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永観堂から妙心寺へ向かいます。<br /><br />東天王町のバス停まで歩いたら、ちょうど北野天満宮方面の市バスが来たので乗車。<br />北野白梅町から嵐電に乗り換えて妙心寺駅まで向かいました。<br /><br /><br />妙心寺は、暦応五年(1342)に花園法王の命によって自らの離宮であった萩原殿を無相大師(関山慧玄)を開山として、禅寺とさせたのが始まりとされます。<br />花園天皇は禅宗に深く帰依した天皇でもありました。<br />山号は「正法山」、臨済宗妙心寺派・大本山です。<br /><br />応仁の乱の際には、大内氏と縁のある妙心寺は断絶とされた時期があります。<br />この応仁の乱の戦火によって妙心寺の伽藍は焼失しますが、後に後土御門天皇から命をを受け雪江宗深(せっこうそうしん)禅師によって再興されることとなります。<br /><br />豊臣家を筆頭に徳川家や細川家など、武士に崇敬され近世には隆盛を極めたお寺でもあります。<br /><br />境内には46の塔頭寺院が点在します。<br /><br />目指すは法の雨を降らせるという雲龍へ。

よっしゃ、京都へ行くどす(ぇ)!2012。 妙心寺へ。

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2012/10/17 - 2012/10/17

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フロッガー

フロッガーさん

永観堂から妙心寺へ向かいます。

東天王町のバス停まで歩いたら、ちょうど北野天満宮方面の市バスが来たので乗車。
北野白梅町から嵐電に乗り換えて妙心寺駅まで向かいました。


妙心寺は、暦応五年(1342)に花園法王の命によって自らの離宮であった萩原殿を無相大師(関山慧玄)を開山として、禅寺とさせたのが始まりとされます。
花園天皇は禅宗に深く帰依した天皇でもありました。
山号は「正法山」、臨済宗妙心寺派・大本山です。

応仁の乱の際には、大内氏と縁のある妙心寺は断絶とされた時期があります。
この応仁の乱の戦火によって妙心寺の伽藍は焼失しますが、後に後土御門天皇から命をを受け雪江宗深(せっこうそうしん)禅師によって再興されることとなります。

豊臣家を筆頭に徳川家や細川家など、武士に崇敬され近世には隆盛を極めたお寺でもあります。

境内には46の塔頭寺院が点在します。

目指すは法の雨を降らせるという雲龍へ。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 徒歩

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  • 妙心寺、南総門。

    妙心寺、南総門。

  • 参道。

    参道。

  • まずは急いで拝観受付の大方丈へ。<br />写真だと正面の寝堂が拝観受付所になります。<br /><br />妙心寺の境内は24時間出入りが自由ですが、拝観可能な伽藍建造物と塔頭寺院は定刻があります。<br /><br />妙心寺の雲龍図はツアー形式での拝観になります。<br />ですので、時間が決められています。<br />午前、午後のそれぞれ二時間半程度の時間しか行なっていませんので行かれる方はご注意ください。<br /><br />私は最後の拝観にギリギリでした(爆)

    まずは急いで拝観受付の大方丈へ。
    写真だと正面の寝堂が拝観受付所になります。

    妙心寺の境内は24時間出入りが自由ですが、拝観可能な伽藍建造物と塔頭寺院は定刻があります。

    妙心寺の雲龍図はツアー形式での拝観になります。
    ですので、時間が決められています。
    午前、午後のそれぞれ二時間半程度の時間しか行なっていませんので行かれる方はご注意ください。

    私は最後の拝観にギリギリでした(爆)

  • 受付を済ませて、案内が始まるまでは大方丈の中を拝観できます。<br /><br />大方丈は承応三年(1654)の建立となります。<br />阿弥陀三尊が祀られています。

    受付を済ませて、案内が始まるまでは大方丈の中を拝観できます。

    大方丈は承応三年(1654)の建立となります。
    阿弥陀三尊が祀られています。

  • 大方丈前庭。

    大方丈前庭。

  • それではツアーの始まり。<br />この回は自分と御夫婦連れの3人でした。<br /><br />まずは法堂へ入ります。<br />法堂内には天井に直径12mに渡って描かれた龍がいます。<br />狩野探幽によって8年をかけて描かれたこの雲龍図は修復されることなくオリジナルを保つ龍です。<br />いわゆる八方睨みの龍です。<br /><br />妙心寺といえば大晦日に放映されるNHKのゆく年くる年で除夜の鐘が有名だと思います。<br /><br />国宝指定された鐘は文武天皇二年(698)と銘が入ったものです。<br />最近まで実際に突かれていた鐘ですが、痛みが激しくなったために取り外されました。<br />今はこの法堂内に置かれています。<br />音はCDで録音したものがあり、聞くことができます。<br /><br /><br />

