2012/12/07 - 2012/12/24
30位(同エリア475件中)
のまどさん
旅行の締めくくりは海です。波の音を聞きながら疲れを癒し、シーフードに舌鼓を打ちながら旅を振り返れば何事も楽しい思い出になります。
ミャンマーで一番人気のビーチ、ガパリは遠いのでパス。ヤンゴンからバスで7時間の距離に白い砂浜の広がるグエサウン(Ngwesaung)と地元民に人気のチャウンター(Chaung tha)の選択肢。半年しか開かない前者は物価が高いことが予想されるので、迷わずチャウンターを選びました。
シャン地方で熱くなった頭はインド洋からヤシの木の間を吹きぬける海風が冷ましてくれます。一方、数々のローカル体験に抱腹絶倒。
次にミャンマーに来るならばラカイン州のミャウン・ウーに行きたいです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス 船 自転車 徒歩 バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
チョウメからのバスは1時間ほどエンジントラブルで停車したものの、どのように修理したのか奇跡的に再稼動し、午後マンダレーに到着。
カレーレストランで昼食(恐らくNayという店です)。副菜が色々付いてきて、お皿が空くと次々に足してくれます。まさにわんこカレー。あどけない少年たちを束ねる若旦那は一見強面ですが、客に見せる笑顔は朗らかでした。
空港へは到着後すぐにSeven Diamond Expressで予約を入れ、4000チャットの乗り合いタクシーで向かいます。距離を考えるとお得です。 -
マンダレー=ヤンゴン間の飛行機はKBZ。ヤンゴンの代理店でチケットを買った便です。一人135ドルは高いな。
機内はクリスマスの飾り。フライトアテンダントはミャンマー人に見えませんでした。一般女性はタナカ以外の化粧はしないので。
ヤンゴンのホテルは7 Miles Hotel。部屋は狭いものの、直前に泊まった古いホステルと比較にならないくらいモダンで快適でした。ヤンゴン市街に寄らずに翌日移動という方にはお勧めです。
バス停までの交通手段をきいたところ、IT担当者なるスタッフが1時間近くかけて、チャウンターまでの行き方を調べてくれ、バス停までのタクシーを予約してくれました。ありがとうございます。 -
海岸行きのバスはヤンゴンの市外、車で45分の距離にあるラインタルヤー(Hlaing Thar Ya)バスターミナルから乗ります。早朝か夜の2本しかないようです。ホテルからタクシーを手配してもらって、バスの切符を買う前に同じ目的地に向かう西洋人客にチケットの値段を確認します。
良い写真があったので借りました。(Source of the photo)
http://www.globaltravelmate.com/travel/283-how-to-get-from-yangon-to-chaung-tha.html
出発するなりバスの運転手は威勢よく「チャウンター、チャウンター」と行き先を叫び、沿道から次々に人が乗ってきます。道の状態がかなり悪いところ、到着2時間前パタインまで休憩はありません。(ここのココナッツゆべしがおいしかった)乗車時間は合計7時間。一番きついバス旅でした。 -
抜けるような青空。やっとチャウンターです。
誰かさんが事前調査を怠ったため、3泊するお宿は決めておりません。当時ネットで予約できるところはほぼ皆無。とある日本人のブログに「ライライホテル、最高」とあったので、バスの運転手に下してもらうように頼みました。
行ってみると、まるで打ち上げられた難破船。。
だめだ、アマリア・ロドリゲスの歌が耳の奥から流れてきた -
納得の行くまで歩いて探すかと思っていた所、一台のバイク。
「ホテル紹介しましょうか」
最初は断ったが、暑くて朦朧としてきたため、甘えることに。小柄で気弱そうな青年、名前はナイン。5,6件回って決めたのが、Khine Changtha Hotel。アパートビルの2階にテラス付きで、ヤシの木のすぐ向こうに海。1泊20ドルで温水シャワーも常時出るということで承諾。 -
泊まっていた外国人客は我々だけ。さあ、従業員とのコントの開演。
我々を泊めてから自信が付いたのだろう、専用サイトを作ったらしい(んな訳はない)。
http://www.chaungthabeachhotels.com/khine.html
写真はここから盗みました。
荷物番の同行者の元に戻ると早速ミャンマービール1本空けていました。まずは台本通り。。 -
ナインは従業員との間に通訳で入り、バイクで荷物を運んでくれた上、ヤンゴンへのバスの切符も買ってくれると言っています。それで「明日、ツアーどう?」と勧められますが、とりあえず明日は自分で歩いてみたいと無下に断ってしまいました。
海の幸を食べた後は気持ちよくお昼寝。穏やかな波の音、優しくそよぐ風。至福。 -
