2014/01/12 - 2014/01/12
43位(同エリア1033件中)
こあひるさん
樹氷ライトアップは、悪天候のため、かなりガッカリな感じになってしまったので、翌日の昼間に樹氷を見ることができればいいなぁ・・・と考えていたのだが・・・。
チェックアウト後、ホテルに荷物を預けて、蔵王ロープウェイ山麓駅まで送ってもらい、見終わったら電話して迎えに来てもらって、荷物をピックアップしてから、バスターミナルまで送ってもらう・・・という手筈もOKだったのだが・・・。
チェックアウト前に、ロープウェイ山麓駅に電話で確認したところ、今日も、昨夜と同様視界30mだって~~くコ:彡!!昼間の方が明るいので、昨夜よりは見えるのかと聞いたら、夜の方がライトを当てているので、かえって昼間の方が見えにくい・・・と言われてしまった。
スノーモンスターに埋め尽くされた一面の斜面を見たいので、そんなんじゃ見に行っても意味ないや・・・とすっぱり諦めた。
帰りに通る山形駅周辺の洋風建築を、時間があったら見たいな~と思い、ガイドブックの山形のページを切り取って持ってきていたので、気持ちをがらりと切り替えて、山形市街地をぶらついてみよう!ということにした。
山形県初代県令(=知事)の三島通庸は、近代化を目に見える形で示すため、県都山形市に、西洋風建築(擬洋風建築)を次々に造った。街並みを近代化し、自らの権力及び明治政府の権威を誇示し、新しい時代がやってきたことを周囲に知らしめようとしたのである。
しかしその後、山形市街地は何度か大火にあっているため、三島県令が建設した擬洋風建築物は残念ながらほとんど残っておらず、唯一、旧済生館本館(病院だった)のみが現存している。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
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朝食は、朝9時までとなっているが、寝坊のわが家・・・8時半になってもモタモタしていたら、お部屋に「朝食ご用意できています・・」と、丁寧ながら督促のお電話がかかってきちゃいました。
慌てて、レストランへ・・・。見れば、他にも寝坊な人たちもいてホッとしました。わが家だけじゃなかった〜。
朝食はバイキング方式。和洋食、色々あるけれど、あんまりたくさん食べると、お昼にお腹空かないと困るので・・・(の割には多め?)。蔵王アストリアホテル 宿・ホテル
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ホテルの辺りは、そんなに悪天候という感じがしないのですが、山の上の方を見ると、、暗めの雲が覆っている状態ですね〜。
蔵王ロープウェイ山麓駅に電話をして様子を聞いたら、昨夜と同様、視界30mとのこと・・・。
でも、昼間なので夜よりは見えやすいですか?と聞いたら、夜はライトがあたっているので、昼間のほうが見えないよ・・・という返事です。
ロープウェイ料金もバカにならないし、昨夜ほどしか見えないんじゃ、あまり意味がないので、樹氷見物は諦めよう!ということにしました。 -
昼間の樹氷を見てからでも、帰りに山形駅周辺を少し散策できたらいいな・・・と思って、一応、ガイドブックを切り取って持ってきて、いくつか見たい洋館もピックアップしてあるので、その中からいくつか見に行こう!ということにしました。
10時過ぎに、蔵王温泉バスターミナルまで送ってもらいました。
10:40発のバスに乗り、山形駅に向かいます。 -
山から降りてくると、市街地の積雪量はやや少なめ・・・。
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山形駅に11時半ころに到着。駅構内のロッカーに荷物を入れ、観光案内所で街の地図をもらいました。
市街地にあるいくつかの洋風建築は、けっこう広い範囲に点在しているので、駅前のバスターミナルから出ている、100円循環バスを利用して周ります。
見学する時間や閉館時間のことを考えると、見たい建造物を全部見ることはムリなので、最も行きたいものから、優先順位を考えて周らないと・・・。
100円循環バスは、10分おきに走っているので、かなり便利。
ただし街の中心部のみを、一方向に周回しているだけなので、中心から外れたところへ行くには、路線バスを利用することになりますが・・・。
見たい洋風建築は、とりあえずこの循環バスの利用で何とかなりそうです。
