
2013/03/19 - 2013/03/19
50位(同エリア207件中)
クッキーさん
赤坂見附という地名。
見附とは主に城の外郭に位置し、外敵の侵攻、侵入を発見するために設けられた警備のための城門のことで、江戸城には外濠および内濠に沿って36の見附があったとされている、ということであれこれ調べていたら
赤坂見附、四谷見附、牛込見附が一度に見られるルートを発見。
早速歩いてみることにしました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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7時に運ばれてきた朝食を急いで食し、そそくさとお出かけ。
浅草駅からメトロ銀座線で赤坂見附駅下車。ラッシュに巻き込まれるのが心配だったのですが、幸いにも浅草が始発なので余裕で座れます。
そのために浅草での宿泊を選択したんですが。 -
赤坂見附は枡形門の形式で、これは江戸城の田安門、清水門などと同じである。現在の赤坂見附址にはこの城門は存在しない。現在見られる赤坂見附の遺構は、紀尾井町の国道246号沿いに残る石垣である(ウィキペディア)。
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「赤坂見附」の枡形門の石垣が残っています。
けっこう大きな石で組まれており、もう少し高さがあれば立派な江戸時代の遺物としての見応えも十分かと思うのだけど。
明治維新、関東大震災、東京大空襲、高度経済成長などなどの時代の荒波を乗り越えられなかったのでしょうね。 -
弁慶橋から一枚。
赤坂見附跡の西側にある弁慶堀が水を湛え、赤坂見附交差点は国道246号と外堀通りの交点となっています。
「弁慶堀」は緑に囲まれています。
橋のたもとには釣り堀がありました。最初、この釣り堀の看板がある所が見附跡地かと思っていたのですが、いろいろな情報のおかげで、無事赤坂見附にたどり着きました。
土塁上には遊歩道が整備されているそうなのですが、坂道散策も目的なのであえて紀之國坂に向かいます。 -
首都高の下をくぐって外堀通りに出ます。
通勤の人達に混じって外堀通りを歩いて行くと紀之國坂。 -
上ってきた紀之國坂を振り返って。
首都高の横でしょうか。 -
赤坂御所の門は往時のまま威風堂々。
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ここは紀州藩徳川家中屋敷跡だそうです。
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木々はまだ冬の姿。
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赤坂御所の塀に沿って左折すると、迎賓館の豪華な門。
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門のはるか向こうには迎賓館の建物。
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門の前には広い空間がとられていて、きれいに整備されています。
迎賓館の前なのですからそれも当然のこと。
外堀通りを北に進み、新宿通りを右折してさらに歩きます。 -
中央本線の四谷駅で左折すると四谷見附が見えました。
四谷見附の枡形門の石垣が残っています。 -
駅の入り口からは多くの人が吐き出されてきますが、横断歩道の信号機があるので、人の往来が途絶えた時を見計らってカメラに収めます。
ここには「四谷見附」の表示がありません。 -
でも「大江戸幕末今昔マップ」という本でも確認したから、きっとここに間違いないと思います。
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ネットでいろいろ調べていると、こういった史跡を探索、散歩してブログを書かれている方々が多くて、とても参考になりました。
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背後のビル群の中では目立たない存在です。
カメラを向けるのがちょっと憚られるような心持。 -
ここから見ると、さらに目立たない、ただの空き地風ですね。
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正面には立派な大きな石が組まれています。
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堪能したので来た道を戻ります。
橋には立派な街灯がありました。 -
橋の下を流れているのは川ではなく電車です。
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新宿通りを西に進むとビルの間に古風なお菓子屋さん。
まだ閉まっています。
この通りを左折して、少し路地を入った所にあるのが、 -
「たいやき わかば」。東京3大たい焼きの一つだと聞いたことがありますが、まだ朝早いので客はいません。
朝食をしっかり食べてきているので、たいやきを一つだけお買い上げ。
私は一つからでも買えるんです。 -
今日の街歩きの目的の二つ目は四谷荒木町の坂道散策。
新宿通りに面する車門通りから入ります。 -
新宿区が作成した四谷散策マップをダウンロードしているので大丈夫。
こんな親切な表示もあります。 -
この通りの先はもうすでに緩やかな下り坂。
新宿通りからすぐの所にあるのにもう坂道。心がワクワクします。
かつての花街としての雰囲気を色濃く残す四谷荒木町界隈。 -
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風情のある路地。
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アップで。
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詳しくは、こあひるさんの旅行記を参照なさって下さい。(丸投げです)
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私は、坂道と階段を求めて彷徨うのみ。
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この散策にはもう地図など必要はありません。
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階段脇の狭い場所でもがんばっている。
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この石畳のくねり具合がなんとも言えません。
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これらの石畳は「荒木町・石だたみの会」の活動の賜物なのだとか。
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ゆるやかな石畳の坂道
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急峻な階段。
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見上げるまでの高低差です。
