2011/07/17 - 2011/07/17
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この日は祇園祭りのハイライト山鉾巡行。天気にも恵まれて、最高の条件だったのですが、長刀鉾を追いかけようと場所を離れたのが失敗。人垣に阻まれて、もう、元いた場所には戻れず、遠くから見物するしかなくなってしまいました。
ただ、長刀鉾の雄姿は見たし、それではべたな京都見物に予定変更。夏ならではの京都のキラキラを感じる旅に出発です。
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山鉾巡行に備えて、もう準備が始まっています。天気もいいし、今日は最高の条件でしょう。
ただ、まだまだ早いので、近くを散策。 -
これは六角堂。六角堂は、お堂の形から付けられた通称。正式には、頂法寺。開基は聖徳太子で、寺伝によれば、聖徳太子は、蘇我氏と物部氏との戦いで仏教容認派の蘇我氏が勝利し、四天王寺を建立するのですが、そのための用材を求めてこの地を訪れました。
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その際、太子は池で水浴をするため、傍らの木に衣服とともに持仏の如意輪観音像を収めた箱を掛けておいたところ、如意輪観音像は重くなり動かなくなってしまった。夢のお告げにより、その観音がこの地にとどまり衆生を済度することを希望したので、その観音像をこの地に安置し、六角形の堂を建立したのだそうです。
また、華道の家元池坊の発祥の地であり、京都の中心、へそに当たる場所としても有名です。 -
朝飯は、進々堂。
進々堂は、京都の市内にある人気のパン屋さん。何軒かあるのですが、喫茶店でモーニングにするか、この進々堂かといった感じ。 -
ここのパンは、多分、小麦の原料によるものだと思いますが、もっちりした食感が特徴。この日は、カレーパンをチョイスしたのですが、中身のカレーもさることながら、パンのもっちり感と油でからっと上げた香ばしさがたまりません。やっぱり、カレーパンも基本はパン。パンがおいしくないとだめだなあとしきりに感心。店内は明るくて、休憩スペースもゆったり。京都の朝の楽しみの一つです。
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と、歩いているうちに、ここは亀廣永。
銘菓「したたり」が有名です。開店前だったようですが、たまたま店先にいた女将さんが快く開けてくれました。
ちなみに、したたりは、祇園祭の菊水鉾が指定する御菓子。宵山で振舞われる抹茶には、この「したたり」が付いているのだそうです。昨日はちっとも気づきませんでした。
そして、使われたお皿は持ち帰りができるので、それを楽しみに毎年、遠くから訪れる人もいるんだそうです。
さて、「したたり」ですが、黒砂糖味で、寒天で固めた御菓子。透き通った美しさが印象的ですが、味はちょっと地味系かも。家でいただきましたが、お茶よりも、牛乳で食べた方がずっとおいしい。機会があれば、この組み合わせを、是非、教えてあげたいですね。 -
お店で長話をしてしまいました。すっかり、準備が整って。道路わきにも人垣ができ始めています。急がねば。。
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なんとか、最前列を確保。ここなら、ちゃんと見物できるでしょう。
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ところで、京都の祇園祭は、八坂神社の祭礼。京都の夏の風物詩で、7月1日から1か月間にわたる長い祭。ですが、祇園祭のハイライトは、この山鉾巡行なんです。
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祇園囃子のコンチキチンという独特の節回し。
先頭を行く長刀鉾がやってきました。 -
イチオシ
現在では唯一、生身の稚児が乗る鉾で、
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その豪華さや大きさも際立っています。
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ちなみに、山鉾は、山と鉾。鉾は、長刀鉾のほか、函谷鉾、鶏鉾、月鉾鉾など屋根が付いているもの。山は付いていないものです。
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夜の長刀鉾もきれいでしたが、青空の下の長刀鉾も、とてもきれい。
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正面で、扇を振る二人の先導さんも、誇らしげです。
どうせなら、四条河原町の交差点の方向転換も見て見たいと思って、ここから長刀鉾を追いかけました。しかし、これが大失敗。人ごみに巻き込まれて、どうにもならず。もとにも戻れず、見物はあきらめざるを得なくなりました。
仕方ないので、これで、予定変更。祇園祭の見物をやめて、べたな京都見物に変更です。 -
ということでやってきた壬生寺は、四条大宮から歩いて10分くらい。
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三井寺の僧が母のために建立したとされ、律宗の寺。後に、寺を再興した円覚上人は始めた融通念仏の「大念仏狂言」は、壬生狂言として有名。テレビでは何度か見たことがあるのですが、2月の節分と4月、10月に行なわれます。