先ず、ひとつめのお目当て、「七日町御殿堰(ごてんぜき)」に行くため、七日町で降ります。 -
御殿堰は、山形五堰のひとつで、中心街を網の目のように流れている農業用水です。
1624年、当時の山形城主鳥居忠政が、城濠への水の供給と生活用水・農業用水の確保のため、築造したとされています。
山形城の城濠に流入する堰であったことから、御殿堰と名づけられ、城下の形成にも深く関係し、山形市の歴史的財産となっています。
現在も、市街地を流れる清流は、市民に憩いと安らぎを与え、下流域の農地には、貴重な農業用水として重要な役割を担っています。
この親水エリアは、山形らしい街並みと景観を再現し、生活に潤いをもたらす昔ながらの石積水路として復元されたものです。七日町御殿堰 名所・史跡
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七日町御殿堰には、飲食店などが8店舗ありますが、奥のほうにある雑貨店とカフェの2軒は、大正時代の蔵をそのまま修復したものだそうです。
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古い蔵を利用した雑貨店、「わかのや」に入ってみます。
和っぽいですが、センスのいい雑貨があるので、お土産にもいいです。 -
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2階建てになっていて、6軒のお店が入ったこちらの建物は、古いものではなく、景観を考えて新しく建てられたものだそうです。
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七日町御殿堰の「岩渕茶舗」という、お茶屋さんの甘味処が目に入り・・・食べてみたい気分になってしまい、まだ全然観光してないのに、早くも入ってしまいました。
連れ合いは、あんみつを注文。
すっごくかわいい器に盛られてきました〜!連れ合いには似合わない、女子受けしそうな器です。あんこたっぷりでおいしかったようです。 -
私はおしるこにしました。
明治時代からのお茶の老舗らしいです。
お茶屋さんだけあって、出されたお茶がとっても香ばしくて美味しかったです。 -
13時をまわりました。
目的地のひとつめ、七日町御殿堰を後にして、次の目的地である「文翔館」へ向かいます。
今いる大通りをまっすぐ500mほど進むと、ちょうど突き当たりに「文翔館」があります。突き当りにで〜〜んと構えているので、だいぶ手前からでも見えます。
通りには、時たま、レトロな建物が見られます。
写真の右の建物はパン屋さんのようなので、ちょっと覗いてみましょう。 -
いい香り〜〜!
明朝用のパンを買いました。 -
文翔館の向かいにある、山形地方裁判所。
フツーの建物ですが、耐震のための補強なのか、不思議な形に鉄骨が・・・。 -
国指定重要文化財「文翔館」(旧県庁舎および県会議事堂)。
大正5年(1916年)に建てられたイギリス・ルネサンス様式を基調としたレンガ造りの建築物。
写真の旧県庁舎は、レンガ造り3階建てで、外廻りの壁面は石貼りとなっています。
設計は、ジョサイア・コンドルの内弟子、東京都出身の田原新之助氏が担当しました。文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡
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昭和50年まで県庁舎として使用されていました。
県庁移転後は、県庁舎および県会議事堂の両棟を文化財として保護することとなり、昭和59年12月に国の重要文化財に指定されました。
その後、昭和61年から平成7年まで、10年に及ぶ修復がなされ、山形県郷土館(愛称 文翔館)として開館しています。 -
明治9年に、現在の山形県の初代県令(知事)三島通庸(みちつね)は、道路、橋、堤防、そして役所や学校、病院などの洋風建築を積極的に造りました。
山形県を始め、東北には数多くの洋風建築が現存しますが、これは三島通庸の影響が大きいともいわれています。
旧県庁舎正面の時計塔は、札幌の時計台に次いで国内で2番目に古いものとされています。
もともと優雅な銅板飾りで覆われていましたが、戦時中の金属供出により、鉄板で代用されていました。復元工事により、時計塔の美しい形と銅板飾りが、創建当時の姿に戻されました。
時計装置も当時のままのものが使われており、5日に1回、時計職人が手動で分銅を巻き上げているそうです。 -
さて、入ってみま〜す!
