2012/05/03 - 2012/05/05
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青柏祭 でか山
期間:毎年5月3日〜5月5日
会場:七尾市 中心部
5月に行われる大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)山王神社(さんのうじんじゃ)の祭りで能登地区最大の祭事。
高さ12m(江戸時代は18mあった)、重さ20tの日本一大きな山車「でか山」3台が、狭い町なかを曳き廻される。訪れる人々が、山を曳く参加型の祭。
GWの期間、石川県を訪れる観光客の方々がたくさんおられますので、義父母の住んでいる町 七尾のお祭りを紹介したいと思います。
義父母は、七尾の府中町在住ですので、お義父さん(亡くなったおじいさん)の思い入れのある府中町のでか山を紹介します。
(お祭りについてお義父さんにきいたこと)
このお祭りは、もともと5月13ー15日に開催されていたお祭りです(七尾に昔々大きな猿がいて、人身御供に娘を差し出す習慣があったのですが、その猿を退治した記念の日)が、今から20年くらい前に、祖父らが尽力して、ゴールデンウイーク中に開催することに変更しました。祭り期間の変更については、当時反対もあったらしいのですが、今となっては期間を変更したことで多くの観光客の方々に足を運んでいただき、にぎやかになった一因ではないでしょうか。
お祭りの準備には、毎年3月初め頃から、各町内の若衆(わかしゅう)が毎週集まり、でか山の作成、準備にあたられています。
でか山は、骨組みの木材を藤の蔓でしばり、ムシロをかぶせ、オモテ(人形が飾られているところ)を化粧幕で覆い、作成されます。木材をしばる藤蔓は、最近手に入れることが難しくなったので(昔は山に採取しに行っていたとのこと)、一部はロープで代用しています。
でか山は、舟を表現しており、舳先には大きなすずがついており、毎年違う歌舞伎人形が、オモテに飾られます。
この大きなでか山を、観光客のみなさん、地元のみなさん、みんなでロープをひっぱり、町の細い道を曳き回します。とくに辻(角)にきたときの辻廻しの様子は必見です。みんなでかけ声をあわせて、でか山をもちあげ、くるっと直角にまわす妙技、実際に見ると先人の知恵がよくわかります。
今夜5月3日から、でか山が出発して、明日5月4日には3台全てが、山王神社に集まります。
でか山を動かすのは、みんな1人1人の力です。
引っ張るときは、係の人の指示に従って危なくないようにしてください(昨年僕は、つっかけを履いていたため、履物チェックでひっかかり、でか山を曳くことはできませんでした)。
用意するもの:軍手、スニーカー、身軽に動ける服装。
守ること:でか山の運行を担っている係の若衆の人の指示に従うこと。
大きなでか山は、誰もが曳くことができます。
3連休の間、もし能登にこられる方がおられればと紹介してみました。
明日5月5日は食祭市場、御祓川沿いにそれぞれ3台集まり、それはそれは勇壮です。
5日夜には、戻り山(留守を守っておられた町内の女性の方々がひく)もあります。お時間ありましたら、七尾にどうぞ。
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青柏祭のポスターです。
七尾市内に掲示されています。 -
義父母の家の玄関は、でか山の飾りになっていました。
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でか山の車輪のミニチュア。
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法被を来たお義父さん。
何年か前に、あつらえたそうです。 -
府中町の出発地点。
つきあたりが、印にゃく神社です。 -
でか山がみえてきました。
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ちょうど、人形が飾られているところでした。
今夜1時開始の朝山(府中町は午前1時に神社の前を出発するのでそう呼ばれているそうです)にそなえて、かざりつけも最終段階です。 -
こちらは完成。
雨がふっていましたので、人形にはナイロンがかぶせてありました。
今年は、両側の黒い幕(大幕)を新調したそうです。 -
でか山の車輪。
直径は、ゆうに人の背丈ほどあります。 -
こちらが、府中町のでか山の運行スケジュール。
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さて、印にゃく神社の境内には、昔の車輪が保存してありました。
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木組みをうまく使ってつくられているもの。
先人の知恵には感心します。 -
こちらは、でか山をもちあげる大梃子。
大切なものです。
辻廻しの時に、この上に人が次々にあがっていきますが、祭りのイキを感じる瞬間です。 -
さて、青柏祭のお菓子 長まし です。
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このお菓子を食べて、おやつにしました。
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お祭りのパンフレット。
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運行地図。
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晴れると、このようにでか山が、町の中で3台並びます。
とても勇壮なお祭りです。
機会があれば、能登七尾にもぜひどうぞ。 -
(2012年5月5日 追記)
5月4日ー5日午前と仕事でしたので、5日のお昼から、七尾まで足をのばすことにしました。
今日はでか山最終日。府中町のもどり山があります。
途中、氷見から七尾への沿岸。
曇ってなければ、立山、剣岳が見えます。 -
御祓川に並んで、でか山がみえてきました。
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御祓川のほとりに位置する府中町のでか山。
