2013/09/13 - 2013/09/23
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1billyさん
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今日は今回最大の目的地・アウシュビッツ編です。
他の旅行記と違い愉快な内容ではないので、気が
進まない方は飛ばして読んでください。
切にお願いします。
アウシュビッツは世界最悪の「負の世界遺産」です。
ユダヤ人、ロマ人(通称ジプシー)、政治犯、
同性愛者、身体障害者など
100万人以上がここで『民族浄化』の名の元に
「機械的に」殺されました
実際に行ってみた感想は以下のとおり
①外から歩いて眺める風景に悲惨さは少ない。
展示の写真にも死体が積み重なったりする光景は
取り除かれていた。においも嗅げないように配慮されていた。
さらに、ここには「音楽」がない。
(案内されていないだけかも知れないが)
また、当日は、晴れていたこともあり
木々の緑、赤いレンガの修復された建物のたたずまいが
(東洋の無邪気な観光客には)きれいに見えた。
大学のドミトリーと勘違いしそう。
②ここで亡くなった方のご遺族からしたら
ここは「慰霊地でありお墓」であること。
③悲惨さを伝えるというより、「起こった事実を
風化させずに、正確に伝えたい」という意図が
感じられる。実際に世界中から10歳代の若者も
多数来ていた。
④そして、「なぜこんな異常で悲惨なことが
わずか65年前に優秀なドイツ人の手で
行われたんだろうか?止めようとした人はいないのか?
今も同様な『差別やいじめの根っこ』はわれわれ日本人
の身の回りにも無いといえるのだろうか?」・・・
それを考えさせようとしていると受け取りました。
(決して、ドイツ一国や一握りの独裁者の責任にすることなく)
アウシュビッツはやや不便な場所ですが、決して
他人事でなく、われわれ日本人にも是非行って
「考えてもらいたい」場所でした。
パリ、ロンドン、ベルリンなど欧州主要都市から
無理すれば日帰りでいけます。
○アウシュビッツ(ポーランド国立・オシフィエンチム博物館)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84%EF%BC%9D%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%8A%E3%82%A6%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
○ホロコースト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88
_____________________________
○旅行日程
1 9月13日 金
21:20東京発(成田)-
2 9月14日 土 4:00 アブダビ空港着
10:00アブダビ発-フランクフルト15:00着
18:20フランクフルト発-クラクフ 20:10着
(29時間かかってポーランド、クラクフ着)
3 9月15日 日 アウシュビッツ観光
夕方:シンドラーの工場へ
4 9月16日 月 午前:ヴェリチ塩鉱山
午後:クラクフ市内観光、
夜チェコへ移動(パスポート確認なし)
5 9月17日 火 午前:プラハ着市内観光
午後:プラハ市内観光
6 9月18日 水 午前:プラハ→ニュルンベルグバス移動
(パスポート確認なし)
午後:レンタカー借りる。バンベルク市内観光
7 9月19日 木 午前:ニュルンベルグ市内観光
午後:ローテンブルグ市内観光
8 9月20日 金 午前:Wertheim アウトレット買い物
午後:ハイデルベルグ城観光
9 9月21日 土 午前:ハイデルベルグ遊覧船
午後:フランクフルト市内観光&買い物
10 9月22日 日 11:15フランクフルト発-アブダビ 19:35着
21:50 アブダビ空港発
11 9月23日 月 12:30 成田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝のクラクフ駅
-