なんと、入館料が無料なの〜〜! -
中央階段は、踊り場から左右に分かれています。
表からみると、2階建てのように見えますが、半地下になっているため、玄関から入ったフロアが2階になります。
先ずは、豪華な階段を上がって、3階へ・・・。 -
3階に上がってすぐ、正庁と呼ばれる優美な広いお部屋があります。
現在でいえば講堂にあたり、訓示や辞令交付、重要な会議などに使われていました。
天井は、戦時中、空襲の際に消火を迅速に行うことができるように、ボード貼りに低く改造されていました。
修復工事の調査で天井裏から見つかった破片や、当時の写真などの調査資料等により、花飾り等のある漆喰天井やシャンデリア、カーテン、壁紙、バルコニーのタイル貼りが、創建当時に復元されました。 -
今は出ることは禁止されていますが、正庁にはバルコニーがついています。
長い年月の中で、構造的に危険となったので、全て解体し、鉄筋で補強し組み直しました。
バルコニー床のタイルは、当時の破片により、赤と黄色の市松模様であることがわかり、復元されました。
昭和22年、昭和天皇行幸の際、バルコニーから県民に手を振られたことが、当時の記録として残っています。 -
建物は、中庭を囲んでロの字型をしています。
順路に従って、反時計周りで見学しましょう。
こちらは、貴賓室。
皇族や国の高官が来県した際に、控室等として使用された部屋で、昭和の中ごろ以降〜新県庁舎移転(昭和50年)まで、副知事室として使用されていました。
暖炉と寄木細工は当時のものが残っていました。
当時の写真や調査資料により、漆喰天井やシャンデリア、絨毯、カーテン、家具が復元されました。
フランス製生地を張った椅子が、とても上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 -
知事室。
知事の執務室として使用されていた部屋です。
天井はボード貼りに改造されていましたが、漆喰天井に復元されました。
また、壁紙については、現存していた模様を丁寧に写し取り、現物と寸分違わない模様に復元されました。
絨毯については、昭和30年代に山形で織られ、実際にこの部屋で使用されていたものをクリーニングして敷き直しました。
暖炉や寄木貼り、カーテンボックスは当時のものです。 -
高等官食堂。
この部屋にだけ、腰板壁が高くなっているのは、音の反響により食事中の話し声が良く通るようにするためと考えられています。 -
床全面には「道中格子」と呼ばれるケヤキの寄木細工が復元されました。
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警察部長室。
暖炉や寄木貼りは当時のまま。
シャンデリアは、写真をもとに復元されました。
壁紙は、幾度も張り替えが行われた跡が見つかり、一番下から見つかったストライプ柄に近いものが選ばれました。 -
ロの字型になった廊下の片面には、たくさんの部屋が並んでいます。
主にギャラリーとして使われたりするようですが、今は何も置いておらず、どれも同じような感じですので、そのまま素通りします。 -
中庭から建物を見ると、表正面のグレーの壁面がまさに石貼りであって、実はレンガ造りなんだなぁ〜とよくわかりますね。
建設にあたり、防火対策のため、石造り建築が計画されたのですが、県会からお金がかかりすぎるとして反対されたため、石貼りのれんが造りに変更されました。 -
内務部長室。
こちらも、暖炉、寄木貼りは当時のものが残っていました。
天井は、漆喰の花飾りやシャンデリア等が復元されました。 -
復元工事には、約60の業者と約500人の職人が参加しました。
職人の8割が山形県内の職人で、そのほかに、出雲や日光、京都や大阪から、それぞれ専門の職人が参加したそうです。
漆喰の復元にあたった職人たちは、息をつめながら、根気強く細かな花びら一枚一枚を丁寧に作り上げていきました。 -
中央階段まで戻りました。
2階へ下りて、2階を見学しましょう。 -
会計課・銀行出納係のお部屋。
後の改造により、北側の壁には穴があけられ、石畳には床板が敷かれており、カウンターもなくなっていました。
復元工事の調査で、カウンター等の痕跡が見つかったため、カウンターが復元されました。床のコンクリートは当時のままです。
また、残っていた家具を修理して、当時の部屋の様子が再現されています。 -
昭和の中ごろから出納室として、その後、新庁舎移転(昭和50年)まで、出納事務局として使用されました。
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中央階段以外にも、何ヶ所かの階段があります。
