2011/07/03 - 2011/07/03
57位(同エリア87件中)
まみさん
興味を抱いたきっかけは、あちこちで拾ってきた断片的なもの。
きっと最初は、ずっと前(1998年)に旅行したイスラエルで、4区に分かれたエルサレム旧市街に、キリスト教徒地区、ユダヤ人地区、ムスリム地区と並んで、アルメニア人という単体の民族の地区があるのを不思議に思ったこと。
最近では、2009年のウクライナ旅行中に、アルメニア教会を見学したときに、なら、アルメニア本土のアルメニア正教の教会ってどういうんだろうと思ったこと。
そして、日本で開催されたロシア美術展を見に行ったときに、グルジアのプリミティブ画家ピロスマニの絵を初めて知ったとき。
さらに去年、よく日本に来日する世界的に有名なグルジア出身のバレリーナのニーナ・アナニアシヴィリ率いるグルジア国立バレエの来日公演を見に行って、彼女が校長を務めるグルジア国立バレエ学校の建物と一緒に会場に展示されていた、グルジアの首都トビリシや世界遺産の町ムツヘタのパネル写真を見たとき。
少しずつ少しずつ私の中で、アルメニアやグルジアってどんな国なんだろう、という興味がたまっていった気がします。
そして実際にフォートラベルやmixiなどで、アルメニアやグルジアを旅行している人の旅行記を見て、刺激を受けたせいもあります。
去年2010年の年末に、今年2011年の夏の旅行先はどこがいいかなぁと夢想したときに、ふと、アルメニアやグルジアに行けないだろうかと思いついたのは。
私でも旅行できるだろうか、と可能性を探るため、図書館で「地球の歩き方」を探したとき、「ロシア」の巻末におまけのようにページがあるコーカサスの国々というのが、アゼルバイジャンを含むこれら3カ国のことだと、初めて知りました。
当然、「地球の歩き方」の情報では足りなかったので、Lonely Planetを購入してしまいました。
それが、実は2010年12月28日のこと。
渋谷文化村のオーチャードホールで上演されるレニングラード・バレエ団の公演を見に行くついでだったので、日付をはっきり覚えています。
そんな風に少しずつゆっくりと私の中で温めていった今年の夏のコーカサス旅行計画。
3月11日の東日本大震災の直前には、すでに航空券をおさえていて、日程を詰め始めていたところでした。
なのに、あんな大災害が発生し、計画停電などで日常生活にも支障が出て、一時は、今年は海外旅行なんて行ってる場合でないのではないかと、あきらめかけました。
でも日常生活が少しずつ戻ってくると、いざ7月になったときに実は行けそうだとなったら後悔するだろうと思って。
いつも海外旅行を支えに一年で一番の繁忙期の春先から初夏の仕事のストレスを乗り越えていたので、今年はそのはりあいがなくなったら、めげそうだと思って。
なにより、自分もいつ、海外旅行どころではない状況に陥るかもしれないと思ったら、出かけられるうちに出かけたいと思って。
不謹慎ではないかと良心の呵責を覚えながら、いっそやめた方が罪悪感から解放されるのではないかと思いながら計画を進めていた時期もありました。
再びアイスランド火山が噴火してヨーロッパの一部の空港が封鎖されたり(去年ほどひどい事態にはなりませんでしたね)、7月の政府の節電計画の予告など、海外旅行の実現そのものが危ぶまれるのでは、と思うようなニュースにも、不安をかきたてられました。
というわけで、もしかしたら旅行の中で一番楽しいプラン中も、今回はそんなストレスもあったりしたものだから。
旅行前は、いっそ早く無事に旅行に出かけて、無事に観光をすませて、無事に帰宅して、夢のように過ぎてしまったとなつかしく旅の日々をふりかえる日が来ないか、と願ったくらいです。
しかしとうとう、そんな願いどおり、半年近くゆっくり(だらだら?)と計画してきたコーカサス旅行は、無事に帰宅して、夢のように過ぎてしまったと、なつかしく旅の日々をふりかえる日を迎えてしまいました。
でも本当に楽しかったです。
すっかり写真フェチになってしまった私は、写真がたくさん取れると満足度が高くなるのですが、今回の旅程はいつもの私の夏の旅行よりも少し短めの15日、正味12日半でしたが、一日の平均撮影枚数は実質200枚を超えて、記録を更新しました。
それらの写真を使ってまた何か月もかけてフォートラベル旅行記を作成していくつもりですが、今回のコーカサス旅行記も、まずはルートマップと簡単な旅程一覧をプロローグとします。
もう1つのブログ「まみ's Travel Diary」には、プランニングから帰国後直後の全体をふりかえっての感想やハイライト写真の記事を掲載中です。
ニフティのココログ「まみ’s Travel Diary」
http://mami1.cocolog-nifty.com/
<立案・準備編>
「今年の夏の旅行の予定:ゆっくりと計画中のコーカサス」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-78b9.html
「コーカサス旅行の手配手段:3つの代理店を利用」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-e3f1.html
