263件中)

2

33

エンリケ

エンリケさん

酷暑のバンコク3日目中盤。
黄金に輝く王室寺院のワット・プラケーオと王宮を見学した後は、小雨が降り続いているということもあり、雨宿りを兼ねて、すぐ近くにある国立博物館へ。

大して期待していなかったところ、タイの歴史やほかでは見られない独特の仏教美術を扱った展示品の数々に好奇心が刺激され、次第に夢中に。

結果的に4時間近くを費やしてしまい、まるで仏像オタクになってしまったかのように時を忘れて楽しめた博物館観賞となりました。

<旅程表>
 2014年
 3月20日(木) 成田→バンコク
 3月21日(金) バンコク→バーン・パイン→アユタヤ→バンコク
○3月22日(土) バンコク
 3月23日(日) バンコク→ダムヌン・サドゥアク→バンコク
 3月24日(月) バンコク→成田

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
4.0
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
徒歩
航空会社
タイ国際航空
旅行の手配内容
個別手配
  • 3月22日(土)<br />11時30分、王室寺院のワット・プラケーオと王宮の見学を終え、ナー・プラ・ラーン通り(Na Phra Larn Rd.)へ。<br /><br />突然降りだしてきたスコールはだいぶ上がってきましたが、まだ傘を差して歩いている人も。<br /><br />・・・ちょっと天気が不安定なので、次は、雨を気にせず観光を楽しむことのできる国立博物館に行くことにします。

    3月22日(土)
    11時30分、王室寺院のワット・プラケーオと王宮の見学を終え、ナー・プラ・ラーン通り(Na Phra Larn Rd.)へ。

    突然降りだしてきたスコールはだいぶ上がってきましたが、まだ傘を差して歩いている人も。

    ・・・ちょっと天気が不安定なので、次は、雨を気にせず観光を楽しむことのできる国立博物館に行くことにします。

  • 国立博物館はワット・プラケーオから徒歩5分ほど。<br /><br />1874年、あのチュラーロンコーン大王ことラーマ5世により王宮内に設けられたという国立博物館は、1887年に、それまで副王の宮殿であった現在の場所に移されました。<br /><br />ナー・プラ・タート通り(Na Phra That Rd.)から入って左手にある受付でチケットを買って(200バーツ=約650円、日本語パンフレットあり)、たくさんある建物のうち、まずは“歴史館”から観賞をスタート。<br /><br />もともとは謁見の間だった建物内には、スコータイ朝、アユタヤ朝、トンブリー朝、そして現在のチャクリ朝と、タイの歴代王朝の足跡をたどる展示がなされていました。

    国立博物館はワット・プラケーオから徒歩5分ほど。

    1874年、あのチュラーロンコーン大王ことラーマ5世により王宮内に設けられたという国立博物館は、1887年に、それまで副王の宮殿であった現在の場所に移されました。

    ナー・プラ・タート通り(Na Phra That Rd.)から入って左手にある受付でチケットを買って(200バーツ=約650円、日本語パンフレットあり)、たくさんある建物のうち、まずは“歴史館”から観賞をスタート。

    もともとは謁見の間だった建物内には、スコータイ朝、アユタヤ朝、トンブリー朝、そして現在のチャクリ朝と、タイの歴代王朝の足跡をたどる展示がなされていました。

  • こんな象の騎馬戦(騎象戦?)の様子を再現したジオラマも。<br /><br />象を使った戦闘は、古代ローマと戦ったハンニバルのカルタゴ軍も用いているところですが、絵になった資料がなかなかないので、イメージ作りに役立ちます。

    こんな象の騎馬戦(騎象戦?)の様子を再現したジオラマも。

    象を使った戦闘は、古代ローマと戦ったハンニバルのカルタゴ軍も用いているところですが、絵になった資料がなかなかないので、イメージ作りに役立ちます。

  • 歴史館の内部はこんな感じ。<br /><br />ところどころに扇風機があるのがタイらしいところ。<br /><br />客層は学生らしき若者が多く、展示品をあちこち見てはスマホで撮影をしまくっていました。