駅に向かって左手にはショッピングセンター「ギャレリア」
日本で言えばイオンのようなもの。
フランスのスーパーカルフールと
ドラッグがキーテナントです。 -
駅の左手地下通路でバス停へ。
(ギャレリアからならビルの地下からでも
抜けられます) -
8:25発のバスで約90分でアウシュビッツへ
ポーランド地名では「オシフィエンチム」
・ポイント1-バスは予約できません
20分前にはチケットを買って
並ばないと座れません
・ポイント2-アウシュビッツ博物館は終点ですが、
直通バスではありません。
乗って60分するとバス停が数箇所現れます。
-
観光バスや長距離バスではありません
座れないとつらいです。 -
これがレシート兼バスチケットです。
片道14ズロチ(=420円ぐらい) -
日本語パンフ(有料)
なんと入場料は無料です。 -
アウシュビッツ(第一)収容所の見取り図です
みにくい地図で申し訳ありませんが
点線の矢印に沿って4号館→5号館と見ていきます
非公開な建物もあり、ガイドの案内時にすべて
みられるわけではありません -
有名なゲート。
「働けば自由になる」のARBEITの「B」が
上下逆になっています。せめての反抗と
いわれています。 -
写真をみていただければわかるとおり
静かな大学の学生寮といった雰囲気です。 -
ポーランドの公認日本人ガイド中谷(なかたに)さん。
第1収容所 10:30スタート12:15終了、
トイレ休憩、バス移動(無料)
第2収容所(ビルケナウ)12:30-13:40
というスケジュール。
約30分おきのバス(無料)で出発地点に戻る -
メールで申し込みや確認をしたときには
4-5人との話でしたが、来てみると
当日参加者も受け入れていて
25名ぐらいの大所帯で、ゆっくり話を聞けず残念。
原則(少人数時は)ガイド料は人数割り。 -
ユダヤ人が、欧州のどこから集められたかの地図。
①でもユダヤ人てどんな人??
②何でそんなに迫害されるの??
③ドイツ人(ゲシュタポ)は罪悪感が麻痺していたんだろうか?
常にこの三つの疑問を持ちながら
回っていました。 -
アウシュビッツは今いる箇所(第一)とビルケナウ(第二)と
呼ばれる大きな収容施設の2箇所に分かれています
(当時は近くにある企業の労働力としても使われていた)
あたりには今も工場が点在しています。 -
2重の鉄条網+電流が流れている。
逃げられません -
遠くから、何も知らずに運ばれてきます。
-
子供もいます
(フラッシュをたいた撮影ができないので
写りが悪くすみません) -
親子もいます。
-
収容されたユダヤ人が他のユダヤ人を監視する
巧みな人事管理を採用して、ドイツ人に反抗させず、
収容棟建設をさせています。 -
宝石、金(金歯)など貴重品だけでなく
使えそうものはすべて略奪しました。
ユダヤ人は、基本放浪の民なので、
どこへ行っても価値のある金(きん)や宝
飾品をかなりもっていたとおもわれる。
これは義足や松葉杖など -
靴です
-
この赤い靴は(色あせていますが)何歳の
どんな女性のはいた靴だったんでしょうか?
このほかに女性の髪の陳列とそれを使ったじゅうたんが
展示されていました。
ここはさすがに「撮影禁止」といわれましたし
気が引けて撮れませんでした。
(中谷さんの「博物館案内」には載っています) -
ゲシュタポはガス室にスムーズに誘導するため
貨車を降りたユダヤ人(など)に
「後で荷物を返すから」と名前を書かせていた。
返すどころかすぐに殺してしまうのに、
周到なやり方ですね。 -
写りが悪いですがこれはメガネの枠(ツル)です。
-
囚人(政治犯など)の写真。
まだ写真が残っているほうが珍しい。
アウシュビッツのほかにも「殺すだけ」の
絶滅収容所は合計5つありました。
アウシュビッツが最大といわれていますが
ワルシャワ北東のトレブリンカでも80万人
殺されてたといわれています。
遺族にしたら、どこで殺害されたのか
骨も含め全く痕跡が無いわけです。
これは辛いですよね。 -
政治犯や反抗すると射殺された「嘆きの壁」
-
この献花にはドイツとポーランドの国旗が
入っていて、涙を誘います。 -
これが一気に人を殺す毒ガスの空き缶です。
殺虫剤「チクロンB」(青酸系ガス)
