2012/04/27 - 2012/04/29
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frau.himmelさん
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チュービンゲン。
9年前ちょこっと訪れたチュービンゲンの美しい街並みが忘れられず、どうしてももう一度行ってみたいと願っていた街でした。
しつこく思い出探しの旅になりそうですが、よかったらお付き合いくださいませ。
そしてここでもまた、親切な若者との楽しい思い出が一つ増えました。
道に迷った私はチュービンゲン大学の学生さんに道を尋ねました。そしたら僕についておいで!と…。
道々お喋りをしているうちに、私のたどたどしいドイツ語の話題に及び、彼が思いがけないことを口にしたのです。
「実は僕のブルーダー(兄弟)は日本人なんだよ。名前をヒロミって言うんだ。たまに逢うんだけど、僕は日本語ちっともうまくならないしね。」って。
どういう関係の兄弟(ブルーダ)なのか知りたかったけど、説明されてもたぶん聞き取れないだろうと思って聞きませんでした。彼の姉妹が日本人の男性と結婚しているってことなのかな…。
チュービンゲンには3泊しますので、今日の夕暮れの散歩はさらっと流します。
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思い出の街、シュヴェビッシュ・ハルからシュツッツガルトで乗り換えて、チュービンゲンにやってきました。
チュービンゲン駅。 -
駅前のオイローパ広場はバス・ターミナルになっています。
スーツケースをゴロゴロ押しながらホテルに向かいます。 -
ホテルはネッカー川沿いにあるドミツィル、1泊89ユーロ。
私にしてはちょっとお高いホテルですが、駅近に適当なホテルがなかったのでここに決めました。
お部屋は広めでとてもモダンなつくりです。 -
洗面所も当然シャワーのみです。
使い易いのはいいんだけど、ちょっと注文をつけさせていただくと、鏡の位置をもう少し低くしていただきたい!
背の低い日本人のオバチャンは、背伸びして鏡を見なければならない…(泣)。背の高い外人仕様だから仕方がないですね。 -
この部屋の窓からネッカー川が見えるんです。
3日間、朝夕窓を開けて眺めていました。 -
9年前、シュヴェービッシュハルで2週間のシニア留学が終わった後、迎えに来てくれた夫と二人で1週間ほどドイツを回りました。
最初の宿泊地フライブルクに向かう途中、ちょっと寄り道してこのチュービンゲンに来ました。
その時は次の列車の時間まであまり余裕がなかったので、駅からタクシーでホーエンチュービンゲン城へ直行しました。
ホーエン・チュービンゲン城のルネッサンス様式の正面入口
2003年の写真 -
2003年の写真
お城の高台からチュービンゲンの街並みが一望できました。
赤い屋根が連なる旧市街の街並みはとても美しく、ものすごく感動したのを覚えています。 -
2003年の写真
お城からは徒歩で旧市街を通って駅まで。
どの道を通ってエバーハルト橋まで来たのか、今となっては全然思い出せません。
この橋から見たネッカー川と旧市街の街並み。
それにおりしも花一杯の季節に訪れたからか、お花できれいに飾られたこの美しい橋がよほど気に入ったのでしょう、写真が何枚もあります。 -
2003年の写真
なんだかその時から、チュービンゲンは私の憧れの街になりました。
ここにはもう一度訪れることがあるだろう、という予感は常にありました。
今回の一人旅のスケジュールをきめるにあたって、先ず最初に思い浮かんだ街がチュービンゲン。
9年間持ち続けた夢がやっと叶いました。 -
さあ、まだ6時半、ヨーロッパの日没まで時間があります。
憧れのチュービンゲン散策に参りましょうか。
エバーハルト橋から見たプラターネンアレー(プラタナスの並木道)と旧市街。
9年前はお花でいっぱいだったけど、今は新緑でいっぱいです。 -
ネッカー川沿いのカラフルな建物。
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ネッカー川で優雅に泳いでいる白鳥と、川岸の壁に腰をかけている若者達。
怖くないのかしら? -
橋を渡ったら左折してネッカーガッセに入ります。
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ネッカーガッセを更に進むと、この街の重要な教会シュティフト教会が見えてきました。
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今来た道を振り返ります。
結構急な坂を登ってきたんですね。
チュービンゲンは坂が多い街です。 -
