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新潟の旅その2、越後のミケランジェロと言われる石川雲蝶(うんちょう)の木彫が素晴らしい魚沼市の永林寺と西福寺を訪ねました。<br /><br />今回の旅のきっかけとなったのは、昨年、JRの車内で見かけた一枚の写真でした。<br />「越後のミケランジェロ」って何??<br />初めて目にする写真には驚くばかりでした。<br />調べてみると、新潟県中越に雲蝶の作品が見られる処が数多くあったのです。<br />新潟県観光案内所の人に教えていただき、永林寺と西福寺を訪ねることにしました。<br /><br />残念ながら、写真撮影は禁止のため、パンフレットなどを使って紹介します。<br /><br />新潟の旅行記は3部作になっています。<br />☆その1:十日町市松代の峠の棚田と温泉<br />★その2:「越後のミケランジェロ」(魚沼の永林寺と西福寺開山堂)<br />☆その3:山古志、栃尾<br /><br />今回の旅に出る前に、新潟にお住いのトラベラーひょんひょんさんにもアドバイスを頂き、大変参考になりました。有難うございました。

越後のミケランジェロを訪ねて:永林寺・西福寺

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2012/04/21 - 2012/04/21

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morino296

morino296さん

新潟の旅その2、越後のミケランジェロと言われる石川雲蝶(うんちょう)の木彫が素晴らしい魚沼市の永林寺と西福寺を訪ねました。

今回の旅のきっかけとなったのは、昨年、JRの車内で見かけた一枚の写真でした。
「越後のミケランジェロ」って何??
初めて目にする写真には驚くばかりでした。
調べてみると、新潟県中越に雲蝶の作品が見られる処が数多くあったのです。
新潟県観光案内所の人に教えていただき、永林寺と西福寺を訪ねることにしました。

残念ながら、写真撮影は禁止のため、パンフレットなどを使って紹介します。

新潟の旅行記は3部作になっています。
☆その1:十日町市松代の峠の棚田と温泉
★その2:「越後のミケランジェロ」(魚沼の永林寺と西福寺開山堂)
☆その3:山古志、栃尾

今回の旅に出る前に、新潟にお住いのトラベラーひょんひょんさんにもアドバイスを頂き、大変参考になりました。有難うございました。

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  • 新潟県の全体地図(長岡駅にて)<br /><br />広い新潟県は、上越市を中心とする上越地方、長岡市を中心とする中越地方、新潟市を中心とする下越地方、佐渡市からなる佐渡地方の四地方からなります。

    新潟県の全体地図(長岡駅にて)

    広い新潟県は、上越市を中心とする上越地方、長岡市を中心とする中越地方、新潟市を中心とする下越地方、佐渡市からなる佐渡地方の四地方からなります。

  • JR長岡駅の西口 咲き始めた白木蓮と花火三尺玉<br /><br />8月初めに行われる花火大会は、三尺玉(直径90cm)が打ち上げられることで有名です。<br />これだけ大きな花火は打ち上げるだけでも大変です。<br /><br />ホテルで朝食を済ませ、出発(8時)まで少し時間があったので、駅周辺を散策しました。<br /><br />

    JR長岡駅の西口 咲き始めた白木蓮と花火三尺玉

    8月初めに行われる花火大会は、三尺玉(直径90cm)が打ち上げられることで有名です。
    これだけ大きな花火は打ち上げるだけでも大変です。

    ホテルで朝食を済ませ、出発(8時)まで少し時間があったので、駅周辺を散策しました。

  • JR長岡駅西口の陶板レリーフ<br /><br />上越新幹線の完成記念に製作されたもので、三尺玉花火・長生橋・火焔土器・長岡藩士・米百俵など城下町にちなんだ題材が描かれています。

    JR長岡駅西口の陶板レリーフ

    上越新幹線の完成記念に製作されたもので、三尺玉花火・長生橋・火焔土器・長岡藩士・米百俵など城下町にちなんだ題材が描かれています。

  • 綺麗な雪山を眺めながら関越自動車道を快適に走行します。<br /><br />前方に見えるのは越後三山(看板があったので分かりました)<br /><br />越後三山は、魚沼市、南魚沼市にそびえる八海山(1778m)・越後駒ヶ岳(2003m)・中ノ岳(2085m)の総称。<br />三山全域が越後三山只見国定公園に指定されています。

