2014/05/18 - 2014/05/19
80位(同エリア1017件中)
めておら☆さん
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- 旅行記171冊
- クチコミ100件
- Q&A回答1件
- 430,009アクセス
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イタリア大好き!一人旅大好き!
5度目になる今年のイタリア旅行は、レンタカーでのシチリアドライブ旅行。海外で運転するのは初めてなのでドキドキでしたが、事故もなく無事全行程を終えることができました。
太陽と自然と多様な歴史文化に彩られた島で、めいっぱい楽しんで来ました。もちろん美味しい物も満喫♪
1日目 5/16 東京(成田)→ローマ→カターニア
2日目 5/17 カターニア→シラクーサ
3日目 5/18 シラクーサ→ノート→モディカ→ラグーサ
4日目 5/19 ラグーサ→カルタジローネ→ピアッツァ・アルメリーナ→エンナ
5日目 5/20 エンナ→ソルント→バゲリーア→トラーパニ
6日目 5/21 トラーパニ→エリチェ→セジェスタ→パレルモ
7日目 5/22 パレルモ
8日目 5/23 パレルモ
9日目 5/24 パレルモ→ローマ→東京(成田)
写真はシチリアでホントによく見かける陶器でできた太陽の顔。私はよくこの顔に似ていると言われるのでとても他人とは思えず、見かけるたびシャッターを押すのでした・・・
新機能 :旅行経路を地図で表示できるようになりました!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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3日目 5/18(日)
ノート・モディカ編のつづき http://4travel.jp/travelogue/10892442
ノートからラグーサまでは車で25分ほどと、すぐ近く。丘陵の道をくねくね走っていると、Garminくんの「間もなく目的地付近へ到着します」のアナウンスと同時に見えてきたクーポラ。あそこがラグーサに違いない!前々から訪れるのをとても楽しみにしていた街。 -
ラグーサもモディカ同様、アルタ(高台)とバッサ(高台の下)の2つの地区から成ります。一般にはアルタを"ラグーサ・スーペリオーレ"、バッサを"ラグーサ・イブラ"と呼んでいます。ここも1693年の大地震後で甚大な被害を受け、その後に後期バロック様式を取り入れてみごとに復興した"ヴァル・ディ・ノート8つの街"のうちの一つ。さて、どんな美しい街並みが待っているんでしょうか♪
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この日私が予約したのはラグーサ・イブラにあるB&B。スーペリオーレとイブラの間に位置するためどちらにもアクセスし易いことと、イブラの中心ドゥオーモにも徒歩10分ほどであること、何よりすぐ近くに無料の大型駐車場があることが決め手になりました。
駐車場もすぐわかったので、CITIGOくんを停め、スーツケースを持ってB&Bに向かいます。 -
駐車場はCorso Avvocato Giovanni Ottaviano(アッヴォカート・ジョバンニ・オッタヴィアーノ通り)沿いにあり、すぐ上にはイブラの入口Corso Don Minzoni(ドン・ミンツォーニ通り)が通っていて、階段で行き来できるようになっています。写真中央にその階段があるのが見えるでしょうか?
