![結婚10周年記念日が近づいて来たのだけど、5月下旬から6月にかけて3週間のマレー半島の旅行も控えているので出費は控えたいと思っていました。式をあげた目白のフォーシーズンは椿山荘になってしまい、パーティー開いたホテル西洋も今は無く…、じゃあ久し振りに山の上ホテルで天ぷらでも食べようと言う事になりました。食べて飲んだら眠くなるのでついでに部屋まで予約してしまいました。そこから逆算して湯島聖堂とニコライ堂にも行って、地下鉄で千駄木も近いので谷中辺りを散歩してみようという計画が出来ました。実は東京に生まれて五十数年谷中辺りには行った事がありませんでした。中学生の頃から行きたいと思っていた朝倉彫塑館にもこの機会に見学することにしました。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/87/90/650x_10879073.jpg?updated_at=1398356715)
2014/04/20 - 2014/04/21
209位(同エリア582件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1511冊
- クチコミ1148件
- Q&A回答73件
- 2,758,188アクセス
- フォロワー153人
結婚10周年記念日が近づいて来たのだけど、5月下旬から6月にかけて3週間のマレー半島の旅行も控えているので出費は控えたいと思っていました。式をあげた目白のフォーシーズンは椿山荘になってしまい、パーティー開いたホテル西洋も今は無く…、じゃあ久し振りに山の上ホテルで天ぷらでも食べようと言う事になりました。食べて飲んだら眠くなるのでついでに部屋まで予約してしまいました。そこから逆算して湯島聖堂とニコライ堂にも行って、地下鉄で千駄木も近いので谷中辺りを散歩してみようという計画が出来ました。実は東京に生まれて五十数年谷中辺りには行った事がありませんでした。中学生の頃から行きたいと思っていた朝倉彫塑館にもこの機会に見学することにしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
-
山手線で日暮里に出て西口から谷中の散歩を始めます。いつもは京成スカイライナーで成田空港に向かうだけの日暮里駅で下車するのは初めてです。
妻はいきなりお煎餅屋さんでお買い物。 -
昔、京都の祖母がこの大きなガラス瓶で鈴虫を飼っていたのを思い出しました。玄関にいくつも並べていました子ども心に綺麗だったのを覚えています。毎年何匹か貰って帰るのですが翌年に孵化することはありませんでした。毎年たくさん育てる祖母を尊敬していました。
-
通りの反対側には古い佃煮屋さん。アサリの佃煮が美味しそうでした。
-
今回はお寺にはお参りしませんでしたが、近いうちにちゃんと調べて来たいと思います。
-
平日の日暮れ時にでも来てみたい路地です。
-
古い町屋が綺麗に残っているなと思いました。
-
この日の目的は朝倉彫塑館でした。中学生の頃に上野の国立博物館で買った都内の美術館と博物館が網羅された本に載っていていつか来たいと思っていた所です。
-
3年前にパリのロダン美術館を訪れてからここへ来たいという思いが高まっていました。ロダンの彫刻もそれまではあまり好きではありませんでしたがカミーユ・クローデルとの愛憎などを知るに連れて興味深くなりました。
-
パリのロダン美術館と違ってこちらは館内は撮影禁止でした。彫刻作品の数は少ないのですが、アトリエの昇降装置には驚かされました。朝倉文夫がボルネオやシンガポールへ視察へ行った際に求められたのであろうバリ島の彫刻(ガルーダに乗るヴィシュヌ)や銅の叩出しのボウルや祭器など興味深い物もたくさん陳列されています。
-
興味深かったのは自宅部分の凝ったディテールです。メノウやパール粉を混ぜて塗られた壁や、神大杉の天井板、乱張りのようでありながら美しく節の並んだ竹貼りの壁、図面だけでは無く現場に足繁く通って指示しないとこれだけの完成度は無いと思います。よっぽど腕の立つ棟梁もいたのでしょう。
-
屋敷の中央に設けられた池も素晴らしかったです。周囲には背の高い蹲がいくつもあり、池との高低差が感じられるように思えました。もちろん写真は撮れないので表の東屋にあった蹲と下地窓。不思議な形の節をした竹は屋敷内でも使われていました。母の実家が同じように数十年掛けて建てられた家なので何となく懐かしい気分になりました。
