2013/06/03 - 2013/06/03
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Muffinさん
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古都トンブリーのチャオプラヤー川沿いを歩いてきました。
現代のバンコクは東京など比較にならないほど多くの外国人が自然に目に付く街ですが、それはアユタヤ朝時代から外国の貿易商人や護岸傭兵を受け入れてきた長い歴史があります。
今回歩いたサンタクルーズ教会〜ター・ディンデン周辺は古くから外国人が住みついてきたエリアです。すっかり同化して顔つきを見てもタイ人と変わりはありませんが、建物などにかすかな異文化の香りを残していました。
前半は現国王の母君を記念して作られた公園を散策した後、ディンデン船着場までの路地裏を歩きました。
緑の公園の中で昔を偲び、あまりに静かな路地裏ではまるでタイムスリップしたかのような感覚を楽しんだ散歩でした。
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本日のルート
車での移動です。駐車は王母陛下記念公園とワット・カンラナヤミットの2カ所でした。
(1)サートーン通りからチャオプラヤー川を渡り、王母陛下記念公園へ。ター・ディンデン(ディンデン船着場)まで散策。(トンブリー前半旅行記)
(2)ワット・カンラナヤミットへ車で移動。川沿いの遊歩道を歩いてサンタクルーズ教会〜ワット・プラユンウォンを見学。(トンブリー後半旅行記)
総歩行距離 6.2km、2時間40分。
対岸のラーチャウォン船着場やラーチニー船着場から渡し船が出ていますが、一番簡単で早いのはBTSクルン・トンブリーやウォンエンヤイ駅からタクシーでしょう。 -
バンコクのはじまり、トンブリー
アユタヤ王朝時のチャオプラヤー川は今よりも大きく蛇行していて、バンコク付近ではもっと西寄りに流れていました。
川から運ばれる富によって栄えた内陸国アユタヤ朝にとっては生命線のチャオプラヤー川。航行を監視するには川の蛇行はもってこいですが、あまりに曲がりすぎていたため航行短縮のための運河が掘られました。それが現在、王宮やワットアルンの間に流れる部分です。
掘削後は航行を監視するために両岸には砦が築かれました。今でもいくつかの砦はカオサンなどに残っています。
新しく掘られた運河とかつての本流(現・バンコクノイ運河、バンコクヤイ運河)に囲まれた地域がトンブリー。アユタヤ朝と現王朝の間の短い期間に首都が置かれました。
現在、トンブリーはバンコク都内の行政区の1つです。 -
王母陛下記念公園
Princess Mother Memorial Park
(通称:Suan Somdet Ya)
プミポン国王の母君シーナカリン王太后を記念して作られた公園です。
1900年、トンブリーで華僑の金細工職人の娘に生まれた王太后は宮女、看護婦を経て王室の奨学金を受けアメリカへ留学。同じく留学中の王子と結婚して前国王、現国王を授かったそうです。
庶民的な路地奥にあり、公園内には博物館、図書館と復元された王太后の生家があります。
Soi 3 Somdet Chao Phraya Rd.
Khlong San District, Bangkok
Tel: 02 437 7799
庭園 ? 毎日 6 a.m. ? 6 p.m.
博物館 ? 9 a.m. ? 4 p.m.