階段奥に見えるクーポラはChiesa di santa Maria dell'Itria(サンタ・マリア・デッリトリア教会)のものです。 -
約束の13:00より少し前にB&Bに到着。
"Iblaresort Charme&Design Rooms" http://www.iblaresort.com/
Via Del Mercato 105 | Piazza della Repubblica TEL:010 39 334 567 1165
ダブルのシングルユース朝食付きで1泊55ユーロです。
親切にもオーナーが外に出て待っててくれました。 -
フロント。部屋に向かう前に、朝食はパンとハム・チーズなどがいいか、それともイタリア式のドルチェ(甘いパンやタルト)がいいか、フルーツやシチリア名物のお菓子も食べたいか、こんなジュースはどう?など、いろいろ要望を聞かれました。どうやらビュッフェスタイルではなく、ある程度オーダーして用意しておいてもらうようです。
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部屋は2階でした。ホームページで見て一目で気に入ったのですが、シンプルでスタイリッシュなデザインの部屋は予想通り清潔で、快適な印象。
ベッドの上や・・・ -
小窓にさりげなく置いてある花が、心遣いを感じさせます。
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窓から覗く古びたレンガの色、これだけで絵になります。
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部屋は広さも十分。
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バスルームも掃除が行き届いていて、とても気持ち良い。
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シャワー室。古いB&Bだと固定式のシャワーもしばしばあるのですが、ここはちゃんとホースがついてます。ま、改装してまだそんなに経っていないようなので、当たり前か。
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洗面台もキレイ☆
あっ、アメニティ! -
これが揃ってると「ちゃんとしてる感」がするんですよねぇ。日本では当たり前だけど、イタリアの安めの宿だと、アメニティとか書いておいて、ちっちゃい石鹸いっこだったりするので・・・なにが"アメニティ"じゃ(怒)
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オーナーが去り際に「眺めのいい部屋をとっておいたからね」って言っていたのでバルコニーに出てみると、すぐ目の前にサンタ・マリア・デッリトリア教会のクーポラが!わあぁぁ〜、感激ぃ〜(泣)このB&B、たちまち気に入りました。
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反対側を見ると、Chiesa delle Santissime Anime del Purgatorio(長いっ!)、
略プルガトリオ教会も見える。その奥の広場にはツーリストインフォメーションもあるので、ココ、ホントに場所がいいです! -
さ〜て、悠長にしてられない!早速街歩きを始めます。
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外に出てラグーサ・スーペリオーレを見上げる。まずはあそこに向かって登って行こう。
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プルガトリオ教会の向かいにBarがあるのですが、Barに向かって左手にラグーサ・スーペリオーレへ行く階段があります。"Via Scale(階段通り)"と書いた標示があるのですぐわかります。ここから、建物の間に隠れた階段を辿り辿り、上まで上がっていきます。
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この階段を上がるとすぐ、そこからイブラの絶景が見れると有名な"Chiesa di Santa Maria delle scale(サンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会"に行き着くはずなのに、どこでどう迷ったのか、全く違う教会に辿り着いてしまいました。
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Chiesa di Santa Lucia(サンタ・ルチア教会)
ところが。迷えばまた別の発見あり、この教会は広いテラスを持っていて、なんとそこからの眺めも最高だったんです! -
イチオシ
サンタ・ルチア教会から見下ろす、ラグーサ・イブラの全景。
よく、"ひょうたん型"って言うけど、ホントにそうなんだね。天気が良かったらもっとキレイだったろうけど、ラグーサに着いたら、朝から降ってた雨も止んだので、それだけでも有難いと思わなきゃ(^^ -
さらに階段を上って辿り着いたのはラグーサ・スーペリオーレのCorso Italia(イタリア通り)。結構な坂道で、階段上って笑い気味の足にこたえますが、がんばって歩きます。
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この通りでもバロック様式の建物を多々目にすることができます。ス〜テ〜キ〜♪
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Cattedrale di San Giovanni Battista(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)
ラグーサ・スーペリオーレの守護神、聖ジョヴァンニに捧げられた教会。大きな舞台の上に建てられたかのような、独特な造りをしています。 -
威厳に満ちたファザードは5本の大きな円柱が均等に配置されているのが特徴的。3つ付いた扉のうち、中央の大きな扉には円柱の他に聖母マリア、洗礼者ヨハネ、福音者ヨハネの3体の像も施され、豪華な造りになっている。
ここもシエスタ中で中は見られませんでした。 -
裏手のローマ通りにまわるとクーポラが見えました。
