2013/05/25 - 2013/05/28
203位(同エリア392件中)
ひらしまさん
シチリア島からアルプスの麓をめざす約1ヶ月のイタリア縦断紀行。
今回は7日目から10日目まで、ソレントを足場に、ぜひ行きたかったポンペイ遺跡を訪ね、危ないと言われるナポリの下町もちょっとだけのぞいてきました。
主な行程と宿泊先
ヴィッラ・サンジョヴァンニ→ナポリ→ソレント→ナポリ(鉄道)
Sorrento Flats スーペリア 168ユーロ/泊 3泊
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ヴィッラ・サンジョヴァンニからナポリまで5時間の列車の旅は、左手の海がきれいでまったく退屈しませんでした。
宿泊地のソレントに向かうため、ナポリ中央駅でトレニタリアからヴェスヴィオ周遊鉄道に乗りかえます。
切符売り場で教えられたホームで待っていると、汚い列車がはいってきました。
ソレントやカプリ島などのリゾート地への路線なので、何となくこぎれいな列車を期待していただけに、廃車寸前のような外観のボロ車両にはびっくりしました。
まあ、車内はそれほどひどくはなかったんですけど。
乗るときに、もう一つ気になったことがありました。行き先表示がSorrentoになっていなかったのです。
でも、切符売り場でこのホームを教えられた時点で判断停止モードになっちゃってたんですね。
乗ってから車内の路線図を見ると、路線は途中で分かれていて、ソレントに行くのと行かないのとがあるのです。この列車はどっちだ?! だれかに聞くしかない。
目の前の席の人に聞くのがふつうでしょうが、そこに座っているのは、浅黒い肌にサングラスをかけたやくざ風の父親と不良っぽい男の子。なるべく関わりたくないタイプ。
怖いし、英語が通じるとは思えないし…。
そのとき、ほかの客になにか答えたその男性の声が意外にやさしかったのです。
それでちょっと安心して「イタリア語の国 会話集」の例文をそのまま使って尋ねました。
「この列車はソレントへ行きますか」。
一つの不安ははずれ、もう一つの不安は的中しました。
ソレントへ行くには○駅目の○○で乗りかえる必要があると、彼アブラモさんは英語で詳しく教えてくれました。
つっぱって見えた男の子は中1で英語を勉強中だそうで、案外はにかみ屋さんでした。
話していると、彼らの印象が最初と全然変わってしまいました。
乗換駅に着くと、アブラモさんは次の列車のホームまで教えてくれました。
まったく自分の人を見る目のなさを痛感しました。 -
宿のソレント・フラッツは駅から350mくらい。
初めに予約したクラシックの部屋は駅から遠いことがわかって、スーペリアに変更しました。ちょっと高くなって168ユーロ/泊。
ここは4階ワンフロアだけのホテルでエレベータなし。
でも、レセプションの若い男性がスーツケース2つとも持って上がってくれました。
部屋は新しく機能的で、大通りに面しています。 -
旅の8日目。
よい天気で、部屋の窓から見下ろすソレントの街は旅行者が行き交っています。
今日はポンペイ見学の予定でしたが、相棒のYに疲れが出て、休息日となりました。
明日行くつもりだったカプリ島をやめることにします。
海はタオルミーナとシッラで満喫しましたから。 -
夕方、Yの体調が回復してきたので、ソレント散策と夕食に出ました。
市民公園です。 -
ナポリ湾の眺めを堪能。
-
ソレントの港。
-
坂を下って海へ。西寄りのマリーナグランデに出ました。
今夜の食事は、宿のおすすめであり、トリップアドバイザーでも評価の高いデルフィーノというシーフードレストランにしようと思いました。
ところが、海沿いにシーフードレストランはたくさん並んでいるのですが、目当ての店が見あたりません。
もう行き止まりかと思ったその先に、ようやくデルフィーノを見つけました。
眺めのよいデッキのテーブルにつきます。
-
名物のリゾットはシーフードがたっぷり。
食べ終わって、おいしかったと給仕に言うと、トリップアドバイザーを知ってるかと聞かれ、うなずくとリモンチェッロのグラスを持ってきて「よかったと書いてくれ」。
これには驚きました。営業努力とはいえやり過ぎでしょう。
トリップアドバイザーにはぼくも大変お世話になっていますが、あまり存在が大きくなりすぎて、ホテルやレストランがその対策に躍起になり、結果も左右されるのでは残念なことです。 -
旅の9日目。
朝の食卓で向かい合わせた若いカップルが笑顔を見せてくれたので、大胆にも話しかけてみました。「どこから来たの」。
英国から来たというデイヴィドとレイチェルは、英国人とは思えないほどフレンドリー。
彼らは1週間ここに滞在するといい、デイヴィドは食後にキッチンでトマトとバジルを刻みお弁当をつくっていました。ああいうスタイルもいいですね。
彼らに日本にもおいでよと言うと「高すぎる」。ウーン、これでも円安になったんだけどな。
今日こそポンペイへ。
ポンペイ駅は降りた人でいっぱいでした。
