2012/10/02 - 2012/10/10
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azianokazeさん
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「アメリカ大自然グランドサークル」の最後は、やはり「グランドキャニオン国立公園」
その広大さは“大自然”そのものです。公園内のロッジに1泊して、夕日と朝日に映えるキャニオンを眺めます。(表紙写真は夕日に照らされたキャニオン マーサーポイントより)
トレイルの入口をミニハイキングも。
ラスベガスへの帰路、「ルート66」ゆかりの町にも立ち寄ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
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ラスベガス発「アメリカ大自然グランドサークル」ツアー4日目、午後は「アンテロープ」から「グランドキャニオン国立公園」に移動。
この日は「ホースシューベンド」「アンテロープキャニオン」そして「グランドキャニオン国立公園」と豪華メニューです。この効率のよさはツアーならではです。
移動のバス車窓から。絶景ポイントとして比較的名の知れたところらしいですが、名前は忘れました。
とにかく、文字どおり“アメリカ大自然”で、こんな景色がごろごろしています。
途中、“Cameron Trading Post Gift Shop”というお土産屋さんに寄ります。このツアーで唯一のお土産屋さん立ち寄りです。
毎回、旅行時は何か記念の品を買うのですが、今回は手持ち米ドルが残り少ないのと、特に買いたいものもなかったので、職場関係用にビーフジャーキーを購入。 -
「グランドキャニオン国立公園」の「デザートビューポイント」に到着。
グランドキャニオンは東西に流れるコロラド川をはさんで、南側を「サウスリム」、北側を「ノースリム」と呼んでいますが、観光客が多く集まるのは「サウスリム」で、「デザートビューポイント」もその「サウスリム」の展望ポイントのひとつです。
塔は展望塔(無料)です。 -
対岸までは約16km,断崖の高さは約1500m(リムの標高は約2200mほど)
東西446kmに及ぶグランドキャニオンのうち、観光用に開放されて観光施設などがあるのは、浸食がダイナミックに行われている約60kmだけで、残りの部分は手を加えず保存されているそうです。「自然景観を原生のまま維持する」というアメリカ国立公園の基本理念に沿うものだとか。 -
霞がかかっているのは、峡谷からの水分蒸発など気象条件によるもので、いつ来てもこういう状態だとか。
雲が出来やすいので、夏の午後は夕立が多いそうです。 -
地層的には谷底の一番古い層が約20億年前のビシュヌ片岩、一番新しいリムの層が2億3000万年前のカイバブ石灰岩です。
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西(写真左手)が下流方向になります。
約6500万年前にコロラド高原が隆起を始めたことで、コロラド川の傾斜が急峻となり浸食活動が盛んになったそうで、氷河期の水量増加も浸食を加速させたそうです。
その結果1700万年にグランドキャニオンは生まれ、120万年前までにはほぼ全部のグランドキャニオンが現在の深さにまでに達したとのことです。【ウィキペディアより】 -
現在一番表面にある層(カイバブ石灰岩)の上には、一時は1500mほどの厚さの地層あったそうですが、浸食で失われたそうです。写真右手の“Cedar Mountain”はその名残だとか。
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次は「マーサーポイント」にやってきました。
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日の出を見るには良いポイントだそうですが、夕日そのものは見られません。しかし、日の入りも近いこの時間、キャニオンは夕日に照らされています。
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なお、2007年にオープンしたスカイウォーク(断崖から空中に突き出した空中回廊で、床は谷底が透けて見えるガラスになっています)は、ウェストリムと呼ばれるエリアにあって、サウスリムからは200kmも離れているそうです。
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沈む夕日を眺めるために「ヤバパイポイント」に歩いて移動します。
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「ヤバパイポイント」からの眺め
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夕日を眺めるとは言っても、グランドキャニオンの峡谷に日が沈むのではなく、夕日は左手方向に沈みます。
夕日を受けてかすかに赤く染まるグランドキャニオン -
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沈む夕日
真っ黒なのは逆光のせいです。 -
フレアをものともせず・・・
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木々に隠れてしまいましたが、今夜の宿泊場所、「Yavapai Lodge East」
似たような長屋形式ロッジが何棟か並んでいます。
リムからは離れて場所にありますので、グランドキャニオンを見るためには車での移動が必要になります。
大きなショップ・銀行などが近くにあり、その点では便利です。 -
ロッジ内のカフェテリア
これまでのホテルは室内でWiFiが使えましたが、ここは室内では不可。ただし、このカフェテリア内では使用できます。
ただ、部屋とカフェテリアやフロントとは、かなり離れています。 -
ツアー最終日(5日目)の早朝、4時半ウェイクアップコール、5時出発で朝日を見に出かけます。
ロッジの近くではなく、「Hopiポイント」まで行くので、こんな早い時間になります。
一応自由参加ですが、殆んどが参加したようです。
標高が2200mぐらいありますので寒いです。
域内はシャトルバスが走ってはいますが、早朝で便数が少ないので歩いた方が早い・・・とのことで、真っ暗な中、ゾロゾロと出発。しかし、丁度そこへバスがやってきて、結局シャトルバスで移動することに。 -
