第１部イスラエル周遊旅情第１章イスラエル回遊18死海への道その１イスラエル特有のテガニア農業生産共同体

2011/11/01 - 2011/11/01

イエスは多くの病人を回復させる。

イエスの奇跡の噂は次第にパレスチナ全体に広がり、毎日大勢の民衆が集まるようになったイエスの周りには、イエスや弟子たちを手伝う女性たちも加わる。マグダラのマリアもその中にいたようだ。

しかしイエスの前に現れた民衆は、イエスの説く”神の国”はなかなか理解できず、病気が癒え、飢えが収まると、また元の生活行動に戻ってしまう。

イエスはこれらの民衆の行動に苛立ち、疲れを感じるようになる。（・・イエスもやはり人間か？）

一方では集まる人が多くなるほど、ヘロデ・アンティパスのやっかみと疑心暗鬼を招き、洗礼者ヨハネの二の舞になる恐れもある。

イエスはしばらくユダヤ人の世界を逃れ、異邦人の世界に身を隠す。

現地ガイドの信夫さんも、ひと時イエスの足跡を追うことを止め、イエスの世界とは直接関係の無い、イスラエル観光のもう一つの目玉”死海”に我々を誘う。

ガリラヤ湖周辺を出て、ヨルダン川に沿って90号線を南下。

間もなく目に移ってくる光景は、荒涼とした土色の大地にそこだけ広がる緑の一角。

さらに進むと日本でもお馴染みの白い農業用ビニールシートの棟が繋がる。

この一帯はテガニア農業生産共同体（キブツ）と云う、イスラエル特有の生活共同体の村。

帝政ロシアの迫害を逃れてパレスチナやって来た若者たちが、必要に迫られて造った組織。

現在組織の構成員はイスラエル人口の４％だが、キブツ出身の国会議員が15%を占めるほど、重要な組織に成長しているらしい。

ベトシアン（Beit She'an)の道路標識が現れ、国を隔つ鉄条網が見え始まると、間もなくイスラエルとパレスチナ自治区との国境。

エリア その他の観光地(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）