夕方、同行者は泳ぎますが、体調の今一つの私は遠慮します。だいぶ日も傾き、水から上がると肌寒い。でも、温かいシャワーがあるから大丈夫♪蛇口をひねると・・・出ないじゃん、ウソつき。電気は夕方6時以降しか流れないようです。
やれやれ、食事です。
食後にホテルに戻るや否や、従業員の若い女性が5人ほど部屋に来て「ハロー!モスキート」。マスクして何するのかと思ったら、蚊よけのスプレーをシューシューかけて帰っていきました。 -
部屋の匂いが引くまでテラスで晩酌。せっかくなので、大好きなミャンマービールの豆知識をご披露いたします。
①1997年創業らしい(てっきり英国統治時代に始まったものかと思った)
②注文するときは単にビールと言うより、ミヤンマービールという感じで、ヤを強調すると通じやすい
③蓋の裏の紙をめくるとメッセージが書いてあり、アタリが出たらもう一本。「ありがとう」はハズレ
④希少なビールだと思ったら、日本をはじめ数カ国に輸出されている(いいな~)
http://myanmarbeer.com/index.php/home
画像の盗用、これでやめます。 -
二日目。昨晩はよーく眠れました。
今日はびっくり体験を中心にお届けしましょう。
びっくり体験①
ゆっくり起きて食堂に向かおうと思ったのは8時。ピンポーン
「朝食をお持ちしました」
「ルームサービス、頼んでないけど」
とは言え、トレイには二人分の朝食が用意されているので、受け取らざるを得ません。
外国人用ミャンマー朝食の定番、「未熟」目玉焼きの載った栄養価ゼロのトースト、ロウの香りがするマーガリン、原材料が石油との噂のコーヒー(いずれも個人の偏見によります)を食しながら、外国人は部屋で静かに朝食を取るものだと思われているのだろう、と真意を察する。
さあ、朝の散歩。 -
指切りそうだけど、この帽子結構好き。
焼きえびなどの海産物の売り文句。「ゴギガ〜ゴギガゲ〜」全部鼻濁音、何人も売り子が通るから耳についちゃったよ。 -
心が洗われる。
木陰でヤシの実ジュースを飲みながら、寝そべって本を読む。何もしないという贅沢。 -
あっという間にお昼。摩訶不思議な海藻の炒め物。
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市場には乾物がいっぱい。干しエビを購入。
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ゲストハウスらしいが、今も泊まれるのかな。
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ホテルに戻り、
びっくり体験②
朝お願いした洗濯物が客の預かりものに対する配慮からか特別の干場にあった。よりによって本館の窓からつるしてというよりさらしてある。ホテルを利用する者が誰でも通る場所で、海水浴を終えた子供が無駄に触っているのを目撃。
びっくり体験③
部屋に戻ると掃除はまだ、しかも朝食のトレイはそのまま。あちゃ~と思ったと同時にピンポーン、「ハウスキーピングです。」
信頼を得るためにお客の前で清掃作業をするということなのでしょうか。それにしても、毎回部屋にいつ帰ってくるのか把握しているので、ちょっとコワいです。
また海に行きます。 -
貸自転車はべらぼうに高いですが、1時間だけ借りました。
漁村の方に行きます。 -
「今晩のおかずよ」
-
「弟のお守りしてるの」
-
「かわいいだろ。生まれたばかりの子犬だ」
できれば自転車を停めて自由に歩きたいが、時間の制約があるので移動する。 -
気になっていた仏像。村のどこからでも見える丘の上にあります。
-
大蛇を従えてなかなか凛々しいお顔。頭上には真昼の月。
この仏像、明らかに未完成だけど、いずれは金箔でも塗る予定なのでしょうか。 -
びっくり体験④
Belle Vue Hotelにてミャンマー式マッサージ。ひねり技、関節技、四の字固めなどの多彩な技をかけられて10ドル。施術後の爽快感からして非常にお得。
気持ち良くなってカニ食べようというのが間違いだった。
びっくり体験⑤
入ったレストランに客は我々だけ。ウェイトレスに見入られての食事。皿を5センチ動かすだけでも補助の手が入り、カニをつかむ度に新しい手拭き。1時間半かけてほぐしたコリが30分で戻ってしまった。
とは言え、ミャンマー人のこの面倒見の良さに助けられてここまで旅ができたのも紛れもない事実。
ホテルに戻る。
ピンポーン「ハロー、モスキート」
出た、モスキート・レンジャー!でも、体験済みのものはびっくりに数えません。 -
三日目。
今日は早めに起きて食堂に行き、焼き飯とお茶を注文する。
前日もナインが2回ツアーの売り込みに来ました。小さなチャウンター村は1日ですべて回れた感覚があり、せっかくだからより砂浜がきれいなグエサウンに行ってみたいと思ったので、彼の悲痛な声に応えて10ドルで承諾。
