2011/07/14 - 2011/07/14
74位(同エリア127件中)
まみさん
2011/07/14木 ロリ地方のアラヴェルディ周辺の教会巡り(車とガイドチャーター)
・アパランで焼き立てパン屋さん
・ヴァナゾル(ロリ地方)でコーヒーブレイクと少しだけ散策
・オズン教会
・サナヒン修道院(世界遺産)
・ハグパット修道院(世界遺産)
・アフタラ城塞跡と教会
【エレヴァン泊:ホテル・アララト(Ararat)】
起床:7時45分
本日の出発時間は10時なので、さほど早起きしませんでした。
朝、目を覚ましたら、すんごい肩が凝っていました。いまにして思えば、これは、最終日にホテルの冷房で腰が固まってしまって動けなくなる、予兆だったのでしょうか。
朝食:8時15分〜8時45分
ホテルのバイキング式の朝食です。いつも朝食はたぁっぷりとって、ランチ抜きでぶっづけに観光します。
本日はガイドさんとドライバーさんと一緒なので、ランチ抜きということはないだろうから、三食たっぷり食べたら胃がもたれるかなぁ……と思わなくもなかったけれど、それは杞憂でした。ランチ抜きでぶっつづけに観光しましたから。
ホテルの朝食の写真とレポートはこちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその3:ホテルと朝食編<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586294/
出発:10時30分
出かける仕度をしているときに、ガイドさんから電話があり、都合があって、出発を30分延ばしてくれないか、と言われました。もちろん、承諾しました。というか、承諾するしか、選択肢はありません。
遅れた理由は、予定していた車が事故ってしまい、代わりの車を手配する必要があったためでした。
ガイドさんは、その事故ったドライバー自身はたいしたケガもなくてすんだ、ということを車の中で電話を受けていました。ほっとしてやっと気が緩んだのか、そのときにはじめてその話を私に打ち明けてくれました。
アパランのパン屋さんへ:11時45分〜12時10分
エレヴァンからわざわざ買い出しに来るくらい、美味しいと評判のアパラン村のパン屋さんに案内してもらいました。
予定外でしたが、ガイドさんの方からの予定外の提案は、趣味にあわないところとはっきり予測できるもの以外は、基本的に断らないようにしています。
というのも、前に一度、断ったとき、帰国後にガイドさんが提案した場所のことを知り、行っておくべきだった、と後悔したことがあるからです。
中には、車とガイドさんをチャーターしていて融通がきくからこそ行ける場所もあります。
そういう寄り道は、ガイドさん自身が用があるせい、ということも、もちろんよくあるのですが、未知の場所は何が自分にとって面白いか、ウケるか、分からないです。チャンスはつぶすべきではないでしょう。
アパランのパン屋さんの写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその7:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587131
ちなみに、アパラン村は、水道の水がそのまま飲み水になるくらい、水がきれいなところだそうです。
ヴァナゾルでコーヒーブレイク:13時40分〜14時50分頃
ヴァナゾルはロリ地方の中心の街です。
ガイドさんが、新しくできる予定の家族経営のホテルを下見に行きたいというので、承諾しました。ついでにヴァナゾルの街がちょっと見られるのも、いいかもしれない、と思ったからです。
結局、これといって観光ポイントになるようなものが見られたわけではなかったのですが、居心地良さそうな地方都市でした。このときまで天気が良かったので、街は明るく見えました。
ホテルは、キッチンも備わったホステルでした。2部屋しかありませんが、一部屋がとても広いので2家族なら泊まれるでしょう。とてもステキなホテルでした。
ロリ地方の4つの修道院の見学時間
・オズン教会:15時5分〜15時20分
・サナヒン修道院:15時55分〜16時20分
・ハグパット修道院:16時55分〜17時10分
・アフタラ城塞跡:17時55〜18時10分
サナヒン修道院は敷地内にいろんな建物があったので、見学時間は一番長くなりました。
私が現地で車をチャーターして回っても、ゆっくり回ったとしても、おそらくこんなものでしょう。
この旅行記の主題であるアフタラ城塞の教会では、もっと時間をかけていたかと思ったのですが、教会自体はそんなに大きくありませんでした。
サナヒン村のレストランで夕食:18時40分〜20時20分
最後のアフタラを見学し終わった後、ガイドさんお薦めのレストランで夕食をとってからエレヴァンに戻ることになりました。
そのレストランは予約が必要だというので、ガイドさんが車の中から携帯で電話していました。
村はずれにあったのでいつも客が来るとは限らず、ふらっと寄っただけでは、急に食事の仕度ができないということでしょうか。
レストランと夕食の写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその7:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587131
エレヴァンに向かう:20時30分頃
スピタク峠にさしかかる:22時
エレヴァンのホテルに到着:23時25分
エレヴァンに向かって出発した20時半すぎ、すでに日没を迎え、西の彼方の空が赤く染まっていました。
スピタク峠にさしかかったときは、もうあたりは真っ暗で、満月ドライブとなりました。
帰りにスピタク峠の様子の写真を車窓から撮りたいとひそかに楽しみにしていたのですが、それはあきらめるしかありませんでした。
真っ暗な夜道のドライブでは、車窓の外の景色を全然楽しめなかったのも残念でした。スピタク峠を過ぎた後は、エレヴァンに着くまで、街灯がまったくない田舎道が続きましたから。
ドライバーさんは時々眠そうにしていたのが気になりましたが、エレヴァンまで無事故で、3時間で戻りました。
かくいう私は、月夜になった後から真っ暗な夜道の中、ガイドさんがもう一度アパランに寄ったときまで、車の中でぐうぐう居眠りしていました。
アパランのパン屋さんは24時間営業だったので、23時過ぎでも、美味しいパンを買いに行く人々で、昼間ほどではないけれど賑わっていました。