ここでトイレに行ったのが失敗で、遺跡の入場券売り場では長蛇の列の最後につくことになってしまいました。
トイレは売り場の隣にありましたから、入場券を買ってからで大丈夫です。
遺跡の地図は入場券売り場で無料でもらえますが、請求しないとくれません。
もらい忘れたぼくたちは手持ちの小さな地図を頼りに歩き出しましたが、広い遺跡の中でどこにいるのかもわからなくなり、ほかの人に場所を教えてもらいました。
すると、そのカップルが地図を2枚持ってるからと1枚分けてくれて、とても助かりました。
ポンペイ遺跡は広く、日差しは強く、でも見ごたえ十分でした。 -
繊細な壁のレリーフ
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大規模な劇場
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狭いところに人がたくさん集中していて抜けられず、流れに身を任せてはいったら娼館のようです。一番の人気スポットでした。
写真は壁のフレスコ画です。 -
詩人の家の床のモザイクの犬
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あのヴェスヴィオ山から火砕流がこの街を襲ったのです。
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城壁の上に立つと、遺跡の向こうに現在の市街とナポリ湾を目にすることができます。
当時は湾がこちらまで来ていたそうです。 -
秘儀荘の壁画は暗いので肉眼ではよく見えませんが、写真で見るポンペイの赤は本当に鮮やかでした。
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旅の10日目。
今日はナポリを経てローマへ移動します。
朝10時過ぎ、ナポリ中央駅に荷物を預けて、まずはスパッカナポリを歩きます。
今回の旅の新しい道具がタブレット端末Nexus7です。
旅先で交通ストの情報などをつかみたいし、道に迷ったときにGPSを使えると助かる。
でも月々7千円も払ってスマートフォンを持ちたいとは思わない。
そんなぼくが選んだNexus7 は、WiFi環境外でも通信料なしでGPSを使える優れものです。
実際にはWiFi環境で接続してから持ち出す必要がありますから、朝ソレントのホテルで目一杯充電し、グーグルマップに接続したまま持ってきました。
Nexus7のデビューは期待通りで、ナポリ中央駅付近のごちゃごちゃした道を難なく抜け、トリブナーリ通りにはいりました。 -
庶民的な店が多い通りです。
-
スパッカナポリに教会がいくつもあるのは地図で分かっていましたが、それがとても立派なのがちょっと意外でした。
庶民の街なのに、ほかにも豪壮な建物が目につきます。
かつてはここがナポリの中枢だったのだと感じさせます。 -
今は洗濯物と昇降かごがこの街のシンボルです。
右に折れて考古学博物館をめざしましたが、なんとこの日は休館日。
それではサンタルチアへ行こうと、地下鉄に乗りました。 -
2駅目のトレド駅まで乗るつもりが、1駅目のダンテ駅で乗客全員が降りてしまいます。
あわてて近くの人に聞くと、トレド駅へ行くには列車を乗りかえる必要があるとのこと。
それもまるで別の線に乗りかえるように移動するのです。これには驚きました。
トレド駅から地上に出て、トレド通りを港に向け下ります。
さっきまで歩いていたスパッカナポリとは対照的な高級店街です。
写真はウンベルト1世のガッレリア。 -
せっかくナポリに来たのだから有名なピザ屋さんでと思ったのですが、時間がないとYに却下され、パン屋の冷めたピザをサンタルチア海岸で食べました。
美しい海岸を見慣れてしまうと、サンタルチアも歌枕だから来てみましたというところもありますが、やはり歴史のある港の存在感は感じさせます。
2時のローマ行きの列車に乗るため、1時にサンタルチアを離れ、まずタクシー乗り場に行ってみると、車はあれど運転手はおらず、お食事中でしょうか戻ってきません。
では地下鉄1線と2線を乗り継いでと、先ほどのトレド駅からダンテ駅に向かいました。
ダンテ駅で1線同士の乗り継ぎをしようと思うのですが、どう行っても出口にしか行けません。
さっきは乗りかえられたのに変だなと思いつつ駅員さんに聞くと、「ここはウニヴェルシタ駅です」。
そうです、ダンテ駅に向かったつもりが逆方向に乗ってしまったのでした。
時計はもう1時半をまわり、これから地下鉄を2回乗りかえ、預けた荷物をひきとって2時のローマ行きに乗るのは絶望的です。
2人で116ユーロもしたフレッチャロッサの切符が紙くずになってしまう!(正確には、非割引切符なので発車後でも手数料を払って変更できたみたいですが)
悄然とするぼくにその駅員さんが言いました。
「どこへ行くの? 中央駅? だったら、ここを出るとバス停があるから、○○番のバスに乗ると早いですよ」。
なんと親切で気の利く駅員さんでしょうか。グラツィエ、グラツィエ!