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府中町のでか山の役員の人たち、お義父さん、七尾市の市長さん。
お義父さんの古くからのお知り合い。
いまから催し物が、御祓川の橋の上の特設会場で始まります。 -
松乃鮨さんへ、すこし遅めのお昼を食べにきました。
ここは府中町のでか山の役員の方のお休み処の様になっていました。 -
にぎり鮨のセットをいただきました。
このお鮨屋さんは、左上にある卵巻きが有名です。
地元の人も卵巻き1000円分とかといって、お持ち帰りされます。 -
鍛冶町が帰っていきました。
このあと、クランクの様な角が沢山あるので、最終日がとても大変な鍛冶町。 -
みんなでおお梃子を運びます。
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おお梃子を枕を支点にして、でか山に設置します。
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おお梃子に跳梃子(はでこ)を渡して十字を作ります。
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跳梃子にロープをかけて、下にも梃子を引けるように
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先にあがって人を軸にして、次から、人があがってきて、てこの重しと
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尖端では数人が集まって、組み手で塊となります。
一番大切な要をつくります。 -
その後は、梃子の上に次から次へと人があがり、梃子の上は人で一杯に。
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最終的には、このように何人もつらなって梃子の重しとなります。
この梃子にあがるにも、若衆として経験を積むことが必要とのことです。 -
かけ声をかけながら、梃子を下に。
何回も上下に梃子をうごかします。
本当はすぐに、車輪の軸をいれることができるのですが、じらしてじらして、なかなか軸を入れられません。ここが見せ所だそうです。 -
軸が入って梃子をどかします。
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これがおさまった車輪の軸。
これをいれるために、おお梃子を使って、でか山を持ち上げるのです。 -
くるっと、辻廻しを行い、印にゃく神社のほうにオモテが向くようにします。
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その次は一本杉通りをまっすぐ、魚町のほうへ、
曳いていきます。
一直線ですので速い。 -
途中、いつも信号機と標識のある電信柱の場所を通りました。
もちろん信号機があると、でか山は通ることができません。 -
ですので信号機はこの様に折り畳まれて、でか山の運行に支障のないようにしてありました。
警備員さんがたって、交通整理をしておられます。 -
一本杉通りの途中のお菓子屋さん 花月の前では、でか山を停止させます。
ここではおまんじゅうの寄付をいただきました。 -
お店より頂いたおまんじゅうは、若衆が、山に参加したみなさんに配られます。
もちろん府中町の町民でなくても、観光客の方々にも。
ふかふかの蒸しまんじゅう。 -
一本杉通りは、花嫁のれんでも有名です。
途中この様に飾ってありました。
さて夜のもどり山に備えましょう。 -
21時をすぎました。
いよいよ戻り山です。
府中町内の家を守っておられた女性の方が曳く山です。 -
でか山には最後ですので、子供が沢山あがっています。
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最後のおお梃子。
最初は敬意を払ってベテランの方々から挑戦しますが、あがりません。
(車輪の芯をいれてくれません)。 -
次に、若衆が。
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こんなにそろって。
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梃子をさげますが、まだまだ。
最後の辻廻しですので、じっくりじらされます -
再び仕切り直し。
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若衆があがって、要になります。
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一同そろって。
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地面すれすれまで梃子をおろして、ようやく芯が入りました。
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てこで車輪を動かす人。
車輪を押す人。
ロープを引っ張る人。 -
みんなで力を合わせて、今年最後の辻廻しです。
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ベテランの前の世代の方々が、きやりを歌われます。
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最後の辻できやりを歌って。
いよいよ最終。 -
曳く方々は印にゃく神社の境内に突入です。
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きやりを歌って
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七尾まだらを踊って、お祭りは終了です。
今年も自己がなく無事に終了してよかったです。
また来年、七尾でお会いしましょう。
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