    綺麗な雪山を眺めながら関越自動車道を快適に走行します。

    前方に見えるのは越後三山(看板があったので分かりました)

    越後三山は、魚沼市、南魚沼市にそびえる八海山(1778m)・越後駒ヶ岳(2003m)・中ノ岳(2085m)の総称。
    三山全域が越後三山只見国定公園に指定されています。

  • カーナビの推奨ルートでは、小出ICで下りるように案内がありました。<br />小出ICを下りたら、また関越自動車道へ入るようにナビされましたが、これを無視して、一般道ルートをセットしなおして走ります。

    カーナビの推奨ルートでは、小出ICで下りるように案内がありました。
    小出ICを下りたら、また関越自動車道へ入るようにナビされましたが、これを無視して、一般道ルートをセットしなおして走ります。

  • 永林寺の案内板<br /><br />可愛い小坊主さんがガイドしてくれます。

    永林寺の案内板

    可愛い小坊主さんがガイドしてくれます。

  • 永林寺の境内から見える関越自動車道の「越後三山」の案内板 9:05頃到着<br /><br />先ほど、関越自動車道で見かけた案内板です。<br />ここへは堀之内ICが一番近く5分ほどですが、カーナビに騙されました。<br />

    永林寺の境内から見える関越自動車道の「越後三山」の案内板 9:05頃到着

    先ほど、関越自動車道で見かけた案内板です。
    ここへは堀之内ICが一番近く5分ほどですが、カーナビに騙されました。

  • 永林寺 魚沼市根小屋1765<br /><br />約500年前に創建され、松平光長(越後高田藩主)の菩提所として本堂建築を認められると共に、葵の紋章を許された由緒深い曹洞宗の名刹。<br /><br />永林寺の公式HPはこちらです。<br />http://www.eirinji.jp/<br />

    永林寺 魚沼市根小屋1765

    約500年前に創建され、松平光長(越後高田藩主)の菩提所として本堂建築を認められると共に、葵の紋章を許された由緒深い曹洞宗の名刹。

    永林寺の公式HPはこちらです。
    http://www.eirinji.jp/

  • 永林寺 境内の石碑<br /><br />越後のミケランジェロと言われる石川雲蝶の石碑です。

    永林寺 境内の石碑

    越後のミケランジェロと言われる石川雲蝶の石碑です。

  • 永林寺の入口には、天女の彫刻の写真が飾られています。<br /><br />石川雲蝶が13年の歳月をかけて本堂に施された作品の一部です。<br />石川雲蝶(本名:石川安兵衛)は文化11年(1814)、江戸の雑司ヶ谷に生まれた。<br />金物の町「三条市」に拠点を置き、近隣で創作活動を行っていた雲蝶は「永林寺」で時の住職「弁成和尚」と出会い、酒を酌み交わしながらの大ばくちに負け、和尚との賭けの際の約束として作品を残したそうです。<br />

    永林寺の入口には、天女の彫刻の写真が飾られています。

    石川雲蝶が13年の歳月をかけて本堂に施された作品の一部です。
    石川雲蝶(本名:石川安兵衛)は文化11年(1814)、江戸の雑司ヶ谷に生まれた。
    金物の町「三条市」に拠点を置き、近隣で創作活動を行っていた雲蝶は「永林寺」で時の住職「弁成和尚」と出会い、酒を酌み交わしながらの大ばくちに負け、和尚との賭けの際の約束として作品を残したそうです。

