モロッコ女子旅　～マラケシュ観光編～

2012/05/19 - 2012/05/26

フェズでのディープな一日の経験で、ひとまわり強くなった私たち。大都市マラケシュでは観光や高級ハマム体験のほか、スークでのお買い物を楽しみました。すっかりモロッコに慣れてきて、旅を楽しむことができるようになりました。

エリア マラケシュ(モロッコ)

おはようございます。
マラケシュの朝がやって来ました。

リヤド パレ セバン ホテル

マラケシュで３泊したリヤド、パレ・セバーンでの朝食風景。

朝食バイキングです！
この後二つのタジンが運ばれてきた。
卵のおかず(すき焼き風味？)と野菜(トマト味)の二種類。
大好評だったこのタジン、もちろんおかわり！

この宿のスタッフはとても親切だったし、気持ちよく過ごせました。

本日はマラケシュ観光、旧市街中心に回ります。まずは宿から歩いてすぐ、マラケシュのシンボル“クトゥビア”。異教徒は入館できません。外観を撮影するのみ。

クトゥビーヤ モスクとミナレット 寺院・教会

宿から歩いてアグノウ門までやって来ました。

アグノウ門 建造物

門をくぐって、まずサアード朝の墳墓群を観光しました。
入場料は１０ＤＨ。

サアード朝の墳墓群 史跡・遺跡

アル・マンスール王の墓だそうです。

そのまま歩いてバヒア宮殿へ。
さきほどは地味な観光ポイントだったので、次に期待。
ガイドブックによると素敵な中庭があるようだ。
バヒア宮殿前では子猫ちゃんにも会いました。

バヒア宮殿の中は観光客であふれていました。
こちらも入場料１０ＤＨ。

バヒア宮殿 城・宮殿

天井の細密画が美しいです。
でもでも、あのガイドブックで見た中庭はどこ？
探し回っても見つからないので、警備員に尋ねてみたら…。

なんじゃこりゃ。こ、工事中だって！？床のタイルは全部はがされて、中庭はガラーンとしていました。ショックすぎて思わず座り込みました。

悲しすぎて足早にバヒア宮殿を去りました。

近くを歩くとこんな香辛料のスークに出会いました。

この日も暑かったので、飲み物を求めてフナ広場へ。広場の前のカフェ・グラシエでひと休み。午後はいよいよスークで本格的にお買い物します。ガイドブックで予習中。フェズのような混沌の中へ入っていく覚悟を決めます。

ジャマ エル フナ広場 広場・公園

さあ、フナ広場を入り口にスークでお買い物するゾ♪

様々な種類のスークが密集しています。
私たちのお買い物記録をご紹介♪

①ミントティーグラス
グラスセット(６個入り？)を１００ＤＨまでまけてもらった友人。しかしさらに奥のスークで見つけた店では７０ＤＨまで下がったらしい。ちょっとショックを受けていました。でも日本のモロッコ雑貨店で買うと驚くほど高いらしいので、いいお買い物をしたということで。

マラケシュ旧市街 旧市街・古い町並み

途中で発見したのは、見覚えのあるお店。旅行前に予習したＢＳプレミアム「恋する雑貨“バブーシュ”」でモデルの生方ななえさんがお買い物していた場所ではないか！

確かにほかのバブーシュのお店よりいいものがある。ということでさんざん試着した結果、こちらのスエード生地のバブーシュをお買い上げ。ハンドメイド、そして抜群に履き心地がよく、この一点しか残っていなかった。そういうのに弱いんだよね〜。

店のおじいちゃんをさんざん働かせてしまった、「もっと大きいサイズはないの」「ほかの色はないの」「飾りヒモの色変えたいんだけど」。おじいちゃん、一生懸命探してくれてありがとう。

②プフクッション
日本で買うと１５０００円以上するらしいプフクッション。これをとにかくスークの奥のお店でしつこく買いたたきました。刺繍入りのクッション、こちらを２５０ＤＨに。お店のお兄さんに４人で迫って、最後は一緒に手拍子してイェーイ！って盛り上がった(笑)。「うちの妻が頑張って刺繍してるんだ。これ以上は下げられないよ」で交渉ストップしました。

③絨毯
基本的にダマされる、と分かっていて飛び込んだ絨毯屋。小さめの絨毯なのに１万円以上の価格を提示してくる。ありえないので価格を落とそうと交渉していたときのこと。そばで一人旅の日本人女性が商人たちに囲まれているではないか。私たちおせっかいな４人組は、困っている彼女に話しかけた。すると、彼女のそばにはモロッコ人ガイドがいたのだ。明らかにガイドと店の人たちはグルで高価な値段で絨毯をすすめている！ガイドは「この商品はアンティークだ。生きた羊のまま毛を刈っているか、死んだ羊の毛を刈るかで違う」みたいなことを言っていた。しかし疑い深い私たちは「そんなことで質が変わるわけないじゃん。ありえない」という結論に。とりあえず一人旅の女性はその絨毯屋から抜けることができていたのでホッとしたけど、「地球の歩き方」にもガイドがグルな場合があると書いていた。その後大丈夫だったかなぁ、心配。ちなみに友人は「やっぱり買わない」と絨毯屋を出たが「４００ＤＨでいいから」としつこく追ってきた。当初の４分の１くらいに金額が下がっている。それでも断ると、店の男がなじってきた。超ムカついた友人が一言、「値段の問題じゃない！気持ちよく買い物できるかだよ」。うんうん、そうだそうだ。