    歴史館の内部はこんな感じ。

    ところどころに扇風機があるのがタイらしいところ。

    客層は学生らしき若者が多く、展示品をあちこち見てはスマホで撮影をしまくっていました。

  • こちらは現プミポン国王ことラーマ9世の兄で、1946年、20歳の若さで謎の死を遂げたラーマ8世の像。<br /><br />彼の死に深入りすることは、タイでは王室不敬罪に当たる可能性があり、今なおタブーとなっているとか・・・。

    こちらは現プミポン国王ことラーマ9世の兄で、1946年、20歳の若さで謎の死を遂げたラーマ8世の像。

    彼の死に深入りすることは、タイでは王室不敬罪に当たる可能性があり、今なおタブーとなっているとか・・・。

  • そしてこちらが現国王のラーマ9世プーミポンアドゥンラヤデート国王陛下。<br /><br />即位式の様子でしょうか、タイ伝統の衣装に身を包んだりりしいお姿ですね。<br /><br />このほかにも視察時など国民と一緒に写っている写真がたくさん展示されていて、現国王が国民から愛されているのがよく分かる展示方法となっていました。

    そしてこちらが現国王のラーマ9世プーミポンアドゥンラヤデート国王陛下。

    即位式の様子でしょうか、タイ伝統の衣装に身を包んだりりしいお姿ですね。

    このほかにも視察時など国民と一緒に写っている写真がたくさん展示されていて、現国王が国民から愛されているのがよく分かる展示方法となっていました。

  • 12時30分、歴史館に続いて、入口の右正面にある“ブッダイサワン礼拝堂”(Bhuddhaisawan)へ(写真右奥)。<br /><br />この建物はもともとは1795年に副王宮専用の礼拝堂として建てられたもの。<br /><br />早速中へ入ってみると・・・。

    12時30分、歴史館に続いて、入口の右正面にある“ブッダイサワン礼拝堂”(Bhuddhaisawan)へ(写真右奥)。

    この建物はもともとは1795年に副王宮専用の礼拝堂として建てられたもの。

    早速中へ入ってみると・・・。

  • 国の守護仏として崇拝されているシヒン仏(13世紀頃、青銅製)を中心に、四方を赤と黒の仏画に囲まれた曼荼羅のような壮麗な空間が。<br /><br />・・・先に見た、ワット・プラケーオの本堂にはかないませんが、それでも十分に威厳のある空間です。

    国の守護仏として崇拝されているシヒン仏(13世紀頃、青銅製)を中心に、四方を赤と黒の仏画に囲まれた曼荼羅のような壮麗な空間が。

    ・・・先に見た、ワット・プラケーオの本堂にはかないませんが、それでも十分に威厳のある空間です。

  • 鮮やかな赤が浮き立つ壁画は少し寂れていて、日本人の好みにぴったりかも。

    鮮やかな赤が浮き立つ壁画は少し寂れていて、日本人の好みにぴったりかも。

  • 四方の壁の下の部分には、仏陀の生涯を描いた28の場面が描かれているとのこと。<br /><br />たくさんの登場人物や建物の隅々にまで細かい書きこみがなされていて、思わず見入ってしまいます。

    四方の壁の下の部分には、仏陀の生涯を描いた28の場面が描かれているとのこと。

    たくさんの登場人物や建物の隅々にまで細かい書きこみがなされていて、思わず見入ってしまいます。

  • 続いて、ブッダイサワン礼拝堂の隣にある“赤い館”へ。<br /><br />タイ伝統のチーク材の建物で、壁は木製くぎを使ってはめ込まれているため、簡単に解体することができるのだそうです。<br /><br />もとは18世紀にチャクリ朝の創始者、ラーマ1世が姉のために建てたもので、内部には王族が使用した家具などが展示されていました。

    続いて、ブッダイサワン礼拝堂の隣にある“赤い館”へ。

    タイ伝統のチーク材の建物で、壁は木製くぎを使ってはめ込まれているため、簡単に解体することができるのだそうです。

    もとは18世紀にチャクリ朝の創始者、ラーマ1世が姉のために建てたもので、内部には王族が使用した家具などが展示されていました。

  • 13時、博物館内のカフェテリア(といっても四角いテーブルがただ並んでいるだけで屋台みたいな感じ)で昼食。<br /><br />注文したのはチャンビールとチキンチリ、そして食後のアイスコーヒーで、お代は90バーツ(約290円)と外国人相手にしては良心的。<br /><br />写真のチキンチリは唐辛子が効いて、見た目以上に火を吹くほどの味でしたが、辛いもの好きにとってはなかなか美味しかったです。<br /><br />・・・ちなみにこのカフェテリアの若ご主人、軍事交流のため日本の防衛大学校で学んだこともあるそうで、わたしが日本人と分かると、日本語で当時の思い出話をしてくれました。<br /><br />現在は退役して奥さんと店を切り盛りしてるんだとか。<br /><br />反日な隣の国だったら絶対にできない話ですね・・・。