「アフタラ城塞と修道院/Akhtala
アラヴェルディの北東18km、アフタラ村に近くにある修道院。10世紀にバグラト朝の分家である、豪族のキュリキャン家が築いた城塞の中に、13世紀のスルプ・ゲヴォルグ教会が残る。また、城塞西側のスルプ・アストヴァツァツィン教会はフレスコ画が豊富で、保存状態もよい。(後略)」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)
※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
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ハグパット村と村のバス
バスはてっぺんにボンベみたいなのを乗せています。
東欧の田舎のバスでは時々見られました。
ガソリンタンクだったかな。
背後の村の建物は、いかにも旧ソ連チックでした。 -
頭上にそびえる奇岩群
村に着いてから目的地まで、まだもう少し車で進みました。 -
周辺から迫る岩山・その1
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周辺から迫る岩山・その2
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アフタラの教会の鍵を持つ村人の家
教会はふだんは鍵がかけられています。
Lonely Planetには、単に、教会を見たいから開けてください、と頼めばよいと、と書かれてありましたが、おばさんは英語を話せるかどうか分かりません。可能性は低そうです。
私のガイドさんはアルメニア人なので、おばさんはアルメニア語でガイドさんとお話をしていましたし、おばさんの話はガイドさんが通訳してくれました。 -
アフタラ城塞の案内図
1:城壁
2:13世紀の塔のある門
3:教会跡
4:13世紀の単廊式教会
5:2フロア分ある食堂
6:浴場跡
7:ポルティーコ(屋根付・吹放ちの玄関先の柱廊)
8:アストヴァツァツィン(聖母)教会
9:礼拝堂 -
アフタラ城塞の門(13世紀)
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メインのアストヴァツァツィン(聖母)教会
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ざくろのある彫刻
あー、背景に入った教会の位置がまずくて、てっぺんのざくろが目立ちません(苦笑)。 -
横から見た城門
塔があったことがよく分かります。 -
さらに横から見た城門
当時の建物の壁がいかに分厚かったかがうかがえます。 -
教会と周辺の景色
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斜面に展開する村
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アフタラ城塞を見守る山々
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草ぼうぼう@
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城門と背後の山並み・その1
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城門と背後の山並み・その2
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つわものどもが夢の跡───といった風情!?
といっても、ここは戦場だったわけではないですけどネ。
教会の浮彫装飾はなかなか豪華です。 -
ポルティーコの美しい浮彫
まるで古代の宮殿のようです。 -
ポルティーコ部分
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教会入口
扉は新しく付け替えられたものだと思いますが、それでもいいかんじに飴色になっています。
そして回りの装飾のシンプルながら美しいこと! -
アーチの下の美しい半柱に注目
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教会を背に、城門を振り返り
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中に入って息をのむ
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目が不自由な人のための点字の解説もあり
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十字架型構造の教会で、入口を背に向かって右の側廊のフレスコ
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向かって右の側廊の中心となるフレスコ───キリスト復活場面
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十字架型構造の教会で、入口を背に向かって左の側廊のフレスコ
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主祭壇と背後のフレスコ・その1
1番下の列は、いかにも正教会の聖人らしい服装の聖人たちが描かれています。
でも、主祭壇がイコンの壁のイコノスタシスで覆われていないので、正教会というわけではないですね、アルメニア教会は。 -
主祭壇と背後のフレスコ・その2
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主祭壇と背後のフレスコを少し右から見たところ
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主祭壇の背後の窓の上のフレスコ
何の場面かよく分からないですが、天国にいるキリストと、お伺いをたてる聖人たち、というふうに見えます。 -
入口側の様子
赤い服のガイドさんは教会の鍵を管理しているおばさんと話をしています。 -
ドーム天井
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入口側のフレスコを見上げる
聖母マリアの姿があります。 -
アーチのフレスコ───くまなくぎっしり!
