はじめてのスペイン（２）（モンセラット）ロストバゲッジのままで

2008/12/13 - 2008/12/23

前日（１３日）慌しく、バルセロナの各所をたずねました。１３日の夜は一晩中、外が騒がしく良く眠れませんでした。どうも、昨晩のクラシコでバルサが劇的勝利を挙げたらしく、ここはバルサの地元であり、多くの熱狂的なファンたちが明け方まで気勢を上げ、騒いでいたようです。
今日（１４日）も忙しくモンセラットからタラゴナ、バレンシアと回ります。さむらいジャパンとかなでしこジャパンのワールドカップとかオリンピックの試合くらいしか見ない小生は、テレビ観戦もしませんでした。同行のメンバーのなかには、「ラッキー」と熱心に遅くまで楽しんだひともいたようでした。

表紙の写真はバルセロナの北西５０キロに位置するカタルニャの聖地モンセラットです。奇妙な形の岩山のテッペン近くにあります。

エリア モンセラット(スペイン)

モンセラットには、この山中でマリア像が発見されたという伝説があり、１１世紀にベネディクト派の修道院が創設され、そこに伝説の「マリア像」を安置したという。
１６世紀後半に現存の大聖堂が完工し、このマリア様が写されたのだという。
大聖堂への行き道に昨日のサグラダファミリアの受難の門のような雰囲気の彫刻がいくうか壁の窪みに安置されていました。ひょっとすると、同じ作者のものかも知れません。

修道院入口です。ここモンセラットはスペインにいくつかあるサンティアゴ・コンポステーラへの巡礼路エル・カミーノの一つが通っているので、多くのペレグリーノ（巡礼者）が参拝していました。彼らのほとんどはスキーのストックのような杖を携えておりました。この修道院は急激にたちあがった山のうえにあるので、さすがに徒歩で上ってはこれません。たまには難行苦行で登る人もいるかも知れませんが、私たちのバス車窓からは見られませんでした。車以外の手段としては、３本のケーブルカー路線があります。

大聖堂へのファサードです。イエスを中心に十二使徒の像が迷える羊たちを迎えてくれます。ここモンセラットでは悪名高い独裁者フランコにより、カルニャ語が禁止された時代も民族のアイデンティを守り、かまわず同語で執り行われていたとのことです。

マリア像への順路にいくつかの壁画が掲げられています。

これが、「黒のマリア像」です。彼女の手を添えている玉をなでるとご利益があるとの俗信により、何百年ものあいだ無数の人々に触られた玉はピカピカと輝いております。クリスチャンではありませんが、恒例にならって小生も触りました。もちろん何がしかの小銭もドネーションしました。
礼拝堂では聖歌（賛美歌）が信者たちによって歌われておりました。敬虔な雰囲気ではありました。
大聖堂の後ろと思われるところへ抜けると「ろうそく」をたくさん並べたところへでました。ここでも祈りを捧げるペレグリーノがいました。

崖の淵から地上を見下ろしました。高所恐怖症なのであまり近寄りたくない高さでした。小雪が降ったり止んだりの天候で、このときは霧が立ちこめ下がよく見えませんでした。
この近くで、チーズ売りの小さな露天が数軒あり、老女の店から、円盤型のゴーダチーズを購入しました。修道院近くのカフェテリアで熱いエスプレッソでからだを温め、バス広場にもどり、下山しました。