2012/10/02 - 2012/10/10
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azianokazeさん
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「グランド・ステアケース・エスカランテ・国立モニュメント」から「ディクシー国立森林公園」を抜ける、景観などが優れていると認定された“オールアメリカン・ロード”12号線から、「キャピトルリーフ国立公園」を横断する24号線を移動します。「デッドホースポイント」の雄大な眺めも楽しめます。
- 旅行の満足度
- 4.5
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10月4日、ラスベガス発「アメリカ大自然グランドサークル」ツアー2日目、かなり早朝(7時?)のホテル出発。
ウェイクアップコールがかかるので寝過ごす心配はありませんし、寝たければ移動車中で寝ることもできます。このあたりの安心感は、常にどこか神経を覚ましていないといけない一人旅とは違うツアーのメリットです。
ツアーバスは「ブライスキャニオン国立公園」を出て、「キャピトルリーフ国立公園」に向かいます。
ユタ州道12号線を走る車窓からは、やっと明るくなってきた大地の向こうに、何千万年だか何億年だかの地層を見せるメサ(平らな台地)が連なるのが見えます。 -
出発1時間ほどで、エスカレンテのビジターセンターでトイレ休憩。
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ユタ州道12号線は、このあたり一帯の「グランド・ステアケース・エスカランテ・国立モニュメント」から「ディクシー国立森林公園」を抜けて、キャピトルリーフ国立公園を横切る24号線につながります。
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アメリカでは、景観、自然、歴史、文化、建築、レジャーの6つのポイントを総合的に評価して選ばれた150あまりの道路が「シーニックバイウェイ」として法的に認められていますが、その中でも特に優れた30あまりのバイウェイは「オールアメリカン・ロード」と認定されます。
このユタ州道12号線、24号線沿いの景観は自然豊かなアメリカでも素晴らしいものとされており、12号線は「オールアメリカン・ロード」のひとつとなっています。
なお「バイウェイ(byway)」とは、州間をつなぐ主要道とは異なる、脇道・隠れた小道・・・といったニュアンスの道路です。 -
エスカレンテの街を出ると、写真のような荒涼とした景観が広がります。
前編で触れたように、コロラド高原一帯は太古海底にありましたが、この一帯の景観はその海底で形成された地層を今に見せています。 -
“「グランド・ステアケース・エスカランテ・国立モニュメン」は、東京都の約3倍という広大な土地を持つ国立モニュメントです。
(中略)このモニュメント内には、数えきれないハイキングコース、キャンプ場、ピクニックサイトなどがあります。さらに、誰でも楽しめる舗装道路や、四駆などでしか行けないエキサイティングなオフロードもあります。
7億年前、この辺りは、海、湖、沼地だったため、恐竜または水中の生物の化石が多く発見されています。(中略)ハイキングをしながら、これらの化石を探索することもできるのが、この国立モニュメントの楽しみの一つです”【http://jp.brycecanyoncountry.com/grand_stair.html】 -
太古は海溝だった深い溝が走っています。
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こうした険しい地形は、モルモン教徒の入植にも大きな障害となりましたが、彼らは溝を岩で埋めて先へ進んだとのことで、人間の宗教的情念はときに自然を上回ることもあるようです。
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しばらく進むと景観が一変します。
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黄色に輝くアスペン(ポプラの一種)があたり沿道を覆っています。
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12号線は「ディクシー国立森林公園」の東側端っこを一部横切る形になっていますので、この一帯がその部分でしょうか。
「ディクシー国立森林公園」はブライスキャニオンと12号線を挟んで「グランド・ステアケース・エスカランテ・国立モニュメン」の北西部に広がる森林地帯で、地図で見ると東京都の約3倍という「グランド・ステアケース・エスカランテ・国立モニュメン」と同程度の広さがあるようです。 -
アスペンは和名ヤマナラシ(山鳴らし)という名前のとおり、風がないときもその葉がサワサワと音をたてているとか。
思いがけなくも素晴らしい黄葉で、ゆっくり鑑賞したかったのですが、ツアーバスは止まることなく「キャピトルリーフ国立公園」に向かいます。もったいない・・・。 -
12号線から24号線に移り、「キャピトルリーフ国立公園」の大褶曲を横断します。
風景は、また荒涼としたものに戻ります。 -
車窓からの“Chimney Rock”
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ビジターセンターの向かいにそびえる“The Castle”
