第１部イスラエル周遊旅情第１章イスラエル回遊27三宗教の聖地エルサレムへの道その２紀元２世紀に”死海写本”が発掘されたクムラン

2011/11/02 - 2011/11/02

エンゲディを跡にしたバスはさらに北上し、形だけのような国境を越え、再びパレスチナ自治区に入る。

粗々しい山裾に沿って延々と伸びるきれいに整備された9号線を北上。


目指すは”死海写本”と云われる、羊皮紙に古代ハブライ語で書かれた、800本に及ぶ巻物と無数の断片が入った壺が発見されたクムラン。

1947年、3人の羊飼いの少年によって発見された壺の中身は、2000年前、その一瞬と云って良いくらいのキリストの生存期間と同時期に書かれたものらしい。

一般に”死海写本”と云われるこれらの遺物は、紆余曲折を得て、現在その殆どを後に訪れるイスラエル博物館が所有しているとの事。

しかしその全書類が公開されたのは1991年、今からほんの20年前。

その中身はまだ完全に解読されるに至っていないらしい。

その為、”死海写本”が2000年の間眠っていた場所もその正体が完全には解明されておらず、要塞跡説、修道院跡説等が有り、従って住人が誰かも確定しいないミステリー一杯の場所。

ここにユダヤ教の一派の共同体が生存し、イエスを洗礼したヨハネ、イエス自身、新約聖書を書いたパウロ等も関連していたという説もあるらしい。

この一帯には260に及ぶ洞窟が有り、そのうちの11か所の洞窟から”死海写本”関連の遺物が発見されたという。

その洞窟の象徴が、今や風化で美しい姿の断崖に穿かれた第4洞窟で、574本の写本と15000点以上の断片が発見されたとの事。

写本の解読が進めば、宗教の世界を揺るがしかねない事態もありうる？・・21世紀最大のミステリーゾーン。

エリア 死海周辺(イスラエル側)(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）