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 秋田・盛岡の旅、最終日(4日目)は「平泉」に行きました。<br /><br /> 昨年(2011年)6月に国内で12番目、東北では初の「世界遺産」に登録された「平泉」は、11世紀末に平泉へ移り住んだ「藤原清衡・きよひら」が、長い間「朝廷」との争いで亡くなった人達の「霊」をなぐさめる為と、戦争のない理想郷を願い、1105年に「中尊寺」・1124年には「金色堂」を建立しました。<br /><br /> 「開山中尊寺」の石柱から杉並木の急な坂が続く参道、昨日腰を痛めた私には本当にきつく、2度、3度、休憩しながら、なんとか、中尊寺の本堂に到着。<br /> 表門をくぐると、広い中庭に松の木、そして、1909年に再建された中尊寺の本堂には、「阿弥陀如来」が本尊として祀(まつ)られています。<br /><br /> そして、向かいの高台にある国宝「金色堂」に入りました。<br />金色堂は高さ8mのガラスケースで囲まれ、温度と湿度を管理して「64000枚」貼られている金箔(純度97%以上)の劣化を防いでいます。<br /> <br /> 金色堂は「金箔」だけでなく、螺鈿(らでん・漆地に夜行貝の貝がら)を27000個も貼ってあり、金箔の豪華さと、螺鈿の厳(おごそ)かな輝きがマッチし、金色堂を建立した藤原清衡、息子の基衡(もとひら)孫の秀衡(ひでひら)等によって平泉には100年の間豊かさと平和をもたらしたとのことです。<br /><br /> そして、、金色堂中央の「須弥壇・しゅみだん」(仏像を安置する壇)には清衡が、左右の須弥壇には基衡と秀衡<br />が祀ってあり、又、中央の須弥壇の下には「黄金」の棺(ひつぎ)の中に、清衡の遺体が収められているようです。<br /><br /><br /> 次に時間の関係で、観光コースの「毛越寺・もうつうじ」の見学の代わりに、短時間で観光できる「達谷窟・たっこくのいわや毘沙門堂」に10分チョットで到着。<br /><br /> 拝観料を払い、2つの赤い鳥居の先に、半分岩の中に入っている「毘沙門堂」が見えてきました。<br /><br />平安時代の801年、この地の農民達を苦しめていた、悪路王たちが立てこもったといわれる窟(いわや)で、その悪路王たちを滅ぼした「坂上田村麻呂」が戦勝を祝って建立されたとされる毘沙門堂は、京都の清水寺に似せたお堂を建て、「百八体」の毘沙門天像が祀られています。(現堂は1961年に再建された五代目)<br />                               <br /><br /> それから、毘沙門堂のすぐ西側の大岩面壁に、11世紀に彫られたといわれる「大磨岩仏・だいまがいぶつ」別名「岩面大仏」があります。<br /><br /> 伝承によると、前九年の役や、後三年の役で亡くなった戦死者の霊を供養するために「源義家」が弓矢を射って彫られたとされていて、当初、高さ16.5m、顔の長さ3.6m、肩幅9.9m、口の大きさ1.3mだった岩面大仏が、1895年(明治29年)胸から下が崩落し現在の形になったとのことです。<br /> 風化がはげしく保存が問題になっているようです。<br /><br /> 観光客はほとんどいませんでしたが、この2つは見ごたえがあり、本当に珍しいものを見ることが出来てよかったです。<br /><br /><br /> そして、秋田空港に戻る途中、横手ICを降りて、ご当地B級グルメの「横手焼きそば」の人気店2軒をはしごし、その味を確認して、これで9回目のおやじ3人旅を無事終えることができました。<br /><br /><br /> <br /><br /> <br /> <br /> <br /><br /> <br /><br /><br /><br /> <br /><br /> <br /><br /> <br /><br /><br /> <br /><br /><br /> <br /><br /><br />

「おやじ3人旅」 秋田・盛岡編 パート7(最終編)

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2012/04/26 - 2012/04/29

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ミッキー

ミッキーさん

 秋田・盛岡の旅、最終日(4日目)は「平泉」に行きました。

 昨年(2011年)6月に国内で12番目、東北では初の「世界遺産」に登録された「平泉」は、11世紀末に平泉へ移り住んだ「藤原清衡・きよひら」が、長い間「朝廷」との争いで亡くなった人達の「霊」をなぐさめる為と、戦争のない理想郷を願い、1105年に「中尊寺」・1124年には「金色堂」を建立しました。

 「開山中尊寺」の石柱から杉並木の急な坂が続く参道、昨日腰を痛めた私には本当にきつく、2度、3度、休憩しながら、なんとか、中尊寺の本堂に到着。
 表門をくぐると、広い中庭に松の木、そして、1909年に再建された中尊寺の本堂には、「阿弥陀如来」が本尊として祀(まつ)られています。

 そして、向かいの高台にある国宝「金色堂」に入りました。
金色堂は高さ8mのガラスケースで囲まれ、温度と湿度を管理して「64000枚」貼られている金箔(純度97%以上)の劣化を防いでいます。
 
 金色堂は「金箔」だけでなく、螺鈿(らでん・漆地に夜行貝の貝がら)を27000個も貼ってあり、金箔の豪華さと、螺鈿の厳(おごそ)かな輝きがマッチし、金色堂を建立した藤原清衡、息子の基衡(もとひら)孫の秀衡(ひでひら)等によって平泉には100年の間豊かさと平和をもたらしたとのことです。