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旧県庁舎は、けっこう広い建物で、見ごたえありました。無料でいいの?という感じです。
私は、建物内部を見ることばかりに重きを置きましたが、各部屋には、明治以降の山形県の歴史、県内各地域の伝統文化・文学、復元工事の状況などが展示されています。 -
この写真は、後で外に出てから撮ったものですが、旧県庁舎(グレー)と旧県会議事堂(レンガ色)とは、渡り廊下でつながっています。
寒い地方なので、外に出ずとも、この渡り廊下を通れば旧県会議事堂へ行けるのですね。
では、渡り廊下を通って、旧県会議事堂へ・・・。
旧県会議事堂は、レンガ造り一部2階建てで、当初から公会堂として計画され、講演会や演奏会など様々な催しに使われていました。 -
旧県会議事堂へ移動しました。
いきなりトイレの写真!?ってのもなんなのですが・・・渡り廊下を渡ってすぐにあったのがこれなもので・・・。
当時としては珍しい水洗式トイレで、煉瓦壁に水洗用の水タンクの取りつけ跡が見つかり、壁や床には色鮮やかなタイルが貼られていたことがわかりました。
タイルを復元し、水洗トイレの型式は、配置だけを復元することにして、衛生陶器は既製品を代用してあります。
配管を繋いでいないので、現在は使用できません。 -
階段のリノリウム床は、かすかに残されていた当時のリノリウムと、製法記録により、復元されました。
国産製品がないため、ドイツから取り寄せました。 -
こちらの旧県会議事堂は、1階にある議場ホールがメインで、他の部屋数は少なく、そんなに大きな建物ではありません。
2階へ上がってみます。 -
手すりのハートが可愛らしいですね〜。
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2階には、来賓室がありました。
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2階の廊下にある窓から、1階の議場ホールが見えます。
先ほどから、吹奏楽の演奏が聴こえていると思ったら、ホールで何かやっていたんですね。 -
議場ホールの演奏を聴きに、1階に降りて、ホールへ入ってみました。
どうやら、高校生の文科系発表会イベントのようです。 -
議場ホールは、半解体調査や写真等の資料によって、かまぼこ型のヴォールト天井や独立柱が並ぶ議場であることがわかりました。
また、前後の煉瓦壁には、ヴォールト天井の円弧の跡が残り、天井の材料も捨てられずに残っていることがわかりました。これらの資料に基づいて、当時の議場が復元されました。
県会の議場として使用されていた部屋ですが、議員席等は固定ではなく、県会で使用しないときには、講演会、演奏会等の会場として、公会堂的に使用されていたそうです。
床のリノリウムの材料は、コルクと亜麻仁油です。創建時は英国から輸入したものでしたが、復元工事ではドイツから輸入したものを使用しています。 -
こちらが、旧県庁舎の隣にある、レンガ色の旧県会議事堂の外観となります。
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前庭から眺めた、旧県会議事堂。
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前庭から見た、旧県庁舎。
曇天の下のどっしりとしたレンガ造りの建物・・・これだけ見ると、日本じゃないみたいですね。 -
14時半をまわりました。
次に見たいと思ったものは、霞城公園(山形城跡)内にある、旧済生館本館(山形市郷土館)です。
文翔館から、再び七日町に戻り(旅篭町二丁目のバス停の方が霞城公園には近かったようですが、その時には路線図がなくてわからなかったです・・・)、再び100円循環バスに乗り、霞城公園前で降ります。
下りたバス停から目的の旧済生館本館までは、徒歩10分位ということなので、ちょっと離れていますね。
途中、最上義光歴史館や山形美術館の前を通って行くことになります。この施設があるところも霞城公園の一部みたいです。かなり広〜〜〜〜い公園です。
まさかね・・・?と思いながらも、連れ合いに、最上義光歴史館を見たい?と聞いたら、そうだね〜ぇと、意外にも、見たい態度を示しました・・・(目が悪いから見えないんですけどね)。
どうやら、昔、大河ドラマの独眼竜政宗で、原田義雄が演じていた最上義光を見て、ちょっと知っているらしい・・・。
建築物めぐりは、連れ合いにとって、ただくっついて歩き回るだけで気の毒ですので、ちょっとは希望を叶えてあげようかな・・・と、寄ってみることにしました。
最上義光歴史館の前庭の池はすっかり凍っています。
でも、今日は雪は全く降っていません(蔵王では降ってましたが)。むしろ、雨粒がぽつぽつと落ちてくるのを感じます・・・。
