2014/06/01 - 2014/06/01
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fmi(ふみ)さん
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南房総はじめ、千葉県への交通の主役は、とくに行楽に関しては高速バスになりつつある。東京から銚子、鹿嶋はもちろん、アクアラインと館山道、圏央道の開通から10年あまりで外房、内房各地への行楽輸送も、もはやバスが主役。併走するJR特急は減便に次ぐ減便で、平日、内房線や成田線の日中はローカル路線になってしまった。
特に、増便、新規路線開業と、明るい話題の多い内房発着の高速バスを今回、利用して館山へ行ってきた。往復で経路を変え、乗るバス路線にバリエーションをもたせている。
経路は、北総の芝山町、成田空港の裏、芝山千代田付近から東京行高速バスで東京まで、次に東京駅から「なのはな号」白浜行で館山駅まで、館山散策ののち、帰路は館山発千葉行「南総里見号」で帰ってきた。
芝山から東京までは1時間10分、東京から館山まで1時間40分、館山から千葉まで1時間30分あまり。いずれも併行する鉄道の特急よりも速く、運賃も安いのでこれでは特急電車の衰退も仕方なしと感じた。ただし、渋滞しなければ。
私の行程では発生しなかったが、当日、帰る時間帯のアクアラインは全線渋滞で、木更津から浮島まで2時間近く通過時間がかかると案内されていた。東京行は全部渋滞に巻き込まれているわけで、こういう場合、鉄道の出番だろう。ただし、アクアラインが混むのは休日の下りが主。ETC割引の率が良いから。
今回の紀行は、昨年夏の、アクシー号で鴨川に行った記事と、圏央道をバスで通った記事も併せてお読みいただければと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の出発点は千葉県は北総、芝山千代田駅から。当駅始発の東京駅行高速バスが存在する。これを使って東京へ向かうのだ。
芝山千代田駅 駅
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京成電車の成田駅から、支線が分かれ、芝山町の入り口のこの駅が終点。周囲は成田空港の施設。航空博物館まで徒歩20分〜30分。
路線バスも出ており、航空博物館や成田空港のターミナルとも結ばれてるが、本数は多くなく、事前に時刻を調べた方が良い。電車も少なく40分間隔。
時刻表はこのサイトhttp://www.eris.ais.ne.jp/~kunyu/bus/が詳しい。
時刻では、9時20分に東京行JR高速バスがあるとのことだが、到着時刻は1時間早く来てしまった。調べると、この駅を経由せず、航空博物館の横を通り東京へ行く同系統のバスが上記の駅始発の20分前にあるとのこと。
思い切って、航空博物館まで移動する。成田国際空港 空港
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航空博物館まで約2キロ。空港施設沿いのものものしい県道をてくてくと歩く。まあ、20分くらいでつくでしょう。
このバス路線を紹介したのは、東京からダイレクトに航空博物館へ行けるほか、芝山千代田駅から成田駅まで電車で10分ほどだし、空港へも成田市街へもバス路線があり、まさに空港への裏ルートとして使え、空港へ行く場合、若干安いし、周辺へ行く場合は煩雑な身分証明チェックを受けずに済むから。隠れた成田へのルートとして有用ではないかと思ったため。 -
東京発芝山千代田行のバスが通り過ぎる。これが芝山千代田駅9時20分始発のバスになる。
このバス路線は、東京から富里市、多古町、八日市場市を結ぶ高速バスとして、90年代半ばに開業した路線で、当初は朝夕に集中して運行し本数も少なかった。その後路線や停留所の変更、増便を行い、現在の、芝山千代田発着と八日市場発着の体制になる。航空博物館北停留所から芝山千代田行と八日市場行は分岐するが、そこまでの経路は一緒。成田市三里塚、富里市七栄、冨里インター前のベイシアにあるバスターミナルを経由、あとは東関東道を東京へ。 -
25分くらいで航空博物館の前にある停留所に着いた。至近を飛行機が発着するので飛行機好きには飽きない。
航空科学博物館 美術館・博物館
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八日市場発富里経由東京行高速バス。9時ちょっとすぎに航空博物館の横に到着。これに乗って1時間10分で東京駅。
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東京駅でしばしインターバル。乗車するのは11時20分発の房総なのはな号安房白浜行。東名ハイウェイバスと同じ番線から出発する。
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房総なのはな号11時20分発。JR関東バス。ガーラタイプだった。
休日は30分毎の運行。なのはな号 乗り物
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車内。JRバス自慢の楽座シートを装備したバスがよく使われていたが、房総、北総方面の便は、このようなガーラのメーカー純正シートを使ってるものに統一されつつあるようだ。このシートでも、補助席が無い分、幅が広く、モバコンなども完備されている。
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バスは定刻に出発、京橋から首都高都心環状線に入る。この日は湾岸線の工事渋滞のため、写真のように羽田線を走行。大師出口でいったん降りて、殿町入口から川崎縦貫線に入り直し、そのままダイレクトにアクアラインへと走行。
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首都高川崎線からは、このように臨海工業地帯の工場プラント群がよく見える。夜なんかは綺麗だろう。
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東京湾アクアラインからは、釣り船が多く出てるのを見た。気温は30度、絶好の海遊び日和だ。
東京湾アクアライン 名所・史跡
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木更津から館山道に入る。鴨川行のアクシー号などは、木更津の金田インターから一般道へ出てしまうが、この館山行は高速道路の終点まで走りとおす。館山道は君津から先は、このように暫定2車線の対面通行となってしまう。
