2013/11/23 - 2013/11/24
38位(同エリア246件中)
ハンクさん
クヴェトリンブルク、ゴスラーに続いて訪れたのは、世界遺産に登録されている聖マリア大聖堂と聖ミヒャエル教会を擁するヒルデスハイムである。ハノーファーとゲッティンゲンを結ぶ幹線上にある人口約10万人の中都市で、比較的交通の便は良い。ゴスラーからもドイツ国鉄のローカル列車で30分の距離にある。815年に司教座が置かれた古い歴史を持ち、1367年にはハンザ同盟に加盟している。第2次世界大戦で、歴史的建造物を含む街の多くが破壊されたが、現在までにその多くが再建され、かつての中世風の美しい街並みも再現されている。
しかし、ゴスラーを出た列車の中で不覚にもうとうとしてしまって、列車が停車してハッと気がついて駅名を見るとヒルデスハイム、とある。慌てて下車して改めて駅名を見ると、ヒルデスハイム東駅ではないか。列車はすでに発車してしまい次の列車は恐らく1時間後、歯ぎしりをしながらひと気のない駅舎を出て、すれ違う家族連れに旧市街への行き方を訪ねた。幸いなことに、駅前のバス停から市の中心部に行くバスが直ぐに来ることがわかった。地図を見ると、中央駅からよりも早く辿り着くことができた。災い転じて福となす、というか、不幸中の幸いというべきか、結果オーライと言うべきか、、、。
すでに日が暮れかけているので、市の中心部に到着して、4時に閉まってしまう聖ミヒャエリスク聖堂に急ぎ足で向かった。小高い丘の上に建っているこの教会に到着した時には既に4時を回っていたが、門扉を施錠する直前に頼み込んで、2枚だけ内部の写真を撮らせてもらった。
ベネディクト派の聖堂として、ヒルデスハイムのベルンヴァルト司教(993-1022)により、1010年頃建設が始まった。司教は大天使ミヒャエル(死者を天国へ運ぶ死のキリスト教の天使)に深く傾倒しており、この聖堂にその名をつけた。初期ロマネスク様式と呼ばれる様式で、建築全体が幾何学的に緻密に設計されている。教会本堂の天井には13世紀に書かれた天井画が残されている。この時代の巨大な絵画が完全な形で保存されているのは極めて珍しく例外的であり、世界遺産登録の理由の一つとなった。第2次世界大戦中は、この天井画の書かれた天井板は外され、安全な場所に保管されていた。建物自体は爆撃を受けて破壊され、天井画以外の装飾品はほとんど失われている。1950年から再建が開始され、1957年に完成した。
聖ミヒャエリスク聖堂を見終えて完全に日が暮れてしまって、一方の世界遺産の聖マリア大聖堂を写真に収めることはできなかった。この大聖堂は聖ミヒャエリスク聖堂と同じく初期ロマネスク様式で1010年ころ建設された。1945年の空襲で完全に破壊され、戦後1950年から1960年の間に再建されたが、内部の装飾品は失われたままである。大聖堂の中庭の壁には、樹齢1000年のバラが茂っている。このバラはヒルデスハイムの繁栄を象徴しており、伝説によるとこのバラの花が咲く限り、ヒルデスハイムは繁栄するという。 1945年にこの大聖堂が爆撃されたときもバラの根は残り、現在も毎年花を咲かせているそうだ。
そして暗闇となったマルクト広場を散策した。クヴェトリンブルク、ゴスラーと共通する木組みの家屋がライトアップされており美しい。幾つか特徴ある建物をカメラに収めた。準備中のクリスマスマーケットを覗き見しながら中央駅に向かった。7時発のICEで2時間でベルリンに到着、早めにベッドに疲れ切った身を沈めるはずだった。
しかし、である。ベルリン市内に入ったと思われる頃、突然列車は停車。アナウンスの内容はよく聞き取れなかったが、隣の人に聞くと、中央駅に向かう線路が通行不能になっており、一旦引き返して別のルートで中央駅に向かうという。しばらくして車掌が、約半額の払い戻しになるという2時間以上遅れの証明書を配布し、形ばかりのお詫びに来た。結局2時間半遅れて中央駅に到着、もしこの日に帰国のフライトを予約していたらどうなっていたか、想像するだけでもゾッとする。日本の鉄道が正確すぎるのか、今年だけでも3回の大幅な遅延を経験したドイツ国鉄、特に鉄道で空港に向かう時は、皆さんも余程の余裕を持って出かけるべきである。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
