2012/04/29 - 2012/05/05
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ジール250さん
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フランス旅行6日目。『一度は行ってみたい世界のお城ツートップ(私調べ)』として、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城と双璧を成すベルサイユ宮殿に行ってみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
フランス6日目。この日はいよいよ観光最終日。
翌日の午後にはフランスを発ってしまうので、実質遊べるのはこの日でおしまいになります。
そんな記念すべき最後の日。
あいにくの雨で薄らどんよりしております。
とはいえ、6日間居てこの日が初めての小雨の日。
普通なら「せっかくの旅行なのに勿体ない」と思うかもしれませんが、我々の、というかパリの人々全員が思ったのは、「よくぞここまで晴れていてくれた」でした。
朝のニュースでもキャスターのお姉さんが言っていました。
というのも、この時期のフランスはとにかく雨に次ぐ雨。
我々が到着する前の月の4月なんか、在住者が「晴れだった日なんてそうねー、3日ぐらいあったかどうかかなぁ」
とうんざりしたように話してくれたくらい、とにかく雨が多かったらしいのです。
現に出立前の日本で、フランス・パリの天気予報を調べてみたら我々の滞在日程中の全てが『雨』というあまりに気合の入らない予報で愕然としたものです。
ところが来てみたら、幸運な事にほぼ全て晴れ。
仮に雨が降ってもごく一時的なものだったりと、前評判から考えたら信じられないほど天気には恵まれていました。
いやあよかったよかった。
さて、そんな今日の良き日に向かった場所はここです。 -
ベルサイユ宮殿(Château de Versailles)です。
1682年にフランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿。バロック建築の代表作で、何といってもマリーアントワネットが住んでた事ですこぶる有名な場所です。 -
そこに今回は送迎バスで行きました。
理由は、ここがパリからちょこっと離れたイヴリーヌ県というところにあるから。
一応電車の路線も調べてみたんですけど、ディズニーランドに行くときよりも乗り換えが面倒くさそうだったんですよね。
それに引き換え送迎バス(館内のガイドは無し)だと、ただ座っているだけで目的地に着けるし時間も厳守。
なにより嬉しかったのが、団体客として一般客と違う入口から優先的に入場が可能だという点です。
団体割引のおかげか、値段も電車とほぼ変わらなかったしね。
とにかくこの場所、鬼のように混むと前々から噂に名高かったのです。
まあ一大観光地ですからね。
ドイツのノイスヴァインシュタイン城と同じくらい、誰もが『一回ぐらい行って見てみたいよねえ』
と思っている有名観光地ですからね。 -
しかし行ってみたらば、これが意外にもすいていました。
びっくり。
いやまあもちろん人はいたんですが、入口の列の量はココよりルーブルの方が全然長かったぐらい。
送迎バスのバスガイド(?)をしてくれていた日本人のお姉さん曰く「今日は夢のように空いていますよ!」
と滅茶苦茶興奮気味に言っていたので、多分かなりイレギュラーな客数だったんだと思います。 -
せっかくだからマリーアントワネットが民衆に一礼してみせた事で有名なバルコニーを背に写真を撮る、「パンが無ければご飯でもいいじゃない」と思ってやまない姉妹。
さて、じゃあまあ中に入ってみましょうね。
この宮殿、そりゃあまあ外があんだけゴージャスなんだから中だって凄いだろうと思われがちなのですが、 -
その通りです。
『装飾は過剰なぐらいが丁度いい』を心情とするバロック建築の代表作なだけあって、
もうどこもかしこも気の休まる所が無い程に飾り付けがされています。
ここまでやっておいてそれでも下品にならないのは、恐らく天井がおったまげる程高いからなんだと思います。
全部吹き抜けみたいな天井の高さに思わず見上げる首が痛い。 -
こちら、王様のベッドです。
この下品ではないが軽くグロテスクである程の装飾建築の狙いは、一つに各地の王たちをこの宮殿に招き、貴族たちを移住させて住まわせ、庭園を庶民に開放して王の力を世界に知らしめるという事もあったのだそうです。
つまり誰もがいかにも「すっげーー」と声をあげそうなとんでもない人工物を作り上げる事そのものが政治のための作戦であったらしいのです。 -
というような事を、入口で貰ったこのオーディオガイドが申しておりました。
これもツアー特典で付いてきたもの。
普段国内外問わずこういった美術観光をしていても、進んでオーディオガイドを取るような事はしないのですが、
使ってみたら確かにこれはこれで非常に便利。
上記の事だってオーディオガイドが無ければ一切考えずにただひたすら「はぁ〜でっかいね〜金持ってたねぇ〜」
とかなんとか言うだけの見学に終始してしまってた事でしょう。
それだけ私の教養はあまりないのです。うん。オーディオガイド、便利。 -
そしてここがベルサイユ宮殿一のハイライト、鏡の間です。
長さ73メートル、幅10メートル、加えて天井までの高さが12.5メートルという回廊というか廊下というか体育館レベルの大きさのこの場所。
等間隔でこれまたゴージャスなシャンデリアがギラギラに輝いていますが、「鏡の間」と言われるだけあってここの見どころは、 -
あくまでもこっちの壁に貼られた鏡です。
・・・あ、そうなんだ。
庶民の我々からしてみたら、
この鏡をドヤ顔で見せてくれたアントワネット様に対して「ま、あ…大きいっすね」
ぐらいの感想しか申し上げられないのですが、それは庶民とはいえ我々が現代人だから。
この当時、「鏡」というのは今ほど技術革新が進んでおらず、もうとにかく作るのが難しくて大変だったんだそうです。
一般庶民が家に鏡を持つなんてもっての外。
地方で領地を収める大貴族のお嬢様が、ようやく手の中に収まる程の鏡を手にできるかできないか。
そのぐらい鏡には価値があったんだそうです。 -
で、その時代に、コレです。
そりゃあ煌めくシャンデリアもそこそこに、ここを『鏡の間』と付けたくもなるってもんでしょう。
一体この部屋だけでどれだけの費用が費やされたのやら・・・。
世界中の貴族様たちもさぞかし腰を抜かした事でしょう。 -
そんなマリーアントワネットさんのベッドも、当然ながら豪華。
-
いやあすごいなぁ。派手だけど派手じゃないなぁ。
いや、派手なんだけど。
なんていうんだろう。派手なんだけどシックというか落ち着いているというか。 -
そして宮殿の中でやられて外に出てみれば、この外の庭園もまあとにかく広い。
宮殿も合わせた敷地面積は約1,000ヘクタールで、東京ドーム概算で220個分以上。当時はこの10倍の広さがあったとかなかったとからしいのですが、例のフランス革命以降ずいぶん無くなって今はこの大きさなんだそうです。
ずいぶん無くなってこれってのも、とんでもない話なんですけどね。 -
花の種類も配置もカラーリングも全て抜かり無し。
『自然をも支配する事によって人を支配する作戦』を当時敢行していたルイ14世。
おかげで何もない荒地だったこの場所に水がひかれ、田畑は実り、『自然支配の象徴』と研究が進められた噴水の技術も格段に洗練されたのだそうです。
次は近くの市場に行きます。
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