第１部イスラエル周遊旅情第１章イスラエル回遊22巨大遺跡マサダその２ユダヤの民族の誠心の源マサダの砦

2011/11/01 - 2011/11/01

マサダとは”要塞”を意味するらしいが、ここに実の要塞を初めて建設したのは当時の大司祭ヨナタンで、争っていた隣国シリア対策の為であった。紀元前100年頃（2100年前）の話。

その後ヘロデ王が手を加え、さらに大小の宮殿も増設する。

ヘロデはひたすらローマと協調関係を結ぶことで王となったが、常にローマに警戒心を抱いていたと思われ、いざという事を意識して建設したのがマサダ要塞兼宮殿。

ヘロデ王が危惧したように、後にローマはヘロデ王が大改築したエルサレム宮殿をも破壊する。

ヘロデ王が実際にマサダ要塞兼宮殿を機能させる機会は訪れなかったが,ヘロデ王が協調関係を保つのに腐心したそのローマに抵抗し闘った熱心党が、期せずしてその要塞の優秀さを実証することとなった。

現在残されている遺跡は、ヘレニズム時代に建てられたキリスト教会を除き、ほとんどヘロデ王時代のものとの事。

目にした主な施設は、大小の入浴施設、貯水槽、食糧貯蔵庫、シナゴーグ、見張り台、ヘレニズム時代に建てられたキリスト教会、そして断崖の途中にる造られた三段の北の宮殿等。

マサダ要塞はガイドの信夫さんが案内したイスラエルの内の解説で、特に力が入っていた所。

西暦70年の初め（イエス没僅か30年後）、ローマに反乱を起こしたユダヤ人がローマに敗れ、エルサレムから追放されるが、これを不服とするベン・ヤイル率いる熱心党の一団960人がマサダ要塞に立て籠り、1万人以上のローマ軍に3年余に亘り抵抗した末に、”生きて捕虜としての辱めを受けるよりは・・”と、女性2人、子供5人を残し、マサダ要塞で集団自決する。

ベン・ヤイルは10人の兵を指名し、全員の殺害を命じ、残った10名の兵士は籤札（今もその籤に使用した瓦写真をマサダで見ることができる）で殺害順番が決められた。

最後に残ったヤイルは自ら命を絶つのだが、自殺の前に自殺を禁じた神ヤハウェに謝罪の祈りを捧げたと云う。

（この時ユダヤを救うためにサムエルを授け、既にユダヤ人で神の子イエスを”復活”させていた筈の、全能の神ヤハウェと復活したイエス・キリストは何処にいたのだろう。イエスを殺したユダヤ人の報いだとでも思い、事態を無視していたのであろうか。）

エリア 死海周辺(イスラエル側)(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）