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気がつけば、バタバタしててお昼を食べていなかった・・・
お腹がすいたので、事前にチェックしていた"Pasticceria Di Pasquale(パスティッチェリーア ディ・パスクァーレ)" 地元で人気の菓子店ですが、甘いものばかりでなくアランチーノやパニーノなどの軽食も置いてます。
http://www.pasticceriadipasquale.com/
Corso Vittorio Veneto 104(サン・ジョヴァンニ大聖堂のすぐ近く)
TEL:+39.0932.624635 -
うわぁぁぁ〜、ケーキ美味しそぉ〜☆★
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オーダーしたのは"arancino al ragu(ミートソース入りアランチーノ)"
アランチーノとは日本で言うライスコロッケ。中にミートソースが入ってるものや、ホウレンソウとチーズが入ったもの、ハムとチーズが入ったものなど、いろいろあります。美味しいし、手軽だし、安いので気軽に食べられます。
アランチーノと水で2.70ユーロ。 -
割ってみるとこんな感じ。ご飯はサフランで色付けされてるのが一般的です。
美味しく、たちまちペロリと食べてしまいました。
スーペリオーレにはもう見たいものは無いので、イブラに戻ります。さっ、またがんばって歩くぞ!行きはCorso Italia(イタリア通り)を通って来たので、帰りは並行して走るCorso Vittorio Veneto(ヴィットリオ・ヴェネト通り)を下って行きます。 -
Palazzo Bertini(ベルティーニ邸)
18世紀終わりにサルヴァトーレ・フロリディア卿によって建てられ、19世紀半ばに現在の名前の元となったベルティーニ一族の所有となりました。 -
面白いのは、2階部分に設えられた3人の男性の顔。バロック時代の男性を象徴しているんだとか。
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il mendicante(こじき)
ぼろきれを巻いた頭、大きな鼻と歯の抜けた口の醜い男。 -
il nobile(貴族)
裕福な紳士で自信に満ちた眼差しは上を向き、羽の付いたエレガントな帽子からは豊かな巻き毛が落ちている。 -
l'uomo dell'oriente(東洋の男性)
ターバンを巻いた頭、丸々とした顔で耳には大きな真珠のついたイヤリングをつけている。裕福さの象徴。 -
イブラへ戻る道は下りなので楽ちん。あっという間にラグーサ・スーペリオーレの西端、ラグーサ・イブラとの間にある"Chiesa di Santa Maria delle Scale(サンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会)"に辿り着きました。
13世紀にゴシック様式で建立されましたが、1693年の大地震の後増築された際、バロック様式に改修されました。この時は残念ながら修復中で中は見られませんでした。 -
鐘楼を入れたイブラの風景を写真に納めたかったんですけどねぇ・・・修復中だからこんなことに・・・(--;
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でも、ここからの眺めもすっっっごい!何度溜息をついたことか。
シチリアの真っ青な空の中で見られたらもっとよかったんだけど、まぁ、贅沢は言わないでおこう。 -
手前のクーポラはサンタ・マリア・デッリトリア教会のものです。この青がいいアクセントになってますね。奥のクーポラはイブラのドゥオーモ、サン・ジョルジョ大聖堂のものです。これからあそこに向かって散策を続けます。
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サンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会から下ると、道端にこんな一角が。
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旅の無事を祈り、また階段を下って行きます。
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"Palazzo della Cancelleria"
cancelleriaは直訳すると公式記録所という意味がありますが、かつての市役所だったようです。18世紀前半にニカストロ一族によって建てられますが、19世紀後半に市の所有となります。隣接するサンタ・マリア・デッリトリア教会、コセンティーニ館と並んで市の重要なバロック様式の遺構となっています。 -
建物自体は小さいのですが、ファーザードのバルコニーと扉の装飾が凝っていて、存在感がありました。
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Chiesa di Santa Maria dell' Itria(サンタ・マリア・デッリトリア教会)
たびたび見えていたイブラの青いクーポラはこの教会のもの。14世紀に建てられた古い教会です。1693年の大地震では奇跡的にわずかな被害で済んだのですが、その後増築を期にバロック様式に改修され、地域で最も重要な信仰の場所の一つとなりました。 -
サンタ・マリア・デッリトリア教会のファザード
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反対方向から
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手前に見えるバルコニーの持ち送りは、サンタ・マリア・デッリトリア教会と隣接する"Palazzo Cosentini(コセンティーニ館)"のもの。出ました、バロック特有のユニークな持ち送り!もうこれを見るのが楽しみで、持ち送りマニアと化してます(^^
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Palazzo Cosentini(コセンティーニ館)
18世紀にラッファエレ・コセンティーニ男爵とその息子ジュゼッペにより建てられた館は4つのバルコニーそれぞれに裕福さを象徴する凝った持ち送りが設えてあります。人間や動物を模したユニークでグロテスクなバロック彫刻が目を楽しませてくれます。 -
わぉ、持ち送りワールド!
