2014/03/31 - 2014/04/14
1043位(同エリア16385件中)
ありママさん
世界三大歌劇場の一つ、パリ・オペラ・ガルニエ(旧オペラ座)でオペラを鑑賞する。
これは私の長年の夢でした。
けれども、オペラ・バスティーユ(新オペラ座)が出来て以降、ガルニエでのオペラ上演は激減し、バレエの公演ばかり。
夢が叶う日は来ないのかなあ、と半分諦めかけていましたが、運良く、滞在中に公演があり、しかも聞き易いロッシーニの作品と言うことがわかり、チケット発売日を待ちました。
すさまじいチケット争奪戦の末、希望する席ではなかったけれど、何とかゲットできました。
滞在中、バスティーユでも鑑賞可能なので、やっと興味を持ち始めた娘も一緒に、夫と3人でプッチーニの作品を聞いて来ました。
旅行記ではありませんので、音楽に興味ない方はどうぞ、ずっ飛ばしてくださいまし。
- 旅行の満足度
- 4.5
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■4月2日 19:00〜 オペラ・ガルニエ
ロッシーニ作曲 歌劇「アルジェのイタリア女」 -
ガルニエでのオペラ鑑賞なんて、一生に一度あるかないかのチャンスなので、奮発して最高ランクの席を取るつもりでしたが、早々に完売していました。
次のランクも、その次のランクも完売。
仕方ないので、何でも良いから取れるもので我慢しよう、と思い、どの場所かもわからず予約を入れたら、ボックス席でした。 -
ボックス席の前から2番目。
有名な天井のシャガールの絵画も全部見ることは出来ません。 -
私の席から見たステージ
全部は見えませんが、許容範囲内です。 -
途中30分の休憩があり、終了したのは10時半を過ぎていました。
カーテンコールに応える男声合唱のメンバー -
カーテンコールに応える エルビラ役のソプラノ歌手
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ムスタファ役を歌った、アルカンジェロ以外名前を聞いたことの無い(私が無知なだけ)歌手ばかりでしたが、声楽の超絶技巧や装飾音てんこ盛りのロッシーニのオペラを、見事に歌いこなしていました。
豪華なオペラハウスにふさわしい、華やかなステージでした。
憧れのガルニエでオペラ鑑賞の念願が叶い、幸せな時間を過ごすことが出来ました。 -
絢爛豪華な内部を、開演前に撮影したかったのですが、食事に時間がかかり、時間の余裕が無く、ほとんど撮れなかったのが心残りです。
-
パリに限らず、ヨーロッパの人々にとって、オペラ鑑賞は特別な趣味ではなく、日常的な楽しみなんだなあ、と言うことを、服装から感じます。
華美ではないけれど、きちんとした格好の人もいれば、いかにも仕事帰りにオフィスからそのまま来たかのような雰囲気の人も。
何を着て行こうか悩んだ風でもないさりげなさが感じられるファッションなのが羨ましくもあり・・・
とは言え、やはりオペラは華やかな芸術ですから、どうせならおしゃれをして行きたい、と私は思いますし、それを楽しみとしています。 -
開演前は、恋人や友人どうしの待ち合わせ場所として賑わっていた正面も、すっかり静かになっていました。
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■4月4日 19:00〜 オペラ・バスティーユ
プッチーニ作曲 歌劇「ラ・ボエーム」 -
オペラ・バスティーユはその名の通りバスティーユ広場の前に建っています。
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これがオペラ・バスティーユ
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1階ホワイエの世界時計
1階で受け付けを済ませ、階段かエレベーターで指定席へ。 -
オペラ専用だけあって、オケピ(オーケストラピット)は広く取ってあります。
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ガルニエと違って、どの座席からもステージ全体が見えるような設計です。
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カーテンコールに応える、ムゼッタ役のソプラノ歌手。
