2012/12/07 - 2012/12/24
38位(同エリア475件中)
のまどさん
トレッキングが好きな人はチョウメ派かシポー派に分かれるところです。
列車の中で迷った末、やはりシャン・パレスは見ておきたいのでシポー(Hsipaw)で降りることにしました。期待に沿う町でなければチョウメに戻ってくればいいのです。
インド系がマジョリティであったピン・ウールウィンとは打って変わって、シャン地方では中国語が広く話されています。二つの大国に挟まれているミャンマーはアジアの縮図です。
トレッキングの選択肢は多数あったものの、一向に優れない私の体調ゆえ、ガイドを付けて日帰りのシャン族村めぐりに出掛けました。
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
シポーではミスター・チャールズなる人物が観光産業を握っていて、ほとんどの外国人は彼のゲストハウスに泊まります。
反モノポリーの我々はシポー駅で電車を待っていた別系列のホステルの客引にほいほい付いていきました。
新しいホステル、リリー・ザ・ハウス。バスルームは清潔で快適ですが、寝室の窓がすりガラスで鉄格子がはめられるているのでちょっと息苦しくなります。
女主人リリーさんは中国のどこにでもいそうなコロンとしたおばちゃん。トレッキングコースについて丁寧に説明してくれました。 -
シポーはかつてティボーと呼ばれていました。サンスクリット系文字を他の文字で読み替えるのは難しいのでしょう。
11世紀から1962年の軍事クーデタまでこの地に藩王が居を構えて統治していました。最後の藩王については彼の后だったオーストリア人インゲ・サージェントの「ビルマの黄昏」に書かれています。 -
この後に訪れたチョウメを愛する人々にこき下ろされていましたが、シポーは小川の流れる風光明媚な田舎町で、中国文化が色濃いせいかどこか懐かしい感じがしました。緑の壁の家をやたら目にします。
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さて、明日の計画も立てられたので、喉を潤しに行きます。何しろ6時間以上も電車に揺られていたので体は疲れています。
そんな時はビタミンCの補給。香港俳優のようなユアンユアン氏のジューススタンド、Mr. Shake。大通りに面し、件のチャールズ氏の宿近くにあるので、外国人観光客の御用足しです。
フルーツは色々と組み合わせができ、お酒が入っていても同じ値段。 -
小さな村なのであまり食の選択肢はありません。ほとんど中華かシャン料理です。そして食堂の経営者は中国系です。
炭火で焼いたあとに油で揚げるという発想には?です。 -
お口直しにお餅を買います。こちらも炭火で焼いて、きなこのようなすりゴマをかけて食べます。美味。200チャット。
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国民民主連盟の事務所。アウンサン・スーチー女史の写真がプリントされたTシャツなどのグッズを売っています。違うところで彼女の等身大の像、家庭の仏壇に奉られたアウンサン父子の写真も見ました。ここまで来るともはや現人神信仰。
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ナムサンへの2泊のトレッキング、パラウン族の村への1泊遠足、はたまた山岳民族の集う明け方の市場見学まで私の体調を理由に見送る。トホホ。
代わりにナムトク滝とシャン族村のトレッキングを申し込みました。20分遅れて到着した「ガイド」はあれ?昨日の客引。アンタ、職業なに? -
クリスと呼んでくれとのことだが、完全に名前負けしている。本名を聞いたところで覚えられないだろうから、とりあえずクリスと呼ぶ。
シャンヌードルの製麺所。材料は米です。 -
尼さんの托鉢。
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クリスは競歩並みのスピードで我々の100メートル先を常に歩く。ちなみに彼の履物はビーチサンダル。我々のはトレッキングシューズ。
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9時近いが靄が晴れない。道行く人に挨拶する。
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人の手ほどの大きさのクモが築いた巣。どっかで聞いた声がすると思って振り返ると、昨日鉄橋越えを共に(?)した、「老いた子供」たちの集団。
「やあ、ジル!また会ったね」などと再会を喜ぶ相手ではないので、霞の向こうに消えいくクリスの後を急いで追う。「もっとゆっくり歩いてよ」と何度か注文したが、速度は変わらなかった。 -
町外れの墓地の標識。
ご先祖あって今があることを忘れるべからず、と言いたいのかもしれませんが、あまりにも詩的な言い回しで分かりません。 -
仏教、イスラム教、キリスト教、様々な宗教の墓石が仲良く並んでいます。
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道教の墓でしょうか、漢字が書いてあります。
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少し靄が薄くなりました。
