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明治末から大正、昭和にかけて活躍した異色の建築家・伊東忠太(東京帝国大学教授)が手掛けた建物が京都にあるということを知り、訪ねてみました。それは東本願寺の近くの門前町にある「本願寺伝道院」です。<br /><br />この伝道院はかの多くの奇怪な動物を建物に取り込んだ忠太の手によるものです。1895年(明治28)に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、1912年(明治45)に竹中工務店の施工により完成しました。<br /><br />当初は本館の他に、「附属室」、「倉庫」2棟、「物置」、「人力車置き場」、「便所」、「屋根付伝え廊下」が建つていましたが、今は本館のみ残っています。<br /><br />* 「本願寺伝道院」<br />  京都市下京区堀川通花屋町下る<br /><br />□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■<br /><br />今回の京都旅行記では①から⑦まで作成しましたので、ご覧いただければ幸甚に存じます。<br /><br />■ 「春の京都を訪ねて① ー 京都大学と同志社女子大学で武田五一による歴史的建造物を見る」<br />  http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10670962/

春の京都を訪ねて ⑦ ー 伊東忠太作「本願寺伝道院」を見る

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2012/05/17 - 2012/05/18

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Weiwojing

Weiwojingさん

明治末から大正、昭和にかけて活躍した異色の建築家・伊東忠太(東京帝国大学教授)が手掛けた建物が京都にあるということを知り、訪ねてみました。それは東本願寺の近くの門前町にある「本願寺伝道院」です。

この伝道院はかの多くの奇怪な動物を建物に取り込んだ忠太の手によるものです。1895年(明治28)に設立された真宗信徒生命保険株式会社の社屋として、1912年(明治45)に竹中工務店の施工により完成しました。

当初は本館の他に、「附属室」、「倉庫」2棟、「物置」、「人力車置き場」、「便所」、「屋根付伝え廊下」が建つていましたが、今は本館のみ残っています。

* 「本願寺伝道院」
  京都市下京区堀川通花屋町下る

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

今回の京都旅行記では①から⑦まで作成しましたので、ご覧いただければ幸甚に存じます。

■ 「春の京都を訪ねて① ー 京都大学と同志社女子大学で武田五一による歴史的建造物を見る」
  http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10670962/

  • 堀川通から東本願寺の前にある本願寺総門を通って「正面通」へ入ると、仏壇や仏具やが立ち並ぶ商店街があります。その先の方に「本願寺伝道院」が見えてきます。ドームを頭に頂く、美しいレンガの外壁を持つ建物です。

    堀川通から東本願寺の前にある本願寺総門を通って「正面通」へ入ると、仏壇や仏具やが立ち並ぶ商店街があります。その先の方に「本願寺伝道院」が見えてきます。ドームを頭に頂く、美しいレンガの外壁を持つ建物です。

  • レンガの外壁は数年前に大修理が行こなわれ、大変きれになったそうです。

    レンガの外壁は数年前に大修理が行こなわれ、大変きれになったそうです。

  • 忠太は1908年(明治41)、日本建築もこれからは石材、鉄によらなければならず、しかもその建築様式は西洋風風でも和洋折衷でもなく、木造の伝統を進化させることにより生み出さなければならない、という「建築進化論」を提唱し、日本の建築界に大きな影響を与えました。

    忠太は1908年(明治41)、日本建築もこれからは石材、鉄によらなければならず、しかもその建築様式は西洋風風でも和洋折衷でもなく、木造の伝統を進化させることにより生み出さなければならない、という「建築進化論」を提唱し、日本の建築界に大きな影響を与えました。

  • 外観は完全な洋風でもなく、また和風でもなく、その表現は難しい。それはこの建物を設計した忠太の思想が色濃く反映しています。和洋折衷ではなく、木造の伝統を生かしつつ、石材や鉄を素材とするという考えです。そのために、洋風の中にどこか日本的な雰囲気を残しています。

    外観は完全な洋風でもなく、また和風でもなく、その表現は難しい。それはこの建物を設計した忠太の思想が色濃く反映しています。和洋折衷ではなく、木造の伝統を生かしつつ、石材や鉄を素材とするという考えです。そのために、洋風の中にどこか日本的な雰囲気を残しています。

  • 正面玄関のドアが見えますが、ここは通常開いていないようです。

    正面玄関のドアが見えますが、ここは通常開いていないようです。

  • 東側の側面には小塔もあります。

    東側の側面には小塔もあります。

  • 本館の上の方を見上げると、ドームのようなものが見えます。

    本館の上の方を見上げると、ドームのようなものが見えます。

  • 本館のドームは西洋風とも和風のどちらとも言えないエキゾチックで、不思議な形と雰囲気を有しています。高さは21メートルあります。しばし見とれていると、これはインドのサラセン様式ではないかと気が付きました。

