2012/05/17 - 2012/05/17
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mas98765さん
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カプツィーナー納骨堂を見ます。
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前の旅行記から続きます。
11時03分、カプツィーナー納骨堂(Kapzinerkirche Kaisergruft)にやってきました。持って行ったガイドブックではカプツィーナー教会(皇帝納骨所)と書かれていました。やはり教会なので、先ほどのアウグスティーナー教会と同様に昇天祭のお祈りをやっているかなと思いましたが、納骨堂は普通に見ることができました。ここには歴代の皇帝を含むハプスブルク家関係の人たちの棺が納められています。でも、ハプスブルク家には風変わりな慣習があって、この納骨堂の棺には体だけ納められていて、心臓の多くはアウグスティーナー教会に、内臓はシュテファン大聖堂に納められています。
(参考)周辺の地図
http://maps.google.co.jp/?ll=48.205649,16.370444&spn=0.00429,0.010568&t=m&z=17&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
綺麗な絵が描かれています。
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観光地の印ですね。
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正面左手の空間にはこのような像がありました。台座には「P.MARKUS VON AVIANO」と彫られていて、カプチン・フランシスコ修道会の修道士のようです。
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正面入口を入ります。
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入場料は5ユーロでした。
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最初の部屋はこんな感じで、正面を直角に右に曲がって行きます。英語版のWikipediaには内部の地図があって参考になります。
(参考)Imperial Crypt(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Imperial_Crypt -
人が集まっているところはこんな感じで、ハプスブルク家の系図があります。
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曲がり角の正面はこんな感じで、正面の奥にも部屋がありますが、手前に柵があるので向こうには行けません。
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この奥には2つの棺が見えます。左側は神聖ローマ皇帝マティアス(Kaiser Matthias 1557-1619)です。右側はマティアスの皇后アンナ・フォン・ティロル(Kaiserin Anna von Tirol 1585-1618)です。この皇后アンナこそが、この納骨堂を考えた人です。自分から進んで資金を提供した1年後に亡くなり、その後すぐに夫のマティアスも亡くなりました。この奥の部屋の部分を創設者納骨堂(英:Founder's Vault)といいます。
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直角に右に曲がります。通路の左右には
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こんな感じや
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こんな感じや
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こんな感じの棺が並んでいます。手前の柵のところに名前のプレートが並んでいるのですが、柵と棺が離れているせいか、何となく棺とプレートの数が一致しなくてよく分からないので、しっかり見ていませんでした。入って最初のこの大きな部屋を、レオポルト納骨堂(英:Leopord's Vault)といいます。
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その先に人が集まっています。ちょうど前にツアーの集団がいたので、自分のペースで回ることができませんでした。この部屋をカールス納骨堂(英:Karl's Vault)といって、特徴的な棺が並んでいます。
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これはレオポルト1世(Kaiser Leopold I 1640-1705)の棺です。オスマン帝国からハンガリー・トランシルヴァニアを奪取して東に領土を拡大した人です。
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ワシが何かをくわえていて、
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手前にはドクロがあります。
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これは皇帝ヨーゼフ1世(Kaiser Joseph I 1678-1711)の棺です。レオポルト1世の長男です。
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こんな感じや
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こんな感じのユニークな飾りがあります(この写真の左側は別の棺のものです)。ヨーゼフ1世の関わったスペイン継承戦争をモチーフにしたものです。この棺は、後で訪れるベルヴェデーレ宮殿を手がけたJohann Lukas von Hildebrandtという人がデザインしました。
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これは、この部屋にしてはおとなしめのレオポルト・ヨーゼフ(Leopord Joseph 1700-1701)の棺です。ヨーゼフ1世の唯一の息子でしたが、たった1歳で水頭症により亡くなりました。
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これは皇帝カール6世(Kaiser Karl VI 1685-1740)の棺です。皇帝ヨーゼフ1世の弟です。父のレオポルト1世も兄のヨーゼフ1世もカールをスペイン王とすべくスペイン継承戦争を戦ったのですが、兄に後継者がいなかったため兄の死後神聖ローマ皇帝になり、スペイン王は諦めました。マリア・テレジアの父でもあります。カールも男子に恵まれず、長女のマリア・テレジアを後継者にしたため、後にオーストリア継承戦争を招いてしまいます。