右の坂道を登ると、Pfleghofの立派な建物が見えてきます。こっちに行こうかと一瞬迷いましたが…。
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今夜の散歩は下調べですから、先ずは有名どころを。
ホルツマルクトに立つシュティフト教会。
残念ながら、修復中で幕で覆われています。
真ん中の噴水はまたもや竜(悪)を退治する聖ゲオルク。
この教会のことを聖ゲオルク参事教会というそうですから、守護聖人なんですね。 -
ホルツマルクトの見事な木組みの家。
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面白い壁面の飾り。
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ホルツマルクトからさらに石畳の坂道を登ります。
たぶんKronenstrasseだと…。 -
エヴァンゲーリッシュ・シュティフト。
プロテスタントの神学校 -
またまたステキな路地に迷い込みました。
奥に見える立派な建物は…? -
とっても凝った壁画のこの建物は、チュービンゲンの市庁舎です。
外側の装飾は1876年のバロック様式だそう。 -
モノトーンの市庁舎の壁画。
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横着して、マルクト広場に下りないで上から写真を撮り続けます。
広場の真ん中にはネプチューンの泉。 -
マルクト広場に建ち並ぶカラフルな建物。
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マルクト広場近くの路地だと思いますが、道がわからなくなりました。
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曰くありげな立派な建物と、満開の八重桜。
ここどこなんでしょうね。 -
水路沿いのこの道もとても雰囲気が良さそう…。
今私はどこを歩いているのか、引き返したくてもどっちに向かえばいいのか…?。 -
この先にもステキな木組みの建物があるし…。バイオリン製作工房とあります。
さすがに私の足も限界を迎えたようです。いい加減に引き返さなければ…。
通りかかった若い男性に声をかけました。
「私は今どこにいるの?」(笑)。
私が示した地図がわかりにくかったのか、それとも説明してもこのオバサン、ホントに理解できるかなーと思ったのか、
「で、一体どこに行きたいの?」って。
私「ネッカー川に出たいんです。」
若い男性「じゃー僕に付いておいで…。」 -
道々話をしながら歩きました。
「ドイツ語はどこかで勉強したの?」
そら来たー!
私のこのレベルで短期であれドイツでドイツ語学校に行ったなんて言えないものね。
「日本の老人教室で少しだけ勉強したんだけど、まだ上手に喋れないのよ…。」
「そんなことはないよ。僕なんか日本語はコンニチハくらいしか知らないもの。」
そして思わぬことを彼は口にしました。
「実は僕のブルーダー(兄弟)は日本人なんだよ。名前をヒロミって言うんだ。時々逢うんだけど、僕は日本語ちっともうまくならないしね。」って。
どういう関係の兄弟(ブルーダ)なのか知りたかったけど、説明されてもたぶん聞き取れないだろうと思って聞きませんでした。
彼の姉妹が日本人の男性と結婚しているってことなのかな…。 -
聞くと彼は、チュービンゲン大学の学生さん。
道々いろんな話をして楽しかったです。
そして、広い通りに出たら、「この道をまっすぐ行けばネッカー川に出るよ。」と。
私は「ダンケシェーン!ゲラーデアウス、インマーゲラーデアウスね!(まっすぐ、ともかくまっすぐ行くのね)」。
そして思いつく日本語で
「ドウモアリガトウ、「ヒロミ」にヨロシク、サヨウナラ!」ってお別れしました。
彼は笑って手を振ってくれました。
またステキな旅の思い出が一つ増えました。
ネッカー通りの可愛い店先。 -
場所もわかったし、疲れたので近くのカフェに入りました。
ネッカー川とプラターネンアレー(プラタナスの並木道)が見える窓側に座りました。 -
私にしては珍しく、ワインではなくナッツが一杯入ったパフェを頼みました。
やっぱり身体が甘いものを欲しているのですね。6.10ユーロ。 -
ネッカー川の壁に腰を降ろして夕暮れ時のひと時を楽しんでいる学生さんたち。
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彼らは未来のケプラーかヘーゲルか。
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そろそろホテルに戻ります。
エバーハルト橋からのこの風景、何度見ても飽きません。 -
橋の下は水門になっているのですね。
私がパフェをいただいたカフェはどの建物かな?