    それではツアーの始まり。
    この回は自分と御夫婦連れの3人でした。

    まずは法堂へ入ります。
    法堂内には天井に直径12mに渡って描かれた龍がいます。
    狩野探幽によって8年をかけて描かれたこの雲龍図は修復されることなくオリジナルを保つ龍です。
    いわゆる八方睨みの龍です。

    妙心寺といえば大晦日に放映されるNHKのゆく年くる年で除夜の鐘が有名だと思います。

    国宝指定された鐘は文武天皇二年(698)と銘が入ったものです。
    最近まで実際に突かれていた鐘ですが、痛みが激しくなったために取り外されました。
    今はこの法堂内に置かれています。
    音はCDで録音したものがあり、聞くことができます。


  • そして法堂から浴室へ向かいます。<br />天正十五年(1587)に建立、明暦二年(1656)に改築されています。<br /><br />明智風呂と呼ばれるこの浴室は、明智光秀の叔父にあたる密宗和尚が光秀の菩提を弔うために建てたと伝わります。<br />明智光秀は本能寺の変の後に豊臣秀吉に攻められますが、妙心寺へと逃げようとしていたと伝わります。<br /><br />

    そして法堂から浴室へ向かいます。
    天正十五年(1587)に建立、明暦二年(1656)に改築されています。

    明智風呂と呼ばれるこの浴室は、明智光秀の叔父にあたる密宗和尚が光秀の菩提を弔うために建てたと伝わります。
    明智光秀は本能寺の変の後に豊臣秀吉に攻められますが、妙心寺へと逃げようとしていたと伝わります。

  • この浴室は昭和初期まで実際に使用されていました。

    この浴室は昭和初期まで実際に使用されていました。

  • 手前が洗い場となります。<br /><br />床はよく見ると分かるのですが、中央に行くに従って傾斜がついています。<br />真ん中に水が集まると下の排水路へ抜ける仕組みです。

    手前が洗い場となります。

    床はよく見ると分かるのですが、中央に行くに従って傾斜がついています。
    真ん中に水が集まると下の排水路へ抜ける仕組みです。

  • こちらが外から水を引いている配管路です。

    こちらが外から水を引いている配管路です。

  • お湯をわかすところ。<br />こちらでお湯を沸かして浴室内に移す(流す)仕組みです。

    お湯をわかすところ。
    こちらでお湯を沸かして浴室内に移す(流す)仕組みです。

  • こちらが着替えの部屋。

    こちらが着替えの部屋。

  • お庭。

    お庭。

  • 二本の横柱がありますが、一番下からくぐって入ります。<br />そして中段に見える所へ座って座浴になります。<br />今で言うサウナのようなもの。<br /><br />そして手前の洗い場で汗などを流すことになります。<br />使ってよい水の量は手桶三杯と決められていたそうです。<br /><br />浴室を見たら現地解散。<br />また雨も強くなって来ましたので、急いで境内散策へ。

    二本の横柱がありますが、一番下からくぐって入ります。
    そして中段に見える所へ座って座浴になります。
    今で言うサウナのようなもの。

    そして手前の洗い場で汗などを流すことになります。
    使ってよい水の量は手桶三杯と決められていたそうです。

    浴室を見たら現地解散。
    また雨も強くなって来ましたので、急いで境内散策へ。

  • 妙心寺の伽藍は七堂伽藍形式で、南の山門から方丈まで一直線に並ぶ伽藍です。

    妙心寺の伽藍は七堂伽藍形式で、南の山門から方丈まで一直線に並ぶ伽藍です。

  • 山門(三門)。<br /><br />慶長四年(1599)に建立されたものです。<br />天井には天女や龍が描かれ、観世音菩薩像など19体の仏様が祀られています。<br /><br />

    山門(三門)。

    慶長四年(1599)に建立されたものです。
    天井には天女や龍が描かれ、観世音菩薩像など19体の仏様が祀られています。

  • 左が仏殿と右側が経蔵です。

    左が仏殿と右側が経蔵です。

  • 仏殿。<br /><br />釈迦如来像と迦葉尊者像、阿難尊者像が祀られます。<br />毎朝の勤行が行われる場所です。

    仏殿。

    釈迦如来像と迦葉尊者像、阿難尊者像が祀られます。
    毎朝の勤行が行われる場所です。

  • 鐘楼。<br /><br />現在吊るされている鐘は2代目となります。

    鐘楼。

    現在吊るされている鐘は2代目となります。

  • 妙心寺北門。<br /><br />北門側のバス停からだと四条河原町まで乗り換えなしで行けます。<br />時間が足りない妙心寺。広いです。<br /><br />そういえば妙心寺には織田信長のお墓がありますが、明智光秀も弔われているのです。変な感じだ(´・ω・`)

    妙心寺北門。

    北門側のバス停からだと四条河原町まで乗り換えなしで行けます。
    時間が足りない妙心寺。広いです。

    そういえば妙心寺には織田信長のお墓がありますが、明智光秀も弔われているのです。変な感じだ(´・ω・`)

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