    本館のドームは西洋風とも和風のどちらとも言えないエキゾチックで、不思議な形と雰囲気を有しています。高さは21メートルあります。しばし見とれていると、これはインドのサラセン様式ではないかと気が付きました。

  • この一角を見ていると、日本風とも西洋風ともいえない混然とした様を感じます。

    この一角を見ていると、日本風とも西洋風ともいえない混然とした様を感じます。

  • 中に入ってみました。内部はかつては事務室だつたので、ほとんど装飾はありませんが、天井や階段の黒光りした色合いが何とも言えず、素晴らしいです。

    中に入ってみました。内部はかつては事務室だつたので、ほとんど装飾はありませんが、天井や階段の黒光りした色合いが何とも言えず、素晴らしいです。

  • 何だか見知らぬ異空間に入り込んだような気がします。

    何だか見知らぬ異空間に入り込んだような気がします。

  • 天井の組み木が何とも言えず、美しいです。四角の中に施されている彫刻はよく見ないと気が付きませんが、素晴らしいです。

    天井の組み木が何とも言えず、美しいです。四角の中に施されている彫刻はよく見ないと気が付きませんが、素晴らしいです。

  • 天井から下がっているシャンデリアがアールヌーボー風で、重量感を感じます。

    天井から下がっているシャンデリアがアールヌーボー風で、重量感を感じます。

  • 外に出て、再度建物の周囲を見て回りました。怪奇な石造りの動物群が柵柱に建つていますが、どれも想像上の動物ばかりです。これらの動物を見ていると、一橋大学や築地本願寺別院を想起させますね。

    外に出て、再度建物の周囲を見て回りました。怪奇な石造りの動物群が柵柱に建つていますが、どれも想像上の動物ばかりです。これらの動物を見ていると、一橋大学や築地本願寺別院を想起させますね。

  • これは羽根を持ったゾウでしょうか。一体このような動物はどのようにして生まれて来ているのでしょうか。

    これは羽根を持ったゾウでしょうか。一体このような動物はどのようにして生まれて来ているのでしょうか。

  • こちらはライオンでしょうか。

    こちらはライオンでしょうか。

  • 京都には忠太が手掛けた建築がもう一つあります。「祇園閣」という建物です。こちらは通常非公開で、年に一度公開される時があるようです。次回はこの建物も訪れてみたいです。

    京都には忠太が手掛けた建築がもう一つあります。「祇園閣」という建物です。こちらは通常非公開で、年に一度公開される時があるようです。次回はこの建物も訪れてみたいです。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • かもっちさん 2012/06/16 19:21:56
    伊東忠太動物園
    修学院離宮といい、こちらといい
    京都の行きたいところが網羅されている
    私にとってはうらやましくも楽しい旅行記でした!

    本願寺伝道院は京都の街並の中でも
    確かに異彩を放っているように見えますね。
    エキゾチックという言葉が本当にピッタリです。
    以前図書館で「伊東忠太動物園」という本を借りて
    読んだことがあるのですが
    彼は30代に交通手段が馬だったと思いますが
    ユーラシア大陸を見て回ったと記載がありました。
    インドや中国、トルコなどの香りも感じられる建築は
    その頃の経験から生まれているのでしょうね。
    特にこの建物にはその影響が見られる気がしました。
    とても面白かったです!

    Weiwojing

    Weiwojingさん からの返信 2012/06/17 16:46:59
    RE: 伊東忠太動物園
    確かに伊東忠太の建築物には彼独自の動物園とでも言ってよいよ
    うな奇妙な、時には空想上の動物たちがたくさん出てきます。
    これは彼が若いころ中国やインド、さらにはトルコの方まで旅行
    した時の見聞きした経験から得られたものがたくさんあるのでしょ
    うね。

    今回、京都の本願寺伝道院を訪ねて、彼の世界とも言うべき建物を
    見てきましたが、ますます彼の作品である建築物に興味を覚えました。

    京都には、「祇園閣」という忠太のもうひとつの作品があります。
    ただ残念なことに、こちらは一般公開をしておらず、年に一回だけ
    公開している時があるそうです。次回はこのような公開時期を狙っ
    てまた京都は行きたいと考えています。

    京都には尽きることのない宝がたくさんあります。少しずつ発見して
    いきたいですね。

    Tamegai

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