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すごーい、今まで見た持ち送りの中でも一番凝ってるかも!
それにしても、人間とも動物ともつかない奇々怪々な方々ですな。 -
これはみんななにやら楽器を演奏してるようですが・・・下段中央のあなた!
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顔ふくらみすぎじゃないですか?
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これもまたおかしなやからが勢ぞろいしてますね〜(笑)
てか、一番右端のあなた! -
粋なサングラスかけてますなぁ・・・
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これなんか、下の段の両端見てくださいよ。もうグダグダでやる気ないじゃないですか(汗)
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あ〜、コセンティーニ館面白かった〜♪♪
さて、次はイブラの東の端、イブレオ庭園まで歩きながらいろいろ見ていくとします。
まずは"Palazzo Sortino Trono(ソルティーノ・トローノ邸)" プルガトリオ教会に向かって左手から延びるメルカート通りにあります。1778年にイニャツィオ・ソルティーノ男爵によって建てられた館。どこから入るのかなぁ〜と見てみると、1階がお店になってるようだったのでやめました。 -
ドゥオーモへ続く道。どの街でもそうですが、路地の向こうにクーポラが見えてきた時ってちょっと感激して、どんなに歩き疲れててもワクワク感で自然に足取りが軽くなるんですよね♪
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ドゥオーモ広場の少し手前にある"Palazzo La Rocca(ロッカ邸)"
1765年、サヴェリオ・ラ・ロッカ男爵が一族の古い家の場所に建てました。
ここでも持ち送りくんたちが、行きかう観光客を冷やかすように上から見下ろしてました。 -
みんなすっとぼけた顔してますねぇ〜(笑)
おや、下段右端のキミ・・・ -
布袋寅泰じゃないですか??
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そんなドヤ顔で笛吹かなくても・・・
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3組のペア、うち、真ん中のペアだけ交渉成立してないようです。
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そんなこんなで到着しました、"Duomo di San Giorgio(サン・ジョルジョ大聖堂)"
やっぱり圧倒的な存在感です。まだ開いてないようなので、中を見るのは後のお楽しみ♪ -
ドゥオーモ広場でジェラテリアを発見!見た瞬間体が勝手にそっちに向かう、ジェラート狂。
"Gelati DiVini(ジェラーティ・ディヴィーニ)" http://www.gelatidivini.it/
お店が中でジェラテリアとエノテカ(ワイン屋さん)に分かれているので、ワインのジェラートもあります。珍しい!B&Bのオーナーいわく、地元の人にも人気のお店だそうです。
ちなみに、DiViniのVも大文字になっているのは、イタリア語の"divini=神の、神々しい"と"di vini=ワインの"を掛けているからだと思います。 -
私はナッツ系のフレーバーが好きなので、シチリア名産のマンドルラ(アーモンド)と、香ばしいピノーリ(松の実)をチョイス。コーンで2.50ユーロ。味はもちろん美味しかったです。濃いんだよね〜、シチリアのジェラート。
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"Chiesa di San Giuseppe(サン・ジュゼッペ教会)"
ドゥオーモ広場からイブラの東端イブレオ庭園へ向かう途中にあります。
1693年の大地震以前、サン・トンマーゾ教会とその鐘楼が建っていた場所に、
1756年から1796にかけて建造された、バロック様式の教会。正面から見ると建築に駆使されている要素がドゥオーモとよく似ています。 -
ドゥオーモ同様凸型のファザードは三段で構成されていて、一段目はコリント式の4本の円柱と2本の半角柱、4体の聖人像が、二段目は周囲に彫刻を施した大きな窓が、そして三段目は突き出た欄干が特徴的な3つの鐘が、それぞれ教会を引き立てています。
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驚いたのはその内部。この祭壇の写真だけ見ると普通のようですが・・・
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全体が卵型なんです!
