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改めて”孔子廟”の西の入口”黌門(こうもん)”に向かう。<br /><br />”黌門”の脇の券売所で日本語の「台北孔子廟ガイド」を貰う。<br /><br />以後の説明文は主としてその「台北孔子廟ガイド」に寄ります。<br /><br /><br />”黌門”を入ると直ぐ左手に儒教の学校”明倫堂”があり、横手に美しい「儒風広場」がある。<br /><br />そこの前の伸びる、廟を囲うレンガ塀の上に、右手に櫺星門(れいせいもん)、左手に儀門(大成門)の屋背の上の「鴟吻」と称する色鮮やかな陶彫装飾が覗く。<br /><br />”明倫堂”の右手の通用門のような”礼門”を潜り、境内に入る。<br /><br />ちなみに孔子廟入り口の門は、東西に対称的に存在し、東側は”&#27886;宮”と”義路”からなる。<br /><br />境内を入った所は「勤学広場」呼ばれる学校の広場で、右手に「万仞宮牆」と云う楕円形に曲折した壁があり、その前に石作りの橋が架かった池が設えられている。<br /><br />池が「&#27886;池」、橋が「&#27886;橋」と呼ばれ、学校には付き物の造作だったらしい。<br /><br />その「&#27886;池」を振り返ると、正面に構えるのが孔子廟必須の”櫺星門(れいせい)”で、天上の星宿を象徴する108個の門釘が打たれた扉が目お惹く。<br /><br />”櫺星門”の左脇を潜ると次に現れるのが”儀門(大成門)”。<br /><br />この門が本殿・”大成殿”の主門で、祭礼の大典の時にしか開かれない。<br /><br />我々は”儀門”の両脇の通用門から出入りすることになる。<br /><br />とその時思いもしなかったことが起こる。<br /><br />通用門の空間を通してなんだか耳に心地よい音色が流れてくる。<br /><br />どうも尺八の音色らしい。しかも流れるメロディは三橋美智也の「古城」の様だ。<br /><br />儀門を潜るとまず目につくのは、正面に白い花崗岩の舞台(丹塀)の奥に、石柱で囲まれた豪壮な主殿・”大成殿。<br /><br />そして気になった音色は儀門の裏の回廊でのご老体の手の尺八から発している。<br /><br />私はそのご老体に近寄り、耳を澄まていたが、思わず尺八に併せて口ずさんでいたらしい。<br /><br />日本語で声を掛けられ、振り向くともう一人ご老体が居られ、流暢な日本語で、このご老体の名は「周 松村」さん。<br /><br />今年90才になるが、日本の尺八の名手で、台湾の曲も演奏されるが、特に日本の曲が大好きで、暇があると”孔子廟”に来て一人演奏をされているらしい。<br /><br /><br />先ずは本殿の”大成殿”を参拝し、”大成殿”前の丹塀上から周さんが演奏して居られる儀門の回廊を眺めていると、周さんが「荒城の月」を筝し始めた。<br /><br />思わず私が周さんの尺八に併せて「春高楼の・・・」と歌ってしまっていたのだが、周さんはそれを聞きつけ、立ち上がって、私の方に歩みこんで来られる。<br /><br />幸い観光客も殆ど居られなかったことを良いことに、私も夢中で歌声を張り上げていた。<br /><br />その後もう一人のご老体(李さん)も加わって、何曲か日本の歌を歌う。<br /><br />李さんによると、周さんだけでなく、日本の歌は勿論、日本を好きな人は沢山おり、時には集まって周さんの尺八で日本の歌で楽しんでいるとの事。(周さんは日本語不可)<br /><br />つい嬉しくなり写真を撮るのも忘れ、話し込んでしまった。<br /><br />終わりに周さんが1枚のCDを下さった。<br /><br />此のブログを書くにあたって、念の為にネットで「周 松村」を検索して見たら、台北ではかなり有名な方らしい。<br /><br />知らなかったとはいえ、周さんの演奏で歌ったり、CDを頂いたりと赤顔の至りである。<br /><br />今、毎晩のようにそのCDを聞く。<br /><br />実に癒された気にさせられている。<br /><br /><br />*参考(是非ご覧ください)<br />尺八的守護者--周松村國寶| PeoPo 公民新聞<br />http://www.peopo.org/news/29081<br /><br />尺八達人周松村先生,吹奏悲之酒。 - YouTube<br />https://www.youtube.com/watch?v=k2OipLgJZt0<br /><br />他にもいろいろあります。「周 松村」で検索して見て下さい。<br />

台北囲碁親善旅行同行記2;台北一人歩きその2”孔子廟”で出会った尺八の名手と共に荒城の月を歌う

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2013/12/12 - 2013/12/12

18291位(同エリア28194件中)