畑、農家など牧歌的な風景の中、我らが進む道は、ぬかるみ、雨で湿った石、コケの蒸した岩、川に渡る腐りかけの一本橋。振り返りもせずにクリスは疾風のごとく駆け抜けていきます。
我々は無事でしたが、お客に何かあったらどうするのでしょうか。 -
一時間ほど歩いたでしょうか。靄の向こうに滝が見えてきました。
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太陽が顔を出すと瞬時に靄が消えていきました。
今は乾季だから水量が少ないとのことですが、高さのある滝です。 -
真下から。
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この滝つぼでは泳げるようです。
滝つぼと入り江には昔から惹かれるものがあるので泳ぎたいところですが、顔を洗うに留めておきます。 -
山道は下りこそ気を付けなくてはいけない。が、ガイドはそんなことお構いなし。
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シャン族の民家は休憩所になっていて、このような器でお茶を出される。
みなさん、飲む勇気ありますか? -
僧院に寄るが、お坊さんたちは出払っているようで、特に見るものなし。
ということで、川で洗濯をする人などを見ておく。 -
二毛作かしら。
この辺りから民家が多くなる。 -
時計台。あれれ、町に戻ってきたぞ。お昼休憩ということかななどと考えていると、クリスが住み込みで働くホステルの前で、
「はい、これで終わりです」
へっ、だって一日コースでしょ。夕日はどこで見たいかってきいたじゃない。
「昨日から体調が悪かったんだ。君たちが不満なのは分かっていた。普通の人なら数時間余分にかかるけど、君たちは早く歩けたから2000チャットまけておくよ。」
なんじゃい、ソレ。一人分の料金しか払わないぞ、と抗戦を決めるより早く、こころやさしい同伴者が言い値の10000チャットを渡す。
その後、自分はカレン族出身で両親はタイの難民キャンプにいて再会の望みはない等々の身の上話は聞くだけ聞いておきました。 -
結婚式会場に集う幸せそうな人を見ても怒りの虫は収まりません。
あ〜煮えきれない、消化不良だ。
しかもすっ飛ばして岩道を歩いたから足が痛い。 -
町で一番有名な中華レストランMr. Food。由緒ある建物。
それにしてもMr. Food, Mr. Shake, Mr. Ticketなど、このミスターは敬称の「先生」が語源だと思われるが、専門家という意味もあるのだろうか。ちょっと胡散臭く聞こえてしまう。
Mr. Foodの感想。中華料理とはちょいと違う味わい。うちは名店というおごりが料理に見えてしまった。
いかん、完全にネガティヴモードだ。 -
ホステルに戻って一休みするまでもなく、再び歩き出す。
リトル・バガンとのことです。富士塚みたいに旅行にいけない人のためのミニチュアなのだろうか。 -
僧院にはためく幸せの黄色いハンカチ。
あの名作、ニューヨークポストに寄稿されたコラムが基になっていたって、ご存知でしたか?(←どうでもいい) -
この木、何の木、豆の木
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リリーさんからもらった手描きの地図に「竹の仏像」とあるので探してみる。
ここかな〜と思った僧院に勝手にお邪魔します。もちろん靴は脱いで。 -
これですな。なぜ竹なんだろう。どこをみても竹など使われていないようだし。
昔は、仏像の後ろが竹の板だったようです。 -
小坊主がやってきました。手前の子が「お金はここに入れるんだよ」といやでも視界に入る献金箱を親切に教えてくれます。
この子達は6,7才でしょうか。遊びたい盛りから禁欲的な僧院生活というのは私には想像できません。
お坊さんは老いも若きも皆写真に写る時はどや顔。入門時に指導を受けるのでしょうか。 -
これが見たかったシャン・パレス。
サージェント女史はコロニアル建築のこの館で12年間藩王の后として幸せな生活を送りますが、軍事クーデタが起こると夫は拉致されて生き別れとなってしまいました。「ビルマの黄昏」を読んだ感想。この女性タフだ、に尽きます。 -
2000年代まで藩王の甥,ミスター・ドナルドによって一般公開されていました。建物は古いようですが、出窓などの作りが素敵です。庭にはプールがあるようです。
http://www.irrawaddy.org/shan/hispaw-haw-abode-of-tragic-shan-prince.html
しかし、ミスター・ドナルドは政府の反感をかってしまい、今日に至るまで軟禁状態です。窓が開け放されているのを見ると人の生活が中にあるんだ、と好奇心をそそられますが、塀を乗り越えようものなら命令に背いて外国人と接触した罪でドナルド氏は一生刑務所の中で暮らすことになるそうです。
蛇足ですが、この道路の真ん中で大の字になって寝ている男性を見ました。ミャンマーのアルコール中毒は深刻なようです。
とにかく目的が達成できたので、明日の朝チョウメに向かいます。
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