  • 永林寺のパンフレット<br /><br />永林寺は、五百有余年前に創建され、徳川家康の孫松平忠直(作州津山藩祖)、その子松平光長(越後高田藩主)の香華所として本堂建築を認可され、三葉葵の紋章を許された由緒深い曹洞宗の名刹です。<br /><br />江戸彫り御三家の石川流石川雲蝶正照を拝請し、100点余りの作品群が残されています。<br />置物や欄間は、華麗ななかにも艶やかさを保ち、勝縁の寺として参詣者も多いそうです。<br />賭博好きであった雲蝶が、勝負の前に香炉の灰を舐めたとの言い伝えがあり、勝運祈願に訪れる人も絶えないとのこと。<br />香炉の灰を舐める人が多く、本堂が灰だらけになったとの逸話もあるそうです。<br />また、宝くじを香炉の灰の中に入れて翌日撮りに来る人もいるとか。<br /><br />小さな字で読めないかもしれませんが、<br />祈一斗二升五合(ごしょうばい ますます はんじょう)と読むそうです。<br />一斗は五升の倍で「ごしょうばい」、二升は「ます ます」、五合は一升の半分で「はんじょう」だそうです。<br /><br />電話は「もしもし」、FAXは「もじもじ」と書かれてあり、なかなかユーモアのあるお寺さんです。<br />

    永林寺のパンフレット

    永林寺は、五百有余年前に創建され、徳川家康の孫松平忠直(作州津山藩祖)、その子松平光長(越後高田藩主)の香華所として本堂建築を認可され、三葉葵の紋章を許された由緒深い曹洞宗の名刹です。

    江戸彫り御三家の石川流石川雲蝶正照を拝請し、100点余りの作品群が残されています。
    置物や欄間は、華麗ななかにも艶やかさを保ち、勝縁の寺として参詣者も多いそうです。
    賭博好きであった雲蝶が、勝負の前に香炉の灰を舐めたとの言い伝えがあり、勝運祈願に訪れる人も絶えないとのこと。
    香炉の灰を舐める人が多く、本堂が灰だらけになったとの逸話もあるそうです。
    また、宝くじを香炉の灰の中に入れて翌日撮りに来る人もいるとか。

    小さな字で読めないかもしれませんが、
    祈一斗二升五合(ごしょうばい ますます はんじょう)と読むそうです。
    一斗は五升の倍で「ごしょうばい」、二升は「ます ます」、五合は一升の半分で「はんじょう」だそうです。

    電話は「もしもし」、FAXは「もじもじ」と書かれてあり、なかなかユーモアのあるお寺さんです。

  • 新潟観光協会でもらった石川雲蝶のガイドブックです。<br /><br />幕末から明治にかけての名匠「石川雲蝶源ノ正照」は、通称を「安兵衛」といい、江戸雑司ヶ谷に於いて文化11年(1814)に生まれ、明治16年(1883)5月に数え年70歳で亡くなりました。<br /><br />詳しくは、こちらのHPをご覧ください。<br />http://www.city.uonuma.niigata.jp/kankou/view/uncho.html

    新潟観光協会でもらった石川雲蝶のガイドブックです。

    幕末から明治にかけての名匠「石川雲蝶源ノ正照」は、通称を「安兵衛」といい、江戸雑司ヶ谷に於いて文化11年(1814)に生まれ、明治16年(1883)5月に数え年70歳で亡くなりました。

    詳しくは、こちらのHPをご覧ください。
    http://www.city.uonuma.niigata.jp/kankou/view/uncho.html

  • 永林寺の堂内は、残念ながら撮影禁止なので、代わりにガイドブックの写真をご紹介します。<br /><br />永林寺は魚沼地方に多くの作品を残した雲蝶の本拠地で、仏典に材をとった歴史物語のほか、雲蝶には珍しい花鳥や山水の水墨画風の彫刻が広い本堂全体にわたって施されています。

    永林寺の堂内は、残念ながら撮影禁止なので、代わりにガイドブックの写真をご紹介します。

    永林寺は魚沼地方に多くの作品を残した雲蝶の本拠地で、仏典に材をとった歴史物語のほか、雲蝶には珍しい花鳥や山水の水墨画風の彫刻が広い本堂全体にわたって施されています。

  • ガイドブックをSCANしたものです。<br /><br />好きな酒ばかり飲み、賭博好きという破天荒な気性の反面、ひとたび気が乗ったとなると、彫りの鬼と化して作品と向き合ったとも伝えられ、その生き様は決して優等生とは言えないものの、人間味溢れる憎めない人柄であったようです。