http://www.theprincessmothermemorialpark.org -
鬱蒼とした森の中にいるみたい
ただ広いだけのバンコク市内の他の公園とは異なり緑が多く、またこじんまりとしているのも落ち着きます。 -
お祀りの台の奥には…
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シーナカリン王太后陛下の像
北部タイをこよなく愛し慈善事業に努めた方で、山岳少数民族からは親しみをこめてソムデット・ヤー(祖母陛下)と呼ばれていたそうです。この公園も地元ではソムデット・ヤー公園と呼ばれています。
森の中で生き生きとした佇まいの像でした。 -
深い森の中に居るようで、バンコクであることを忘れます
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歴史を感じさせる門構え
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公園内にはいくつかの小さな門で仕切られていました
これもまた潜る度にワクワクする仕掛けです。 -
復元された王太后の生家
平民出身の陛下の家は小さい民家でした。
オリジナルの家は残っていなかったので、似通った家を持つ何軒かのオーナーが国王陛下に献上したものを合わせて復元してあります。 -
新しくかけられた屋根の中に元々の家が復元されています
何葺き屋根というのか?バナナの葉でしょうか。
磨き上げられた床の上にはタイの住居に必ず置かれる水瓶が並んでいます。 -
エントランス部分
薬棚や食器棚が並んでいます。
この部分だけは元のように吹き抜けのままになっていますが、他の部屋はガラス張りで守られ、外から見えるようになっています。 -
家の中から屋根を突き抜ける大木
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寝室
ガラス張りでない往時にはきっと涼しい風が通り抜けたでしょう。 -
厨房
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家族の居間のようです
すり鉢や壜がいろいろ並んでいるのは、何か特別な仕事場だったのかもしれません。 -
博物館、図書館も併設されていました
陛下がお使いになっていた品や衣装が展示されているのが外から見えました。
外の公園があまりに気持ちがいいので中には入らず、建物を眺めながら公園内をぐるぐる回っていました。 -
崩壊寸前の住居跡がありました
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元々この地に建っていた高級官僚の家
19世紀半ばの建物。外壁だけが残っています。 -
地元の人たちが集う公園
毎朝ここでおしゃべりするのが日課のようにみえます。
静かで、誰でも気取らずにやって来られるいい公園でした。 -
公園の回りはごく普通の住宅街
王室関係の施設に、極々普通の家並みが隣り合わせています。王太后陛下の生地そのままの雰囲気なのかもしれません。 -
Kuan Ou Shrine
路地に出て突き当たり、公園に隣り合わせて小さな中華寺院がありました。
このエリアは古くから華僑が多く住んでいて、歩いているとあちこちに漢字や中国風の装飾を見ることができました。 -
賑やかな龍の塔
地元で大事にされているお社のようです。
きれいに手入れされ、新しいお供えやお線香がありました。 -
静かな路地裏
写真で見るとバンコクのどこにでもあるような住宅街ですが、なんて静かなんでしょう!
人がいる気配はあります。振り返れば軒先の椅子で休んでいる人や屋台だってありますが、1度では気が付かないぐらいでした。
時々ジューッと料理する音や風鈴の音がかすかにするぐらいです。 -
屋台が立っていたり人がいるのに、何の音もしない町
不思議なところです。でも不穏な感じは全くしません。余所者の私が歩いているのもまるで見えていないかのように、いつも通りに振る舞っているようです。
静かすぎる路地で目を引いたのは右側の男性。寄って撮らせていただくのも恥ずかしい静けさなんですが…。 -
よく見たらとってもファンキー
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ここも静か
他の地域でこんなバラック風の店の周辺は雰囲気が険しかったり臭ったりするものですが、ここでは全く嫌な気配を感じません。
子供がいたのね…としばらくして気付くほどの静かさ。かすかに聞こえる鍋を振る音。掃き清められた店回りはゴミ臭などありません。 -
欧米人の自転車ツアーが通りました
こんなところまでツアーがあるのかと欧米系旅行社のプログラムのきめ細やかさにびっくり。
欧米人向けツアーを参考にしたら街歩きの幅が広がりそうです。 -
王母陛下記念公園前
正面が公園への正門です。大通りからここを車で通って入りました。こんな普通の住宅街の中にあります。
門の手前を右折してディンデン船着場まで歩いてみます。 -
すてきなペイント
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綿飴売りのおじさんとすれ違いました
観光客は皆無。そして特別に静かな地元。売れるのかなぁ? -
公園から延びる路地
いくつもの小学校が並んでいました。学校の回りは住宅街。さらに静かになっていきます。 -
バイクがやっと通れるぐらいの細い路地になってきました
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駄菓子屋さんだ!