WT信

WT信さん

改めて”孔子廟”の西の入口”黌門(こうもん)”に向かう。

”黌門”の脇の券売所で日本語の「台北孔子廟ガイド」を貰う。

以後の説明文は主としてその「台北孔子廟ガイド」に寄ります。


”黌門”を入ると直ぐ左手に儒教の学校”明倫堂”があり、横手に美しい「儒風広場」がある。

そこの前の伸びる、廟を囲うレンガ塀の上に、右手に櫺星門(れいせいもん)、左手に儀門(大成門)の屋背の上の「鴟吻」と称する色鮮やかな陶彫装飾が覗く。

”明倫堂”の右手の通用門のような”礼門”を潜り、境内に入る。

ちなみに孔子廟入り口の門は、東西に対称的に存在し、東側は”泮宮”と”義路”からなる。

境内を入った所は「勤学広場」呼ばれる学校の広場で、右手に「万仞宮牆」と云う楕円形に曲折した壁があり、その前に石作りの橋が架かった池が設えられている。

池が「泮池」、橋が「泮橋」と呼ばれ、学校には付き物の造作だったらしい。

その「泮池」を振り返ると、正面に構えるのが孔子廟必須の”櫺星門(れいせい)”で、天上の星宿を象徴する108個の門釘が打たれた扉が目お惹く。

”櫺星門”の左脇を潜ると次に現れるのが”儀門(大成門)”。

この門が本殿・”大成殿”の主門で、祭礼の大典の時にしか開かれない。

我々は”儀門”の両脇の通用門から出入りすることになる。

とその時思いもしなかったことが起こる。

通用門の空間を通してなんだか耳に心地よい音色が流れてくる。

どうも尺八の音色らしい。しかも流れるメロディは三橋美智也の「古城」の様だ。

儀門を潜るとまず目につくのは、正面に白い花崗岩の舞台(丹塀)の奥に、石柱で囲まれた豪壮な主殿・”大成殿。

そして気になった音色は儀門の裏の回廊でのご老体の手の尺八から発している。

私はそのご老体に近寄り、耳を澄まていたが、思わず尺八に併せて口ずさんでいたらしい。

日本語で声を掛けられ、振り向くともう一人ご老体が居られ、流暢な日本語で、このご老体の名は「周 松村」さん。

今年90才になるが、日本の尺八の名手で、台湾の曲も演奏されるが、特に日本の曲が大好きで、暇があると”孔子廟”に来て一人演奏をされているらしい。


先ずは本殿の”大成殿”を参拝し、”大成殿”前の丹塀上から周さんが演奏して居られる儀門の回廊を眺めていると、周さんが「荒城の月」を筝し始めた。

思わず私が周さんの尺八に併せて「春高楼の・・・」と歌ってしまっていたのだが、周さんはそれを聞きつけ、立ち上がって、私の方に歩みこんで来られる。

幸い観光客も殆ど居られなかったことを良いことに、私も夢中で歌声を張り上げていた。

その後もう一人のご老体(李さん)も加わって、何曲か日本の歌を歌う。

李さんによると、周さんだけでなく、日本の歌は勿論、日本を好きな人は沢山おり、時には集まって周さんの尺八で日本の歌で楽しんでいるとの事。(周さんは日本語不可)

つい嬉しくなり写真を撮るのも忘れ、話し込んでしまった。

終わりに周さんが1枚のCDを下さった。

此のブログを書くにあたって、念の為にネットで「周 松村」を検索して見たら、台北ではかなり有名な方らしい。

知らなかったとはいえ、周さんの演奏で歌ったり、CDを頂いたりと赤顔の至りである。

今、毎晩のようにそのCDを聞く。

実に癒された気にさせられている。


*参考(是非ご覧ください)
尺八的守護者--周松村國寶| PeoPo 公民新聞
http://www.peopo.org/news/29081

尺八達人周松村先生,吹奏悲之酒。 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=k2OipLgJZt0

他にもいろいろあります。「周 松村」で検索して見て下さい。

同行者
友人
交通手段
鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配

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  • 周さんから頂いたCD<br /><br />日語懐念(懐かしき日本の歌)第1集;曲名リスト<br /><br />01湯島白梅(湯島の白梅)<br />02長良川艶歌(長良川恋歌)<br />03故郷的月(大利根月夜)<br />04名月赤城山<br />05何日君再来(いつの日君帰る)<br />06荒城之月(荒城の月)<br />07相逢有楽町(有楽町で逢いましょう<br />08負心的人(女のためいき)<br />09細雪<br />10古城<br />11温泉郷的吉也(湯の町エレジー)<br />12涙的小雨(長崎は今日も雨だった)<br /><br />

    周さんから頂いたCD

    日語懐念(懐かしき日本の歌)第1集;曲名リスト

    01湯島白梅(湯島の白梅)
    02長良川艶歌(長良川恋歌)
    03故郷的月(大利根月夜)
    04名月赤城山
    05何日君再来(いつの日君帰る)
    06荒城之月(荒城の月)
    07相逢有楽町(有楽町で逢いましょう
    08負心的人(女のためいき)
    09細雪
    10古城
    11温泉郷的吉也(湯の町エレジー)
    12涙的小雨(長崎は今日も雨だった)

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