今のところ傘を差すほどのことはないですが・・・雪が降っても、雨は降らないだろうから、傘はいらないだろう〜〜と踏んでいましたが、まさか・・・雨とは・・・予想外です。
無料ガイドさんが説明してくれるというので、見えない連れ合いにはいいかなと思ってお願いしました。
小一時間ほど解説付きで見学しました。最上義光歴史館 美術館・博物館
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最上義光歴史館のお隣には、山形美術館。
もう15時半です。冬場は閉館が早めのところも多いので、旧済生館本館へ急ぎます。 -
山形美術館からすぐ、二ノ丸東大手門が見えました。
山形城は、1356年に斯波兼頼により創建されたと伝えられています。現在の山形城跡は、最上義光(1592〜1595年)により拡張され、島居忠政の時代(1622〜1628年)にほぼ現在の形に整えられました。
昭和61年、二ノ丸堀から内側の地域が、近世初期の面影をとどめている全国有数規模の近世城郭として、国の史跡に指定されました。
山形城の石垣は、市街地を流れる馬見ヶ崎川の玉石を用い、割肌を表面に見せる野石積みで、日本でも類を見ない優美で堅固な石垣です。
二ノ丸東大手門は、山形城の正門。
枡形の南北両側に多聞櫓をもつ独特な形式の枡形門で、江戸城の諸門に匹敵する規模を持っています。
現在の建物は、幕末の城絵図や明治時代初期の写真等を参考にして、日本古来の建築様式で復元され、平成3年に竣工したものです。山形城跡(霞城公園) 名所・史跡
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春には、約1500本の桜が咲き誇る桜スポットだそうです。
でも・・・弘前城には負けますけどね・・・と、最上義光歴史館の人が遠慮がちに言っていました。 -
お濠に沿うように、ローカルな列車が走って行きました。
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では、二ノ丸東大手門から城郭内へ・・・。
この城郭内は、本丸と二ノ丸になるようで、三ノ丸は、先ほど行ってきた七日町のあたりからぐるりと取り囲むようになっているようです。
本丸、二ノ丸、三ノ丸の3重の堀と土塁を持つ、輪郭式の全国有数規模の平城だそうです。 -
昭和52年に建立された、最上義光騎馬像。
伊達政宗像もそうだけど、顔が上手く写らんね・・・。山形城跡(霞城公園) 名所・史跡
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仙台城跡も、二ノ丸跡は東北大学キャンバス、三ノ丸跡は仙台市博物館などになっていて、かなりの敷地面積になりますが、本丸は山城なので、本丸のあった狭い範囲だけが、公園のようになっています。
一方、平城である山形城は、二ノ丸まで入れた約36haもの敷地なので、だだっ広く、また、公園内に色んな施設や建物があるので、迷子になっちゃったわ・・・。 -
10分くらい、公園内をうろうろしてしまって・・・
やっと見つけました〜〜!「旧済生館 三層楼(山形市郷土館)」。
わ〜〜!見るからにステキ〜〜! -
なんか円筒型っぽくて面白い建物です。
旧済生館本館は、初代県令三島通庸によって、明治11年に建てられた、山形県立病院です。当時は、山形城旧三ノ丸の七日町大手門を入ったところに建てられていました。
広い中庭と回廊を持つ、三層四階、高さ24mの見事な洋風建築で、擬洋風建築の傑作といわれています。
擬洋風建築とは、明治初期に、西洋建築の正規の知識や建築教育を受けていない日本の職人が、見よう見まねで洋風デザインの要素を取り入れて建てたものを指します。ですので、細部を見ると、洋風、和風、時には中国風の要素が混在しています。
三島県令は、オーストリア人のアルブレヒト・フォン・ローレツを医学寮の教頭として招き、西洋医学の教育と診療を実施しました。この病院と医学校は、東北地方におけるドイツ医学のメッカとなりました。
しかし、経営の問題から1889年(明治21)には民営となり、その後1904年(明治37)には、山形市立病院済生館となりました。
昭和30年代後半には、創建以来約90年を経て老朽化が進み、病院の近代化が求められるようになりました。そのため、本館を解体することが決まりましたが、文化庁が調査事業を行い、現在地の霞城公園内に復原保存されることになりました。
明治初期の擬洋風建築の傑作として、昭和41年に国の重要文化財に指定されました。
現在は、山形市郷土館として、医学資料を中心に郷土資料が展示され、一般に公開されています。 -
こちらも入館無料なんですよ!