クリスマス飾りが施された旧市街に繋がる道
-
道端のモニュメント
-
ヒルデスハイムの市街地図、ガイドブックに載っていないため撮影して使用
-
聖ミヒャエリスク聖堂はベネディクト派の聖堂として、ヒルデスハイムのベルンヴァルト司教(993-1022)により、1010年頃建設が始まった。司教は大天使ミヒャエル(死者を天国へ運ぶ死のキリスト教の天使)に深く傾倒しており、この聖堂にその名をつけた。
-
閉館の4時を過ぎていたため、頼み込んで2枚だけ写真を撮影させてもらった
-
上記の反対側の聖壇、天井画の一部だけが見える
-
聖ミヒャエリスク聖堂は初期ロマネスク様式と呼ばれる様式で、建築全体が幾何学的に緻密に設計されている。
-
聖ミヒャエリスク聖堂の上記の反対側
-
閉鎖された後、ライトアップが始まった
-
聖アンドレアス教会の夜景
-
聖アンドレアス教会のファサード
-
聖アンドレアス教会の側面
-
マルクト広場は1200年代〜1500年代頃建造されたが、残念ながら戦争で破壊され戦後再建された
-
電飾された樹木
-
マルクト広場の夜景
-
マルクト広場の夜景
-
マルクト広場の南側に建つ「ヴェデキントの家」 、重厚な木造建築、カラフルなレリーフが一面に施されている
-
マルクト広場の西側に建つ食肉業組合の家、ファサードは上に行くほど張り出されたフロアの前面に装飾画が見られる
-
上記の食肉業組合の家、ファサードの装飾画
-
マルクト広場に面したギルドハウス
-
クリスマスマーケットの中のクリスマスリースなど
-
クリスマスマーケットの中のキャンドル
-
クリスマスマーケットの中のサンタクロース
-
クリスマスマーケットの中のトナカイ
-
クリスマスマーケットの中、これは魔女だろうか
-
ヒルデスハイム中央駅のファサード
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- jijidarumaさん 2017/01/03 00:58:54
- ヒルデスハイム:道端のモニュメント
- ハンクさん
こんばんは、初めまして。
お立ちよりとご投票ありがとうございました。
ドイツのクリスマスは良いですね。それも田舎程、
興趣のあるものです。
さて、ヒルデスハイム:道端のモニュメントについては
伝説好きもあって、以前調べたことがあります。
ご参考までに;
≪伝説:フックウプ(ヒルデスハイム)Die Sage:Huckup(Hildesheim)≫http://4travel.jp/travelogue/10969377
今年も良き年でありますように。
jijidaruma
- ハンクさん からの返信 2017/01/09 01:30:15
- RE: ヒルデスハイム:道端のモニュメント
- jijidarumaさま
メッセージをありがとうございました。また拙いドイツ旅行記に目を止めていただきましてありがとうございました。ただいまマレーシアに赴任中でヨーロッパを訪れる機会はなくなってしまい、東南アジアを重点的に巡っております。
学生時代からドイツには憧れを抱いており、ドイツ語を学び、ドイツ音楽を聴き、また演奏する(アマチュアオケでコントラバスを弾いておりました)ことが最大の楽しみです。貴兄はドイツに駐在されていたとのこと、小職には残念ながらその機会はありませんでしたが、ロシア、ベルギーなどに長期滞在する合間に憧れの国を巡ってきました。ドイツの世界遺産37ヶ所を見て回ることが当面の目標です。今後もよろしくお願いいたします。
ハンク
PS ヒルデスハイムのフックウプの伝説につきまして楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ハンクさんの関連旅行記
ドイツ の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
26