20140329死海写本が発見されたクムラン

2014/03/29 - 2014/03/29

3月29日(土曜日)
クムラン Qumran

死海の北西岸の町クムラン
1947年に「死海写本」が発見された
洞窟で土器に入った600を超える巻物を発見した
紀元前2世紀のものと判明した
この巻物はエルサレムのイスラエル博物館に展示されている

エッセネ派の共同体もクムランにあった

エリア 死海周辺(イスラエル側)(イスラエル)

マサダ国立公園
死海の南西にある
紀元前100年に建設された要塞
マサダは要塞の意味

写真はケーブルカーの入口

マサダ国立公園 国立公園

入口を入るとマサダの全体図の縮尺模型が展示されている
標高400mの山頂に広がるマサダの遺跡
こうみると天然の要塞であることがわかる

山頂の遺跡には
ロープウェイ
徒歩１時間半で登り、40分で下り

写真はロープウェイと往復チケット

ロープウェイ（マサダ国立公園） その他の交通機関

登りの終点あたり

スケールの大きな景観をケーブルカーは登って行く

遥かな大地が広がっている
3月なのに真夏のような日差しと暑さでした
サングラスは必須です

ヘロデ王が補強し増築し強固な要塞に仕上げた
ヘロデ王の冬の宮殿として使われた

水槽には4万トンの水が蓄えられ
篭城に耐えらえる巨大な食料倉庫
生活システムとしてはサウナ施設、温水、冷水設備があった

70年にローマ軍１万人の攻撃を受け
追いつめられ900人が自決したという

それ以来ユダヤ人の放浪の旅が始まったとされている

マサダからの眺望

スケールの大きさに驚かされる

当時のようすが残っている
住居跡

自然の要塞であることが分かる
ここを攻めたローマの戦士も大変だったと思う

地上から1-2mが残されているが
住居は外気を完全に遮断できるようカプセル状に作られていたという

当時のローマ軍がマサダ要塞攻撃のために作った
補給のための
道路
補給基地
が残っている

マサダから死海の西岸を北へ60km移動してクムランへ
ここは1947年に死海写本が発見された所として有名

本物はイスラエル博物館の死海写本館にあるが照明は暗く撮影も禁止です
クムランの遺跡の入口には複製が展示されていますので撮影しました

クムラン 史跡・遺跡

1947年にベドウィンの少年がクムランの洞窟の中にあった大きな壷の中に死海写本を見つけました
壷に収められた600以上も巻物には
イザヤ書全巻
詩編
創世記外典
旧約聖書
ユダヤ教の文書
があった
古代ヘブライ語、ギリシャ語、アラム語で書かれており紀元2世紀のものとされている

ユダヤ教のエッセネ派であるクムラン教団が紀元前2世紀の頃
共有財産制度、原始共産主義のような共同生活を行っていた
この宗派は禁欲的で、ユダヤ教の伝統を重んじた修道的な共同生活を行っていた

イエスの洗礼者ヨハネも一時期この教団に属していたという説もある
キリスト教の教義にも関連があるかも知れない

クムラン人がここに住み始めたのは
なんと紀元前８世紀頃とされている

歴史の深さ
奥行きの広さ
それが遺跡ではあるが目の前にあることに感動しました