湘南の凪　もあい（逗子市小坪5）

2013/12/01 - 2013/12/01

　逗子市小坪5にある「湘南の凪　もあい」は障害者の「日中活動の場」として平成7年（1995年）に開設された。社会福祉法人「湘南の凪」は市内の生活介護事業、デイサービスなどの福祉事業を展開している。
　「湘南の凪」は、このような重度知的障害者のケアホーム6ヶ所を運営しており、これらのケアホームに介護ヘルパーを派遣したとする架空請求を繰り返し、介護給付費を不正受給していたとして、神奈川県から、悪質として加算金を含め約２億円の返還を求められ、2012年8月10日付けで居宅介護事業者の指定を取り消されている。介護ヘルパーの預かり知らぬところで起きた不正であろう。また、介護される側はそれ以上に知る由もない。
　「湘南の凪　もあい」の施設は地上3階建てであり、V字に植えられているヤシの並木の街路樹よりも低い。この建物が「津波非難ビル」に指定されているが、不安な気がする。回りにはこれよりも高いビルが建ち並んでおり、また、横の海前寺の裏山には津波非難場所が指定されている。こちらの方が安心であろう。
　「津波非難ビル」とは「津波が押し寄せた際、高台に逃げるのが難しい場合に緊急的に逃げ込む建物。海沿いの公共施設やマンションなどを市区町村が指定する。内閣府は2005年に示したガイドラインで、耐震基準を満たした鉄筋か鉄骨鉄筋コンクリート造りの2〜4階以上の建物を対象としている。」（朝日新聞掲載「キーワード」の解説）とあり、内閣府及び国土交通省がガイドラインを示し、市区町村が指定をしているようだ。一方、津波非難場所の指定は逗子市や行っている。
　町を歩いていても殆ど目にしなかった「津波非難ビル」が小高い山の下にあるヤシの並木の街路樹よりも低い建物であったことも少し合点が行かない気もした。
（表紙写真は湘南の凪　もあい）

エリア 逗子・葉山(神奈川)

湘南の凪　もあい。

「津波非難ビル」の表示。

湘南の凪　もあい2階のベランダの鳩の飾り。