あのグリーンかしら、黄色っぽい建物かしら? -
今回のホテル、ドミツル。
駅にも旧市街にも近くてとても便利なホテルでした。 -
目の前は大きなスーパーマーケット・ミュラー。
よかったー、駅で高いミネラルウォーターを買わなくてすむわ、とその時は喜んだのですが…。 -
ホテルのロビーを通って、ネッカー川が見えるお庭に出ることが出来ます。
灯りが点いて川岸のレストランには大勢のお客の姿が見えます。
無理もない、こんなに明るくてももう8時20分なんです。 -
ちょっと上流に目を向けるとステキな邸宅が…。
いいなー、こういうところで暮らしたい…。 -
お部屋に入ってテレビをつけると…。
あら、懐かしのオリバー・カーン様ではございませんか。
まだまだ当時と変わらない若さで頑張っていらっしゃいますね。 -
テレビのドイツ語は聞き取れないけれど、しばらくお顔に見とれていました。
テレビがSAMSUNGなのが気に入らないけど(笑) -
それからどれくらい時間がたったでしょうか。
ベッドに入ってうつらうつらしていたら、外からワーワーと賑やかな声で目が覚めました。
窓から見やると、ライトアップされたネッカー川と旧市街。
学生が多いチュービンゲンのこと、若者にとってはまだ宵の口なんですね。
明日はドナウエッシンゲンとカルフに行きますので、もう休みます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ハッピーねこさん 2012/07/23 00:21:20
- また素敵な出会いがあったのですね^^
- himmelさん、こんばんは。
テュービンゲン、私も昨年訪ねましたがいい街ですよね〜。
あんな素敵な街でまたいい出会いがあって、いい思い出が
どんどん増えますね。^^
3泊もされたなんて!しかもネッカー川が見えるお部屋に。
うらやましい限りです。
私はわずか数時間の滞在でしたから。
あそこはほんとに坂の街で、しかも細い路地が入り組んでたりしますから、
方向感覚を失いやすい地理でしたね。
でもまたナイトのごとく親切な若者が現れて。
himmelさん、きっとよほど普段の行いがよくてらっしゃるんですね。^^
ホテルの前のミューラー。このあと何か問題が持ち上がるのでしょうか?
続きを想像しています。
あ、そうそう。ドナウエッシンゲンにも行かれたのですね!
私はシュヴァルツバルト鉄道で素通りしたのみで・・・。
うらやましいです。ご旅行記を楽しみにさせていただきます。
ハッピーねこ
- frau.himmelさん からの返信 2012/07/23 20:40:49
- RE: また素敵な出会いがあったのですね^^
- ハッピーねこさん こんばんは
テュービンゲンは前から憧れの街でした。
ホントに素敵な街ですね〜。
今回のテュービンゲン訪問は、ハッピーねこさんはじめ、フォートラの皆さんの旅行記を大変参考にさせていただきました。ありがとうございました。
> あんな素敵な街でまたいい出会いがあって、いい思い出が
> どんどん増えますね。^^
いい出会いと言うか、いい思い出と言うか、これくらいのことはきっとハッピーねこさんにもいろいろおありになったのでは?
一人旅ですから、こんな些細な出来事でも嬉しくて、とても感激してしまうんですね。
私の旅メモ帳は観光名所の感想よりも、こんな触れ合いばかりがメモってあるんです。まだまだこれからも出てきますよー。
> ホテルの前のミューラー。このあと何か問題が持ち上がるのでしょうか?
> 続きを想像しています。
何か思わせぶりに書いたみたいですね。
実は大したことはないんです。せっかく目をつけておいたミューラーだったのに、いざ買おうと思ったら日曜日だったというオチなんです(笑)。
結局1回も行けなかったんです(泣)。
> あ、そうそう。ドナウエッシンゲンにも行かれたのですね!
次はドナウエッシンゲンなんですが、例によって旅行記はいつになりますか…。
ハッピーねこさんはいよいよ終盤ですね。
インスブルック?まで拝見していますので、残りもゆっくり楽しませていただきます。
himmel
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- norisaさん 2012/07/22 17:06:03
- いいですねー!
- frau.himmelさん
旅の醍醐味のひとつは人との語らいですよね。
今回の親切な若者もそうした一人でしょう。
どこでも良い方はいるのを実感するのも旅んらです。
しかし外国のトイレの鏡や便器の位置が高いのも同感です。
彼らの身体、省エネに向いていませんね(笑)
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2012/07/22 20:34:57
- RE: いいですねー!
- norisaさん こんばんは。
いつも速攻で、ありがとうございます。
noeisaさんも沖縄からお帰りになっていたのですね。
お帰りなさい。
> 旅の醍醐味のひとつは人との語らいですよね。
今回は一人旅でしたから、特に人との語らいは大事にしました。
最初は道を尋ねるのも、若い男性に聞いていましたが(笑)、
そのうち自分の語学に自信がなくなると、おずおずとお年寄りに…。
それはそれでまた楽しいものでした。
> しかし外国のトイレの鏡や便器の位置が高いのも同感です。
> 彼らの身体、省エネに向いていませんね(笑)
ですね。鏡の位置が高くて、酷いときには頭のてっぺんしか見えなかったとか…。
昔ツアーでヨーロッパを回ったとき、小柄な男性が嘆いておられました。
男性便器の位置が高くて飛び散ってしまうって…(笑)。
norisaさんのところにもまたお邪魔します。
himmel
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