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館山発千葉行「南総里見号」とすれちがった。1時間毎の運行である。
南総里見号 乗り物
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高速の終点、富浦出口からダイレクトに国道127号館山バイパスに出る。しばらくバイパスを南下し館山駅を目指す。ヤシの木が植えられていかにも南房総っぽい。
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予定時刻よりわずかに早く館山駅に到着した。
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館山駅駅前広場を駅のバルコニーから撮影。北方を望む。JRバスの車庫、日東交通バスの営業所が見える。
日東交通 乗り物
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館山駅。以前来た時と違い建て替えたようだ。橋上駅になってる。
駅の東西両方に2階バルコニーとトイレがある。
かつては海水浴臨時快速とかが走り、特急も1時間毎にやってきていた。房総の道があまりにも悪く、慢性的に渋滞していた1990年代初期までは、鉄道が房総観光の唯一の手段と言ってよく、列車も混んでいた。
蘇我から木更津まで高速道路が出来たのは、1995年。館山まで全通したのが21世紀に入ってから。その後の内房線特急の凋落は激しい。休日はかろうじて日に数往復の特急が発着する。利用が多いのは新宿発着便のようだ。 -
館山駅西口から、北条海岸が見える。徒歩で10分かからない。鴨川も館山も、駅から海が至近というのは良い。
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北条海岸沿いを南北に走る「内房なぎさライン」。海の家やコンビニ、飲食店も道沿いに多く、着替え場やシャワーも整備されている。
北条海水浴場 ビーチ
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ヤシの木が南国情緒を感じさせる。気温は暑い。
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海浜植物の花と、北条海岸のなぎさ。
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館山湾の奥にある北条海岸。三浦半島南端より緯度が低く、もう東京湾ではなく相模灘に面している。ようするに外洋。水はきれいで磯みたいなところやミニ干潟っぽい所が散見。
小さな突堤が南北にあり、その間が海水浴場のようだ。6月なのに結構な海水浴客が出て、ウォータージェットなどのボート遊びをしている人も散見。館山湾 自然・景勝地
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ヨットセイルをしている人。他にもマリンスポーツをしてる人がちらほら。
後ろの山は宮城公園だろうか。自衛隊の施設が右に広がる。 -
海水浴場の北、八幡海岸。このあたりは遊泳禁止のようだ。1km以上北に行くと、那古海水浴場。
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さて突堤から降りて私も海水に入ってみる。水は温かかった。足元を名も知らぬ熱帯っぽい魚がすいすい泳ぐ。干潟や磯っぽいのもあるためか、ハゼも多い。
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まあこういったカニなんかと遊んでみる。
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しばし遊んだ後、北条海岸を後にする。
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館山駅、日東交通バス発着所。千葉行「南総里見号」はここから出発する。
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横浜行の高速バスが到着したところ。本数は少ないが、羽田空港経由横浜行のバスもここから出てる。
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15時20分発千葉行が来たのでこれに乗って帰る。バスは、日東交通と京成バスで運行。
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そろそろ渋滞の始まった館山道を北上。アクアラインはこの先さらに10km渋滞が待ち構える。
ルートは、館山道の起点から、蘇我インターまで高速、蘇我を降りると蘇我駅、県庁を経由し、千葉駅前に至る。便によって、千葉中央駅、千葉みなと駅まで行くものもある。
蘇我から先の京葉道路も渋滞しているのだが、このバスは、手前のインターで逃げた。 -
夕方5時前に、千葉駅ヨドバシカメラ前の停留所に到着。かつて千葉そごうのあった場所。千城台などへ往く路線バスの発着所だったが、それらは駅ろーたりに引っ越し、ここは県内長距離バスが乗降に使用している。
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紫陽花の花の後ろの千葉駅前高速バス用停留所。背景の高速バスは、鴨川発着千葉行のカピーナ号。
現在、千葉駅周辺と、県内を結ぶ長距離バスは、東金、成東行が1時間毎、同じ東金方面だがルートが若干違う白子行、九十九里行。上述の安房鴨川行カピーナ号が主なもの。かつては一般道経由の急行茂原行なんてものもあった。
東京都心発着はかなり充実し、木更津、君津、五井、安房鴨川、館山へは、1時間に1本以上バスが出る。他、本数は少ないが、勝浦行、茂原行、大網行、東金行といったバスもあり、伝統の銚子行、鹿嶋行もふくめ、千葉はいつのまにかバス王国となっていた。
この大きなきっかけは東京湾アクアラインの開通で、当時道路料金が高くても、ここをバスが高頻度に走るというのは房総の住民にとっては便利だった。アクアラインは割引が充実し、一般車も気軽に多く走るようになった半面、渋滞も発生している。今後の課題は渋滞対策だろう。東京湾アクアライン 名所・史跡
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