    13時、博物館内のカフェテリア(といっても四角いテーブルがただ並んでいるだけで屋台みたいな感じ)で昼食。

    注文したのはチャンビールとチキンチリ、そして食後のアイスコーヒーで、お代は90バーツ(約290円)と外国人相手にしては良心的。

    写真のチキンチリは唐辛子が効いて、見た目以上に火を吹くほどの味でしたが、辛いもの好きにとってはなかなか美味しかったです。

    ・・・ちなみにこのカフェテリアの若ご主人、軍事交流のため日本の防衛大学校で学んだこともあるそうで、わたしが日本人と分かると、日本語で当時の思い出話をしてくれました。

    現在は退役して奥さんと店を切り盛りしてるんだとか。

    反日な隣の国だったら絶対にできない話ですね・・・。

  • 終始笑顔の若ご主人にさよならを言い、カフェテリアの隣にある新しめの建物へ。<br /><br />この建物には、“Royal Chariot”と呼ばれる金ピカの山車などが保管されています。<br /><br />これらは18世紀末から19世紀初めに造られたもので、現在も王室の葬儀に用いられるのだそうです。<br /><br />写真に見えるのは“偉大なる勝利の山車”で、チーク材の部品を組み合わせた構造に、想像上の動物の彫刻や金彩・色ガラスの装飾がなされ、重さは約14トンにもなるんだとか。<br /><br />この山車を引くのには、216人もの力が必要だそうで・・・暑い国では一段と暑さが増してしまいますね。

    終始笑顔の若ご主人にさよならを言い、カフェテリアの隣にある新しめの建物へ。

    この建物には、“Royal Chariot”と呼ばれる金ピカの山車などが保管されています。

    これらは18世紀末から19世紀初めに造られたもので、現在も王室の葬儀に用いられるのだそうです。

    写真に見えるのは“偉大なる勝利の山車”で、チーク材の部品を組み合わせた構造に、想像上の動物の彫刻や金彩・色ガラスの装飾がなされ、重さは約14トンにもなるんだとか。

    この山車を引くのには、216人もの力が必要だそうで・・・暑い国では一段と暑さが増してしまいますね。

  • こちらはアンコール・トムのバイヨンの四面像を彷彿とさせるオブジェ。<br /><br />こんなのも王室の葬儀に使ったのでしょうか??

    こちらはアンコール・トムのバイヨンの四面像を彷彿とさせるオブジェ。

    こんなのも王室の葬儀に使ったのでしょうか??

  • 続いては敷地右奥にある、仏像美術の館へ。<br /><br />ここでは、部屋ごとに、主にスコータイ美術、アユタヤ美術、ラタナーコーシン(バンコク)美術と、時代別の展示がなされています。<br /><br />写真のヨガをしているような色っぽい肢体の女性の像は、20世紀のラタナーコーシン美術(Rattanakosin style)の作品。<br /><br />さすがにこんな色艶の像は古い時代には作れませんかね(笑)。

    続いては敷地右奥にある、仏像美術の館へ。

    ここでは、部屋ごとに、主にスコータイ美術、アユタヤ美術、ラタナーコーシン(バンコク)美術と、時代別の展示がなされています。

    写真のヨガをしているような色っぽい肢体の女性の像は、20世紀のラタナーコーシン美術(Rattanakosin style)の作品。

    さすがにこんな色艶の像は古い時代には作れませんかね(笑)。

  • こちらは12〜13世紀のウートーン美術(U-Thon style)の仏像。<br /><br />“ウートーン美術”とは、名前こそアユタヤ朝の初代ウートーン王から採られているものの(15世紀のアユタヤ朝期まで見られるため)、実は6〜11世紀頃にタイ中央部で栄えたモン族の都市国家群の美術様式“ドヴァーラヴァティー美術”の系譜を引くもの。<br /><br />カンボジアのアンコールワットのクメール美術にも通じるような、四角い顔や直線的な眉毛、厚い唇が特徴となっています。