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また、新選組ゆかりの寺としても有名。境内には、局長近藤勇の銅像や新選組隊士の墓である壬生塚(ここは有料)があります。ただ、境内はどちらかというと殺風景かも。写真の左手は、千体仏塔。インド式の仏塔に、1000体の石仏を円錐形に安置したものです。
なお、夕方には、門が閉まりますので、お早めに。 -
壬生屯所旧跡(八木家)は、壬生寺の程近く。この八木家は、越前朝倉の家臣だった武士の家柄。壬生の有力者で、京都守護職や所司代とも大変深い関わりがあって、新選組との縁ができました。
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つまり、14代将軍家茂の上洛にあたりその警護の為に上洛した浪士達は、間もなく江戸に呼び戻されることになりましたが、その中で、この八木家を宿所としていた芹澤鴨、近藤勇、土方歳三、沖田総司など、13名が浪士隊から分かれて京に残り、これが新撰組の始まりとなります。その後、規律を乱す芹澤鴨を暗殺したのもこの家。案内の方が経緯や状況を克明に語ってくれました。かもいの刀きずとかも生々しく残っています。
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京都鶴屋は、八木家見学の後。
新撰組にちなんだ「屯所まんじゅう」をいただきます。 -
この名前はちょっと安易かなあと思いつつ、抹茶つきでいただきましたが、これはなかなかいけます。丹波の大納言小豆の餡子の甘さと白いお餅のふっくら感はさすが。老舗の味を感じます。これにまた何やら入っているなあと思ったら、壬生寺にかけた壬生菜だそうでして。これは味がするわけではありませんが、食感の変化が楽しめます。八木家の少し凄惨な話を聞いてから、ここで一服。店内も明るいし、気分が元に戻りました。
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今度は、嵐電で、
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太秦映画村へ。
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太秦映画村は、映画のテーマパーク。東映の京都撮影所の一部を分離して、一般公開したものです。
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敷地の中は、江戸時代の街並みが再現されています。
なお、この日は「忍たま乱太郎」のコスチュームの女の子が大勢。自分で持ってきた衣装に「変身スタジオ」で着替えて、敷地内を闊歩していました。 -
写真は、飯屋から出てきた新撰組の隊士とこれを待ち伏せした浪人2人の殺陣ショー。
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新撰組がヒーローになって、
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イチオシ
待ち伏せした浪人を切り捨てていきます。
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役者の演技に拍手喝さいした後は、お客さんも参加しての実技指導。なかなか、楽しませてくれます。
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「忍たま乱太郎」のコスチュームが、
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あちこちに。
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こんなに人気があったんですね。楽しそうです。
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室内には子供向けのヒーローたちもいました。記憶にあるような、ないような。
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あsて、お昼は、予約していた五条の半兵衛麩へ。
京都鴨川に架かる橋はいくつかありますが、五条大橋は、豊臣秀吉の命により三条大橋とともに増田長盛を奉行として石柱の橋に改修された橋。平安京の時の五条大橋は二筋上流の松原通にあったもののようですが、秀吉がこれを改めました。 -
周辺は、三条大橋や四条大橋の賑わいに比べると、かなり静か。ただ、五条大橋は、伝説の弁慶と牛若丸が出会った場所として有名なので、何かないかなあと探したら、写真の牛若丸・弁慶像。随分、かわいらしい像ですが、確かに、戦ってはいるようです。
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半兵衛麩は、江戸中期、元禄2年創業の老舗料理店。
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麩の原料は小麦粉。これを練っているうちにグルテンという養分が出てきて、これが主成分。
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しかし、馴染みの麩のイメージからは相当ぶっ飛んでいます。
