2013/05/06 - 2014/04/24
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belleduneさん
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神戸の町を歩いて、予々気になっていた建物を見てきました。平成7年の震災後、全壊、半壊した建物も補修、再建され、登録有形文化財となっているものもたくさんあります。保存されている有形文化財の建物は、1、2階が商業施設が入っていて、3階以上が事務所となっているところが殆どですが、古い建物を維持管理して行くのは、大変な努力が居ることだと思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 徒歩
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今年の4月に神戸で、ライトアップされた建物を撮ってみました。昼間見るものとはやはり異なりますね。
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1935年(昭和10)に建設された旧横浜銀行神戸支店は、桜井小太郎氏の設計で、正面にドリス式円柱が並ぶ新古典主義の建物です。
1982年(昭和57)秋に、以前からあった市立南蛮美術館と考古館を統合して、新しい人文系の博物館として開館されました。
神戸市立博物館 住所:中央区京町24 -
現在は空調改修工事で、今年の9月27日まで閉館です。
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港町神戸らしい公衆電話ボックスですね。ゴミも落ちていないし、シンガポールのように、罰金制度がある訳でもないのに、本当に日本は良い国です。アフリカやヨーロッパを歩いてきた私には、日本が一番住みやすい国だと思います。
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外国人居留地寺時代の標柱
この辺りは、1858年(安政5)に締結されたアメリカをはじめ5ヶ国との修好通商条約により設けられた外国人居留地の跡です。居留地は西洋の都市計画手法により126区画に整然と分けられた敷地に外国商館などの近代洋風建築物が数多く建てられました。この標柱は、第15番と第16番の境界を表していて、当地区の歴史を語る貴重なものとなっています。 -
旧居留地15番地 ( 旧アメリカ合衆国領事館 )
1868年1月1日の兵庫開港で、126区画、25,8haの外国人居留地が開設され、商館を中心として、領事館、ホテル、教会などが次々と建てられました。
1880年(明治13)頃、ここに最も古い異人館が建てられ、旧アメリカ領事館として使用されていました。木骨煉瓦作りの2階建て、寄せ棟造り、桟瓦葺きで、2階南側両端にペディメントを付け、オーダーを配したコロニアルスタイルの開放されたベランダがあり、外観は石造り風意匠となっています。平成7年の阪神・淡路大震災で、全壊しましたが、震災後、部材を回収して、約3年を経て、震災前の姿を取り戻すことが出来ました。 -
住所:中央区浪花町15
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この旧居留地15番は現在、TOOTH TOOTH maison 15 というカフェレストランが入っていますが、ライトアップされた外観はなかなか良いですね。
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1、2階ともに公開されていますが、2013年に行った時とは、店舗経営が変わったので、2014年の内装や家具などがすべて異なっていました。昨年、内部を撮らせて頂いて良かったです。
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2013年の内装ですので、現在のものとは異なっています。
ちょっと2階の写真を撮らせて欲しいとお願いすると、親切にちゃんと案内してくださいました。 -
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2階のこちらのお部屋は、まだ天井の照明は点灯前でしたが、傍を離れずに案内して頂きました。
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こちら側のお部屋には、皆様お茶やお菓子を召し上がって、お話していらしたので、誰も居ないところだけ、撮らして頂きました。
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お客様には失礼しました。お店の方のご好意感謝します。
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旧居留地の下水道
神戸外国人居留地は、1868年の開港によって開設されましたが、下水道は、神戸近郊で焼かれた煉瓦を使用して、円形管と卵形管が南北道路に沿って、6本1880mが敷設され、明治5年頃完成したものです。
近代下水道としては日本で最古のもので、現在もその一部が雨水幹線として使われています。 -
1938年(昭和13)Jay Hill Morgan の設計で、建てられた4階建ての旧チャータード銀行ビル。
正面外壁にはイオニア式列柱が配され、内部は装飾の施された折れ天井に、全面大理石張りの広大な吹き抜けという、英国の銀行らしい造りとなっています。
曾て、銀行ロビーだった1階はブティックやカフェがあり、2、3階にはネオクラシックなレストランが入っています。
南西と南東の角には、レトロな木製回転ドアが当時のまま残されています。
住所:中央区海岸通9 -
残念なことに、年になって、針式インジケーター、手動蛇腹扉のエレベーターや波打つ昔の窓ガラスなどが失われてしまいました。
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1939年(昭和41)に建てられた地上8階の木下益次郎設計の神港ビル。
玄関上には「神港ビルヂング」と表記してあり、年代を感じさせます。
川崎汽船本社ビルとして竣工以来、現役のままオフィスビルとして利用されています。チャータービルの西隣で、奥行き70m近くあるビルとなっています。屋上の塔屋は、アールデコの影響を強く受け、当時アメリカで多く使われていたモダニズム・スタイルを思わせます。
住所:中央区海岸通8 -
道路から塔屋を見ることは出来ません。夜ライトアップされるので、また次回に。
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ワンブロックもあるビルなので、海岸通りの反対側にある玄関
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正面に見える兵庫県神戸水上警察署は、今年1月13日にこの波止場1−4から港島3−1北公園へ移転しました。
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商船三井ビルディング( 旧大阪商船神戸市店 )
1922年(大正11)渡辺節氏の設計、内藤多仲氏が構造設計にしたアメリカ・ルネッサンス様式の7階建てという高層ビルでした。曾ては、港からも一望できる場所だったので、船で神戸に来る人が最初に目にする建物として、デザインを目立たせるために、三つの縦長窓をひと組とした三連窓が、全体を通して採用されたそうです。
住所:中央区海岸通5 -
外壁にテラコッタを内装にプラスターを使い、外観は1階部分がルスティカ仕上げ( 粗面のこぶ出し仕上げ)の石積みで、最上部に半円形のペディメントがあります。
内部は、天井が高く、廊下が広くなっており、貨物用として1台だけアメリカA.B.SEE社製の手動式エレベーターが残してあります。自動着床装置無しの完全手動駆動、扉は外扉が窓付き鋼製、籠扉が真鍮製伸縮扉( 蛇腹式 ) 、インジケーターは半円形時計式という創建当時のままになっています。 -
ファサードを上、中、下段に分割する三層構造となっていて、安定感があります。全体に三連窓が、デザインモチーフとなっています。
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三層構造の一番下の基礎階はルスティカ積み、2階から6階までの主階が三連窓の間に巨大な柱形を通した意匠、屋階の7階は、下の階との間を水平な帯で区切って、その上にアーチ窓を並べています。
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NOF神戸 海岸ビル( 旧三井物産神戸支店 )
河合浩蔵氏設計で、1918年(大正7)にカーン工法で建てられた4階建ての建物です。外観は、古典様式の建築の細部を幾何学的直線を基調に、それを簡略化した意匠が特徴となっています。
3、4階の軒蛇腹や軒上のパラペットには唐破風が取り込まれています。 -
阪神淡路大震災による改築前の内部は、第二次世界大戦末期の神戸大空襲で4階部分が焼かれた以外は、竣工当時の面影を残しています。
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特に1階南側のホールには、6本の御影石の柱が並んでいます。
阪神淡路大震災で全壊認定を受けたため、幾何学的な装飾が施された外壁を保管し、新しく再建された15階建ての高層ビルの低層部に旧外壁を再構築しました。 -
再建された旧建物の1階南正面、東側の玄関には竣工当時からの木製ドアが付けられています。
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この木製ドアの装飾も船に因んでいます。
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