出入口になっている1階ロビーから入ります。
ロビー奥のステンドグラスのある扉から、中庭へ出れる構造になっているようです。
順路は、左側から・・・となっていますので、そちらへ行ってみましょう。 -
ロビーの扉を開けて、外廊下に出るようです。
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ロビーから外廊下へ出ました。
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外廊下は、円形状になっており、中庭を囲んでいます。外廊下の一方の側にだけ、お部屋が並んでいます。
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建物は、当時横浜にあったイギリス海軍病院を参考にしたと言われています。
中庭を囲んで病室を円形に配置し、正面の塔屋は、三層構造の独特の形態になっています。
当時の人々は、親しみをこめて「三層楼」と名づけました。1階の正面玄関は、八角形のポーチ、2階は正十六角形の大広間、さらに螺旋階段で3階の八角形の小部屋に通じ、それぞれの階にベランダを配した構造になっています。
三層楼の背面には、中庭を囲む十四角形の回廊があり、回廊に沿った8室の病室があります。
木造の擬洋風建築として明治初期の代表的な建物であり、ドアの蝶番や屋根の亜鉛板などはドイツから輸入されました。
建設は原口祐之を棟梁とし、山形の宮大工と300人の職人たちの手によって僅か7ヶ月で完成しました。
1878年(明治11)、山形を訪れたイギリス人のイザベラ・バードは、完成間近のこの建物を見て「大きな二階建の病院は、丸屋根があって、150人の患者を収容する予定で、やがて医学校になることになっているが、ほとんど完成している。非常に立派な設備で換気もよい」と評しています。 -
大きなお部屋にはガラスの出入り扉が3つ、小さなお部屋にはガラスの出入り扉が1つ付いています。
現在、色々な医学的機械や器具、病院の資料などが各部屋に展示されています。 -
昭和30年代までは、現役の病院として使われていたので、明治や大正時代のものよりも、昭和時代のレトロな医療器具等がたくさん展示されています。
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ローレンツ博士が写した、明治時代の日本の人物の写真。
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三層楼の2階へ上がってみます。
真っ直ぐな階段を上ると、廊下みたいに細長い踊り場(?)があり・・・ -
その先に、くねくねした階段が更にある・・・という変な構造の階段となっています。
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2階は、大広間。
この三層楼自体、そんなに大きなものではないので、大広間といってもそんなに広くはありません。 -
さらに3階へ上がるには、螺旋階段になっています。残念ながら、2階以上へは、立ち入り禁止となっています。
1階のロビーで、建物の説明のビデオを数分見たら、16時半前になりました。
こちらは16時半までなので、ちょうどよかったです。 -
今日のところは、歴史的建造物巡りはここらへんまで・・・ですね。日も暮れてきたし・・・。
駅あたりまで戻って、何か食べて、帰ろうね・・・。
・・・と思ったら、またまた公園内で迷ってしまい・・・ウロウロ・・・。
やっとお濠を渡る橋を見つけて、城郭内から出たものの・・・思っていた門とは別の門だったかもしれない・・・。
駅までやけに遠かった・・・(*_*;・・・。 -
今年は、今のところ雪が少ないんですよと、最上義光歴史館の人は言ってましたがそれはきっと市街地のことなんでしょうね(蔵王にはたっぷりあったように見えました)。
途中で、駅への方向があっているか道を聞きたくても、人に出会わない・・・車ばっかり・・・。そして、雪ではなく・・・雨が降って・・・ついに私は傘を差しました・・・。
まさか・・・雨って天気は予想してなかったな・・・。
とぼとぼと歩き・・・20分ほどで、やっと山形駅が見えてきた〜〜〜!あ〜〜ビルの灯り〜〜〜やっぱりホッとするわ〜!