学校帰りの子供たちが寄るんでしょうか? -
漢字で書かれたお札が戸口に貼ってあります
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古い住宅街に入ってきたようです
軒が重なりそうに向かい合う住宅。ひっそりとしていますが、近づくと家の前に椅子を出して休んでいる人がいるのに気付いたり。
清々しい空気に包まれています。 -
ふーっと世界から切り離され、自分ひとりだけがいるような感覚
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あっ!
角を曲がったら突然景色が変わり、思わず息を呑みました。ヨーロッパ調のアパートが向き合っています。
ここも誰も居ないみたいにひっそり。
郵便配達中のお兄さんと目が会うと、「どうだ、すごいだろう〜」と言わんばかりの得意顔でニコッとしていました。 -
欧風アパートの通りを抜けると少し賑わい始めた路地にでました
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そろそろディンデン船着場が近づいているようです
三丁目の夕陽時代のような個人商店が並び始めました。 -
ター・ディンデン通り Tha Din Daeng Rd.
渡し船の船着場に繋がる大通りに出てきました。
ここはおかず屋台がおいしいことで知る人ぞ知るの有名なスポットらしいのですが、月曜日はお休みの店も多く、どんなものがあるのかよくわからなかったのが残念です。 -
ター・ディンデン市場周辺
開いている店のメニューは他と変わりがなさそうですが…。
80年以上続くチュア・キム・ファット・ハーン・パロー(Chua Kim Huat Shop)というガチョウの漢方煮のお店を探しましたが見つからなかったなぁ…。
430 Tha Din Daeng Khwang Somdet Chao Phraya Khet Khlong San Bangkok
tel: 028630701
Open Daily 08:00-17:00 -
Sam Nai Keng Shrine
小さな中国廟がありました。地元の方が遠い通りの端からお線香とお供えを抱えて歩いてきてお参りに来ていました。 -
ディンデン船着場
路線バスやトゥクトゥクが待機しています。
川を見たかったけれど船着場の料金所を通らないと岸には出られないようです。 -
割と多くの人が乗り降りしている船着場でした
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船着場で折り返して再びディンデン通り
無造作に積み上げられているガスボンベがちょっと怖い。
きっと店先の自転車の後に載っけて配達しちゃうに違いない。 -
中国系住民のお店が目立つ通りでした
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看板は軒並み中国語とタイ語の併記
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ディンデン市場
地元の方が家庭用に少量のものを買いに来ている感じです。 -
月曜なので開いているのは半分ぐらい
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魚、肉、野菜の生鮮品が中心の市場でした
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市場内には守り神
どこの市場にも必ず商売繁盛の祠がありますが、ここは特に中国色が強いようです。 -
また王母陛下記念公園まで路地を通って帰ります
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落ち着いた住宅街だなぁ…
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マンゴスチン屋台がやってきた
バイクの前に屋台を付けて走っています。
山盛りのマンゴスチン。
角を曲がる時に1個落としていきました。
もったいない! でも拾うのは恥ずかしい…。
あとで友人に聞くと日本では1個1個紙にくるんで200円だとか。 -
トゥクトゥクの路駐
きっと運転手さんのお宅の前なのね -
子供たちは給食の時間
1階の食堂で楽しそうにテーブルを囲んでいました。 -
相変わらず静かだけど、おいしい匂いがし始めた路地
トンブリー(2):サンタクルーズ教会周辺に根付く多文化の歴史 * バンコク紀行(119) *
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10782263
へ続く… -
[周辺旅行記]
■□BTS/MRT各駅停車の旅(25)□■ クルン・トンブリー駅 川向こうの新興開発地を歩く * バンコク紀行(117) *
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10781713/ -
ウォンエンヤイの市場 * バンコク紀行(64) *
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10679145/ -
クローン・バーン・ルアン 運河沿いのくらしを垣間見る散歩 * バンコク紀行(41) *
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10592527/
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