2013/07/07 - 2013/07/07
32位(同エリア91件中)
ロク69さん
ジナールのハイキング初日は、バスでモアリダムまで行ってエランの谷との境目にあるツァテのコルを目指す。
このコルは2年前、昨年と続けてエラン谷側のラ・フォルクラ(La Forclaz)村から登った。2年前はガスのため途中で断念、昨年は好天気に恵まれてコルへ到達できた。今回は反対側からのアプローチを試みる。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ジナールからモアリ湖(ダム)へポストバスで行くには、通常期はヴィソワまで行って乗換えてグリメンツ〜モアリ湖へと行く。夏の時期(6月末〜9月初旬)は、ジナールから直接グリメンツ〜モアリダムへのルート(4往復)ができる。時間(約70分→約40分)も大幅に短縮できるので大変便利だ。
8:30ジナール発のバスは、9:10にはモアリダム堰堤に着く。バスを降りた地点から湖の奥を眺める。左から、白い氷河を持つポアント・ド・ムルティ(Pointes de Mourti、3564m)、次のピークもムルティ(3529m)、ついで右はポアント・ド・モアリ(Pointe de Moiry、3303m)、その右奥に見える尖ったピークは、ツァ・ド・ラノ(Tza de l’Ano、3368m)、その右はクロンヌ・ド・ブレオナ(Couronne de Brerona、3159m)と続く。 -
堰堤の右側は、バスが上ってきた道路が白くうねって大きくカーヴしているのが見える。
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その北側上方には、遠くローヌ谷の向こうにヴィルトシュトルーベル(Wildstrubel、3244m)が遠望できる。
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9:15にモアリダム堰堤を出発、しばらくはトランのコル(Col de Torrent、2916m)へのコースと同じ道を進むが、30分少しで分岐しモアリ湖を左下に見るルートを進む。小さな池が現れてサスネール(Sasseneire、3254m)を映している。
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高度が上がり、湖が低く見えるようになるとコースは徐々に険しくなる。右岸の白い道は湖の奥(Moiry Glacier)まで行くバス道だ。
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モアリ湖の対岸(東側)を眺める。バス道路の上方にはジナールの谷と隔てるガルド・ド・ボルドンが高く見える。、
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進行方向の眺め、右手前の残雪部を進むルートが付いている。黒い稜線を越えれば目的のツァテのコルが見えるのだろうか。遠く対岸の連峰は、モアリ小屋の上部に位置するラ・レのコル(Col de la Le、3061m)とエギュイーユ・ド・ラ・レ連峰(Aiguilles de la Le、3179m)だろう。
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その残雪のトラバース、左下が切り落ちているので慎重に進む。今日は安心してアイゼンを持参していないのでこの先はどうなるのだろうかと心配になる。
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黒い稜線を乗越えてもコルは見えてこない。正面の山々とモアリ氷河を見ながらなお進む。
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前方の拡大、ムルティ、モアリ、ブレオナと迫力ある峰峰が続いている。
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その左は、モアリ氷河が大きく押し出している。右奥はグラン・コルニエの頭、中央の小さな2つの白いピークはブクタン(Bouquetins、3466m、3626m)だ。
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11:00に分起点に到着、ここの小さな池の横を右折してコルを目指す。下にはモアリ湖の調整池が見えていいる。
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コルが見えてくる、残雪がとても多いようだ。はたして続いて登っていけるのだろうか?
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よく見ると上から人が降りてきている。そろそろ雪の上を歩くことになりそうだ。
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コルの左側の状況、雪がびっしりと着いている。
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2730m地点までやって来た、上部の斜度はかなりありそうで、雪の深さも大きそうだ。上からの人はアイゼンを履いた完全装備、様子を尋ねると「Terrible!」との回答。我が家はここで登行を断念する。アイゼンを持って来なかったことを大きく反省する。
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東側を見ると、チナールロートホルンの頭だけが覗いている。
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同じくワイスホルンも一部だけが見える状態だ。高度差140mを残しての断念、11:25で先の分岐から25分登っただけだった。
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参考:昨年(2012年7月)のツァテのコル、雪は全くなくこの時の経験が今回の「アイゼン忘れ」を導いたようだ。
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参考:昨年7月、コルからモアリ湖方面の眺め。ワイスホルンをはじめとする秀峰は明瞭に見えている。また残雪はほとんど見えない。
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断念地点で持参のおにぎりを食べて15分の休憩で下山開始。分岐まで戻り、直進して湖の左岸コースを歩くことにした。湖の奥から堰堤を見る、毎年この時期はダム湖の水量はとても少ない。
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ダムの堰堤近くまで戻って振り返る、左からグラン・コルニエ(Grand Cornier、3962m)、ダン・ブランシュ(Dent Blanche、4357m)、ダン・デ・ロス(Dent de Rosses、3613m)、ムルティの2つのピーク、モアリ、ツァ・ド・ラノ、ブレオナと続く。ツァテのコルはこのさらに右側になる。
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堰堤から朝と同じ方角、光線の具合が違うのでより明瞭に見えている。
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13:20にダム堰堤に帰着、バスの時刻まで40分あるのでレストランでビールと赤ワインを飲みながら待つことにする。天気はとても良く快適な日だったが、ハイキングとしては失敗の巻だった。本日の全行動時間4:05、うち休憩0:20、実動3:45、登った高さ480m、降り480mだった。
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15時前にはアパートに戻った、部屋の窓から村の中心部の眺め。教会の向こうに見えているのが、スーパー、ホテル、ショップなどがある建物。バス停は右方向、ロープウェイはさらに右手にある。
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夕食は、骨付きラム肉、トマト入りサラダ、ガーリック炒飯、キウリの漬物、スープ、赤ワインだった。
ジナールにはスーパーは2つあるが、よく利用したのは大きいほうのForumという店。この村にはCOOPはない。
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この旅行記へのコメント (3)
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- G☆travelerさん 2014/08/04 11:05:49
- ごはんですよ。
- あらためて旅行記を拝見させてもらってます。
美しい景色に眼を奪われっぱなしなのですが、ツッコミどころはやはり食い物系になってしまいます(笑)
んで、テーブルに鎮座しているのは「桃屋のごはんですよ」ですよね! と言うことは画像には写っていなくとも、かたわらに炊いた白米があるのでしょうか?(^0^)
また寄らせていただきます♪
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- belleduneさん 2013/08/17 07:58:30
- アイゼンがなくて、残念でしたね!
- ロク69さん、登って頂きたかったです。その年に因って、残雪の状況は全く異なるんですね。
今年は、まだ白ワインのショットがないので、お待ちしております。以前の白ワインに逆さマッターホルンが映った写真をプリントアウトして、壁に貼ってあります。
やはり白ワインですね、ビールだた、山の景色が黄色になってしまいます。
私は、スイスで白ワインに映り込んだ山の写真を撮ろうとしましたが、お天気が悪くて、失敗しました。結構難しいですね。
- ロク69さん からの返信 2013/08/17 08:13:31
- RE: アイゼンがなくて、残念でしたね!
- たった今、belleduneさんの掲示板へ書き込んだところです。
ご連絡ありがとうございました。
今年は、一眼レフがあまりに重い(1.3kg)のでコンデジを持参しました。従いまして、ワイングラスの写真はうまく撮れなかったです。
背景のボケの効果は、やはり一眼には大きく敵いません。
後半の旅行記をまとめているところです、お暇なときにでもご覧いただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
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