どこからでも見えるあの高層ビル、駅への目印だそうです(途中、日帰り温泉施設のようなものがあって、そこで道を聞いたら、おっちゃんが教えてくれました)。 -
目立つ高層ビルは、霞城セントラルという、会社や飲食店、ホテルが入った複合施設です。
雨だし、かなり疲れたし・・・ウロウロするのは嫌なので、あのビル内にレストランがありそうだから、あそこで食事にしよう〜〜。 -
中に入ると、吹き抜けになっています。
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24階にも眺めのいい(ってほど夜景がキレイかどうかはわからない)レストランがあるようですが、高いんじゃないの?と連れ合いが言うので、1階にある「いのこ家 山形田」という店に入ることにしました。
17時ちょっと過ぎだったので、まだ席があり座れましたが、このあと、予約客などで満席になっていました。いのこ家 山形田 グルメ・レストラン
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山形での食事なので、一応名物のものを食べてみたいよね・・・ということで、ひとり3000円の、山形料理コースというものを頼みました。
こちらはお通しと、堀込み芹のお浸し。
堀込み芹は、冬が旬の、堀込地区特産野菜だそうです。 -
いろどり皿。
玉こんにゃく、だだちゃ豆、からかい煮、庄内麩の白和え。
からかい煮とは、祝いの席で食されてきたエイの干物の煮つけだそうです。 -
芋煮。
醤油ベースと牛肉の山形の芋煮です。 -
舞茸の天ぷら。
写すのを忘れましたが、刻み野菜をのせた山形流の冷奴、だし豆腐が出ました。 -
山形牛の串ステーキ。
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冷し肉そば。
鶏ダシが効いた、河北町名物の鶏肉そばだそうです。 -
最後のデザートは、ラ・フランス。
19:34発の仙山線で帰ろうと思います。
と、お会計をしようかと財布を出すと・・・大変な事件が〜〜!
危ないかも・・・と思ったのですが、コインロッカーの鍵を、財布のポケットに入れておいたので、どこかで支払をした時に、落としてしまったようです。
いつもなら、バッグのファスナーの中か、お財布のファスナーの閉まるポケットへ入れるのですが・・・帰りに、ロッカーから荷物を取り出すのを忘れちゃいけないので・・・と、目につくように、財布のファスナーのないポケットに入れておいたのが、やっぱりまずかった〜〜〜。
何か失敗しそうになる時(茶碗を落とすんじゃないかな・・・身体をぶつけるんじゃないか・・・等)には、もしかしたら・・・と、ちょっと予感というか予知のような思いがよぎることってありませんか?
そういう時って、たいがいその通りになっちゃっうことが多いんです。だから、予感がしたら、より安全な場所に移すとか・・・失敗しないように変更しないとダメなんですよねぇ・・・。
駅構内のロッカーに戻り、ロッカーの連絡先がエスパルという駅ビルだったので、連絡したら、間もなく来てくれて、無事に空きました。が〜〜1300円とられました・・・とほほ・・・。
エスパルが営業時間内でよかったですよぉ〜〜〜。
せっかくの酔いが醒めるようなハプニングでしたが・・・まぁ、財布を落としたわけじゃないし・・・。
予定通りの時刻の電車に乗って、帰路に着きました。 -
どっか行くと、何かスイーツを買わないと気が済まない連れ合い・・・。
駅のお菓子店で、スイーツを少し買いました。 -
七日町御殿堰の「わかのや」で買った雑貨たち。
牛乳瓶の芳香剤、練り香水、名刺大のメモ用紙、文香の瓶詰め。
今回の山形旅行は、ふと思い立って行ける近場でしたが、1日目と2日目とで全然違うものを楽しむことができて、けっこう充実したものとなりました。
山形市街、あと2〜3見たい建築物を残してきたので、また近いうちに、日帰りで散策しに行きたいなぁ〜と思っています。昼間の樹氷は・・・行く気合いと山の天候のタイミングが合えば・・・再挑戦するかも・・・?
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この旅行記へのコメント (4)
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- ミッキーマーチさん 2014/01/31 15:42:43
- 残念!
- こあひるさん、こんにちは〜
昼の樹氷、見られなくて残念でしたね…
青空に映えるモンスター樹氷見てみたかったです
山形市街には素敵な建築物がたくさんあるんですね!しかも無料なんて、山形、太っ腹ですね(笑)
山形出身の友人がいるので、本場の芋煮や、サクランボ、ラフランスを毎年たくさんいただきます。身近には感じるのですが、実際は、ちょっと遠いかな〜〜
ミッキーマーチ
- こあひるさん からの返信 2014/02/02 16:53:22
- RE: 残念!
- ミッキーマーチさん、こんにちは!