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彷徨っていると、突然目の前に現れた華やかなピンクの雰囲気。
ビルと崖に囲まれたちょっとした空間があり、何本かの赤い幟に囲まれた策の池が。
現在残っている池は、明治時代の地図で北側の大きい池が西にすこし出っ張っているところの先端のところだそうです。 -
荒木町のほぼ全域は江戸時代、美濃高須藩(高須松平家)の上屋敷。広さ10万平方メートル余りの上屋敷には、自然の地形を模した大名庭園があり、
庭園の池は明治以降、水かさが減り、わき水がほぼ絶えた今は「策(むち)の池」と呼ばれる滝つぼの跡に、わずかにその名残をとどめています。
池の縮小に伴い街ができ、坂も造られたそうです。坂はいずれも明治以降に整備されたそう。
池のほとりは明治半ばには景勝地となり、料亭が軒を連ねたそうです。 -
池の片隅には小さな中島がつくられ、津の守(つのかみ)弁財天が祀られています。
この策の池があるところが一番低いところなのですが すり鉢の底というより斜面に背の高い建物が建っているので 絶壁の最下層と言った場所でした -
休憩用の椅子も置かれておりここで、買ってきたたいやきを冷めきらないうちにと頬張りました。
ちょうど隣のビルでは引っ越しの最中でしたが狭い外階段を使って奮戦していました。 -
再び散策開始。
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誰が呼んだか、そこは、東京のモンマルトル。
昭和の昔懐かしい原風景、ゆっくりした時間が流れているみたい。
本当は「三丁目の夕日」の時代ってあまり好きではないんですけどね。
今この時代の方が、豊かで過ごしやすいと思う。 -
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階段の上から見下ろすと。
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通りかかった一人の女性が、ささっと階段を上がって行って、手を合わせていました。
車が通行できる唯一の坂は「Sの字」を描く、この前の道だけ。 -
ちょっと寄り道をして四谷消防署へ。
無料で見学できます。
当時の消火の様子の模型。 -
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江戸時代の火消しの衣装の展示。
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5階だったか、6階だったかの外のベランダに展示されたヘリコプター。
数組の親子連れが写真撮影中。 -
ピンボケもいいとこですが、ビデオ上映中。
なかなか面白いビデオでしたよ。 -
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一階に下りてきて。
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小さな子供が喜びそうな、働く車の展示がたくさん。
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四谷荒木町はあちらに見えるビルの間に。
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新宿通りを南に右折し、四谷小学校横を通り過ぎると、東福院坂。
坂の途中にある東福院(豆腐地蔵で有名)に因んで東福院坂とも呼ばれます。 -
かなりの勾配で下っていることがわかります。
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正面に見えるのは須賀神社への階段。
行ってみたい気もしますが、この後、神楽坂へ行く予定があるので、スルーします。 -
左折して少し歩いた後、北へ左折して観音坂。
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今日はずいぶん坂道や階段を歩きましたが、まだまだ元気です。
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やってきたのは西念寺(さいねんじ)。
ここも春爛漫です。 -
とても古そうな墓石だったので、思わず。
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目的は服部半蔵の墓です。
西念寺は1593年、服部半蔵が創建した寺だそうです。 -
歴史上の人物の墓がここに、こうして存在しているという事実が不思議です。
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わかばの手前で見たレストラン。
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おしゃれな雰囲気。
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朝からもう3時間が経っています。
噂にたがわず、人が並んでいます。 -
四谷駅に戻り、今度はメトロ南北線に乗り飯田橋駅へ。
スイカを使って、乗る都度、駅員さんに訊きまくるので、迷うことはありません。
飯田橋駅で降りて神楽坂下の出口から出て、早稲田通りを東に進みます。 -
「牛込見附」の石垣がきれいに残されていました。
正面に見える角の部分は布積みに近い規則正しい積み方、内側は乱積みに近い不規則な積み方になっているのは、内側部分は渡り櫓が建つので人目にふれることがないからだそうです。 -
石垣の一部が道路の両側に対の形で残されています。
この見附は、江戸城外堀跡の見附の中でも、最も良く当時の面影を残しているそうです。 -
この牛込見附は外堀が完成した1636年に阿波徳島藩蜂須賀忠英(松平阿波守)によって石垣が建設されました。
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三つの見附を制覇しました。
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牛込橋から。
橋の上から線路をのぞくと、石垣横を中央線が走り抜けます -
牛込橋から。外堀を利用して中央線と総武線が走っています。
千代田区側は番町方、新宿区側は牛込方と呼ばれ、旗本屋敷が並び、その間は深い谷だったのを、水を引いて外堀としたと云います。
城の堀って、自然の地形を有効利用していたんですね。
やはり東京の地形は複雑・・・
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この旅行記へのコメント (5)
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- Boa Viagemさん 2014/02/05 20:01:59
- 懐かしい!土手の桜を思い出します。
- クッキーさん
こんにちは。Boa Viagemでございます。
ご訪問投票ありがとうございます。
早速、返礼にお邪魔してみましたら、目に嬉しい四ツ谷の文字が。
あの石垣の名残りが、普段見ることもないたまたま映っていた「ぶらタモリ」で紹介された時は、急遽、ブルーレイデッキを焦って録音にしたくらい!