「旅行人「シルクロード」が届いて、夏のコーカサス旅行のプラン大枠が決まった@」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-eb06.html
「夏のコーカサス旅行:アルメニア部分のターゲットが絞れたところで日程が固まる」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-57eb.html
「夏のコーカサス旅行の日程とルートマップ」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-4dac.html
「夏のコーカサス旅行:ゴールデンウィーク明けから代理店に手配を開始」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-4d95.html
「グルジアの旅行代理店にコンタクトしてもすぐに返事が来なくてやきもき」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-d039.html
「コーカサス旅行手配その後&出発を前にして」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/06/post-be80.html
<帰国後の感想(掲載中)>
「2011年コーカサス3カ国旅行の全体の感想(前編)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-80ee.html
「2011年コーカサス3カ国旅行の全体の感想(後編)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-c880.html
「2011年コーカサス3カ国旅行のガイドさんたちと日本の話題」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-acd5.html
「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html
「2011年コーカサス3カ国旅行で撮ってきた写真の分析(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-82b6.html
「2011年コーカサス3カ国旅行こぼれ話」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-5989.html
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライト写真集:アゼルバイジャンのバクー編」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-c262.html
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライト写真集:グルジア編」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-e10f.html
「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライト写真集:アルメニア編」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-45dd.html
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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コーカサス3カ国ルートマップその1
コーカサスの場所はおおざっぱにいうと、東はカスピ海、北はロシア、南方面はイランとトルコ、そして西は黒海に囲まれたところにあります。
グルジアの黒海沿岸地方、この地図の上の方は、今度のオリンピック開催地のソチがすぐそばです。
でも海より山の方が好きな私は、黒海のリゾート地などは計画に入れませんでした(笑)。
コーカサスまでの往復は、モスクワ経由でアエロフロートを利用しました。
番号の説明
1:アゼルバイジャンの首都バクー
2:グルジアの首都トビリシ。バクーから寝台車移動。
3:トビリシから自力で日帰りした世界遺産の町ムツヘタ
4:ガイドと車チャーターでトビリシから日帰りした、グルジア軍道
5:トビリシから軽装で1泊旅行したグルジア第二の都市クタイシ
6:ガイドと車チャーターでトビリシから日帰りした、ダヴィド・ガレジ修道院
7:アルメニアの首都エレヴァン。トビリシから寝台車移動。
8:エレヴァンから自力で日帰りした世界遺産に町エチミアジン
9:ガイドと車チャーターでエレヴァンから日帰りした、セヴァン湖のノラドゥズ村
10:ガイドと車チャーターでエレヴァンから日帰りした、ロリ地方
※高度は、オリジナルの地図の単位はフィートなのでざっくりメートル換算してみると、薄茶色部分は海抜約914〜2100m、焦げ茶色のところは約2100〜3300mくらいです。 -
コーカサス3カ国は物価が安いので、その気になれば旅費を抑えることができます。