シャトルバスを“Village Route”から“Hermits Rest Route”に乗り換えて「Hopiポイント」到着。
予定外にバスを利用したため、まだ日の出まで1時間近くある時間に到着。早すぎました。寒くて真っ暗ななかで朝日を待ちます。 -
500mほど離れた隣の「Powellポイント」の方がいい写真が撮れるとのことで、そちらに移動。
ようやく日の出を迎えましたが、残念ながら雲がかかっています。 -
雲から出てくるのを待ちます
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雲からやっと出てきました。ただ、これだけではどこで見る朝日でも同じです。
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朝日に照らされるグランドキャニオン
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再びフレアをものともせず・・・。
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朝日を眺めた後、バスで“Hermits Rest Route”と“Village Route”の乗り換え地点にもどり、そこから谷底まで降りられる“ブライトエンジェル・トレイル”を各自自由行動でミニハイキングします。バス停付近には簡易トイレもあります。
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本当に谷底のコロラド川まで降りるとなると、下りだけで4〜6時間(距離12.6km、標高差1360m)かかり、過労死しないためには谷底で1泊する必要があります。(ただし、谷底にある唯一のロッジは1年先まで予約がいっぱいとのこと。簡単なテントをかついで降りる人が多いようです)
私たちは、11時にホテル出発というスケジュールに併せて、帰りのバス移動、部屋でのパッキングなどの時間も考慮して、各自で好きなだけ歩くというスタイルです。 -
ですから、まあ30〜40分ほど降りて、45分〜1時間ほどで上ってくる・・・といったところでしょうか。そのあたりは各自の判断です。
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眺めは雄大です。
現前には、コロラド川が1千万年以上かけて削り取った、2〜20億年前の地層が階段状に広がります。
地質学的な知識があれば遥かに興味深い光景でしょうが、残念ながら私の場合は「広いね・・・、大きいね・・・」といったところです。 -
30分ほど下ったあたりで歩くのは止めて道端に腰をおろし、雄大な景色を眺めながら持参のデニッシュで朝食。
しばらく大自然のなかでくつろぎます。 -
どこまで下っても、数十分の範囲では大差ありませんから、無理せず引き返します。
ラバ(馬?)で下りる人もいます。馬上のお姉ちゃんから、ラバをよけるときは壁側によけるように注意を受けました。確かに、崖側によけると、もしラバが暴れて後ずさったら、そのまま谷底に落ちてしまいます。
なお、山道を馬で上り下りするというのは、私も中国やインドネシアなどで経験したことがありますが、慣れない人間にはかなりハードです。自分で歩いた方が楽なのでは・・・とも思えるぐらいでした。平坦な道でも1〜2時間乗っていると、降りたくなります。 -
シャトルバスで早めにロッジへ戻り、近くの大きなショップでお土産を買い足します。
11時頃、ツアーバスは予定通りロッジを出発、ラスベガスへの帰路につきます。 -
帰路に立ち寄ったアリゾナ州セリグマンという小さな町
立ち寄った理由は、写真の中にも数か所、その文字が見える「ルート66」 -
アメリカ最初の国道の1つとして1926年11月に創設された「ルート66」は、アメリカ中西部・南西部の8州を通り、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3,755kmの国道で、大陸を横断する国道としてアメリカ南西部の経済・産業の発展に大きく寄与しました。
しかし、モータリゼーションの発展とともに州間高速道路の建設が進み、「ルート66」は次第に衰退、1985年に廃線となります。 -
沿道の街もそうした流れとともにさびれていきますが、ここセリグマンに住むエンジェル・ディルガディーロさんは「ルート66」をアメリカの心・原風景、あるいは「古き良きアメリカ」の象徴として“復興”を呼び掛け、その呼びかけは世界中に広がる動きと繋がっていきます。
エンジェルさんは現在、昔からやっている床屋兼土産屋 Route66 GIFT SHOP(床屋の方は今は廃業)を営んでおり、その店が写真の店です。 -
講演などで各地を飛び回っているエンジェルさんですが、今日はたまたま店にいらしたということで、ツアーメンバーと記念撮影。後ろのおじいさんがエンジェルさん。
サインなどにも応じた後、自転車でどこかへ行かれました。とても元気でにこやかなおじいさんです。 -
店内の様子
個人的には、「ルート66」と言うと、昔TVでやっていた番組を思い出します。当時まで小さな子供でしたので番組自体はあまり観ていませんが、同時期放映されていた「サンセット77」とワンセットでかすかに記憶があります。 -
プレスリーだって健在です。
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日本人ツアーに組み込まれているせいで、日本人観光客が大勢やってきます。
「古き良きアメリカ」を呼びかける町に日本人が溢れるという、ちょっと皮肉な光景も。 -
町並みは「古き良きアメリカ」を再現・維持するスタイルになっています。
エンジェルさんと一緒に活動されていたお兄さんが営業していたアイスクリームショップ。 -
そんなこんなでツアーはラスベガスへ近づいてきました。
写真はラスベガス手前のフーバーダム。車窓から。
ラスベガス着がツアー5日目、10月7日の夕方6時頃だったと思います。
大自然を満喫するツアーを楽しみましたが、7日と8日はラスベガスに泊まり、9日朝のアメリカン航空で帰国予定。圧倒的な大自然と比べると、その対極にあるような人工的なラスベガス。
特にカジノに寄付するお金もありませんが、ツアーの疲れを癒したら、少し街をうろついてみましょう。
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