私の撮り方だとわかりにくいんですが・・・ -
これだとちょっとわかるかなぁ?
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天井みたらわかる??
とにかく珍しい教会でした。 -
天井のフレスコ画もキレイだったし☆
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サン・ジュゼッペ教会を後にして、さらに歩みを進めます。また雨がポツポツ降り出したので、急げ〜〜!!
でも、こんなおシャレな一角見つけたら、撮らずにはいられない(^^)♪ -
"Giardino Ibleo(イブレオ庭園)"
到着しました〜。といってもイブラの入口プルガトリオ教会からイブレオ庭園までは1kmくらいなので、寄り道しないで歩いたら15分くらいで着いちゃうと思います。そのくらいイブラは小さい地区なんだけど、見どころがいっぱいでね♪ -
イブレオ庭園内には3つの教会があります。
入口にあるのが写真の"Chiesa di San Domenico(サン・ドメニコ教会)"
マヨルカ焼の鐘楼がステキです。もったいないことに、現在は使用されていないようです。 -
扉の脇に描かれている日時計。いろいろ教会を見てると、よくこのような日時計を目にします。これは昔、誰でも時を知ることができるようにと教会の壁に描いていたんだとか。
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さて、庭園内に入ってみます。まず目にするのがこのヤシの並木。すごい〜!これ、晴天だったらもっと南国気分味わえたのにな。ヤシに雨は全く似合いません。
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ふと脇道に入ると目についたのが、2つ目の教会。
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Chiesa di San Giacomo Apostolo(サン・ジャコモ・アポストロ教会)
中を見ることはできませんでしたが、バロック様式の鐘楼が見てとれます。
3つ目の教会は庭園の一番奥にある"Chiesa dei Cappuccini(カップッチーニ教会)"なのですが、写真が消えてた(泣)存在感のある2本のコリント式付け柱が印象的なファザードと、屋根からちょこんと出てる2つの小さな鐘楼がカワイイ教会でした。 -
庭園奥からの眺め。すごく見晴がいいです。
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公園みたいなスペースも。ジョギングしたり、犬を散歩させたりする人がいました。ホント、晴れてたら最高に気持ちの良い場所だと思います。ゴザしいてオニギリ食べたい(←そこは和風なんだ)
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動くのかなぁ・・・
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イブレオ庭園を出るとすぐ隣にあった"Portale di San Giorgio(旧サン・ジョルジョ教会の入口)"
1693年の大地震で崩壊した教会は入り口部分を残すのみでした。現在はラグーサのシンボルとして残されています。14世紀中頃のもので、カタロニア・ゴシック様式。 -
上部には龍を滅ぼす聖ジョルジョが浮き彫りされています。
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一通りイブラの見どころは制覇したので、一旦B&Bへ戻ることに。途中の店先にあった花のブルーが鮮やかすぎて、思わずパチリ。キレイ・・・
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これも、扉が開いてたのでお店かな?と思って覗いたら、中は薄暗く、小さな小さな祭壇が。
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そしてまた見つけた日時計。今日は日が出てないから時間わかんないけどね。
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再びドゥオーモに戻って来ました。
それにしてもこのファザードはすごい、三連になった円柱が6ヶ所に付いてる!