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麩の酢物もとか、天ぷら、時雨煮、生麩の類など、
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イチオシ
麩の領域では考えられない味の世界が展開します。
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見た目と味のギャップも、大人の遊び心満点。
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最後に出てきた京味噌のお吸い物は、味噌の味より、昆布とカツオの出汁の味が染み渡ります。生麩のデザートも、餡子が入っているかと思いきや、ニッキの味。一つ一つが驚きの連続でした。
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せっかく京阪が近いので、京阪を使って伏見の方に移動します。
まずは、御香宮神社。これは、「ごこうのみやじんじゃ」と読みます。近鉄の桃山御陵駅から歩いてすぐ。城のようながっしりした石垣と門が見えてきます。名前が変わっているのですが、境内より良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので、時の清和天皇から「御香宮」の名を賜ったという説。 -
ほか、筑紫の香椎宮との関係からという説があるようです。いずれにしても、湧き出た水は、「御香水」として名水百選。ほか、見所は小堀遠州の庭(有料)。遠州は、一時、伏見奉行所を任ぜられています。また、鳥羽伏見の戦いでは、薩摩藩の本営となりました。
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ここから城南宮に回りました。近鉄京都線竹田駅から歩きましたが、かなりの距離。相当の覚悟が必要です。ここは、交通の便が悪いんです。
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城南宮は、白河天皇が鳥羽離宮を造営してからはその一部。代々の天皇、上皇もしばしば行幸しました。また、京都御所の裏鬼門を守る神とされ、方除け、厄除けの神としての信仰も集めました。幕末には鳥羽伏見の戦いの戦場となったようです。
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イチオシ
今は春と秋に平安時代の貴族の遊びを再現した「曲水の宴」が催されることで知られる神苑が見所。
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湧き水が豊富なことも特徴です。
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ちなみに、これは「昭和の小堀遠州」と言われる造園家
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中根金作の作でもあります。
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イチオシ
改めて、宇治の萬福寺へ。ここは、中国仏教黄檗宗の大本山。開山は中国の明出身の僧隠元です。
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反り返った屋根の建物や段差の多い境内など、ちょっと威圧感のあるような中国風の寺院です。
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有名なのは精進料理。普茶料理と言って中国風のものなのですが、植物油を多く使い、大皿に盛ってみんなで取り分けて食べるのが特徴(要予約)。
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イチオシ
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また、最近は精神修養の目的も兼ねて、社員教育のために利用することが増えているよう。この日も、青い法衣をきて境内を歩いている女性の団体がいまして、聞くとこれも愛媛から研修のために来たということでした。
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これは木魚の原型です。
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ここで、もう一つの楽しみ。
黄檗には、関西でも一番という、すごい人気のパン屋さんがあるんです。たま木亭がそれ。 -
イチオシ
黄檗駅から歩いて5分ほどのところにあって、小さなパン屋さんなのですが、近くの専用駐車場もいっぱい。この日もたくさんの人で店は賑わっていました。私のチョイスは写真の一品。これは、木の実やフルーツがぎっしり詰め込まれたパン。よくあるパンの種類です。なので、表面がカリカリで、中がしっとりを予想していたら、何と。中はもっちり。粘りっけのある、もちもちもっちりした仕上げになっていました。イチジクとかフルーツも丸ごとみたいな感じ。これは人気があるはずです。
ふう、今日はだいぶ歩きました。これくらいで、終わりにしましょう。
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