> 昼の樹氷、見られなくて残念でしたね…
> 青空に映えるモンスター樹氷見てみたかったです
ほんとに・・・。残念でしたよ〜。
タイミングを合わせていくには・・・ちょっとアクセスが不便なのと、スキーもやらないので、樹氷だけのためにわざわざまた行くのにもかなり気合いがいるのと・・・で、再挑戦には躊躇しちゃっています。
> 山形市街には素敵な建築物がたくさんあるんですね!しかも無料なんて、山形、太っ腹ですね(笑)
そうなんですよ。でも離れて点在しているのに(目の悪い連れ合いがいるので)レンタサイクルも利用できず、わが家のモタモタペースだと、いっぺんに全部見切れませんでした。ま、近いので、また訪れてみたいです。
東北には、弘前や盛岡など、意外と洋館がたくさんありますね。仙台にはないのはなぜなんでしょうね。残念〜〜。
> 山形出身の友人がいるので、本場の芋煮や、サクランボ、ラフランスを毎年たくさんいただきます。身近には感じるのですが、実際は、ちょっと遠いかな〜〜
あら〜〜!いいですね〜。山形は、おいしいものがたくさんありますものね〜。
こあひる
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- aoitomoさん 2014/01/28 22:00:27
- 旧済生館いいですね〜
- こあひるさん
次の日は樹氷撮影できるかと思いましたが、山の天気は良くなかったんですね。
蔵王の樹氷は絶景ですから天気のいい時を狙ってまたチャレンジしてほしいです。
『七日町御殿堰』
蔵を修復したカフェがあったり、ちょっと覗いてみたい憩いの場ですね。
こんな名所も蔵王の麓にあるんですね。
『文翔館』
無料で見所たくさんでカメラOKここはおいしい場所ですね。
覗いてみたくなります。
『最上義光歴史館』
こちらは館内写真撮影NGでちょっと残念。
しかし、説明案内してくれるのはいいですね。
写真撮影OKにしてほしいです。
『旧済生館本館』
ここ凄いですね。しかも無料。
建物が、変わってますね。
昭和時代のレトロな医療器具や医学資料の展示も面白そう。
ここも覗いてみたくなりました。
コインロッカーの鍵の件は大変でしたね。
しかし、1300円で済んだのは良かったのでは。
樹氷また期待してます。
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2014/01/31 10:09:43
- RE: 旧済生館いいですね〜
- aoitomoさん、おはようございま〜す。
> 次の日は樹氷撮影できるかと思いましたが、山の天気は良くなかったんですね。
> 蔵王の樹氷は絶景ですから天気のいい時を狙ってまたチャレンジしてほしいです。
ほんと・・・残念でした・・・。
スキーをするなら、再挑戦・・・もよいのですが・・・樹氷見物だけとなると・・・ちょっとアクセスが面倒なのと・・・当日にならないと天候がよくわからない・・・ってことがネックで・・・なかなか気合い入れにくいです〜〜。
今年の樹氷は出来がいいというので、一応見ておきたいのですけどねぇ・・・。
> 『七日町御殿堰』
> 蔵を修復したカフェがあったり、ちょっと覗いてみたい憩いの場ですね。
> こんな名所も蔵王の麓にあるんですね。
御殿堰のまわりをお洒落な雰囲気に開発したようで、小さな一画ですが、とてもよかったです。
>
> 『文翔館』
> 無料で見所たくさんでカメラOKここはおいしい場所ですね。
> 覗いてみたくなります。
かなり立派な建物で、見ごたえがありました。無料ってのは凄いです。
>
> 『最上義光歴史館』
> こちらは館内写真撮影NGでちょっと残念。
> しかし、説明案内してくれるのはいいですね。
> 写真撮影OKにしてほしいです。
そうですね〜。でも写して楽しそうなものはあまりなかったような・・・(笑)。派手なエピソードもない人物のようだし。
>
> 『旧済生館本館』
> ここ凄いですね。しかも無料。
> 建物が、変わってますね。
> 昭和時代のレトロな医療器具や医学資料の展示も面白そう。
> ここも覗いてみたくなりました。
こちらの擬洋風建築は、面白かったです。形もユニークで、展示品も興味を惹かれるものだったです。
病院にしてはこじんまり・・・という感じですが、病院らしい部屋の造りで、こちらも見に行った甲斐がありました。
>
> コインロッカーの鍵の件は大変でしたね。
> しかし、1300円で済んだのは良かったのでは。
ほんと・・・おっちょこちょいで困ります・・。実は、この日早々に手袋もどっかに落としてしまったんですよ〜。山形駅で落としたようで、ちょうど駅ビルのエスパルがあったので、そこで新しく購入したんです。
この日は紛失してばっかりでした。
ロッカーは管理会社がまだ営業中でよかったですし、落としたものが鍵だけなので、びっくりしたけど、大したことにならずによかったです。
こあひる
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