聖堂は1739年から1775年にかけて建てられました。高い階段の上に塔のようにそびえ立つ姿は"威風堂々"という言葉がピッタリ。その反面、扉を囲む彫刻の直線と曲線の融合や手の込んだ浮彫などは、繊細さを感じさせます。 -
内部はラテン十字型。シックな赤がまず目に印象を与えます。
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クーポラの下にぐるりとめぐらされているスタッコ(化粧しっくい)の精巧さにも驚きます。
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祭壇の像もバックの赤いビロードの前でさらに引き立っています。
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側廊にもやっぱり赤。そしてここでも美しいしっくい装飾に目を奪われます。
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あ、さっき旧サン・ジョルジョ教会入口にも浮彫があった"竜を滅ぼす聖ジョルジョ"の絵です。
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彫刻バージョンもありました。人々がどれだけサン・ジョルジョを崇拝しているのかが伺えますね。
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18世紀のパイプオルガンもありました。
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ドゥオーモのもう一つのみどころは、街の守護聖人の生涯を描いた「聖ジョルジョの殉教」の13枚のステンドグラス。撮影したときは暗かったし、私のカメラの性能・・・もとい、私の腕の悪さもあって、もう何が描かれてるのかもわかりませんが、数枚をアップしておきます。
これ、晴れた日に差し込む光で見たら、とても美しいと思います。 -
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ピンボケし過ぎて目の焦点合わなくなりますね(汗)
さて、ドゥオーモも満喫したので外に出ます。 -
ドゥオーモに向かって左手の階段を上がっていくと資料館があるようなので、行くだけ行ってみました。中には入らなかったのですが、近くにこんなステキな空間があったのでパチリ。
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道すがら、ところどころで見かけたこの小さな鉄の扉。"ラグーサ市 メタンガス"って書いてるけど、なんだろ、蓋開けるとメーターかなんか入ってんのかな?
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すっかり色あせた壁のピンク色。でもそれが逆に絵になるんだよなぁ・・・
こうしてなんでもない街の表情を捉えて歩くのが楽しいんですよね。 -
さて、B&Bの近くまで戻ってきました。
部屋のバルコニーから側面が見えたプルガトリオ教会。かつてのドゥオーモさえ崩壊させた1693年の大地震でも持ちこたえた、ラグーサの中でも数少ない教会の一つ。ファザードは18世紀にバロック様式に再建されました。さっきはお昼だから閉まってたけど、今度は開いてたので、わくわくしながら中へ入ります。 -
プルガトリオとは"煉獄"という意味で、天国と地獄の間にあり、小罪を犯した死者が天国に行く前に火によって罪の浄化を受ける場所とされている。半分地獄のようなイメージから、よくドクロのモチーフが教会のあちこちに設えてあったりするのだが、この教会には全くなく、いたって穏やかで控えめな美しさを持っている感じ。
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主祭壇。ドゥオーモの主祭壇と同じ、シックな赤が印象的。
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円柱上部の細かい細工。素晴らしい!
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こんな像もありました。
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すごく慈悲深い顔をしていて、見ているだけで心が静まりました。
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イチオシ
B&Bに戻るとまた雨が降り出しました。予定ではサンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会にもう一度行って、イブラの夕景をカメラに納めたかったのですが、雨が激しくなってきたので断念。夕日に包まれるひょうたん型のイブラ、どんなに美しかっただろう・・・本当に残念です。
雨が小降りになるまで一休みして、お腹がすいたのでまた出掛けました。 -
今日も夕飯はB&Bのオーナーに紹介してもらったお店。
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"Cucina e Vino(クチーナ・エ・ヴィーノ)"
Via Orfanotrofio 91 TEL:0932686447
ドゥオーモ広場のすぐ近く、Palazzo Battaglia(バッタリア邸)を目印に行くとあります。 -
地元ならではの料理が食べられるとのことですが、さーて、何を食べようかなぁ♪
昨日シラクーサで失敗してるので、今日は美味しいもの食べたい! -
決めました。地元の料理をいろいろ楽しめる25ユーロのコースです!
