４．ブレガリア谷の村々～ジャコメッティの故郷・スタンパ

2012/09/09 - 2012/09/10

マロヤ峠からイタリア・キアヴェンナにいたる高低差1500ｍの美しいブレガリア谷。

その谷のなかの小さな村、スタンパは有名なアーティストを輩出したジャコメッティ家の故郷で、生家やアトリエが残り今もなおジャコメッティ家の人々が暮らしています。

村の自然風土や歴史を紹介する郷土博物館「チエーザ・グランダ」にはジャコメッティ一族の作品も展示されていました。

アルベルト・ジャコメッティ：細長い独特の彫像で知られている世界的に有名な彫刻家。

ジョバンニ・ジャコメッティ：アルベルトの父。スイス印象派の重要な画家の一人で、セガンティーニの弟子でもあった。
　
ディエゴ・ジャコメッティ：アルベルトの弟で、アシスタントも勤めていた。のちに家具・室内装飾家として活躍。

アウグスト・ジャコメッティ：父ジョバンニのいとこ。グラフィックデザインなど手がける。チューリッヒ・グロースミュンスターのステンドグラスは有名。
　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　

エリア その他の都市(スイス)

• 旅行の満足度: 3.5

先ずは郷土博物館「チエーザ・グランダ」から見学です。

チエーザ・グランダとは方言で“大きな部屋”を意味します。
１６世紀後半の貴族の館だそうですよ。

？

実はこの段階で４時４５分。受付の人には「あと１５分なんだけど・・・」
と言われましたが、せっかくここまで来たので急いで見ることに。

(；´Д｀)とりあえずジャコメッティのコレクションだけでも見なきゃ〜

入り口から右手の部屋を通って地下室があり、そこがジャコメッティらスタンパゆかりのアーチストの作品展示室です。

(´∀｀)この窓辺でコーヒーでも飲んでくつろぎたいわ〜

:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):おお〜っと、そんな妄想してる暇無いんだったｗｗｗ

このお皿を持って立つ猫はアルベルト・ジャコメッティ作です。

(´∀｀)かわいい〜

何故かお皿の中にはコインが数枚・・・

(； ･`д･´)はっ！おひねり希望ですか？

地下展示室はまるで美術館の一室のようでした。

ジャコメッティの彫像もありますね〜

パパ・ジャコメッティの作品はなかなか見ごたえがありました。

これらの愛らしい小品はディエゴ（弟）が手がけたそうです。

(；´Д｀)違ったかな〜？慌てていたので自信がありません。

もう一人のスタンパゆかりのアーティストがこちら、ヴァーリンです。
本名はウィリー・グッゲンハイム。ユダヤ系スイス人で、チューリッヒ生まれですが、奥様がこの地方の方だそうです。

ディエゴ・ジャコメッティ

アルベルト・ジャコメッティ

ヴァーリン

さて、この博物館は地下１階〜地上４階あって、本館の地下から１階には岩石や石器が展示され、この地方の地質や石器時代の様子が説明されていました。

２階にはこの地方の住居や鍛冶屋工房の様子が再現されていました。

ちょっと驚いたのがこの部屋。

急にお菓子屋さんのディスプレイが出てきました。

やはり山奥の谷の生活は厳しく、また耕地もない土地では多くの人を養えないようで、１３世紀ごろからは外国に移住する人々が大勢いました。
彼らの多くは移住先でカフェや菓子工房を営んだそうです。

ちなみにこの建物エレベーターなどはありません(；´Д｀)

この部屋は昔のお屋敷の姿を髣髴とさせてくれますね。

３階には水晶などの鉱石が展示されていました。

石好きにはたまりません（＾＾）

さらに４階には動物の剥製がいっぱい並べられているそうなんですが、時間切れ〜

さて、私が必死になって館内を見て回っていた間、ウチの夫は博物館の人にジャコメッティの家がどこにあるのか質問していて、この後私に村内を案内してくれました。

ヽ( ・∀・)ﾉ えらい！ウチの夫！

博物館の建物にはやはりスグラフィットが。

さて、博物館から峠方向へ歩いていきます。

こうやって見ると奥行きがありそうですが、村内を貫く道の両側にはもうあまり広いスペースが無く、その中にぎっしり家が立ち並んでいました。

この建物がジョバンニ・ジャコメッティの家です。

この家はジャコメッティ家のどなたかのアトリエだったところ。

曖昧ですいません(；´Д｀)

こちらの家には現在もジャコメッティ家の人が住んでいます。

また博物館前に戻って、今度は反対方向に進みます。

この建物はアウグスト・ジャコメッティの家です。

ウチの夫が「なかで何か買えるらしいよ」というので覗いてみたんですが・・・

いやいや普通のお宅なんじゃないの？

あ〜でも自家製のジャムとかあるときはあるのかも。

小さなお店がありました。

スーパーも何もないちいさな村なのに、なんだかこじゃれていてビックリしました。

このアヒルたちは大変優秀な番アヒルでした！

(；´Д｀)も〜横の道を歩いてるとガｗｗガｗｗうるさいのなんのって！
　　　　　
ちょっと近づくと速攻威嚇してきて、離れるまで鳴き止みません。

ここは、いろいろ教えてくれた博物館の人がお勧めしてくれたスタンパの宿。

ちょっとボロいような気がしましたが、安そうだし時間もないしここでいいんじゃね？

が、ウチの夫は気に入らなかったみたいで、値段も聞きませんでした。

というわけで、宿を探しに先へ進みます。