    ガイドブックをSCANしたものです。

    好きな酒ばかり飲み、賭博好きという破天荒な気性の反面、ひとたび気が乗ったとなると、彫りの鬼と化して作品と向き合ったとも伝えられ、その生き様は決して優等生とは言えないものの、人間味溢れる憎めない人柄であったようです。

  • 永林寺の写真集から<br /><br />欄間の浮彫、表側には天女の顔が、そして裏側にはもろ肌を脱いだ姿が彫られています。<br />もろ肌を脱いだ姿(左下の写真)は戒壇の内側のため、お勤めをする坊さんにしか見えなかったとのこと。<br />女好きでもあった雲蝶の洒落だったようです。

    永林寺の写真集から

    欄間の浮彫、表側には天女の顔が、そして裏側にはもろ肌を脱いだ姿が彫られています。
    もろ肌を脱いだ姿(左下の写真)は戒壇の内側のため、お勤めをする坊さんにしか見えなかったとのこと。
    女好きでもあった雲蝶の洒落だったようです。

  • 永林寺 本堂の前には雪が積もったままです。<br /><br />これが解けるには、もう少し掛かりそうです。 

    永林寺 本堂の前には雪が積もったままです。

    これが解けるには、もう少し掛かりそうです。 

  • 永林寺から綺麗な越後三山の山並みを眺めながら次の目的地・西福寺へ向かいます。(約10Km、20分ほどです)

    永林寺から綺麗な越後三山の山並みを眺めながら次の目的地・西福寺へ向かいます。(約10Km、20分ほどです)

  • 西福寺 山門(赤門) 10:05頃到着<br /><br />山門が二つありますが、最初の山門は朱色に塗られていることから赤門とよばれています。<br /><br />公式HPはこちらです。<br />http://www.saifukuji-k.com/<br />

    西福寺 山門(赤門) 10:05頃到着

    山門が二つありますが、最初の山門は朱色に塗られていることから赤門とよばれています。

    公式HPはこちらです。
    http://www.saifukuji-k.com/

  • 西福寺 雪に埋もれる第二の山門である白門<br /><br />開山堂落慶の翌年、安政五年に建立されましたが、150年以上が経ち、度重なる地震の影響で山門の地盤が狂い、建物の歪み老朽化が激しくなったため、平成22年、改修工事が行われました。

    西福寺 雪に埋もれる第二の山門である白門

    開山堂落慶の翌年、安政五年に建立されましたが、150年以上が経ち、度重なる地震の影響で山門の地盤が狂い、建物の歪み老朽化が激しくなったため、平成22年、改修工事が行われました。

  • 西福寺 鐘楼<br /><br />開山堂と同時代の1850年に建立。

    西福寺 鐘楼

    開山堂と同時代の1850年に建立。

  • 西福寺 鐘楼からの景色

    西福寺 鐘楼からの景色

  • 西福寺 梵鐘<br /><br />新潟の土屋忠左衛門の鋳造で、三十三体の観音像が模られています。<br />『勅許(ちょっきょ)』(天皇の許可の証)の銘があることから、戦時供出時に重要美術品と認められ、供出除外と指定されてたものだそうです。

    西福寺 梵鐘

    新潟の土屋忠左衛門の鋳造で、三十三体の観音像が模られています。
    『勅許(ちょっきょ)』(天皇の許可の証)の銘があることから、戦時供出時に重要美術品と認められ、供出除外と指定されてたものだそうです。

  • 西福寺 鐘楼の彫刻<br /><br />雲蝶より10歳近く年上の兄貴分・小林源太郎作の彫刻が施されています。<br />源太郎は雲蝶と並ぶ彫刻の名手で、47歳のとき熊谷から越後入りしたそうです。<br />