ホテルやバス会社からコミッションをもらっているとは考えられないので、数少ない観光客にツアーを売らないと稼ぎはなくなるのでしょう。金儲けが下手な心優しい青年という性分は分かりきっていました。 -
チャウンターの気候は暖かく、泳げるまで私の体調は回復しました。
河口の対岸からやっと船が来ました。
人とバイクを積む。バイクを載せるの大変。かなりの部分が海水に浸かります。 -
橋はなく、船が交通手段となっているのでしょう。
-
『ナインと愉快な仲間たち』
ナインはロヒンギャ族かもねと話していましたが、インド系とビルマ族のミックスだと言っていました。
「仲間たち」は後で我々と同じホテルに滞在していることが判りました。すかしたヤンゴンの若者たち。 -
スーパーマンも乗っています。
-
乗ったボートは計3台。
陸地は3人乗りしてバイクで移動(これはきつい)。海岸や林、農地など走り抜ける。途中に見えた民家やお店は茅葺で雨季は大変だろうなと思う。 -
チャウンターとグエサウンの間には川が3本あります。移動中、間2つの陸地は島だと思っていました。
5ドル上げてもいいから、内海だけでも引退した漁師さんに船を出しもらうなどして海路を使った方がいいのではとお節介ながら思ってしまいます。でないと、借り物だという商売道具のバイクがダメになります。 -
グエサウンに到着。
北国生まれの同行者は暑さに滅入っており、泳ぐ前にラバーズ・アイランドに行くと言うと不機嫌になってしまいました。
ラバーズ・アイランドは江の島やモン・サン・ミシェルのように干潮時に陸続きになります。 -
イチオシ
島の上からの眺めです。
白い砂浜がきれいです。泳いでみるとチャウンターの砂で濁った水とは異なって澄んでいます。
泳ぐのは慣れているのですが、外海であるせいかチャウンターでもグエサウンでも何だか怖い気がしました。実際に、沖の方では海流が突然速くなる現象があり、海に飲まれてしまう人もいるようです。 -
グエサウンは海岸がきれいでリゾートという感じがします。外国人の比率も多いです。
でも、我々はチャウンターを選んで正解。
お昼はナイン行きつけの食堂でカレー盛り合わせ。おごってあげると実に嬉しそうだった。
ロンプラに載っていたガイド、ミスター・ジョージ(どうもこのファーストネームにMr.を付けるのが慣れない、、)を知っているか尋ねた所、以前は一緒に仕事をしていたがジョージ氏の底意地の悪さに耐えかねて仲間と一緒に彼の元を去ったとナインは言いました。
名の知れる人にはクセがあるものです。 -
チャウンターに戻り、朝見た魚の卸売所に寄ってもらいます。
伊勢エビ他水槽に色々な魚が泳いでいます。伊勢エビが後ろ向きに泳ぐことを初めて知りました。 -
ナインに交渉してもらい10000チャットで一匹お買い上げ。良い買い物だと思いましたが、足が一部取れたエビだったのでもっと値切れたかもしれません。(←がめつさ健在)
-
包むのを待っている間、ハコフグなど他の魚を見ています。
ナインお勧めのレストランWilliam'sに持っていって2000チャットで料理してもらいます。7時半の約束で。
彼のおかげで今日も充実した一日になりました。チップに折り鶴を添えて封筒に入れて渡したところ、翌朝我々の出発前にホテルまで来てくれて「昨日は僕の誕生日だったんだ。プレゼント、ありがとう」とお礼を言われました。憎めないヤツです。 -
チャウンターに帰ってからまた泳ぎ、昨日通った集落と仏像のギャップを撮影したいというので急いで行きました。
撮った画像に本人不満のようでしたが、確かにこの未完成の仰々しい仏像は貧しい村には不釣り合いです。 -
大通りから遠くなるほど家の造りも粗末になります。
そんな中でも子供たちはたくましく生きています。 -
約束の時間になったのでレストランにシクロで向かいます。
エビが出てきました♪調理方法は蒸すだけ、食べる時にミャンマーのソースを付けたいとお願いしたとおりです。
新鮮なので、身は簡単に取れます。ご満悦。 -
チャウンターに沈む夕日の3ショットで2週間半のミャンマー旅行を結びたいと思います。
こんなに楽しい旅行はかつてなかった。そのように思えるのはミャンマーの人々が言葉で意思疎通ができなくても親身になって助けてくれ、一介の旅行者として警戒心なく受け入れてくれたお陰です。 -
この旅行記を書いている現在も日経新聞の見出しに週に一度はミャンマーの文字を目にする。経済開放が進んでいることは明らかだ。この先、より多くの人が観光を目的に訪れ、金銭を得る機会と手段を知った国民にいつまでも純朴で無垢な心を求めてはならないのかもしれない。
それでもどんな黄金パゴダより輝かしい人々の笑顔だけはそのままでいてほしい。 -
そして今夜も。
ピンポーン「ハロー、モスキート!」
君たちとも明日の朝、お別れだね。ウルウル
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