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上にはこんな飾りがあって、
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ドクロがあります。よく注意して見ていなかったのですが、4隅にドクロがあって、神聖ローマ帝国、ボヘミア、ハンガリー、オーストリアの王冠をそれぞれかぶっているらしいです。一番目立つこのドクロは神聖ローマ帝国の王冠をかぶっているようです。
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これはエリーザベト・クリスティーネ(Elisabeth Christine von Baunshweig 1601-1750)の棺です。カール6世の皇后でマリア・テレジアの母です。
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ここに並んでいる左側はマリア・エリーザベト(Maria Elisabeth 1680-1741)の棺です。レオポルト1世の次女でオーストリア領ネーデルダント総督を務めました。右側はマリア・アンナ(Maria Anna 1718-1744)の棺です。マリア・テレジアの妹です。カール6世の子供のうち成人したのはマリア・テレジアとマリア・アンナだけでした。
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この棺にはマリア・テレジア(Maria Theresia)という名前がついていて紛らわしいのですが、有名なマリア・テレジアの息子である皇帝ヨーゼフ2世の娘(1762-1770)です。
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これはイサベラ・フォン・パルマ(Isabella von Parma 1741-1763)の棺です。スペイン王フェリペ5世の王子とフランス王ルイ15世の王女の長女で、ヨーゼフ2世の妃でした。でも、夫が皇帝になる前に亡くなってしまいました。
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これは皇帝ヨーゼフ2世(Kaiser Joseph II 1741-1790)の棺です。マリア・テレジアと夫の皇帝フランツ1世の息子、マリー・アントワネットの兄です。
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ここに並んでいる左側はマリア・エリーザベト(Maria Elisabeth 1737-1740)の棺です。マリア・テレジアの最初の子でしたが、たった3歳で亡くなりました。右はマリア・カロリーナ(Maria Karolina 1740-1741)の棺です。マリア・テレジアの3女でたった1歳で亡くなりました。
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この先に進むとマリア・テレジア納骨堂(英:Maria Theresa's Vault)があります。マリア・テレジア関係の人たちの棺が並ぶところで、カプツィーナ納骨堂の最大の見所の1つです。
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でも、現在ここは修復工事中で、工事現場のようになっていました。
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修復作業がいつ終わるのかよく読んでいませんが、本来の配置図はこのようになっているらしいです。今は真ん中にマリア・テレジアの棺がかろうじてあるだけです。参考までに42番から49番までの名前を書くと、次の通りです。42.Kaiser Joseph II(1741-1790) 43.Karoline(1748) 44.Karl Joseph(1765-1761) 45.Johanna Gabriele(1750-1762) 46.Maria Josepha(1751-1767) 47.Unbenannte Prinzessin(1744) 48.Maria Elisabeth(1737-1740) 49.Maria Josepha(1739-1767) 現在は修復工事中なので、別のところに一時的に移されているようです。先ほどのカール納骨堂のところでも何人か見ました。
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修復工事中も唯一真ん中にマリア・テレジアの棺が置かれています。これまでの棺とは比べ物にならないくらい巨大です。この中にはマリア・テレジアと夫の皇帝フランツ・ヨーゼフが仲良く眠っています。
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部分的に見ていくと、これが正面の上の部分で
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正面の下の部分で
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左前方で
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左後方です。
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上の方のこんな坊やが印象的です。
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後方に来ました。
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真後ろです。
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真後ろから左手に回ります。
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そして前方に戻ってきて一周しました。先ほどの坊やはマリア・テレジアと夫の皇帝フランツ・ヨーゼフを祝福していたんですね。
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次の部屋に進みます。ここはフランツェンス納骨堂(英:Franz's Vault)というところです。正面に目立つ棺があって、
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横から見るとこんな感じです。これはフランツ2世(Kaiser Franz II 1768-1835)です。父はレオポルト2世、祖母はマリア・テレジアです。ナポレオン戦争に巻き込まれた後、神聖ローマ皇帝の称号を自ら放棄したので最後の神聖ローマ皇帝となりました。その後もフランツ1世という名前で、オーストリア皇帝として長く国を治めました。