-
日曜日とは言え閑散とした下町風情を想像していたのですが、谷中銀座と言う有名な(知りませんでした。)商店街が近くて大層な賑わいでした。小腹も空いてきたのでたい焼きを所望。
-
よみせ通りから千駄木駅へ向かう途中に指人形屋さんがありました。気になったのは手前にあった「吉里」という料理屋さんでしたが。
-
またお煎餅屋さんにお立ち寄りです。
-
有名な鷲神社の「よし田」の紙絵の宝船熊手が飾ってありました。これだけ大きいと政治家は5億円くらい出すのでしょうね。
-
通りに貼ってあったポスターを見て、急きょ根津神社へ行くことにしました。つつじがちょうど見頃でした。
-
以前住んでいたマンションは屋上のペントハウスで、つつじの植え込みが垣根になっていたのですが前に住んでいたオーナーが手入れをしない人で枯れそうになっていました。二人で土壌改良から肥料と手を入れたら見事な花をつけてくれた事を思い出しました。その後どうなったのかと気になりました。
-
そう言えば桂離宮の霧島つつじも咲き誇っている頃ですね。
-
根津神社に来たのは40年振りでしたが、こんなつつじの名所とは知りませんでした。
-
これで200円の入場料ならば安い気がします。
-
これぞ満開と言った感じがします。
-
色とりどりのつつじが咲き競いあっているようです。
-
高台に住んでいる方はきっと良い眺めなのでしょうね。
-
終日曇天でしたがかえって風情があって良かったです。
-
この小さな蕾もきれいでした。どんな花が咲くのでしょう?
-
錦鯉みたいな色合いです。
-
花が終わってしまうと刈込しないといけないですがこの時期以外は地味な築山なのでしょうね。
-
順番が逆になりましたが本殿を参拝します。
-
根津神社を出て千駄木駅まで戻って新御茶ノ水へ移動です。聖橋からの眺めも久しぶりです。
聖橋 名所・史跡
-
橋の途中から湯島聖堂が右手に見えてきます。黒い建物に新緑の緑が映えます。
湯島聖堂 寺・神社・教会
-
実は湯島聖堂に来るのは初めてでした。中学の頃から諸星大二郎の「孔子暗黒伝」を通じて孔子には興味を持っていたのですが。
湯島聖堂 寺・神社・教会
-
ここへ来たいと思ったのは2009年に青島から曲阜を旅して孔子について調べ始めてからでしょう。門には「杏壇」そして本堂には「大成殿」とありますが曲阜に残る建物とあまりに違いがあって面白いです。
ちなみに曲阜はこんな所でした。
http://4travel.jp/travelogue/10357866 -
シンプルな建物ですが屋根の四隅の神獣や大棟の両端の鯱のような飾りに目が行ってしまいます。
-
内部の見学は200円でした。写真撮影について係の方に尋ねると「ご自由にどうぞ。」とのことでした。孔子を祀るところを孔子廟と言い、別名として孔廟、聖廟、文廟とも言い、孔子を祀る祭祀を「釈奠」というそうです。
-
屋根の四隅の神獣が飾られてありました。「鬼龍子(きりゅうし)」
ここに置かれた物は対象12年の関東大震災で焼け落ちた物だそうです。
猫型蛇腹(豹型龍腹)で牙がある。様態は狛犬に似た姿で、牙を剥き、腹には鱗がある。鬼龍子は想像上の霊獣で孔子の様な聖人の徳によって現れるそうです。 -
大成殿の軒の両端に鎮座するのは「鬼犾頭(きぎんとう)」と呼ばれるそうです。こちらも関東大震災で焼け落ちたそうです。形態は鯱(しゃち)型で、龍頭魚尾、二脚双角、頭より潮を噴き上げ、外側を向いて置かれるとありました。想像上の神魚で水の神として火を避け火災を防ぐ意味があるそうです。
-
横には「宥座の器」が置かれ、水を入れることが出来ます。これは座右において戒めとする器と言う意味で、「虚なればすなわち傾き、中なればすなわち正しく、満つればすなわち覆る」という孔子の教訓だそうで、魯の桓公の廟に参詣したときに言い残したそうです。
-
孔子以外に孟子と顔子(顔回)と曾子と子思の四賢人を祀っています。祭器の並べ方も興味深く、爵が倒して置かれてあります。
-
聖橋を戻ってニコライ堂も見学します。
-
正教(オーソドクッス)の聖堂の見学は函館が最後だったか哈爾濱が最後だったか?北部ギリシャのカストリアやキプロスの寺院を廻ったり、正教の聖堂を巡る旅もここ10年縁遠くなっています。そろそろブルガリアやルーマニアにも足を伸ばしたいところです。