有名なムゼッタのワルツ「私が街を歩くと」は、テンポが遅かったせいか上品な歌になっていましたが、私の好みとしては、もう少しテンポアップして、ちょい悪女子感を出して欲しかったな、と思いました。 -
ロドルフォ役のテノール歌手、ピョートル・ベチャワ
昨年、ザルツブルク音楽祭の「レクィエム(ヴェルディ)」で初めて聞きましたが、高音の伸びがイマイチ好みではなかったので、大きな期待をせずにいましたが、このオペラではまあまあ良かったと思いました。
何しろ、普段、パヴァロッティのロドルフォばかり聞いているので、どんな歌手にも満足しません。 -
ミミ役のソプラノ歌手 アンジェラ・ゲオルギュー
ノリノリで聴衆に手を振ってカーテンコールに登場。
よく聞く、若い頃のCDの出来が素晴らしいので、それに比べると衰えを感じますが、第一線で活躍中だけあって安心して聞く事ができました。 -
ソリスト達。
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マエストロは、ダニエル・オーレン
ヴェローナ音楽祭(イタリア)で、アイーダを聞いて以来15年ぶりにお姿拝見。
最後、ミミが静かに息を引き取った後の、音楽の盛り上がり(クレッシェンド)が、う〜ん・・・もっと盛り上げて欲しかった。
オペラ初心者向け、と言われる作品を、娘は「映画を見ているようで楽しかった」と言っていました。
これからも、どんどんオペラを聴いて欲しいものです。 -
最後に3人で記念撮影をして、パリでの予定が全て終了。
明日は、ベルギーの首都 ブリュッセルに移動します。
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この旅行記へのコメント (8)
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- tadさん 2015/11/30 15:50:50
- パリのボエーム
- ウィーンでボエーム、見たばかりです。ゼフィレッリの演出でしたので、久し振りに見ていられる舞台でした。
最近はどこも演出が酷いですね。旅行記を読みますと、昔、1974年12月に見たパリのボエームは多分今より演出や舞台の雰囲気は良かったでしょうね。やはり予算の問題なんでしょうね。
それでも、ライブの音が好きですから、文句を言いながら行きますが。。。
- ありママさん からの返信 2015/12/01 14:50:10
- RE: パリのボエーム
- tadさん、こちらにも書き込み頂きありがとうございます。
ゼッフィレッリ演出のボエームは、パバロッティ&フレーニ版のレーザーディスクで堪能しましたが、LDプレーヤーが故障したままなので、もう見られません。
DVDを買えばいいのでしょうが。
ゼッフィレッリ演出のオペラは、素晴らしいですね。
METで、カルメン(ドミンゴ出演)と、トゥーランドット(パバロッティ出演)を劇場鑑賞しました。
仰る通り、最近のステージは、簡素で物足りませんね。
どの国も、オペラその他の文化事業予算を削減しているそうなので、仕方ないことなのでしょうね。
でも、生演奏に勝るものはないので、私も可能な限り出来るだけ足を運びたいと思っています。
また、オペラのこと、色々とお聞かせ下さいませ。
楽しみにしています。
ARIC
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- ちょんたさん 2014/05/10 01:58:05
- 旅行中に2回もオペラ鑑賞とは!!
- ARIC様
コメントを書くのも久しぶりのような気がします。
ガブリエラさんも怒涛の旅行記、ARICさんも同じぐらいの勢いで書かれているので、どちらのどこまで読んだのか記憶が…。
でも行ったり来たりしながら楽しませて頂いてます。
オペラ鑑賞を3人でできて素晴らしいですね。ガルニエと言う名前も初めて聞きました。フランスは全然わかりません。
でも、この天井の素晴らしいこと。シャガール?まさか!と思てびっくりしましたが、やっぱりシャガールなんですね。
でも、この二つのオペラ、どちらも現代に置き換えてしまっているのですね。私は現代風のオペラはあまり好きではありませんが、ARICさんはどうですか?
先日のシンガポールも、椿姫とアルフレードがスマホでやり取りしているのを見て、と〜〜んでもない違和感を感じました。
ちょんた
- ありママさん からの返信 2014/05/10 22:32:39
- RE: 旅行中に2回もオペラ鑑賞とは!!
