子之神社（逗子市小坪5）

2013/12/01 - 2013/12/01

　逗子市小坪5に鎮座する子之神社は南北朝時代の康安年間（1361年〜1362年）には存在していた古社である。祭神は大国主命である。
　逗子町誌（昭和3年（1928年）刊）には、「康安（1361年〜1362年）の文書に小坪根の神神田一段とあり、川の北辺台地一円に亘りて境内を有し、社殿、神楽殿、荘厳なりしも明治二十年(1887)頃今の地に移す、後三十九年(1906)の火災にて焼失し材木座、乱橋の舊(ふるい)宮を貰い受けて建てたるもの今の本殿なり、境内は東北西の三面岩石を切り開き南一面御影石の鳥居(明治二十三年建立)ありて道路に通ず、中里、谷戸の鎮守なり、祭神大国主命の木造を安置す。社前天狛、狛犬の配置頗る雅趣に富む。」とある。明治20年（1887年）頃に遷座し、さらに昭和になって現在の小坪漁港脇の地に再遷座した。
　子之神社（子ノ神社）の宮司は熊野神社（逗子市山の根3）、桜山神明社（逗子市桜山6）を兼務している。逗子市内の神社本庁所属の神社では3人の宮司が兼務して8社を運営している。古社が多い割りには意外な感じがする。
　子之神社横の交差点では横断歩道を渡っていた歩行者を無視して工事車両のトラックが道を横切り、歩行者がトラックの運転手に向かって怒鳴っている。それがのどかな漁港の雰囲気を壊している。私も秋に本郷台駅前にある柏陽高前の歩行者用信号が青になったのを確認して渡ろうとすると赤帽の軽ライトバンが突っ込んで来て引かれそうになったことがある。たまたま信号待ちをしていたおばさんに、「危なかったですね。」と声を掛けられた。車の運転を生業としている人にもこうした道路交通法を無視するとんでもない人が増えているのであろうか？
（表紙写真は子之神社社殿）

エリア 逗子・葉山(神奈川)

手水舎。

幟を立てる支柱。

「子之神社」の社号標石。

子之神社鳥居。

庚申塚。

双体道祖神。

石祠。

石祠。

石祠。

「猿田彦神」。

石積。

狛犬。

狛犬。

子之神社社殿。

子之神社社殿高覧の彫刻。

子之神社社殿高覧の彫刻。

子之神社社殿に掛かる鈴。

子之神社社殿。

子之神社社殿。