あの土手、赤坂離宮=迎賓館!
真田堀でテニスやったことも思い出されました。
(ずっと「まだ」と思っていたら、「さなだ」で真田氏が徳川幕府に命じられて造営したからだったと知ったのは、何処かのテレビ番組で知ったというドジ。)
最近のビルが見えますが、何の建物やら........
ありがとうございました。
私どもはiPhoneの買い替えで写真整理しながら、クチコミから始めました。
旅行記はPCに入れたものから、ゆっくり作成しています。
今後ともどうぞよろしくお願いたいします。
また、お邪魔させていただきます。
Boa Viagem (ポルトガル語で「良い旅(を!)」の意味)
- クッキーさん からの返信 2014/02/06 01:15:52
- RE: 懐かしい!土手の桜を思い出します。
- こんばんは
ハダンデンフィヨルドには行けなかったので、こんな風景なんだと楽しく拝見しました。
東京って、大都会というイメージが先行していましたが、その気で訪れてみると、江戸時代、明治時代の遺構がたくさんあるんですね。
いくつか残っている見附も、欧州の城壁跡、とまではいきませんが、それなりに趣深いものでした。
東京の坂道に興味を持ったのは、タモリさんの、坂道に関する本だったんですよ。
時間が無くて思っていた半分も訪れられなかったのが残念です。
Boa Viagem さんの次のノルウェー旅行記がアップされるのを楽しみに待っています。
クッキー
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- こあひるさん 2014/01/08 16:33:58
- 荒木町にいかれたのですね〜〜!
- クッキーさん、あけましておめでとうございます!
見附界隈や荒木町にも行かれたのですね〜〜〜!
神楽坂のミニ版みたいな面白い街ですよね、荒木町って。すり鉢状の底の町・・・楽しかったなぁ・・・。
わかばのたい焼きいかがでしたか?私は、餡がくどいほど多くてとっても好みなんです〜。日持ちしないし、焼き立てが美味しいので、わが家も一つずつ買って、お店の中でお茶を頂きながら食べます。あ〜〜〜また食べに行きた〜い!
今年もどうぞよろしくお願いします♪
こあひる
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- ミッキーマーチさん 2013/12/20 11:44:01
- はじめまして
- クッキーさん、こんにちは。
以前、四ツ谷にある会社でOLしていたので、懐かしく拝見しました。あの辺りには坂道や、路地が多くたまに迷ったりもしてました…。若葉のたい焼きもよくいっていて、アルバイトの女の子と友達にもなりました(昔の話なんですけど…)
四ツ谷消防署の中にあんな展示があるんですね。
最近では、桜の時期にちょっと歩きましたが、いつまでも変わらない風景があると、ほっとします。
ミッキーマーチ
- クッキーさん からの返信 2014/09/19 21:48:41
- RE: はじめまして
- ミッキーマーチさん、こんばんは。
半年を過ぎた頃のお返事になってしまいました。
四ツ谷の辺りの坂道や路地は、とても魅力的ですね。
せわしない街歩きしかできませんでしたが、いつの日にか、機会があればゆっくりと訪れたいです。
その時には、焼きたてのたい焼きを頬張りたいな。
クッキー
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