秩父鉄道

2004/12/02 - 2004/12/02

　秩父鉄道は明治32年（1899年）に設立され、明治34年（1901年）には熊谷−寄居間が開業した。その後、昭和5年（1930年）になって羽生−三峰口間が全線開通している。筆頭株主は太平洋セメントであり、その前身の秩父セメント時代から、秩父に聳える武甲山から産出される石灰石を貨物輸送していた。武甲山の山姿も大きく変わり、2006年（平成18年（2006年）にはこの セメント輸送も廃止されている。
　昭和63年（1988年）からSLパレオエクスプレスの運転を開始している。国鉄の電化計画により、蒸気機関車（SL）は、1974年11月に本州から、1975年3月に九州から相次いで姿を消し、1976年3月には完全に姿を消した。その12年後に、秩父鉄道でのSL運転が始まったのである。今ではSLは観光の目玉として日本各地でSL運転の希望が多いが、国内に現存している動態保存されているSLの数も少なく、老朽化の問題もある。
　現在では、JR北海道（C11 171、C11 207）、JR東日本（C57 180、D51 498、C61 20）、JR西日本（C57 1、C56 160）、JR九州（58654）の8車両の他に、大井川鐵道（C10 8、C11 190、C11 227、C56 44）、真岡鐵道（C11 325、C11 325（JR東日本に貸出中）、C12 66）とここ秩父鉄道（C58 363）がSLを所有し、全部で16車両を数えるだけである。
　秩父鉄道には、SLが運転されているレトロさに託けて、今の時代にSuicaもPASMOも使えない不便さがある。
（表紙写真はSLパレオエクスプレス）

エリア 秩父(埼玉)

駅ホームでの秩父夜祭りを祝う太鼓演奏の準備。

駅ホームでの秩父夜祭りを祝う太鼓演奏の準備。

急行「秩父夜祭」号。

急行「秩父夜祭」号。

SLパレオエクスプレス。

SLパレオエクスプレス。

SLパレオエクスプレス。

SLパレオエクスプレスのヘッドに「秩父夜祭」のプレートが掛かる。

過ぎ去るSLパレオエクスプレス。

過ぎ去るSLパレオエクスプレス。

過ぎ去るSLパレオエクスプレス。

三峰口駅構内にある鉄道車両公園。

三峰口駅構内にある鉄道車両公園。

三峰口駅に停車している急行「秩父夜祭」号。

三峰口駅に停車中の急行「秩父夜祭」号。

三峰口駅ホームに並ぶ急行「秩父夜祭」号とSLパレオエクスプレスの客車。

急行「秩父夜祭」号とSLパレオエクスプレスの客車。

三峰口駅の車両。

三峰口駅の車両。