    こちらは12〜13世紀のウートーン美術(U-Thon style)の仏像。

    “ウートーン美術”とは、名前こそアユタヤ朝の初代ウートーン王から採られているものの(15世紀のアユタヤ朝期まで見られるため)、実は6〜11世紀頃にタイ中央部で栄えたモン族の都市国家群の美術様式“ドヴァーラヴァティー美術”の系譜を引くもの。

    カンボジアのアンコールワットのクメール美術にも通じるような、四角い顔や直線的な眉毛、厚い唇が特徴となっています。

  • こちらは14〜15世紀のスコータイ美術(Sukhothai style)の仏頭。<br /><br />タイ北部、タイ族オリジナルのスコータイ朝(1238-1438年)下で発展した美術様式で、ウートーン美術と比較すると、面長な顔や筋が通った高い鼻、薄く開いたつり上がった目が特徴で、より繊細な顔立ちとなった印象です。

    こちらは14〜15世紀のスコータイ美術(Sukhothai style)の仏頭。

    タイ北部、タイ族オリジナルのスコータイ朝(1238-1438年)下で発展した美術様式で、ウートーン美術と比較すると、面長な顔や筋が通った高い鼻、薄く開いたつり上がった目が特徴で、より繊細な顔立ちとなった印象です。

  • こちらはまさにスコータイ美術の特徴そのものといった感じの仏頭。<br /><br />14〜15世紀の作品で、不謹慎ながらも、薄く開いたブーメランのようなかたちをした目が、ちょっと流し目風になっているのがなんともセクシーです。

    こちらはまさにスコータイ美術の特徴そのものといった感じの仏頭。

    14〜15世紀の作品で、不謹慎ながらも、薄く開いたブーメランのようなかたちをした目が、ちょっと流し目風になっているのがなんともセクシーです。

  • 15世紀初頭の銅製のスコータイ美術の仏像。<br /><br />3つ上のウートーン美術の仏像と比べると、顔も身体もスタイリッシュな印象ですね。<br /><br />特に身体は、美しさを引き立たせるために、女性的になった感じさえ受けます。

    15世紀初頭の銅製のスコータイ美術の仏像。

    3つ上のウートーン美術の仏像と比べると、顔も身体もスタイリッシュな印象ですね。

    特に身体は、美しさを引き立たせるために、女性的になった感じさえ受けます。

  • 時代は下って、16世紀、タイ南部を中心に栄えたアユタヤ朝時代(1351-1767年)のアユタヤ美術(Ayuttaya style)の仏像。<br /><br />卵型で面長の顔といったスコータイ美術を引き継ぎながらも、ヒンドゥー教の影響を受けたクメール美術を採り入れ、装飾が華美で派手なものになっているのが特徴です。<br /><br />なんらかの意味あるポーズなのでしょうが、角のようにとがったまげをし、長いマントを羽織った奇妙な格好で、“ちょっと待って”と言っているようなこの仏像の姿はなんとも奇妙です(笑)。

    時代は下って、16世紀、タイ南部を中心に栄えたアユタヤ朝時代(1351-1767年)のアユタヤ美術(Ayuttaya style)の仏像。

    卵型で面長の顔といったスコータイ美術を引き継ぎながらも、ヒンドゥー教の影響を受けたクメール美術を採り入れ、装飾が華美で派手なものになっているのが特徴です。

    なんらかの意味あるポーズなのでしょうが、角のようにとがったまげをし、長いマントを羽織った奇妙な格好で、“ちょっと待って”と言っているようなこの仏像の姿はなんとも奇妙です(笑)。

  • こちらの写真の手前に見えるのは、16〜17世紀のアユタヤ美術のナンディー像。<br /><br />ナンディーといえばヒンドゥー教の破壊の神、シヴァの乗り物である聖なる牛のことですが、アユタヤ美術はヒンドゥー教の影響を受けているだけあって、こうしたヒンドゥー教の神々の像の展示も多いです。<br /><br />しかし、ナンディーの像は本場インドでは座っている姿のものばかりで、こうして立っている姿は初めて見たような・・・。<br /><br />【南インド・タミル紀行(3) マドゥライのミナクシ寺院のナンディー】<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=31388873