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まずはパンと一緒に人参のサラダとグリッシーニ、フォカッチャが出てきました。
そういえばお昼は散策に夢中で、アランチーノ1個とジェラートしか食べてない。お腹すいたぁぁぁ。早速グリッシーニをボリボリ。
10分ほど待って、来ましたよ〜・・・ -
Antipasto:Vastedda del belice con caponata
ヴァステッダチーズ、カポナータ添え(ヴァステッダチーズとは、ヴァッレ・デル・ベリチェ地方で作られる羊乳のチーズ。おそらくこの辺りでしか食べられない珍しいチーズ。D.O.Pです!)
カポナータは店によってそれぞれ味が違いますが、これが美味しいと他の料理も美味しいと思う。うん、美味し〜い!わたし好みのちょっと甘めの味。ヴァステッダチーズは初めて食べましたが羊乳のまろやかな味。フレッシュでこれも抜群に美味しかったです。 -
Primo piatto:Ravioli di ricotta al sugo di maiale
リコッタチーズ入りラヴィオリ、豚肉入りのトマトソースがけ
これももぉ〜、倒れるほど美味しかった。アルデンテの生地の中に柔らかなシチリア名産リコッタチーズが入ってそれだけでも美味しいのに、コロコロと豚肉の入ったトマトソースの塩加減がリコッタのまろやかさとマッチして、美味しかった。
量も多すぎないので、日本人向けです(注:私の胃袋はイタリア人並ですが) -
Secondo piatto:Costata di maiale ripiena
カチョカヴァッロチーズ詰め豚肩ロース肉のロースト
これも絶品でしたよ。回りがカリっと焼きあがった豚肉の中にカチョカヴァッロがふんだんに詰め込まれてる。ハーブの香りもアクセントになってて、ダメだ、もう昇天・・・。 -
Dolce:Granita di limone
レモンのグラニータ
口の中がサッパリ。やっぱりシチリアのレモンは美味しいですね。 -
最後はCaffe'で締めて、ごちそうさまでしたぁ〜!
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あ〜美味しかったぁ、大満足!雨は止んでいるので、少し夜景を楽しみながらB&Bに帰るとします。
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ドゥオーモ広場に出ると、またまた気になるジェラート。
どうしよっかな〜、やめとこうかなぁ〜・・・ 考えてても足は入り口へ向かうのでした。やっぱりジェラート狂。
今回はピスタチオと、もう一種はお店のおにぃちゃんのオススメでcannella(シナモン)にしてみました。どっちも美味しい!シナモンはスパイシーな香りがそのまま残ってて、大人の味です。 -
夜のドゥオーモも美しい。後ろにチョロっとだけクーポラが覗いてます。
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日中とは違い静かになった広場で、王様のようにどっしり構えるドゥオーモ。荘厳過ぎてじっと見入ってしまいます。
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夜のロッカ邸。持ち送りくんたちも寝てるかな?
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イタリアの夜の美しさにはいつも感動させられますが、小さな街のこんな何気ない風景は余計にノスタルジックで好きです。
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ひっそりと浮かぶ小さな教会
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イチオシ
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B&Bはもうすぐです。
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夜のプルガトリオ教会
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コセンティーニ館の通り
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コセンティーニ館脇の細道。奥にサンタ・マリア・デッリトリア教会のクーポラも見えます。
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B&Bに着いて部屋に戻り、バルコニーからラグーサ・スーペリオーレを見上げるとこの景色。この部屋にしてくれたオーナーに感謝!
さて、明朝はまた次の街に移動です。この時は、明日どんな地獄が待ってるかなんて、全く想像もしないのでありました・・・ おやすみなさい。
カルタジローネ編へ続きます!
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この旅行記へのコメント (4)
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- tamaemonさん 2014/06/09 23:11:03
- 小さくて落ち着いた街ラグーサ!
- ジェラート狂さん、こんにちは!?
ラグーサまでやってきましたね。
歩いてまわれる小さな街?村?・・・私たちは夜だけお邪魔したので、教会の中までは見れなかった分、めておら☆さんの旅行記で堪能させて頂いています。
教会内部、意外や以外!中々の装飾ですね。シチリアの中の教会とはまた一味違ってました。
あのワインジェラート!・・・宿泊した宿のスタッフさんから「必ず食べてね!」って言われてたので、私はチョコレートと一緒に頂きましたが、ピスタチオも良かったかな?シナモンもあったんですね!