 そして、、金色堂中央の「須弥壇・しゅみだん」(仏像を安置する壇)には清衡が、左右の須弥壇には基衡と秀衡
が祀ってあり、又、中央の須弥壇の下には「黄金」の棺(ひつぎ)の中に、清衡の遺体が収められているようです。


 次に時間の関係で、観光コースの「毛越寺・もうつうじ」の見学の代わりに、短時間で観光できる「達谷窟・たっこくのいわや毘沙門堂」に10分チョットで到着。

 拝観料を払い、2つの赤い鳥居の先に、半分岩の中に入っている「毘沙門堂」が見えてきました。

平安時代の801年、この地の農民達を苦しめていた、悪路王たちが立てこもったといわれる窟(いわや)で、その悪路王たちを滅ぼした「坂上田村麻呂」が戦勝を祝って建立されたとされる毘沙門堂は、京都の清水寺に似せたお堂を建て、「百八体」の毘沙門天像が祀られています。(現堂は1961年に再建された五代目)
                               

 それから、毘沙門堂のすぐ西側の大岩面壁に、11世紀に彫られたといわれる「大磨岩仏・だいまがいぶつ」別名「岩面大仏」があります。

 伝承によると、前九年の役や、後三年の役で亡くなった戦死者の霊を供養するために「源義家」が弓矢を射って彫られたとされていて、当初、高さ16.5m、顔の長さ3.6m、肩幅9.9m、口の大きさ1.3mだった岩面大仏が、1895年(明治29年)胸から下が崩落し現在の形になったとのことです。
 風化がはげしく保存が問題になっているようです。

 観光客はほとんどいませんでしたが、この2つは見ごたえがあり、本当に珍しいものを見ることが出来てよかったです。


 そして、秋田空港に戻る途中、横手ICを降りて、ご当地B級グルメの「横手焼きそば」の人気店2軒をはしごし、その味を確認して、これで9回目のおやじ3人旅を無事終えることができました。


 

 
 
 

 



 

 

 


 


 


同行者
友人
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー ANAグループ
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
ANAセールス

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  •  岩手・平泉中尊寺の入口の石柱。

     岩手・平泉中尊寺の入口の石柱。

  •  杉並木の長い登り坂が続きます。

     杉並木の長い登り坂が続きます。

  •  薬師堂。

     薬師堂。

  •  観音堂。

     観音堂。

  •  土産物屋。

     土産物屋。

  •  中尊寺の門。

     中尊寺の門。

  •  中尊寺本堂と中庭。

     中尊寺本堂と中庭。

  •  金色堂拝観券発行所。

     金色堂拝観券発行所。

  •  金色堂入口。

     金色堂入口。

  •  これが金色堂の建物。(内部は撮影禁止)

     これが金色堂の建物。(内部は撮影禁止)

  •  芭蕉像と句碑。

     芭蕉像と句碑。

  •  芭蕉像。

     芭蕉像。

  •  国の重要文化財 金色堂旧覆(きゅうふく)堂。

     国の重要文化財 金色堂旧覆(きゅうふく)堂。

  •  1288年、金色堂の保護を目的に造られた覆堂。

     1288年、金色堂の保護を目的に造られた覆堂。

  •  弁天堂。

     弁天堂。

  •  弁天堂の桜と池。

     弁天堂の桜と池。

  •  中尊寺本堂の桜。

     中尊寺本堂の桜。

  •  東物見台からの桜。<br />ここから平泉の街が見えます。

     東物見台からの桜。
    ここから平泉の街が見えます。

  •  達谷窟毘沙門堂の入口と後ろが西光寺。

     達谷窟毘沙門堂の入口と後ろが西光寺。

  •  達谷窟毘沙門堂の門と後ろが券売所。

     達谷窟毘沙門堂の門と後ろが券売所。

  •  毘沙門堂の鳥居。

     毘沙門堂の鳥居。

  •  2つ目の鳥居。

     2つ目の鳥居。

  •  毘沙門堂が見えてきました。

     毘沙門堂が見えてきました。

  •  ここまで来ると感動ものです。

     ここまで来ると感動ものです。

  •  階段を上がると景色はいいです。<br />内部は撮影禁止。

     階段を上がると景色はいいです。
    内部は撮影禁止。

  •  半分岩の中に入っている毘沙門堂。<br />

     半分岩の中に入っている毘沙門堂。

  •  急な階段を上がり、中に毘沙門天像が祀られています。

     急な階段を上がり、中に毘沙門天像が祀られています。

  •  近くに行くと大きさに驚きます。

     近くに行くと大きさに驚きます。

  •  蝦蟇(がま)ヶ池と弁天堂。

     蝦蟇(がま)ヶ池と弁天堂。

  •  弁天堂と毘沙門堂。

     弁天堂と毘沙門堂。

  •  岩面大仏が左上に丸く見えます。<br />人と比べると岩の大きさがわかります。

     岩面大仏が左上に丸く見えます。
    人と比べると岩の大きさがわかります。

  •  大仏の顔がハッキリしてきました。

     大仏の顔がハッキリしてきました。

  •  これが北限の大磨岩仏(だいまがいぶつ)といわれ、国内でも5本の指に入るといわれています。<br /> 

     これが北限の大磨岩仏(だいまがいぶつ)といわれ、国内でも5本の指に入るといわれています。
     

  •  B-1グランプリ 横手焼きそば1軒目。

     B-1グランプリ 横手焼きそば1軒目。

  •  B-1グランプリ 横手焼きそば 2軒目。

     B-1グランプリ 横手焼きそば 2軒目。

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