    こちらの写真の手前に見えるのは、16〜17世紀のアユタヤ美術のナンディー像。

    ナンディーといえばヒンドゥー教の破壊の神、シヴァの乗り物である聖なる牛のことですが、アユタヤ美術はヒンドゥー教の影響を受けているだけあって、こうしたヒンドゥー教の神々の像の展示も多いです。

    しかし、ナンディーの像は本場インドでは座っている姿のものばかりで、こうして立っている姿は初めて見たような・・・。

    【南インド・タミル紀行(3) マドゥライのミナクシ寺院のナンディー】
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=31388873

  • こちらは世界の維持神ヴィシュヌの妻で、美と豊穣と幸運を司る女神ラクシュミー。<br /><br />16〜17世紀のアユタヤ美術の作品で、衣装やポーズに凝ったところが見られますね。<br /><br />【南インド・タミル紀行(8) マハバリプラムのラクシュミーのレリーフ】<br />http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=32142425

    こちらは世界の維持神ヴィシュヌの妻で、美と豊穣と幸運を司る女神ラクシュミー。

    16〜17世紀のアユタヤ美術の作品で、衣装やポーズに凝ったところが見られますね。

    【南インド・タミル紀行(8) マハバリプラムのラクシュミーのレリーフ】
    http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=32142425

  • 18世紀、アユタヤ美術の厨子(仏像や教典などを中に安置する仏具)。<br /><br />時代が下って東西交流が活発になってきたのか、扉絵には西洋風の人物像が見えますね。

    18世紀、アユタヤ美術の厨子(仏像や教典などを中に安置する仏具)。

    時代が下って東西交流が活発になってきたのか、扉絵には西洋風の人物像が見えますね。

  • こちらの厨子には仏陀の物語を描いた細かな彫刻が。<br /><br />向かって左側上段には鹿野苑(サールナート)での初転法輪(仏陀が悟りを開いた後、仏教の教義を初めて人々に説いたこと)、右側中段にはクシナガラでの入滅の様子が描かれているのが分かります。

    こちらの厨子には仏陀の物語を描いた細かな彫刻が。

    向かって左側上段には鹿野苑(サールナート)での初転法輪(仏陀が悟りを開いた後、仏教の教義を初めて人々に説いたこと)、右側中段にはクシナガラでの入滅の様子が描かれているのが分かります。

  • 17〜18世紀のアユタヤ美術の作品。<br /><br />角錐状のシルエットがかなりスタイリッシュです。

    17〜18世紀のアユタヤ美術の作品。

    角錐状のシルエットがかなりスタイリッシュです。

  • 敷地をぐるっと回って反対側にあるもうひとつの仏教美術の館へ。<br /><br />こちらはスコータイ美術よりも古い時代の古代ヒンドゥー(6〜9世紀)、ドヴァーラヴァティー美術(6〜11世紀)、スリーヴィジャヤ美術(7〜13世紀)、ロッブリー美術(10〜13世紀)などの自国で産出された美術品のほか、ラーマ5世がジャワを公式訪問した際にオランダの植民地総督から贈られたという、インドネシアのボロブドゥールで出土された石の彫刻の品々(8世紀頃)も展示されています。<br /><br />写真の作品は、通路に展示してあった、13世紀、タイ中央部のロッブリー美術(Lopburi art)の仏像。<br /><br />アンコールワットなどのクメール美術の影響を受けていることが、素人目にもはっきり分かります。<br /><br />館の内部には、ヴィシュヌやガネーシャなどの神々の姿を刻んだ古代ヒンドゥー彫像や、ほかではなかなか見られない、クメール美術に多大な影響を与えたと思われるドヴァーラヴァティー美術の彫刻、異色なボロブドゥールの彫刻などが数多く陳列されていたのですが、これらは希少価値が高いためか、撮影禁止。<br /><br />旅行記に掲載できないのが非常に残念に思われるほど、古代東南アジアへの好奇心が刺激される素晴らしい展示品の数々でした。