また食べに行きたくなりました!
落ち着いて優しい街ラグーサ・・・やっぱり素敵です。
tamaemon
- めておら☆さん からの返信 2014/06/09 23:37:05
- RE: 小さくて落ち着いた街ラグーサ!
- tamaemonさん、こんばんはー!
そう、まさにタイトルの通り、小さくて落ち着いた街ですよね。
そしてやさしい街。私大好きになっちゃった♪
>教会内部、意外や以外!中々の装飾ですね。シチリアの中の教会とは
>また一味違ってました。
そうなんですよ、なんか一味違いますよね。ゴテゴテすぎず、淡泊す
ぎず、適度な感じで。外観もいちいちステキですしね〜。夜のドゥオー
モ、感激しませんでしたか?
>あのワインジェラート!・・・宿泊した宿のスタッフさんから「必ず
>食べてね!」って言われてたので、私はチョコレートと一緒に頂きま
>したが、
私もワインのジェラートすすめられたんですけど、なにせお酒弱いもん
で、やめといたんです。でも、今思えばやっぱり食べておくべきだった
なぁ〜。珍しいですもんね。ジェラートだもん、アルコール飛んでた
のかな??
今度行ったら、私はワイン、tamaemonさんはピスタチオ試しましょう。
あ〜、また食べたくなった・・・仕方ないから冷凍庫のあずきバー食べます。
(シブイ!)
では、もしお時間あったらまた覗いてみてくださいね。
ありがとうございました!
めておら☆
-
- spumamiさん 2014/06/09 22:07:47
- 私は今・・・。
- こんばんは〜。
きっとこの旅行記を読んだ美樹さんは
♪私は今〜南のテラス下を〜みあげて〜おこぉ〜た♪って唄ってますよ!?
話は変わりますが、今大阪のケーブルテレビで
シチリア人情派刑事・モンタルバーノが放送されているの。
イブラの町を見下ろした景色が、モンタルバーノのオープニンブに
出てくる風景にそっくりで、まさにシチリアって感じがします。
ところで、ショーケースに並んでいるケーキをみて
本当に美味しそう〜〜って思ったの?グリーンはビスタッキオだと思うので
食べたら美味しいとは思うけど・・・見た目はどうも(−−;
それと、聞こう思いながら、ついに?まで来ちゃったけど
もしかしてアルコール飲めないんですか???
テーブルにアルコールの写真がないのがいつも不思議でした。
質問攻めでごめんなさい〜今聞いておかないと
あっ!聞きそびれたってなりそうなので。
spumami
- めておら☆さん からの返信 2014/06/09 23:23:49
- RE: 私は今・・・。
- どもども、こんばんは〜!
またまた読んでいただいて、ありがとうございます!
やっぱり美樹さん怒ってるかなぁ・・・でも、一目見て"彼"だと思って
しまったのでしゃーないね。
> 今大阪のケーブルテレビでモンタルバーノが放送されているの。
え〜、大阪そんな気の利いた番組やってるのぉ、いいなぁ〜!
私、飛行機の中でしか見たことないよ。
>ショーケースに並んでいるケーキをみて本当に美味しそう〜〜って
>思ったの?
思ったよぉ!え、美味しそうじゃない??そっか、私結構ゲテモノ好き
なとこあるからなぁ(^^;
> もしかしてアルコール飲めないんですか???
そうだよねぇ、私の旅行記にワインが登場したことは一度もない。いつも
acqua gassataだもんね。そうです、私アルコールはめちゃ弱いんです。
だからワインは全然興味ないんだけど、あ、Fragolinoだけは好き。甘く
てホントにイチゴ味で美味しいから。アルコール度数も低いので、私でも
いけるのです。まぁ要するに味覚がお子様なのです。甘いもの大好きだしね。
疑問が晴れて解決しましたか??
今日もおつきあいありがとうございました!
めておら☆
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