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この部屋で目に付いた棺を見ていきます。これはエリーザベト・ヴィルヘミン・フォン・ヴュルテンベルク(Elisabeth Wilhemine 1767-1790)です。フランツ2世の最初の妃です。
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これはマリア・テレジア・フォン・ネアペルジツィーリエン(Maria Theresia von Neapel-Sizilien 1772-1807)の棺です。フランツ2世の2人目の妃です。ナポリ・シチリアの王フェルディナンドとマリア・カロリーナ(有名なマリア・テレジアの娘)の長女です。
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これはマリア・ルドヴィカ(Maria Ludovika von Este-Modena 1787-1816)の棺です。オーストリア皇帝フランツ1世として名前を変えたフランツ2世の3番目の妃です。フランツとは従兄妹でした。
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これはカロリーネ・アウグステ(Karolina Augusta von Bayern 1792-1873)の棺です。バイエルン王マクシミリアン1世の三女で、フランツ1世の4人目の妃となりました。フランツはすごいですね。
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この部屋から左手の柵越しに隣の部屋が見えるようになっています。この部屋はトスカナ納骨堂(英:Tuscan Vault)と呼ばれます。
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次の部屋に進みます。
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ここはフェルディナント納骨堂(英:Ferdinand's Vault)といいます。
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中央のこれは皇帝フェルディナンド1世(Kaiser Ferdinand I 1793-1875)の棺です。フランツ2世の息子です。「善良帝」と呼ばれ、弟の長男フランツ・ヨーゼフ1世に帝位を譲った後も27年間生き続け、82歳の高齢で亡くなりました。
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ここで目に入った棺を見ます(根気がなくなってきて、たまたま目に入った棺しか写真に撮っていません)。これはカール・ヨーゼフ(Karl Joseph 1745-1761)の棺です。マリア・テレジアの次男でしたが、16歳の若さで天然痘により亡くなりました。
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これはヨハナ・ガブリエーレ(Johanna Gabriele 1750-1762)の棺です。マリア・テレジアの9女で、12歳で天然痘により亡くなりました。
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次の部屋に進みます。ノイエ納骨堂(New Vault)というところです。
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縦長の大きな部屋にはたくさんの棺が並んでいました。既に根気がなくなっていたので、個別の写真は撮っていません。
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次の部屋に進みます。フランツ・ヨーゼフ納骨堂(英:Franz Joseph's Vault)といいます。ここには3つの棺しかありません。
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前の方に回ります。左側の
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この棺は皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリーザベト(Elisabeth in Bayern 1837-1898)のものです。シシィというニックネームで呼ばれる人です。美貌を維持するために過度な運動とダイエットをしました。姑との不仲が原因とも言われますが、相当個性の強い女性で自由奔放な生活を送り、生前はあまり評判がよくなかったようです。ジュネーブに旅行中にレマン湖のほとりでイタリア人の無政府主義者に刺殺されてしまってから、伝説の人になりました。
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真ん中にあるこの棺が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(Kaiser Franz Joseph I 1830-1916)のものです。オーストリア皇帝フランツ1世の孫で、3月革命により伯父のフェルディナンド1世が退位したため、18歳で即位しました。とても勤勉で規則正しい生活を送り、オーストリアの経済や文化を発展させました。68年もの在位の後、第一次世界大戦中に86歳で亡くなりました。その死後2年で帝国が終わってしまったため、実質的な最後の皇帝と呼ばれます。
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右側にある
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この棺はルドルフ(Kronprinz Rudolph 1858-1889)のものです。フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトの息子で皇太子として期待されましたが、男爵令嬢マリー・フォン・ヴェツェラと「マイヤーリング事件」で謎の死を遂げてしまいました。暗殺説もあるようです。
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天井はこんな感じです。
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前の方からあらためて部屋を見渡すとこんな感じです。
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最後の部屋は納骨堂礼拝堂(英:Crypt Chapel)です。ここにも棺がありますがよく見ていませんでした。これにて見学終わり。現在11時50分過ぎ。棺の説明は現地のプレートおよびWikipedia(主に英語版)を参考に(なかば転記)させていただきました。見直していないので転記ミスがあったらごめんなさい。次の旅行記に続きます。
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