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「キャピトルリーフ国立公園」ビジターセンターでトイレ休憩
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「キャピトルリーフ国立公園」の概要については、
“ここユタ州の南西部には、160kmにもおよぶ地殻のシワが見られ、この地層の構造をウォーターポケット・フォールドと呼びます。
何万年もの間に海から砂漠まで古代環境の変化を繰り返したこの地域には、それぞれの時代の堆積物が岩に変化していきました。
初めは平であったこれらの岩の層が、地殻変動で西側が東側と比べて2133m以上も高く、一直線に同時期に持ち上げられました。このズレがウォーターポケット・フォールドの元になり、風雨に浸食されて2億7千万年前から8万年前の地層があらわになり、現在キャピトルリーフで見られる曲がりくねった谷、色鮮やかな崖、高くそびえる尖塔、巨大なドーム、優雅にそびえたつアーチなどの様々な素晴らしい景観を生み出したのです”【http://jp.brycecanyoncountry.com/capitol_reef.html】
ということですが、肝心要の“ウォーターポケット・フォールド”がいまひとつよくわかりません。 -
今回は南北に長い公園を東西に横切るだけですが、“160kmにもおよぶ地殻のシワ”に沿って南奥に入ったstrike valleyからは写真のような大褶曲が展望できます。まるで“首長竜の背骨”のように連なるこの構造は、“グランドサークルの背骨”でもあります。
“flickr”より By dale is logged in now http://www.flickr.com/photos/daleremote/2476475474/in/photostream/
ただ、“ウォーターポケット”と言っているのは、中央の大地溝帯、もしくは背骨のような部分ではなく、その東側が褶曲で蛇腹のように圧縮され、そのひだが更に水の浸食でえぐられ、深いくぼみとなって延々と連なっている様を差すのではないでしょうか。
よくわかりません。 -
ビジターセンターのすぐ近くに先住民の岩画が残っています。
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西暦1000年頃、この地には灌漑農耕を行う先住民族「フレモント人」が住んでいました。この岩画も彼らの文化のひとつと思われます。
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どういう理由で描いたのか・・・は、謎だそうです。
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岩画の向かい側にある岩 地層の違いがはっきりしています。
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1866年以降、先住民を追い払い、モルモン教徒が入ってきます。 1882年に入植したモルモン教徒Behunin一家の小さな家
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10人が生活していましたが、家の中で寝るのは夫妻と幼子だけ、大きな子供は岩の穴や古いワゴンで寝たそうです。
結局、彼らはフレモント川の洪水に耐えられず、この地を離れます。 -
“Capitol Dome” 写真は“flickr”より By D200-Paul http://www.flickr.com/photos/nikonpaul/5640908515/
上の小屋のすぐ近くの24号線沿いに、“キャピトルリーフ”の名前の由来となった、首都(Capitol)の国会議事堂に似ているという“Capitol Dome”があったはずですが、写真も記憶もありません。 -
車窓からの“ウォーターポケット”
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揺れる車内からのため不鮮明ですが、周囲には奇妙な形の自然の造作が散見されます。
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お昼は沿道のファストフード点みたいなところで済ませて、先を急ぎます。
3時頃でしょうか、「デッドホースポイント」に到着
コロラド川が360度の大回転を見せるポイントで、周囲の断崖はおよそ600m -
後日訪れる「ホースシューベンド」も同じようなコロラド川の大回転観望ポイントですが、屈曲が足元間近に見られるという点では「ホースシューベンド」の方が迫力があります。
ただ、「デッドホースポイント」も、周囲の断崖も含めて、雄大な景観です。
「デッドホースポイント」の名前の由来については、ニュアンスの異なる話が多くありますが、その一つが「昔、崖が柵替わりになるとの事で、ここで商業用の馬を放し、売り物にならない馬はここに取り残された。乾いた大地で水もなく、600m下に流れるコロラド川を眺めながら、残された馬たちは亡くなってしまった」という話です。水を求めて崖下の川に飛び込んだ・・・というバージョンもあります。いずれにしても悲しい話のようです。 -
「デッドホースポイント」からの眺め 中央の青白い池は企業が肥料をつくっている場所とのことです。
この後、近くの「アーチーズ国立公園」に向かいますが、それは次編で。
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