2013/12/15 - 2013/12/17
243位(同エリア701件中)
ばねおさん
ストラスブールには10のミュゼ(美術館・博物館)がある。
美術に限れば、ストラスブール・ボーザール美術館は1870年までの作品を、近代・現代美術館は1870年以降の作品を収蔵区分としている
この近代・現代美術館は1998年に開館し、印象派から現代美術まで絵画彫刻だけで6000点の収蔵がある
当然ながらここでしか見られない作品も数多くあり、ゆったりとした空間の中で楽しく作品に接することができた。
館内のカフェからは旧市街が一望できるとのことで楽しみにしていたのだが
あいにく閉店中であったのが唯一残念であった。
但し、眺望だけでいえば外部のテラスからでも十分見ごたえがある。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
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写真はストラスブール市美術館案内書(2013年9月ー2014年12月版)で、各館の丹念な紹介記事があり、表紙を含め至る所にギュスターヴ・ドレの挿絵が散りばめられている
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イル川の畔、プチット・フランスからほど近い場所にあるガラスを多用した近代建築が、1998年に開館したストラスーブール近代・現代美術館である。
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印象派から現代美術まで、絵画彫刻の収蔵作品は約6000点
ストラスブール出身の芸術家には厚みを置き
とりわけギュスターヴ・ドレとジャン・アルプについては特別な展示コーナーを設けている -
美術館が面する広場はジャン・アルプの名がつけられている。
ジャンアルプはドイツ人を父に、アルザス人を母に持ち、生まれた当時のアルザス地方は普仏戦争の結果、ドイツ領となっていた。
ドイツにナチス政権が誕生すると、これに反発してフランス人となる道を選び、やがて自らをジャン・アルプと名乗るようになった。
今でもドイツ語圏ではハンス、フランス語圏ではジャンと二通りの呼び方になっている。
美術館のチケットのひとつにも彼の作品が用いられている
ちなみにチケットの裏面にはJean Arpとあり、手元の観光地図にはJean Hans Arpとある。 -
美術館の内部
巨大な建物の中央部は、ほとんど吹き抜けになっている
明るく開放的な大きな空間が、訪れた者をゆったりとした気持ちにさせてくれる -
作品はほぼ年代を追って展示されており
近代以降の美術の変遷が把握しやすい
まずはロダンから -
ピカソの「立っている人々 personnages debout」 1958
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ルノワール
「マリー・ル・クールの肖像」 -
ピサロ 「小さな工場(建物)La petite fabrique」
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モネ「ひなげしのある麦畑」
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モーリス・ドニ「室内の光lumiere interiuer 」
1914年頃の作品 -
ゴーギャン「ドラクロアのスケッチがある静物」
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ウジェーヌ・カリエール (1849-1906)
「瞑想」 1900頃の作品
霧に包まれるような独特な描写法が有名で
《カリエールの霧》と呼ばれている -
左からドームの作品2点、クリステインそしてガレ
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デュフイ「赤いモスク」 1909
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クプカ「バルーンを持つ少女」 1908
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クプカ「 facture robuste 」1914-1922制作
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ピカソ 「女の胸像buste de femme 」1926
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ピカソ「ギターを持つ女」
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カンデインスキー
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カンデンスキー「dorei elemente 」1925
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ルーマニア出身のユダヤ人画家 ヴィクター・ブラウナー(1903−1966)
「logos et les trois 」 -
ドイツの抽象画家ウィリ・バウマイスターwilli Baumeister(1889-1955)の作品
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ニキ・ド・サン・ファル(1930−2005)の作品「エリザベス」
彼女のトレードマークであるナナ・シリーズのひとつ
あえて例えれば、ニキのナナは
草間彌生の水玉のようなものと言うべきか -
パリのポンピドゥーセンター横の「自動人形の噴水」は
ニキ・ド・サン・ファルとジャン・テインゲリーとの共作である
手元の写真を探したところ
2009年5月に撮影したものが出てきた
子供たちの後方に見えるのが作品
ここはいつでも小さな子供たちでにぎわっている -
戦後ドイツを代表する画家、彫刻家である イェルク・イメンドルフ(1945−2007)の作品
「bite leise 」 1967 -
他にも現代美術館の名にふさわしく
こうした現代アート作品が2階には展示されている -
現代アートは難解で分からないという人がいるが
むしろ分かりやす過ぎて面白くない作品が多すぎる
というのが自分の本音 -
意味もない作品に、何か意味があるだろうと考えるから分からなくなる
そもそも美術館にあるから芸術的価値があるだろうと
決め込むのも、どうかなと思う
別にこれらの作品を指している訳ではないが... -
リトグラフや写真のコーナーもとても充実している
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そして当館の目玉のひとつであるギュスターヴ・ドレ(1867-1872)のコレクション
中学生の頃に画才を認められたドレは
勧めに従いパリに移り、シャルルマーニュ高校(別の旅行記で触れたフィリップ・オーギュストの城壁を外壁に用いている学校)に通ったが、正規の美術教育は全く受けていない
この人を知るにつれ、本当に天分に恵まれ、又、エネルギッシュな生涯であったと感心してしまう -
ドレ「法廷から退場するキリスト」
この巨大な作品は1998年から2003年にかけて、この美術館で修復された。
下に写っているのは大人の頭部 -
上から観たほうが全体が把握できる
前にいる人と比べると絵の大きさが分かる -
ドレは数多くの挿絵も描いた
挿絵画家として評価を確固たるものにしたというべきか
お馴染みの「赤ずきん」 -
赤ずきん以外にも、長靴を履いた猫、眠れる森の美女、青ひげ、シンデレラ、ドンキホーテ、神曲、失楽園等々枚挙にいとまがない
生涯に描いた挿絵や風刺画は1万点に近いと言われる -
2階のアール・カフェ(Art Cafe)は、パリ在住の日本人アーティストが内装を手掛けたもので、ここから旧市街の眺望も素晴らしいと聞いていたが、あいにくと閉店中であった
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とても大きな空間の中で、ゆったりと鑑賞できるのが何よりもいい
素敵な美術館であることは間違いない
いずれまた、日本にも巡回する形でいくつかの収蔵作品を観る機会があるかもしれないが、やはり現地で接する喜びは何にも代えがたい。
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