ドイツは医学や産業がが進歩していましたから
こんな産業も十分あったんでしょう。
実際に化学工場がアウシュビッツ近くに今もあります。
作って送るほうに罪悪感はなく
「納品書」も残されていました。 -
ガス室です。着いたユダヤ人たちに
「さあ、長旅で疲れたでしょ。
シャワーを浴びるよ、みんな裸になって」と
巧みにガス室へ誘導したようです。 -
ここから毒ガス投入。
-
焼却炉
-
のちに、殺人と焼却を一気にできる
複合施設「クレマトリウム」が開発される。
この後、骨は砕かれて川に流された。
殺した痕跡を全く残さないために。
悪意に満ちた周到な手筈ですね。 -
鉄条網です。
-
カラーだとのどかな平和な風景に見えますので
白黒にしてみました。 -
収容所長、ルドルフ・ヘスが
絞首刑になった場所。
(彼は戦後名前を変えて逃げていたが
つかまってニュルンベルグ裁判にかけられ
ここで処刑された) -
前半の第一収容所を終わり、トイレ休憩して
バスで移動し、後半のビルケナウです。
アウシュビッツの数倍はある広大な収容所です。
この1本のレールを通ってヨーロッパ中から
100万人以上が集められました。
何の罪も無いユダヤ人、ロマ人、同性愛者・・・ -
第二収容所(ビルケナウ)の見取り図です
-
中に入ると線路は2本になります
-
この貨車を降りた時点で選別が行われます
優秀なドイツ人医師が右といえば働かされ
左といえば即日「ガス室」です。
3/4はそのままガス室送りだったと聞いています。
働かせられた人も平均2-3ヶ月で栄養失調で
なくなったようです。 -
これが人を運んだ貨車です。
当然、椅子もエアコンも、トイレもありません。
夏は暑いでしょうね
冬は寒いでしょうね
この中でなくなった方も
相当数いるのではないかと思われます -
ドイツ人が敗戦時に証拠隠滅を図って
壊した建物。そのまま残してあります -
墓標(お墓)です。
遺体を焼いた後の骨を粉にしてこの沼地へ埋めた
と聞きました。 -
石の(レンガ)の収容棟では間に合わなくなって
粗末な木製の建物が囚人の手で作られました
戦後、この辺の住人が生活のため必要で
一時解体されましたが
復元されつつあります -
木の収容ベッド。
まことに粗末です。 -
こちらは石造りの建物のベッドです。
-
トイレです。写真下の真ん中に
空いている穴は便器です。
____________________
見学はこれで終了。
15:00からはガイドなしでも自由に
みられる時間帯です。 -
アウシュビッツには、博物館ショップ、
おみあげ物売り場がほとんどありません
入り口左手の小さな売店で買った
絵葉書。アウシュビッツとビルケナウ10枚
づつ入った2つセットで20ズロチ。(=600円)
これはお買い得でした。 -
ビルケナウからアウシュビッツに戻ったあと
クラクフへ向かうバス停。
あまり本数が無いのでまた混むので要注意。
バス待ちで並んでいてもバスの止まる位置で
各自乗り込みます。日本のように整然とは
いきません(要注意) -
公認ガイド中谷さんが書いた本です。
(参考まで)
次回10-3では「シンドラーと杉原千畝」を
ご紹介しながらもう一度この悲惨な出来事を
考えてみたいと思います。
ちなみにこのポーランド国立博物館の維持のために
一番基金を出しているのはドイツらしい。
日本人だったらこんなことができるのだろうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 桜子さん 2013/12/22 22:53:53
- 初めまして。
- 1billyさん、初めまして。
訪問&投票ありがとうございました。
アウシュビッツの旅行記とても興味深く拝見しました。
というのも中学生時代に「夜と霧」を読んで以来いつかアウシュビッツを
訪れたいと思いつつ、30年実現できておりません。
20年前ウイーンからクラクフまでの寝台列車に乗りオーストリアと
チェコの国境の駅で明け方強制的に降ろされました。ポーランドのビザは
持っていましたが、寝台列車で通り過ぎるだけのチェコのビザを
持っていなかったのです。(いま考えるとアホですが・・)
結局その時ポーランドにたどり着けず・・・現在にいたります。
