第１部イスラエル周遊旅情第１章イスラエル回遊07４０００年の歴史を持つ港町アッコ

2011/10/30 - 2011/10/30

ハイファの街をさらに地中海沿岸に沿って北上し、レバノン国境間近の、4〜5000年もの歴史を持つという港町アッコへ。

途中イスラエルの若い兵士たちの群れに出会ったが、それぞれ背負うバックザックはカラフルで、ハイキングでもしているような様子は全く緊張感を感じない。

街に入ると真っ先に目についたのが、夕暮れの薄日に浮かぶ、アル・ジャザール・モスクの緑のドームと金色のミナレット（尖塔）。

その手前のいかにも砦跡と云った、窓の少ない頑丈そうなレンガの城壁。

早速案内されたその建物の地下は、中央部分の広場らしきゴシック調の天井空間を中心に、迷路のような地下道張り巡らされている。

アッコは紀元前16世紀には、あのチュニジアを造り、ローマ帝国と闘ったフェニキア人の港として栄えた。

12世紀から13世紀にかけては、エルサレム奪回を掲げた十字軍城砦基地となり、18世紀から19世紀にかけてオスマン帝国が城砦を整備、アッコを現在見られるアラブ風の街にした。

城砦の地下の十字軍の地下要塞は、最近になって発見され、規模が大きいばかりでなく、その構造が複雑の為、発掘作業に40年も要し、やっと20年前に一般公開されたとの事。

アラブの町並みと十字軍の地下要塞は2001年世界遺産に登録される。

十字軍の地下要塞見学を終え、とっぷり暮れた夜空に、アル・ジャザール・モスクのライトアップされたミナレットが浮かぶ。

閉まりかけたスークを覗いて、モスクの中へ。

ユダヤの国イスラエルに居るのを忘れ、アラブの国の何処かに居るのではと感違いしそうな瞬間。

エリア その他の都市(イスラエル)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）