山手公園の桜

2014/04/01 - 2014/04/01

　横浜市中区山手町にある山手公園は、明治3年（1870年）に開園した日本で初めての西洋式公園ともいわれ、日本における近代テニス発祥の地でもある。横浜居留地に住む外国人の手によってつくられて以来、80年の間、外国人専用の公園として使われていたが、戦後になって横浜市民のスポーツと憩いの場として開放された。
　ヒマヤラ杉の大木が聳える公園内には市営テニスコートとクラブハウス（山手68番館）や横浜山手テニス発祥記念館などがある。日本テニス発祥の地を記念して「日本庭球発祥之地」碑も建てられているが、クレーコートを成らす御影石製のローラを再利用している。公園入り口の「山手公園」の看板もそうである。
　山手公園内や道を隔てたフェリスの石垣の上に生えるキバナタンポポは西洋タンポポと思っていたが、意外にもそうではなかった。カントウタンポポであろう。なお、山を下りた平地の空き地に生えているキバナタンポポは全て西洋タンポポであった。タンポポの綿毛は山の上までは飛ばないようだ。
　山手公園のヒマヤラ杉も巨木であるが、公園内の桜の幹も非常に大きなものである。染井吉野ばかりで枝垂れ桜など1本もない。近くでは尾根にあるカトリック山手教会まで行かないと枝垂れ桜はない。それでも、山手68-A番館を移築した山手公園管理事務所は桜の開花で華やいでいる。この時期にしか味わえない光景だ。
（表紙写真は山手公園広場の桜）

エリア 横浜(神奈川)

山手公園のキバナタンポポ。カントウタンポポのようだ。

「日本庭球発祥之地」碑。台座に載っているのは御影石製のローラだ。

ヒマヤラ杉の枝先越しに雙葉学園の鐘塔。

「山手公園」の看板。これも御影石製のローラだ。

横浜山手テニス発祥記念館とヒマヤラ杉。

山手公園駐車場の桜。

山手公園散策路の桜。

桜の中に山手公園管理事務所（旧山手68-A番館）。

桜の中の山手公園管理事務所（旧山手68-A番館）。

桜の中に山手公園管理事務所（旧山手68-A番館）。

山手公園広場の桜。

山手公園広場の東屋。

横浜インターナショナルテニスクラブのテニスコート（クレーコート）の向こうにも桜が。