    西福寺 鐘楼の彫刻

    雲蝶より10歳近く年上の兄貴分・小林源太郎作の彫刻が施されています。
    源太郎は雲蝶と並ぶ彫刻の名手で、47歳のとき熊谷から越後入りしたそうです。

  • 西福寺 鐘楼の彫刻

    西福寺 鐘楼の彫刻

  • 西福寺 開山堂<br /><br />幕末の頃創られ、1857年に完成。<br />保護用に屋根の建物があります。<br />

    西福寺 開山堂

    幕末の頃創られ、1857年に完成。
    保護用に屋根の建物があります。

  • 西福寺 開山堂向背の彫刻<br /><br />烏天狗や鳳凰をはじめ、動物が数多く彫られています。

    西福寺 開山堂向背の彫刻

    烏天狗や鳳凰をはじめ、動物が数多く彫られています。

  • 西福寺 石川雲蝶の顕彰像

    西福寺 石川雲蝶の顕彰像

  • 西福寺 本堂<br /><br />天文年間(1534)に開創された古刹。<br />石川雲蝶、狩野松州など、江戸時代の名匠が手掛けた彫刻絵画で彩られています。<br /><br />法堂の入口には「赤城山」という山号の額が掛かり、両脇には市川米庵筆の金字塔の欄間があります。<br /><br />ここまでは写真撮影ができます。

    西福寺 本堂

    天文年間(1534)に開創された古刹。
    石川雲蝶、狩野松州など、江戸時代の名匠が手掛けた彫刻絵画で彩られています。

    法堂の入口には「赤城山」という山号の額が掛かり、両脇には市川米庵筆の金字塔の欄間があります。

    ここまでは写真撮影ができます。

  • 西福寺 本堂の襖絵<br /><br />石川雲蝶作「孔雀遊戯之図」<br />48歳の作品で岩絵の具で描かれ、150年前の色彩が残っています。<br /><br /><br /><br />

    西福寺 本堂の襖絵

    石川雲蝶作「孔雀遊戯之図」
    48歳の作品で岩絵の具で描かれ、150年前の色彩が残っています。



  • 西福寺 本堂の飾り障子<br /><br />見事なものです。

    西福寺 本堂の飾り障子

    見事なものです。

  • 西福寺 襖絵<br /><br />石川雲蝶作

    西福寺 襖絵

    石川雲蝶作

  • 西福寺 本堂の襖絵<br /><br />石川雲蝶作

    西福寺 本堂の襖絵

    石川雲蝶作

  • 西福寺 本堂の襖絵<br /><br />石川雲蝶作「三顧の礼」

    西福寺 本堂の襖絵

    石川雲蝶作「三顧の礼」

  • 西福寺 本堂の襖絵<br /><br />石川雲蝶作

    西福寺 本堂の襖絵

    石川雲蝶作

  • 西福寺 本堂の襖絵<br /><br />石川雲蝶作

    西福寺 本堂の襖絵

    石川雲蝶作

  • 西福寺 本堂の襖絵と文殊菩薩像<br /><br />襖絵は狩野松州作<br /><br />ここから渡り廊下で開山堂へ入ります。

    西福寺 本堂の襖絵と文殊菩薩像

    襖絵は狩野松州作

    ここから渡り廊下で開山堂へ入ります。

  • 西福寺 開山堂(石川雲蝶のパンフレットより)<br /><br />正面には、この寺の開山芳室祖春(ほうしつそしゅん)大和尚様と、曹洞宗の開祖道元禅師が奉られ、お堂の中一面に施されている彫刻絵画のすべては、幕末の名匠石川雲蝶の作品で、新潟県重要文化財に指定されています。<br /><br />三間四方の吊り天井に施された雲蝶終生の大作とも言える彫刻は、透かし彫りという手法で、細かく彫りの深い繊細かつ迫力のある作品です。<br /><br />HPでも見事な彫刻が紹介されています。<br />http://www.saifukuji-k.com/<br />

    西福寺 開山堂(石川雲蝶のパンフレットより)

    正面には、この寺の開山芳室祖春(ほうしつそしゅん)大和尚様と、曹洞宗の開祖道元禅師が奉られ、お堂の中一面に施されている彫刻絵画のすべては、幕末の名匠石川雲蝶の作品で、新潟県重要文化財に指定されています。

