カネが湧く街：ドバイ（伝統の足跡、スパイススークとゴールド）

2013/12/21 - 2013/12/27

神から偶然にも授かったカネ...いや違った...石油を湯水の如く世界中に売りまくり、砂上に楼閣を造りまくっているドバイ。

それでも、その大地：砂漠は　その発展度で隠す事はできないほどの不毛の大地。

あちらこちらに見え隠れする砂..砂....砂......砂色の世界..

やっぱここは中東だよなぁ....と再認識する場面に幾度も出くわす。

今のドバイのこの姿....どう考えても無理があるよなぁぁ....という思いを拭い切れない....。

更にここは、伝統や信仰を重んじ、本来は物質主義や資本主義には絶対迎合しないはずのイスラム国家。

箱物だけはすごい勢いで建設されつつも、イスラム色がぷんぷん臭うこの国は、この矛盾を抱えながらどこまで走りきれるのか....。


歴史上　どこのイスラム国家も指導者が変わる度に、大どんでん返しの繰り返し。

いつか　この国も　激しい揺り戻しが来るのかなあぁぁ....と思いつつ.....。

それが３０年後なのか、５０年後なのか...誰にもわからない....神のみぞ知る...まさに、インシャラ...




では　最後に、残った写真をちょっとだけ....。

エリア ドバイ(アラブ首長国連邦)

• 旅行の満足度: 5.0

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

シェイク･ザイード氏です。

もう１０年前に亡くなったのですが　建国の父として
街のいたるところに写真が貼られています。

アブダビ首長国の方です。

摩天楼ブルジュ・ハリファのハリファ（ハリ?ファ）氏はこの方の息子さんとなります。

ジュースワールド カフェ

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

アラブ首長国連邦の７名の首長たちの図。

かっこええ....です。

.....まるで...「Ｇメン７５」みたいです...知らんでしょうね...若い方は。

でもつくづく思いますのは、

このドバイの建築も含めあらゆる物のデザインは、欧米系の超センスのいい多数のデザイナー事務所が入り込んでいるのでしょうね....

この街は至るところで垢抜けていて、ハイセンス・ハイファッション。何を見ても決して真のイスラムぽいデザインからはかけ離れていますね。

気持ち...ほんの気持ち分　イスラムを意識しているフリは感じられますが...

アル サファディ 地元の料理

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

砂漠に佇むラクダたち。

ドバイに野生のラクダはいないそうなので、どこかで飼い主が見張っているのでしょう。

※ところでラクダって灼熱の太陽の下、遠くから見ると「真っ黒」に見えるんです。不思議っ.....

ジョンラッド ホテル ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

イスラム教というのは暑い国の宗教なので、家の作りは質素で、常に窓もドアも小さく、できるだけ太陽を遠ざける造りになっています。

その結果　家の中は真っ暗...です。

本来、冷房も扇風機も無い中、４０度以上が常温な国なんです。

MUJI (ドバイモール店) 専門店

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

そんな一般の家とは異なり、王宮では、天井も高く吹き抜けのような佇まい。

このような国では、風通しが良く、涼しい場所が富の象徴だった時代があるんでしょうね...。

モール オブ ジ エミレーツ ショッピングセンター

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

しかもその中では、毎晩ハーレムのような世界......

いや　「のような」ではなく、ものほんのハーレムです。

注）
ハーレムとは　ハレムというのが正解らしく、元々はイスラム教では男女を完全に区別したお部屋の事。

つまり女性ばかり（イスラム教は経済力さえあれば４名まで奥さんを持てる一夫多妻制）が集う部屋の事をさしていたそうです。でも,
その中に入れる男性は夫とその家族だけ。

リージェント ビーチ リゾート ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

想像だけが　どんどんメクルメク......。

でも、誤解してはいけません。

イスラム教は、禁欲・我慢の宗教なんです。

つまり私のような下賤が考えるような「ぐへへへっ」の世界ではないようです.....。

City Stay Premium Hotel Apartments ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

昔のままのドバイが残っています。

これがドバイの本当の姿といえます。

フィッシングツアー （ドバイ発着ツアー） ビーチ・海

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

川の向こうには旧市街（オールドスーク）

ドバイ マリーン ビーチ リゾート & スパ ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

スパイススーク（胡椒市場）です。


写真：うううう...悪そうな奴らが、獲物を待ち受けています...

アイ オブ ジ エミレーツ 建造物

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

なんの入れ物でしょうか。

焼く前の陶器が店前に並べてありました...。

写真撮っていたら、５ディルハム払えとか言われました。

バカもん?！そんなもん払うかいな?！無視！むし！

アジャー クラウン ホテル ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

スパイススーク（胡椒市場）

香港などで見かける袋には、漢方のマテリアルが同じ袋の中に山盛りですが、ここ中東やインドは　スパイス、香辛料なんですね。

色鮮やかで毒々しい....いや....非常にきれいです。

ヒルトン ガーデン イン ドバイ アルミナ ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

スパイススーク（胡椒市場）

.........天秤...........

