パンスタークルーズ　瀬戸内海クルージング　to Busan　18時間の船旅

2012/08/13 - 2012/08/16

大阪から釜山まで飛行機で行く場合はわずか1時間半。ほとんど国内感覚で行ける海外ですが、今年の夏、１８時間もかけて、大阪から釜山に船に乗って行ってきました。
釜山への船便というと、ほとんどの方は福岡から出ている高速艇を思い浮かべるでしょうが、実は大阪からも韓国のパンスタークルーズの直行便が週に3便就航しています。
今年の夏、関西旅行の合間に、この船に乗って釜山目指しクルージングしました。
大阪南港を午後3時に出航した船は、瀬戸内海をクルージングして翌朝１０時に釜山に到着しますが、デッキでビールを飲みながら瀬戸内海にかかる明石海峡大橋に始まり瀬戸大橋、来島大橋などを眺めながらすごすスローな時間は、すごい贅沢なひとときでした。
往復３６時間もかけていくこんな旅も、バカじゃないと言われえしまえばそれまでですが、時間に余裕があるときは、こんな無駄に時間をかけていく旅もいいもんですね。

エリア 釜山(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

大阪の南港から釜山へは、韓国のパンスタークルーズの船が週に３便就航しています。
この船はサンフラワー号のお下がり。

大阪港を15時に出航し、釜山への到着は翌朝10時。

まずは乗船後に部屋に荷物を。
狭いスペースの中に２段ベットが2台　このスペースが私の割り当て。
畳１畳ほどのベットがカーテンで仕切られています。

今回のルームメイトは中国人親子と韓国人。
あまりの狭さに息苦しいので寝るとき以外はほとんどデッキですごしていました。

デッキがあるのは甲板の後方

こんな感じで海風を浴びながらまずは読書

もちろんそのお供はビール
まずは瓶のハイトから

船は瀬戸内海をひたすらクルーズ

時間がたっぷりあるので船内探検から。廊下をはさんで船室が両側に並びます。

まずは船室探検を。
一番いいのがロイヤルスィート　片道85000円もします。

次がデラックススィート　こちらで片道25000円

次がファミリールーム　こちらで片道20000円

こちらがスタンダードB　私が泊まった部屋とグレードは一緒ですが、ベッドがないためざこ寝になります。家族や友達なら気になりませんが、知らない人とざこ寝はどうも・・・ということで2段ベッドの部屋となしました。この部屋で片道16000円　スィート以外は往復で１割引となるため28800円でした。これにサーチャージや港の使用料等がかかりトータルで往復32000円ほどでした。
それだけかかれば、お盆のこの時期でも飛行機とそれほど変らないかも。

食事はフロントの正面にあるこの食堂で１８時から始まります。

韓国料理のブッフェスタイルで、プルコギやビビンバなどもあってそこそこ食べられました。

早めの食事を終えるとやることがなくなってしまい、ラウンジでビール

8時ころからは食堂のステージでクルーたちによるショーが始まります。

先ほどフロントで両替してくれたおねんさんもステージで唄い

食堂のウエイトレスだったロシア人の女性はダンサーに。
そんなアットホームなステージが1時間ほど続きますが、それなりに楽しめました。

来島大橋をくぐるのは夜の１０時頃

坂出のコンビナートの工場夜景も楽しめました。

ライトアップされた橋を下から見上げるのもいいもんですね。
このあと関門大橋を通過したときは、ライトアップが終わって真っ暗でした。

長い船旅は予想外に快適で、ぐっすり眠れました。
こちらは朝食

朝食後しばらくすると釜山が見えてきました。あまり天気は良くありません。予報だと滞在期間中全て傘マークが出ています。

船は予定通り１０時に釜山の国際客船ターミナルに到着しました。

ここからは帰りの船。
3日間の釜山滞在、すかっと晴れることはありませんでしたが、大雨に降られることもなくなんとか観光も出来ましたが、帰る寸前になってこんなに天気が良くなりました。
これって最近の旅の傾向で、ここのところどこに行っても雨続き。
すっかり雨男になっているようです。

ホテルから歩いて行ける距離だったので早めに客船ターミナルに到着し早めに乗船

２泊３日の滞在でしたが、世界遺産のある慶州にも足を伸ばして,新鮮な魚や焼肉もたらふく食べて、初釜山満喫できました。

大阪からの行きは天気が悪かったのでサンセットクルーズにはなりませんでしたが、帰りは期待できそうです。

いい感じに陽が傾いてきて・・・

水平線に沈みだしました。

日が沈む瞬間

サンセットクルーズ十分堪能できました。

夕食までの時間はラウンジでビール。
この日はビールがうまくて、食前に3杯

昨夜は同室の人との話が弾んでしまい12時過ぎまで飲みながら話し込んでしまいましたが、翌朝は5時前に起床し外の様子を見に。もう瀬戸内海の愛媛のあたり

そろそろ日の出の時間

しまなみ海道の来島大橋が見えてきました

真下をただ今通過

坂出のコンビナートでは、24時間稼働なのかこの時間も煙が出ています

水平線に雲があったので、日の出が見えたのはこのあたりから

写真で見てしまうとサンライズもサンセットもそれほど変らない感じ

特にこんな感じだと沈むのか昇るのかよくわからないですね

唯一の違いはその向きが西か東かの違いですね

日が昇って一面が茜色に染まって・・・

ただ今神戸の沖合いを航行中

大阪港に到着。
往復３６時間の船旅、時間だけ書くと気の遠くなるような長い時間ですが、長〜い船旅、それほど苦痛を感じることなく、意外に快適に過ごせました。
でも、韓国は飛行機でさっと行ったほうがやっぱりラクチンですね。

この旅行記へのコメント （2）

• 唐辛子婆さん 2012/11/26 18:15:44

  船旅のいいところ

  ぬいぬいさん
  
  ＞昨夜は同室の人との話が弾んでしまい12時過ぎまで飲みながら話し込んでしまいました
  
  これが船旅のいいところですね。
  まったくのプライベートルームだとこうはいかなかったかも。
  えと、こういうドミトリーみたいなお部屋の場合、貴重品はどこにおいておくのでしょう？
  
  とうがらしばば

  ぬいぬいさん からの返信 2012/11/27 09:01:29

  RE: 船旅のいいところ

  唐辛子さん　おはようございます
  
  大阪〜釜山の航路は、韓国のパンスタークルーズと言う会社の船になんですが、これがめちゃくちゃおんぼろ船。
  
  その昔　東京と那智勝浦を結んでいたサンフラワー号のおさがり船で、ベッドのヘッドボードにセイフティボックスがあるのですが壊れていて使い物にならず、フロントのセイフティボックスに貴重品は預けました。
  
  部屋の入口の鍵は1個しかないため、長時間部屋を空ける際は、フロントに鍵を預けていました。
  
  行きは中国人親子と韓国人と同室だったのであまり会話にならなかったのですが、帰りは日本人だったので結構話が弾んでしまい、遅くまで飲んでました。
  
  飛行機ならわずか1時間半で行ける釜山ですが、18時間かけていく船旅は、時間の無駄かもしれませんが、その分普通では味わえない面白さや、贅沢な時間の過ごし方もあったりして楽しめましたよ。