    三間四方の吊り天井に施された雲蝶終生の大作とも言える彫刻は、透かし彫りという手法で、細かく彫りの深い繊細かつ迫力のある作品です。

    HPでも見事な彫刻が紹介されています。
    http://www.saifukuji-k.com/

  • パンフレットには、「魚沼の地で初めて手掛けた大作にして、”越後日光”の異名を持つ彫り物に息をのむ」とありますが、目にした途端に「凄〜い」の一言でした。<br /><br />作品のすべては、石川雲蝶が三十九歳頃からわずか六年間で作り上げたものだそうです。<br /><br />そして、この開山堂を建て構図を決めて、雲蝶に彫刻絵画を施させたのが この寺の二十三代目の住職蟠谷大龍(ばんおくだいりゅう)和尚です。雲蝶より年下の大龍和尚は、三十代という若さで開山堂建立の大事業を成し遂げました。道元禅師を偲び仏道を追求する若き住職と、彫刻という技を追求する名工の、二人の情熱が一体となりこの開山堂が完成したのだそうです。

    パンフレットには、「魚沼の地で初めて手掛けた大作にして、”越後日光”の異名を持つ彫り物に息をのむ」とありますが、目にした途端に「凄〜い」の一言でした。

    作品のすべては、石川雲蝶が三十九歳頃からわずか六年間で作り上げたものだそうです。

    そして、この開山堂を建て構図を決めて、雲蝶に彫刻絵画を施させたのが この寺の二十三代目の住職蟠谷大龍(ばんおくだいりゅう)和尚です。雲蝶より年下の大龍和尚は、三十代という若さで開山堂建立の大事業を成し遂げました。道元禅師を偲び仏道を追求する若き住職と、彫刻という技を追求する名工の、二人の情熱が一体となりこの開山堂が完成したのだそうです。

  • 西福寺 境内に咲く雪割草<br /><br />越後のミケランジェロ・石川雲蝶の素晴らしい作品に大満足。<br />わざわざ観に来るだけの価値がありました。<br />興味のある方は是非お出掛け下さい。<br /><br />11:05西福寺を出発、この後は、山古志から栃尾へ向かいます。<br /><br />(その3へつづきます)

    西福寺 境内に咲く雪割草

    越後のミケランジェロ・石川雲蝶の素晴らしい作品に大満足。
    わざわざ観に来るだけの価値がありました。
    興味のある方は是非お出掛け下さい。

    11:05西福寺を出発、この後は、山古志から栃尾へ向かいます。

    (その3へつづきます)

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この旅行記へのコメント (12)

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  • ツーリスト今中さん 2015/09/11 21:38:31
    日本は素晴らしいって思います
    こんばんは!
    天女の彫刻、鏝絵を思い出しました。

    私は常々、日本の文化や自然は本当に素晴らしい、もっと大切にと思っていますが更にその思いを強くしました。

    296さんがいらしたのが4月21日、もう一週間くらい後(GWの前)だと
    越後路は里の雪が溶け、桜が咲き始め、山には雪が残り、、と大好きな情景になります。

    その頃に訪れたいものと思いました。

    「飲む打つ買う」で雪国に埋もれていたんでしょうか。。。。
    でも越後路が似合いますよね。

    morino296

    morino296さん からの返信 2015/09/12 21:20:17
    RE: 日本は素晴らしいって思います
    ツーリスト今中さん

    こんばんは。

    越後のミケランジェロの彫刻、写真撮影が出来ないものが多いので、
    是非、実物をご覧になって下さい。

    また、棚田や雲海の温泉もお薦めです。

    morino296
  • きーちゃんさん 2012/04/29 17:48:54
    すごいです@@
    morino296さん 、こんにちは〜

    木彫のすばらしさ、パンフレットでもわかります!

    撮影禁止だったのは残念ですね(>_<)


    西福寺 本堂の襖絵、飾り障子、すばらしいですね〜 近くで見たいものです。

    西福寺 西福寺西福寺 開山堂の彫刻絵画!! 
    息を呑む程の圧巻さ!