交通渋滞が激しいというナポリなので、期待せずダメモトで乗ったバスでしたが、ローマ行きの列車に奇跡的に間に合ったのは、きっと聖ルチアのご加護があったのでしょう。
バスを降りてダッシュで荷物預かり所へ、そして重いスーツケース引っ張りひたすら走りました。ローマ行きのホームに入ると駅員にもう出るぞと合図され、とりあえず乗り込むと列車が動き始めました。セーフ! -
超特急フレッチャロッサは、今までになくきれいな車両に座り心地のいいシートです。
もっとも乗客のほうは、身なりこそ立派でも、他人の席からなかなか動こうとしなかったり、下品にいちゃついていたり、あまり一等には見えませんでしたけど。
お金はなく非効率でもあったかい南イタリアから離れていくのだなあと思いながら、走った疲れと安堵感で深い眠りに落ちていきました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2019/12/19 00:05:27
- イタリア縦断旅行☆彡
- ひらしまさん、こんばんは
2013年には良い季節にイタリア縦断の1か月にも及ぶ
ご旅行をされたのですね~! 羨ましいの一語に尽きます^^
ソレント行き(だと思った)列車でお会いしたアブラモさんは
意外にも親切な優しい方だったという心温まるエピソードでしたが、、
ある方がイタリアのある街で背後に人の気配を感じ振り返ったら
善良そうなおばさまがニッコリ笑いかけてきて、多少なりとも不審に思い
疑った自分を恥じ、ニッコリ笑い返したそうなのですが、、
その後リュックからお財布が消えていたことに気づいたという
お話を聞いたことがあります。
こうなるとやっぱり旅先(特にスリなどの多いイタリア)では
慎重にならざるを得ず、疑ってかかった方がいいような気も
してしまいます(笑)
旅行記を拝見しながら私までドキドキしましたが
フレッチャロッサに間に合って本当に良かったですね!
これも気の利くご親切な駅員さんのお蔭、そして聖ルチアのご加護のお蔭(?)、
さらに普段のひらしまご夫妻の行いの賜物と拝察いたしました(^_-)-☆
sanabo
- ひらしまさん からの返信 2019/12/19 17:37:36
- Re: イタリア縦断旅行☆彡
- sanaboさん、こんにちは。
いつも古い旅行記まで丁寧に読んでくださり、大変ありがとうございます。
>良い季節にイタリア縦断の1か月にも及ぶご旅行をされたのですね~!
一番いい季節を選んで好きな長さで旅ができるって最高の贅沢です。
もっとも、帰ってきたら車のバッテリーが上がってしまっているというおまけつきでしたけど。
>意外にも親切な優しい方だったという心温まるエピソードでしたが
振り返ってみると、いつもいい人たちに親切にしてもらってきたような気がします。
きっと運がよかったんですね。
その幸せ感を味わいたくて旅をしているのかもしれません。
雨運は悪くても我慢します(笑)。
>フレッチャロッサに間に合って本当に良かったですね!
いつもハラハラさせてすみません。
この旅ではこの後も逆方向に乗る失敗を繰り返すんです。
おひまがあったらまた読んでやってください。
ひらしま
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