2014/03/22 - 2014/03/22
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ミズ旅撮る人さん
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鉄鋼の街として有名な釜石。東日本大震災の被災地でもあります。ここを基点とする三陸鉄道は、2014年3月現在、まだ全線では復旧しておらず、釜石の駅はカフェとして営業していました。南リアス線は4/5に、北リアス線は4/6に開通します。
釜石から盛駅までを訪れました。また、釜石郊外にある「鉄の歴史館」にあるSL「209」も紹介します。
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JR釜石駅。この駅には、震災以来、不通となっている山田線と、盛岡・花巻方面に延びる釜石線とが発着しています。唯一運行している釜石線も、一日12本の便しかなく、大層寂しい風情でした。
山田線の方は、まったく復旧の目処が立たず、1月に、JR東日本は山田線の一部、宮古〜釜石間の三陸鉄道への譲渡案を提示したそうです。現役で走っているのならともかく、被災したまま復旧していない状態では、三陸鉄道にどれだけの負担がかかることか。南北に分断されている三陸鉄道を結ぶ重要な区間とはいえ、吸収するのは容易ではないでしょう。 -
JR駅舎の右隣には、三陸鉄道の南リアス線の駅舎も見えます(電信柱が邪魔ですが)。
現在は、吉浜〜釜石間は運行されておらず、列車の発着の無い駅は、カ
フェとして営業しています。 -
釜石といえば「新日鐵」を思い浮かべます。駅の真正面にその工場はありました。
駅向かいを占有している工場ですが、入り口はどこなんでしょう?
さぞかし朝は従業員でいっぱいの筈と思うのですが・・・ -
「橋野高炉跡を世界遺産へ」という看板が駅前に立っていました。
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JR釜石線。テールライトが点いていますが、この電車がこれより先へ行くことはありません。この釜石が終点で、折り返して、盛岡または花巻へ向かいます。
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「DE10」もいました。
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海に面した町だというのに、駅は新日鐵の工場とこうした山に囲まれています。
先ほどの車輌より、新しい3両が停車していました。
3月も半ばというのに、前日まで雪が降っていたので、雪景色です。 -
こちらは、釜石駅の外れにある「SL銀河」の格納庫です。
4/12より運行が開始される「C58239」は、釜石〜花巻間を走ります。
この「C58239」は、「SL銀河」として復活する前に、盛岡市の交通公園に展示されていたのを見たことがあります。まさか、再び動くことになろうとは思ってもみませんでした。山田線でのSLさよなら列車を牽引した機関車であり、釜石とは縁が深いのですね。 -
三陸鉄道釜石駅の入り口。まだ、今はカフェの入り口ですが、4月からは元の鉄道駅に戻ります。
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かつての券売機がカフェの食券販売機に。ボタンの表示はメニューですが、どうやら切符が出てくるようで、「駅名で出てきます。」とあります。
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カフェの真ん中には、この付近のジオラマがあります。
三陸鉄道の各駅が再現され、画面左上には白い「釜石大観音」が立っています。 -
ジオラマの中の三陸鉄道。トンネルの中で間一髪、津波に遭わずに助かった「奇跡の車輌」でしょうか。
右端に走って行ったのは、トワイライトです。
釜石の駅には、「旭山動物園号」が停まっており、鉄道好きには楽しめます。 -
三陸鉄道のホームは、まだ修復中でした。
この雪で、作業に遅れが出ていないといいのですが。 -
やがては、この鉄橋を三陸鉄道が再び走ります。
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釜石港が目の前の辺り。高架自体はすっかり準備万端で、上を走る鉄道を待っているようです。
足元は、まだまだ雪もあり、工事用車輌がいっぱいですが。 -
釜石を出て、港の前で、線路はトンネルに入ります。
トンネルを出ると、「平田(へいた)」の駅です。平田を出るとまたすぐにトンネルに入って、次の「唐丹(とうに)」の直前で出て来ます。 -
釜石港付近は、まだ至るところが工事中です。建物の土台がようやくでき始めてきたようです。
土台だけでも出来ていれば良い方なのだと、この先に進むにつれ、わかってきました。更地でしかない場所が、ほとんどなのです。
左端の水色の建物の壁には、「がんばろう!!釜石」の文字が見えます。 -
釜石大観音です。釜石湾を臨む高台に海に向かって立っています。
国道からは、背中しか見ることが出来ません。
その背中を見ていると、こうして観音様が見守っていてくれても、津波は防げなかったんだなと、悲しくなりました。もちろん、観音像が災害から守ってくれると信じるほど信心深いわけではないけれど、せめて、海に飲まれていった人々を安寧の地に導いてくれますようにと、祈らずにはいられませんでした。 -
「鉄の歴史館」の駐車場脇に展示されているSL「209」です。
これほど眺めのいい場所に展示されているSLも少ないのではないでしょうか。
この日は、雪原に埋もれて、なんともいい風情です。 -
こんなおもしろい形の屋根を持つSLもないでしょう。
うまく風雪を防いで、車体にはほとんど雪がありません。 -
「209」は、旧国鉄の機関車ではなく、釜石製鉄所の専用線での仕様で、762mmの狭軌です。トイトレインのような、可愛らしさがありますね。
でも、23年間鉄鉱石を運んだ働き者です。 -
長距離を走る機関車ではなかったので、石炭を積む部分が小さいです。
運転席の天井の板張りが、郷愁を誘います。 -
国道から見えた仮設住宅です。海に山がせり出したような環境なので、平地が少なく、わずかな隙間に作っています。高台に作ることが多いので、国道脇に仮設住宅の名前を書いた看板が、細い道を指して立っていました。
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「唐丹(とうに)」駅です。ここにも、まだ鉄道は戻っていません。
唐丹湾に面していて、奥の方まで津波が侵入したようです。 -
国道45号線には、こうした表示板が次々と現れます。リアス式の入り組んだ地形のため、陸地に切れ込んだ湾の奥に津波は増幅されて侵入しました。湾を囲む岬の高台にだけは津波は届かなかったため、国道を少し行くと、こうして被害のあった地域が途切れます。しかし、また少し行くと、次の湾が現れるため、津波被害地が始まるのです。国道45号線は、この三陸海岸を走るため、これを延々と続けることになります。
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