-
哈爾濱の太陽島の古い別荘を思い出すようなデザインです。
-
千駄木で山の上ホテルのてんぷら屋を予約してあり、その時間が近づいているので内部の参拝はまた後日にしました。
-
白いチューリップが綺麗に咲いていました。
-
ようやく山の上ホテルに到着です。
-
ここへ来るのは何十年振りでしょう。
-
フロントを抜けて予約した天ぷらの店へ向かいます。ランチコースを注文して、お腹に余裕があったらサツマイモを頼もうと言う事になりました。
-
ちりめんじゃこをつまみに麦酒をいただき、てんぷらが届くのを待ちます。
太白胡麻油の香が鼻腔をくすぐります。結果はコースだけで満腹になったのでサトマイモまで到達できませんでした。 -
午後4時からチェックイン出来る宿泊プランを予約してありました。3時半過ぎにフロントに行くと「時間前ですが特別に…。」なんて言われてしまいました。20分くらいで特別にと言われても…。朝食付き24,000円のプランでしたが、貯まってたじゃらんのポイントと加入している組合の宿泊補助があったので実質出費はありません。
-
部屋はスタンダードのツインルームでした。結婚式の控えの部屋で使われているので、夕方からのチェックインのプランなのでしょうか?廊下の音が筒抜けで式の前後の慌ただしさが伝わってきます。
-
番茶とデザートが部屋に届けられるのは良かったです。日本旅館に来たような気分になります。
-
お酒を飲んだ遅いランチの後は午睡に限ります。
-
3時間ほど寝ると廊下も静かになっていました。
-
使われているイラストやロゴが時代を感じさせます。
-
フロントのフロアに降りるとお客さんの姿は全くありません。
-
小雨が降ってきたのでベルボーイに傘を借りて散歩に出ます。
-
駿河台の日曜日の夜は早く、これと言った店も無く晩御飯にはこまりましたが、枌蕎麦と新潟料理の店を見つけました。表は寒かったので熱燗と料理を数品、最後に蕎麦をいただきます。自分でも蕎麦を打つので良し悪しは多少分かります。枌蕎麦は布海苔を繋ぎに入れているので口当たりが違います。
-
ほろ酔い気分でホテルに戻りバーも立ち寄ります。
-
お客さんは先客が2名、入れ替わりに2名と1名、9席のバーでは程良い混みかたです。
-
妻はマルガリータ。
-
一番左側に座りました。
-
山の上ホテルオリジナルのヒルトップ。
-
妻とバーで飲むのはいつ以来でしょうか?2年前のハノイのソフィテル以来?
-
5月下旬からのマレー半島の旅に話は弾みます。と言う事でシンガポールスリング。予算上グッドウッドパークに泊まることになりましたが、ラッフルズにも行く予定です。
-
こちらもバーノンノンのオリジナルカクテルです。ウイスキーベースでコアントローの香りのするヴォーリスの名前を冠したカクテル。ミーハーなのでどこへ行ってもオリジナルカクテルを注文してしまいます。
-
2杯ずつ飲んで良い気分で部屋に戻ることにします。日曜日の午後10時にロビーにはお客さんの姿は無く、時間が止まったような気分になります。
-
東京のど真ん中で非日常を感じられる稀有な場所かもしれません。
-
昼間の喧騒が嘘のようです。
-
部屋に戻ってもう少しお酒を飲むことにしました。氷を頼んだら300円+サービス料+消費税で400円くらいかかるとのこと。いろんな国を旅行してきましたが初経験です。勿論チップを渡したことはありますが。
-
朝食は和食と洋食またはルームサービスが選べました。和食は昨日のレストランなので地下のラ・ヴィにしました。
-
月曜日の早朝のレストランはガラガラでした。
-
メニューはジュースをチョイスしてサラダ、卵料理とパンを選んでコーヒーか紅茶。
-
プレーンオムレツにベーコンとハム。
-
スクランブルエッグはトーストの上に乗ってます。20年ほど前に夏の2か月を琵琶湖ホテルで過ごしたことがあります。今は資料館になってしまった古い建物の頃ですが、朝食のテラスレストランを思い出しました。今でもその当時の琵琶湖ホテルのスタッフの顔を思い出すことが出来ます。とても気持ちの良い方ばかりでした。
-
チェックアウトしてお茶の水駅に向かい、月曜日の通勤ラッシュに紛れると夢から覚めた気がしました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
74