これはフェズの陶器が売っているお店。２７歳にしては老けた容姿の店主“しぶちん”が客が来ても興味なさそうな態度でＰＣをチェックしている。なんだ、このやる気のなさは。でも他に比べてステキな商品のお店でフェズの陶器が揃っている。“しぶちん”に少しでも値段を下げてもらうよう交渉。石けん入れやミニタジンなどを購入しました。隣の店にいた“しぶちん”の弟は愛想が良かったんだけどね〜。

スークは大きくて迷うこと数回。その時ノリのいいお兄さんがからんできて友人にターバンを巻いてしまった様子を撮影。奥のスークではこんな出会いもありました。このとき暑くてスーク内の小さな売店で冷えた瓶コーラをググッと飲みました。３ＤＨだったので…約３０円の幸せなひととき。
ある宝石店ではしつこい交渉をした友人が、店主から“ハードネゴシエイター”と呼ばれる場面もあり…(笑)。とにかく一日いても飽きないスーク！

その後は予約していたラ・スルタナという豪華リヤドのスパへ。ハマム＋スクラブ＋泥パックを体験しました。４人で同時に行われたこのコース、相当笑えました。

ラ スルタナ マラケシュ ホテル

夜のマラケシュ・フナ広場。お腹もすいたので、広場が見渡せるレストランでディナー♪

ジャマ エル フナ広場 広場・公園

店の３階に着席。フナ広場の前で雰囲気もいいお店。

タジン鍋①。肉団子＆卵。

タジン鍋②。野菜、ですがボケてます。

ピザも頼みました。おいしいディナーにありつけて幸せ★

マラケシュ一日観光が終了。内容が濃くて楽しい一日でした！フェズでは疑心暗鬼で怯えていた私たちですが、この時にはすでにモロッコを満喫☆

翌日の朝がやって来ました。この器はヨーグルト用。気に入ったので写真撮影♪

リヤド パレ セバン ホテル

宿からタクシーで１０分程度。イヴ・サンローランの愛した庭園にやって来ました。マラケシュではタクシーに数度乗りましたが、その度に４人で３０ＤＨまで交渉しました。だいたい５０ＤＨ程度と言われて、そこに落ち着く感じ。

マジョレル庭園 広場・公園

マジョレル庭園の様子です。カラフル！

庭園の様子。

庭園の様子。

庭園内のショップ。商品は高価ですがファッショナブル！

庭園周辺はオシャレなセレクトショップが散在しています。徒歩で回りましたが、とにかく暑かった。この看板を見て、何かと思いきや映画館。

ショッピングが一段落したところでランチタイム♪こちらのレストラン、地元客もちらほら。

付けだしのサラダ、トマトとタマネギが入っていておいしかった。

こちらはチキンのタジンです！こちらのレストランでは若いお兄さんが給紙してくれたのですが、気が利くし、優しいし、さらに明朗会計！目の前で電卓叩き金額詳細を説明、しかも最後に４で割り算。何かと思いきや“割り勘だと一人いくら”という意味だった。な、なんと細かい気配りまで…！独身女子から「あの人、日本に連れて帰ろうかと思ったわ〜」発言まで飛び出しました(笑)。

その後、時間が許す限り旧市街のスークで再びお買い物。昨日迷って買わなかったけど、やっぱり欲しい！と思ったものを買いに行った。この日は金曜日。お祈りの日だからか、閉まっている店もちらほら。そして商人たちもちょっと覇気がない。こちらはミントティーグラスのお店。

こちらはスーク内にある、素敵なセレクトショップ。フランス人らしき女性のお店です。気に入って二日連続でご来店。器やアクセサリー、巻きものなど彼女のセレクトした品が狭い店内に並べられています。素敵なお姉さんと猫ちゃんたちが迎えてくれます。値段は一応ついていますが、モノによっては下げてくれます。

夕方までお買い物を楽しみ、宿に戻った頃はお疲れモード。駅までは送迎があり、マラケシュ→カサブランカまでは鉄道で移動。マラケシュで過ごした時間はプライスレス！フェズの一日とはうって変わり、モロッコでの休日を満喫したのでした！でもフェズの驚きと迷いの一日があったからこそ、マラケシュでは強くふるまうことができたんだとしみじみ思うのです…。