いつか訪れてみたい気持ちは今も変わっていません。
桜子より。
- 1billyさん からの返信 2013/12/25 00:33:26
- 桜子様、こちらこそ感想をありがとう。
- 僕の世代はアメリカが憧れでしたから
うらやましいです。
学生時代に1年パロアルト(カリフォルニア州)におり
会社に入ってからNYに短い間おりました。
5年前はイエローストーン国立公園に行きました。
(旅行記を良かったらご覧ください)
今でもアメリカに住んでもいいと思っています
> アウシュビッツの旅行記とても興味深く拝見しました。
ありがとうございます。
旅行記なのに、考えさせたり、杉原千畝などがでてきて
変わった旅行記だと思います。
> というのも中学生時代に「夜と霧」を読んで以来いつか
アウシュビッツを訪れたいと思いつつ、30年実現できておりません。
> 20年前ウイーンからクラクフまでの寝台列車に乗りオーストリアと
> チェコの国境の駅で明け方強制的に降ろされました。ポーランドのビザは
> 持っていましたが、寝台列車で通り過ぎるだけのチェコのビザを
> 持っていなかったのです。(いま考えるとアホですが・・)
中学生で「夜と霧」を読む機会があるとはすばらしいですね!
学生時代に一度訪れていたらよかったですね
今のアウシュビッツはずいぶん整地されております
悲惨さも薄れた展示になっています
でもやはり行けば、いろんなことを考えます。
日本人ガイドの方も「考えさせる説明」です。
いつかでなく「なるべく早く」行かれることをお勧めします。
桜子さんの旅行記は
?気取りが無い
?写真にライブ感がある
?題名に優れている
ため、凄い数の投票ですね
このままいい旅行記をどんどん投稿してくださいね
楽しみにしています
1billy
-
- まほうのべるさん 2013/10/04 08:27:11
- 中谷さんのガイドで
- おはようございます、1billyさん。
アウシュヴィッツでは中谷さんのガイドでまわられたんですね。
参加された方は多かったんですね。
ワルシャワ・クラクフで個人旅行をなされている日本人にはほとんど
合わなかったので、アウシュヴィッツにそんなに行かれているなんて
ちょっと驚きです。
べるは今年のお正月にワルシャワ・クラクフに行って来ました。
一人旅ということもありアウシュヴィッツの位置づけをどうしようか
と悩み個人でのフリーでの見学を選びました。
やっぱり中谷さんのガイドでまわれ良かったのかな?と自問自答中です。
byまほうのべる
- 1billyさん からの返信 2013/10/04 23:05:45
- ベルさん、書き込みありがとうございます
- >アウシュヴィッツでは中谷さんのガイドでまわられたんですね。
> 参加された方は多かったんですね。
今回僕は非常に期するものが多く、
従来に無いぐらい「予習」をしていきました
ガイドも中谷さん以外にありえないと考えていました。
その分新しいことに出会えず
「予習やりすぎだったかな」と、「がっかり」な部分もありました。
中谷(なかたに)さんのガイドは非常に淡々として
ニュートラルです。簡潔かつ十分な説明と解説の後
疑問を投げてきます。でも「答え」は言ってくれません。
『自分でお考えなさい』と・・・・。
考えの基本線は一緒で「何でこんな不条理なことが起こったのか?
ヒトラーひとりやナチスだけのせいでは決して無い」
では「何で止められなかったんだろう?」
一緒になって考えながら歩いていたことだけは
間違いありません
> べるは今年のお正月にワルシャワ・クラクフに行って来ました。
> 一人旅ということもありアウシュヴィッツの位置づけをどうしようか
> と悩み個人でのフリーでの見学を選びました。
ですから彼のガイドで見たほうが良かったかは
わかりません。ひとりで見るとまた違った印象だったでしょうね。
また僕たちが見られなかった部分も見られているはずです。
韓国人は日本人の4倍訪れています。
日本人ももっと見てほしいですね。
10-3で杉原千畝さんも紹介しています
お時間があったらご覧ください。
1billy
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