おフロに入っているように見える聖人たちは、おそらく熱湯で拷問されて殉死したのではないかと思いますが……ほんとにおフロに入っているんだったりして@ -
十字架型構造の教会で、入口を背に向かって右の部分の壁を横から見上げたところ
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向かって右の側廊の入口側に近い方の壁
天国に受け入れられた聖人たちでしょうか。
両手を広げた全能のキリストに庇護されているようです。 -
天使の梯子が見える
旧約聖書のヤコブの夢に出てくるやつではないかと思います。 -
入口側から側廊にかけて
-
窓の上の部分に描かれた聖人たち・その1
この部分は地の色のブルーがよく残っていました。 -
窓の上の部分に描かれた聖人たち・その2
あー、一部、壁がはがれているのが、惜しいです。 -
窓の上の部分に描かれた聖人たち・その3
白ひげの聖人もいっしょに。 -
窓の上の部分に描かれた聖人たち・その4
側廊に2つずつあった4つの窓の上には、こうして全部に、見下ろす聖人たちの顔が描かれていました。
というか、顔部分だけアングルが変わって見下ろしているように見えていました。 -
入口側のフレスコの聖母マリアが描かれたあたりに注目
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こちらの窓の上の部分に描かれているのは天使らしい
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入口側の聖人たちのフレスコ
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下から見上げたアフタラの教会と城壁
4つの教会を見学し終わった時点で、18時10分でした。 -
このアフタラの教会で管理人のおばさんから買ったアフタラのポストカードの写真・その1
上から見た様子です。
右にある小さな建物は、13世紀の単廊式教会です。中は見学していません。 -
このアフタラの教会で管理人のおばさんから買ったアフタラのポストカードの写真・その2
アフタラを見上げたアングルです。
こういう青空を背景に撮りたかったです。 -
途中で再び見えたアラヴェルディの町
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サナヒン村のレストランで夕食をとったあとにエレヴァンに戻る車窓から
20時30分すぎに、サナヒン村を出発してエレヴァンに向かいました。
サナヒン村のレストランで食べた食事の写真と感想は、こちらのハイライト旅行記にまとめました。
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその7:食べ物編(ホテルの朝食以外)<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10587131 -
21時30分、スピタク峠までまだまだ
帰りの車窓からスピタク峠の写真を撮るのを、ひそかに最後の楽しみにしていたのですが、その前に日没を迎えてしまいました。 -
どんどん日が沈む
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向かうスピタク峠のある山陰
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22時、スピタク峠に差しかかる
この後は、満月ドライブとなりましたが、さすがに車窓からは何も撮影できませんでした。
車窓の外の景色どころか、車のヘッドライトで照らされた道路以外、真っ暗な中でのドライブなので、さほど歩いていないはずなのに眠気に襲われて、ぐうぐう眠ってしまいました。
そして、エレヴァンのホテルに着いたのは23時25分でした。
13日目(最終日前日)の旅行記へとつづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- eahawkさん 2012/04/16 15:43:58
- こんにちは!!eahawkです。
- まみさん
今回も素晴らしい!!
確かに、ポストカードのような晴天も綺麗ですが、曇天に映える古城や教会とても素敵です。
曇天の方が、何となく歴史的な思考とマッチするような気が僕はします。
中に入っての、素晴らしい彩色のフレスコ画。何とも言い様のない雰囲気で素敵です。
eahawk
- まみさん からの返信 2012/04/16 21:33:13
- RE: こんにちは!!eahawkです。
- eahawkさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ロリ地方めぐりでは曇天で晴天に恵まれなかったことで結構がっかりしたのですが、かえって雰囲気があると言っていただけて嬉しいです。
それに、あとからよく考えたら、このアフタラの教会の壁画など、強い光が内部に差し込んでいたら、光と影のコントラストが強すぎて、きれいに写真は撮れなかったかもしれないですね。
実は外側の壁に描かれたフレスコが圧巻の、ルーマニアのブコビナ地方の修道院などそうでしたから。
こうやってゆっくり旅行記を作成していると、現地での感動とは違う、じわじわとくる感動もありますねぇ。
eahawkさんのコメントのおかげでもあります。
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