披露山庭園住宅（逗子市小坪3）

2013/12/01 - 2013/12/01

　逗子市小坪3にある披露山庭園住宅は昭和46年（1971年）から分譲が開始された。昭和43年（1968年）、?ＴＢＳ興産によって逗子市小坪の標高約80mの小坪山で造成が始められ、１区画1,000平米、建ぺい率20％、高さ８ｍの建築協定付きで販売され、地区内は共同アンテナや電線類は地中化に埋設され、景観が保たれている。
　昭和53年（1978年）には自治会による自主管理へ移行し、昭和60年（1985年）に披露山庭園住宅団地管理組合法人が設立され現在に至っている。
　航空写真を見ると、長円形内には空地も多く見受けられ、ぱらぱらと何棟も建ってはいない。
　長円形の真中の短辺を貫く広い道路沿いにも空地や草茫々の空家が見える。手入れされている住宅の中にも売り家はあり、Webには、「幅12mの道路に面して建つこの住宅からの眺望は素晴らしい。」と販売価格（2億7,800万円）が表示されている（http://www.surf134.jp/archives/1499）。
　この大崎公園入口と披露山公園入口の間を貫くメイン道路に面して建つ家の中でもほぼ中央辺りにあるお屋敷はとても広くて立派に見える。坂の下から見た外観は洋風に見えるが、道路側にある入口には松や大木が植えられ、生垣に囲まれており、普通に見掛ける田舎の家屋敷の風情だ。坂の上側は広い空地（未分譲地）になっており、こちらから見ると和風な感じがする。とても不思議な凝った設計の住宅である。
　さらに坂の道路を披露山公園に近づくと、この住宅地では明らかに小さいと思える建物があり、前に軽のバンが停まっている。建物の壁には「披露山庭園住宅団地管理組合法人会館」とある。
　披露山公園入口三叉路の角には「逗子披露山」・「庭園邸宅地」と刻まれた2つの石があった。当初は「逗子披露山庭園邸宅地」という名称で分譲していたのであろう。
（表紙写真は披露山庭園住宅のお屋敷）

エリア 逗子・葉山(神奈川)

道標。

披露山公園。

ほぼ中央辺りにあるお屋敷。坂の下から見た外観は洋風だ。

お屋敷の入口は普通に見掛ける田舎の家屋敷の風情だ。松や大木が植えられ、生垣に囲まれている。

坂の上側から見ると和風な感じだ。

披露山庭園住宅団地管理組合会館。

「披露山庭園住宅団地管理組合会館」。

軽のバン。「披露山庭園住宅団地管理組合法人」と書かれている。

軽のバン。白黒のツートンだ。

「住居表示街区案内図」看板。

「逗子披露山」・「庭園邸宅地」と刻まれた2つの石。

道標。