    敷地をぐるっと回って反対側にあるもうひとつの仏教美術の館へ。

    こちらはスコータイ美術よりも古い時代の古代ヒンドゥー(6〜9世紀)、ドヴァーラヴァティー美術(6〜11世紀)、スリーヴィジャヤ美術(7〜13世紀)、ロッブリー美術(10〜13世紀)などの自国で産出された美術品のほか、ラーマ5世がジャワを公式訪問した際にオランダの植民地総督から贈られたという、インドネシアのボロブドゥールで出土された石の彫刻の品々(8世紀頃)も展示されています。

    写真の作品は、通路に展示してあった、13世紀、タイ中央部のロッブリー美術(Lopburi art)の仏像。

    アンコールワットなどのクメール美術の影響を受けていることが、素人目にもはっきり分かります。

    館の内部には、ヴィシュヌやガネーシャなどの神々の姿を刻んだ古代ヒンドゥー彫像や、ほかではなかなか見られない、クメール美術に多大な影響を与えたと思われるドヴァーラヴァティー美術の彫刻、異色なボロブドゥールの彫刻などが数多く陳列されていたのですが、これらは希少価値が高いためか、撮影禁止。

    旅行記に掲載できないのが非常に残念に思われるほど、古代東南アジアへの好奇心が刺激される素晴らしい展示品の数々でした。

  • 暑さも忘れて素晴らしい古代東南アジアの仏教美術の数々に見入っていたら、いつの間にか15時。<br /><br />この日はワット・ポーやワット・アルンなど、ほかに回りたいところもあるため、そろそろ国立博物館の見学を切り上げたいと思います。<br /><br />とは言え、王家に伝わる近代の宝飾品などが展示されている中央の建物(旧副王宮殿)が残っているので、急いで見学することに。<br /><br />水の湛えられた涼しげな中庭を通って、各展示室を速足で見て回ります。

    暑さも忘れて素晴らしい古代東南アジアの仏教美術の数々に見入っていたら、いつの間にか15時。

    この日はワット・ポーやワット・アルンなど、ほかに回りたいところもあるため、そろそろ国立博物館の見学を切り上げたいと思います。

    とは言え、王家に伝わる近代の宝飾品などが展示されている中央の建物(旧副王宮殿)が残っているので、急いで見学することに。

    水の湛えられた涼しげな中庭を通って、各展示室を速足で見て回ります。

  • こちらは旧副王宮殿の2階にある象牙の間の展示。<br /><br />象牙が細かく彫刻されて石窟仏のような小さな仏像があちこちに。<br /><br />時代が下るごとに、芸細が際立ってきますね。

    こちらは旧副王宮殿の2階にある象牙の間の展示。

    象牙が細かく彫刻されて石窟仏のような小さな仏像があちこちに。

    時代が下るごとに、芸細が際立ってきますね。

  • 旧副王宮殿の1階にある陶磁器の間。<br /><br />こちらは中国の影響が見られる18〜19世紀の陶磁器の展示です。

    旧副王宮殿の1階にある陶磁器の間。

    こちらは中国の影響が見られる18〜19世紀の陶磁器の展示です。

  • 部屋飾りに用いたのか、ほっそりした奇妙な体勢のアプサラ(Apsara Siha、天女)の像もありました。

    部屋飾りに用いたのか、ほっそりした奇妙な体勢のアプサラ(Apsara Siha、天女)の像もありました。

  • こちらの部屋は、王室寺院のひとつである“ワット・スタート”(Wat Suthat)の扉の修復場となっていました。<br /><br />手前の案内板には、この修復作業が日本からの250万円の援助を受けてなされているものであることが記されています。<br /><br />・・・どこかの隣国と違って、きちんと我が国からの援助を公表しているところが、当たり前のようでありつつも、素晴らしいことなんだと実感します。

    こちらの部屋は、王室寺院のひとつである“ワット・スタート”(Wat Suthat)の扉の修復場となっていました。

    手前の案内板には、この修復作業が日本からの250万円の援助を受けてなされているものであることが記されています。

    ・・・どこかの隣国と違って、きちんと我が国からの援助を公表しているところが、当たり前のようでありつつも、素晴らしいことなんだと実感します。

  • こちらは楽器の間。<br /><br />管弦楽器や弦楽器、打楽器などの伝統楽器が展示されています。<br /><br />王室の儀式や影絵、人形劇、仮面劇などの伴奏で用いられたものだそうです。