アナンタラ ザ パーム ドバイ リゾート ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

香辛料の上に　ちょこんと乗っかっているイスラムおばさんのお人形さんがいい味だしています。

これはイスラム国家以外ありえない光景ですね。

このお人形さんからは、お香のようなイスラム独特の匂いを発しています。

アブラ (船) 船系

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

カンナム・スタ...いえ、違いました。ドバイスタイルです。

パーム ジュメイラ モノレール 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

おおおっ...セクスィ....

......ベリーダンス用でしょうか...

たぶん　こんな土派手で原色な格好は街では目にしない事から、これは室内着でしょうね...

正統イスラムの方々には、少々刺激が強いのでは....

エミレーツ パレス ホテル スイーツ ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

布屋で買い物。

天井の倉庫に....自動エレベーターで二階に上がってゆく布屋のおやじ。

なんだか変なところが進んでいたりします...

ブルジュ ハリファ 現代・近代建築

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

そ....ソマリアのＴシャツ！？

実は、ここドバイとアフリカは海を通じて近い距離で結びつきが深いんです。アラブ首長国連邦に一番近いアフリカは「ソマリア」なんです。

ということで　ドバイにはソマリア人街もあります。

The Bristol Hotel Dubai ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

ラクダのガラス細工。

【北海道では熊の木彫り。タイでは象さん。中東ではラクダ。】

定番です。

W Dubai - The Palm ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

喫茶店で　水タバコを　渋く吸う　おじさん。

いかにも　金持っていそーだ.....

JW マリオット マーキス ホテル ドバイ ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

に....似てる.....おじさんと.....

この顔と格好は　デフォルメしやすい上、みな同じ人にみえますしね......

スキー ドバイ アクティビティ・乗り物体験

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

これは　イスラミックの香りです。

匂いを嗅ぐと....「ぐぎっ.....げほげほ....」

あの独特の..お香のような.....匂い......

........先進国ではない香りが....

昔　自分の田舎のばーちゃん家に行くと同じような匂いが、仏壇からしていたのを思い出しました。

ジュメイラ ビーチ パーク ビーチ

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

それを現代風にアレンジするとこうなります。

見た目は変わりますが、中身の匂いは...

..........「ぐぎっ...げほげほげほ....」

ゴールド スーク 市場

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

ゴールドスーク（金市場）

という割には、タイや香港を見慣れている我々にはそれほどインパクトのある物流ではないですね...。

.....バンコクのマーブンクロンや香港の周大福・周周生の方が、ショーウィンドウは.....もっと派手やかで煌びやか.....な気はします。

純度や価値はこちらの方が、ず?と上かも、ですが....。

ダイソー (リーフ モール店) その他の店舗

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

おお～いたいた！

あの有名なゴールド（金）の自動販売機。

控えめに、非常に控えめに....アトランティスホテルの中に鎮座していました。

でも、金の延べ棒やクルーガー金貨１オンス等が　ガツンと出るかと期待していたのですが、

実はそうではなく、金がちょっりとついた装飾品（小さい飾り物）が出てくるだけのようです。

な～んだ.....つまんない......。

The Bristol Hotel Dubai ホテル

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

子供は、どこの国でも写真　撮って！撮って！状態です。

花火 和食

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

ところでコーヒー好きの私は.....やはりアラビアでコーヒーは、はずせません。

さて、実は世界で飲まれているコーヒーの７０％はアラビカ種の生豆なんです。

では　では、なんで　アラビカコーヒーっていうのか....？

実はコーヒー発祥の地はアフリカ大陸エチオピアのアビシニア高原というところ。

西暦５００年代にエチオピアが紅海を挟んで対面するアラビア半島（今のイエメン辺り）に攻入ったか、交易を通じてかしてアラブ諸国一帯に伝わったのが始まりだそーです。

当初はイスラム教の僧侶の秘薬として一部の使われていたものが１５世紀にはイエメンで栽培が始まり、オスマントルコの勢力拡大で世界に広められていったというのがコーヒーの歴史です。
　
「イスラム教徒の飲料」として敬遠されていた時代もあったそーです。

だからコーヒーという言葉の語源はアラビア語なんですと！

マーハバラウンジ (ドバイ国際空港ターミナル3コンコースB) 空港ラウンジ

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

コーヒーのオリジンはエチオピアだったのかぁ...。

コーヒーはその昔イスラム教の飲みもんだったんかぁぁ.....。

知らんかった。


地図：ＴＶのそばに一冊ワールドアトラス（帝国書院）85年初版

気球ツアー アクティビティ・乗り物体験

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

今はあの砂漠しかないアラビア半島でコーヒーが獲れるのか？というところが気になりますが、実はイエメン産のコーヒーを我々は「モカ」として味わっています。

モカとはイエメンの港町の名前です（ちょっとだけ発音違うようですが）。

エチオピア産も今ではモカといいますが、オリジナルが出先の国（イエメン）のコーヒーにその主役の座を奪われてしまったみたいです.....。

コーヒーとアラブ....繋がりました....。

ドバイ レーシング クラブ エンターテイメント

【新・旧ごちゃ混ぜ状態のドバイ】

最後に、「青汁のようなレモンジュース」

アルコールの値段がメチャ高のドバイでは、毎日こればっか飲んでました....。

たぶん、ドバイを訪れる観光客のほとんどは滞在中に必ずこの飲み物にご対面するかと...コーヒーよりも......


おわり....

グランド エクセルシオール ホテル デイラ ホテル