- ちょんた様、こんばんは☆
ご無沙汰していますが、カンボジア旅行記を楽しく拝見致しました。
読み逃げ失礼致しました。
ガブちゃんが頑張っているので刺激を受け、何とか追いつこうと必死です。
『ガルニエ』はここの設計者の名前だったと思います。
ニューヨークのメトロポリタンにもシャガールの大きな絵画がありますが、パリにもあることは、旅行直前に知りました。
近年、ヨーロッパ特にパリのオペラは、現代的なあるいは前衛的な演出が多いような気がします。
ひとつには、財政難で豪華な舞台や衣装を作れない、と言うのがあるらしいです。
ドレスデンでの『トゥーランドット』はタイトル・ロール以外はデニムを着て歌ってました。
日時を間違って、リハーサルの日に来たか?と思ったほどでした。
BSで見た、ウィーン国立では、スポーツカーが登場していました。作品名は忘却。
私は、やはり時代背景に即した衣装や、ステージの方が好きです。
METは比較的忠実な演出が多いような気がします。
それにしても、スマホはひどいですねえ。
ちょっとやり過ぎですね。
私なら、ブーイングです。
とは言え、オペラはやはり素晴らしい芸術なので、これからも鑑賞し続けたいと思います。
国の内外で。
久しぶりにコメントを頂き嬉しゅうございました。
ありがとうございました。
ARIC
PS.北九州にも味噌餡の柏餅が買える和菓子屋があるそうです。遠いのですぐには買いに行かれませんが、いつか食べてみようと思います。
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- beijing-fanさん 2014/05/07 19:58:07
- 未熟
- ARICさん、
オペラは未体験ゾーンです。
一度、経験してみたいと思っていますが、服装とか厳しいのではと尻込みをしてしまいます。
beijing-fan
- ありママさん からの返信 2014/05/07 22:43:48
- RE: 未熟
- beijing-fanさん、オペラは未体験ですか?
意外でした。
ザルツブルクやグラインドボーン音楽祭のようにドレスコードがある所は別として、ヨーロッパのオペラハウスは、カジュアルな格好の人は沢山いますよ。
おしゃれな紳士やマダムも沢山いますが。
サラリーマンが会社に行くような格好で充分ですよ。
お安い席ならば、ノーネクタイでも構いませんよ。
格好よりも、堂々とした振る舞いの方が大切なような気がします。
日本人はコンプレクスがあるのか、姿勢や歩き方が悪いのでみすぼらしく感じます。
私も気を付けたい点です。
堅苦しく考えることはありませんから、ご自分らしく楽しんでください。
オペラは素晴らしいです。
ARIC
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- ryujiさん 2014/05/06 10:18:56
- 19世紀のパリを楽しまれたのでは。
- こんにちは、ARICさん。
パリでオペラ鑑賞の旅行記を見せてもらいました。題目は「ラ・ボエーム」ですか。いい〜ですねぇ〜、本当に羨ましい限りです。 そこで小生も我が家で先ほど「ラ・ボエーム」を楽しみました。(聴きました) パソコンにストックしてあるのを検索でアリアを五曲聴きました。
ARICさんのようには参りませんが、少しだけ「ラ・ボエーム」の雰囲気を味わいました。
(冷たい手で・パヴァロッティとゲッタ ムゼッタのワルツ・フレミング 私の名はミミ・テバルディとフレーニ)
素敵なパリをありがとう。
ryuji
- ありママさん からの返信 2014/05/06 22:45:35
- RE: 19世紀のパリを楽しまれたのでは。
- ryujiさん、こんばんは☆
コメントありがとうございます。
「ラ・ボエーム」は、CDやLD(もはや骨董ですね)で、パヴァちゃんとフレーニ、アンナ・ネトレプコ&ヴィラソン他で耳にタコが出来るくらい聞いているのですが、劇場鑑賞は、今回で2回目でした。
やはり生演奏に勝る感動はありませんね。
オペラっていいなあ、とつくづく思いました。
このあと、博多で、カサロヴァの「カルメン」を鑑賞します。
随分前に、大阪まで、アグネス・バルツァのカルメンを聞きに行きました。
このオペラも耳タコですが、楽しみです。
ryujiさんも、よいご旅行と音楽をお楽しみくださいませ。
ARIC
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