    こちらは楽器の間。

    管弦楽器や弦楽器、打楽器などの伝統楽器が展示されています。

    王室の儀式や影絵、人形劇、仮面劇などの伴奏で用いられたものだそうです。

  • 最後は旧副王宮殿の展示室を急いで見て回って15時30分、国立博物館の見学を終了。<br /><br />外に出ると、お昼前に降りだしたスコールはすっかり止んで、きれいな青空が広がっていました。<br /><br />一雨降ったせいか、気温も前日より下がって歩きやすい感じ。<br /><br />・・・さて、この日はもう少し時間もあるし、これからチャオプラヤー川を渡って、対岸のワット・アルンに行ってみようと思います!<br /><br />(酷暑のバンコク3日目後編に続く。)

    最後は旧副王宮殿の展示室を急いで見て回って15時30分、国立博物館の見学を終了。

    外に出ると、お昼前に降りだしたスコールはすっかり止んで、きれいな青空が広がっていました。

    一雨降ったせいか、気温も前日より下がって歩きやすい感じ。

    ・・・さて、この日はもう少し時間もあるし、これからチャオプラヤー川を渡って、対岸のワット・アルンに行ってみようと思います!

    (酷暑のバンコク3日目後編に続く。)

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  • 川岸 町子さん 2014/07/15 21:24:05
    知りませんでした!
    エンリケさん、おばんでした☆

     またまた教えて頂き、ありがとうございます。
     私、バンコク10回行っているのに、知りませんでした…(^^;

     日本人が、奈良時代→平安時代→鎌倉時代と歴史を順序立てて、学ぶように、「微笑みの国」の子どもたちも同じように歴史を学ぶと聞いたことあります。

     まずは、最初のお写真、いいですねー!!
     何気ない風景なのに、赤い市バス(エアコンなし)やトゥクトゥク、大きな傘をさす人々、バンコクの日常の一コマですね(@^▽^@)

    「このほかにも視察時など国民と一緒に写っている写真がたくさん展示されていて、現国王が国民から愛されているのがよく分かる展示方法となっていました。」

     ←これには、国王様ファンの私としては、是非行かなければという気持ちになりました(笑)。

     「赤い館」のエピソード、良かったですね〜♪
     優しいエンリケさんに、日本でのお話を聞いてもらえ、うれしかったと思います。
     「微笑みの国」の皆さんは、本当に日本ひいきの方多くて、反対に、あの大国が嫌いなんですよね(笑)。

     私は拝見していて、ドキッとした箇所があり、「現在も王室の葬儀に使われる」です。
     王室の葬儀がなく、末永く今の王室が続くよう、願っています。
     そうなることが、タイ王国の安定、泰平、国民の心の落ち着きにつながるからです。
     本当は、今回沢山見せて頂いた仏教を篤く信仰し、ヒンドゥーも受け入れる寛容な国民なのですが、最近はアブノーマルで・・・。

     お書きになったアンコールのクメール遺跡やボロブドゥール遺跡とのつながり、興味深いですね。
     私もプラプラばかりしていないで、是非こちらへ行ってみようと思います。

                                 町子

     

    エンリケ

    エンリケさん からの返信 2014/07/19 23:24:02
    国立博物館、ぜひ行ってみてください!
    川岸 町子さん

    こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。

    バンコクの国立博物館、それほど期待はしていなかったのですが、本当に見どころたっぷりで、たっぷり4時間を過ごしてしまいました。

    旅行記には取り上げませんでしたが、ほかにもタイの仮面劇に関する展示などもあって、タイが好きな方なら十分楽しめるスポットだと思います。

    > 「微笑みの国」の皆さんは、本当に日本ひいきの方多くて、反対に、あの大国が嫌いなんですよね(笑)。

    そういえば、国立博物館のパンフレットに日本語表記のものはあるのに、中国語や韓国語表記のものはなかったですね。

    セブンイレブンなどのコンビニでも、日本語表記の商品はあっても、中国語や韓国語表記の商品はなかったような気がします・・・。

    > 王室の葬儀がなく、末永く今の王室が続くよう、願っています。
    > そうなることが、タイ王国の安定、泰平、国民の心の落ち着きにつながるからです。

    最近のタイの政治を見ていても、プミポン国王がいるからもっているようなところがありますよね。

    現在の国王陛下があのような方で本当によかったですね。

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