    開山堂パノラマムービーを見ましたが、有りがたい空間 (_ _)
    振り返ると綺麗なお庭が・・・

    すごいの一言です・・・合掌

                                     きーちゃん


    morino296

    morino296さん からの返信 2012/04/29 18:23:40
    RE: すごいです@@
    きーちゃん

    こんにちは!
    いつも有難うございます。

    GW、如何お過ごしでしょうか?
    こちらは、一気に夏日となり、体がついて行きません。

    木彫は写真撮影禁止なんですが、
    永林寺では、カメラマンが2、3名いて、写真を撮っていたので、
    変だなと思ったら、パンフレット用の写真撮影だったのですよ。

    西福寺の襖絵、飾り障子も、一見の価値がありました。

    パンフレットとHPで申し訳ありませんが、
    少しでも雰囲気を味わっていただければ幸いです。

    実物をご覧いただく機会があると良いですね。

    morino296
  • bettyさん 2012/04/26 22:40:08
    素敵なお顔!
    296さま、こんばんは〜

    このお顔を見てドキッとしました。
    天女さまですか〜

    すごい彫りものですよね!

    実物を見に行くのはちょっと遠いですが、いつか・・・




    betty

    morino296

    morino296さん からの返信 2012/04/27 07:23:42
    RE: 素敵なお顔!
    bettyさん

    おはようございます。
    いつも有難うございます。

    雲蝶の作品はどれも素晴らしかったです。
    是非、実物をご覧いただきたいですよ。

    雲蝶は、酒・女・博打が好きだったそうです。
    天女も雲蝶好みなんでしょうか。

    天女の背中もセクシー(?)でしたよ。

    morino296
  • ガブリエラさん 2012/04/26 15:47:36
    素敵な障子です(*^_^*)
    morino296さん☆

    こんにちは♪

    荒々しくて、それでいて精密な彫刻、いいですねヽ(^o^)丿
    色彩も、「和」の感じと、どことなくインドが交じってるような(私だけでしょうか?)色合いが、とっても好きです♪

    一番釘づけになったのが、飾り障子のお写真です!
    色もモノクロで、派手さはないのですが、この1枚、私の大のお気に入りです(*^_^*)

    ガブ(^_^)v

    morino296

    morino296さん からの返信 2012/04/27 07:20:15
    RE: 素敵な障子です(*^_^*)
    ガブリエラさん

    おはようございます。
    いつも有難うございます。

    飾り障子が、お気に入りですか、素晴らしいですよね。

    雲蝶の彫刻作品は、撮影が出来ず、
    パンフレットなどでは、なかなか良さが伝わらないのが残念です。

    morino296
  • はんなりさん 2012/04/26 11:27:51
    芸術に酔う!
    296さん

    木彫りの名工・石川雲蝶の
    ダイナミックかつ繊細な素晴らしい作品の数々
    PC上からも伝わって来ました。
    越後の美酒チョビッとなめる事はあっても
    下戸のはんなりの口には入りません・・・から
    見事な芸術作品で酔ってしまうこと間違いなし!ですね。

    誇れる日本の美☆に拍手!!

    morino296

    morino296さん からの返信 2012/04/27 07:16:40
    RE: 芸術に酔う!
    はんなりさん

    おはようございます。
    いつも有難うございます。

    雲蝶の作品、写真撮影が出来ず、パンフレットなどでの紹介となり残念です。

    少しでも、その素晴らしさを感じていただければ嬉しいです。

    機会がありましたら、実物をご覧いただき、酔って頂きたいと思います。

    morino296
  • 豚のしっぽさん 2012/04/26 09:27:21
    日本の芸術☆
    296さん(^−^)おはよぉございます

    こちらの飾り障子は、本当に見事ですね
    大きくして しばし見惚れしまいました

    越後三山☆
    奈良には・・・大和三山

    雄大なお山を眺めるのは大好きです
    そして登りたい衝動にもかられます

    「三間四方の吊り天井に施された雲蝶終生」
    これまたお見事!!!
    こちらのはお色めも楽しめるんですね
    迫力あるなぁ〜


    外国ばかり目をやりがちですが・・・
    日本も素晴らしい!! と再認識♪


       しっぽ

    morino296

    morino296さん からの返信 2012/04/27 07:07:13
    RE: 日本の芸術☆
    シッポさん

    おはようございます。
    いつも有難うございます。

    飾り障子、素晴らしいですね。

    雲蝶の作品、どれも素晴らしく、
    観に行っくだけの価値がありました。

    雪国に逗留し、こつこつと制作したのでしょうね。

    酒・女・博打が好きだったそうです。

    morino296

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