ただ、首都以外のめぼしい観光地は公共交通機関が発達していないところにあるので、予定どおりに確実に行きたいと思うと、旅行代理店を通じて車とガイドをチャーターすることになります。
少し度胸があればタクシーをチャーターして回るのでもよいですし、タクシー代はとても安いし、コーカサスの運ちゃんたちは外国人相手にぼろうとする人が少ないようなので、わりと安心してチャーターできます。
もっとも英語が通じないのがふつうなので、あちこちにまとめて出かけたり細かな交渉をしたりするのは難しいでしょう。
英語よりもロシア語の方が通用するので、ロシア語ができるトラベラーなら大丈夫でしょうけど。
また、アルメニアとアゼルバイジャンはビザがいります。
アルメニアのビザはあらかじめネットでe-visaをとることも可能ですし、空路でも陸路でも簡単にビザがとれそうでした。
ただアゼルバイジャンの方はロシアと同じく招聘制度で、ホテルの予約や支払証明などがきちんとそろっていないとビザが下りないようです(プラン中の2011年6月現在)。
コーカサス旅行を少しずつ立案しながら、それでもやっぱり国内の花撮影散策に出かけたかった私は、ビザやホテルの手配なども、代理店を通じてラクしました。
というわけで、旅費はむしろ高くついていました。
コーカサスでは、もしかしたら旅費はうんとと安くできるか、あるいはかなり高くつくかのいずれかになりがちで、私のように、英語がよく通用してインフラが整っているところならすべて自力でできるのに、と思うようなトラベラーが快適でスムーズな旅行をするのに抑えた旅費ですませるのは、ひょっとしたらまだ難しいかもしれない、と思いました。
それでも行きたかったんですもん@
とはいえ、ホントは2人以上のグループなら、車とガイド代もホテル代も割安になるから、かなり旅費をおさえられたでしょう。
でも、回りの多少は旅行好きの知り合いはみんな、「コーカサスってどこだっけ?」と興味ある人を見つけることはまず無理でした。
というか、コーカサスがどこにあるか、私だって旅行を計画するまで知りませんでした(苦笑)。 -
国別マップ:アゼルバイジャンで訪れたところ
<旅程一覧(簡易版)>
2011/07/03日
成田発モスクワ経由バクー着(7/04の0時45分)
(バクー泊:ホテル・オールド・シティ・イン)
2011/07/04月
バクー(アゼルバイジャンの首都)市内観光
(トビリシ行きの一等寝台車)
3カ国をまわるとしたら、アゼルバイジャンIN、アルメニアOUTが無難なようです。
アゼルバイジャンではアルメニアの出入国スタンプがパスポートに押印されていると国境のパスポートコントロールでなにかとうるさいかもしれないというので(アルメニアとのナゴルノ・カラバフ自治共和国をめぐる紛争ではアゼルバイジャンが事実上敗戦側になるからではないかとの話)。 -
国別マップ:グルジアで訪れたところ
2011/07/05火
トビリシ(グルジアの首都)市内半日観光
(トビリシ泊:ホテル・ティフリス・パレス)
2011/07/06水
ムツヘタへ日帰り観光&トビリシ市内観光
(トビリシ泊:ホテル・ティフリス・パレス)
2011/07/07木
グルジア軍道(車とガイドチャーター)
(クタイシ行きの二等寝台車)
2011/07/08金
クタイシ郊外のサタプリア公園、ゲラティ修道院、モツァメタ修道院めぐり(車とガイドチャーター)
2011/07/09土
ガイドとクタイシ(グルジア第二の都市)半日観光
(トビリシ泊:ホテル・ティフリス・パレス)
2011/07/10日
ダヴィド・ガレジ修道院(車とガイドチャーター)&トビリシ市内観光
(トビリシ泊:ホテル・ティフリス・パレス)
2011/07/11月
トビリシ市内観光
(エレヴァン行きの一等寝台車)
今回の旅程では地方都市一泊旅行を組み入れたグルジアが一番長くなりました。
それでも、もっと日程を組めたら、西の山岳地帯のスワネティ地方などにも足を伸ばしたかったと思うくらいです。 -
国別マップ:アルメニアで訪れたところ
2011/07/12火
エレヴァン(アルメニアの首都)市内観光
(エレヴァン泊:ホテル・アララト)
2011/07/13水
エチミアジン日帰り&エレヴァン市内観光
(エレヴァン泊:ホテル・アララト)
2011/07/14木
ロリ地方のアラベルディ周辺の教会巡り(車とガイドチャーター)
(エレヴァン泊:ホテル・アララト)
2011/07/15金
ガルニ神殿、ゲガルト修道院とセヴァン湖のノラドゥズ村(車とガイドチャーター)
(エレヴァン泊:ホテル・アララト)
2011/07/16土
エレヴァン市内観光&午後出国
(機内泊)
2011/07/17日
成田着10時20分
* * * * * *
今回の旅行も幸いなことに、多少のハプニングはあれど大きなトラブルに遭うことなく、結果オーライで無事にすみました。
と、出国前夜にホテルで早くも全体の感想をドラフトしていたのですが……。
疲れていたせいか、そのまま仮眠をとってしまったあと、真夜中に目が覚めたら、なんと、腰が固まってしまって起き上がれなくなってしまいました!!
この腰痛、というか、腰が固まる症状のせいで、ずっと前に一週間も仕事に行けなかったときがあります。
あれ以来、用心していたはずなに。
あのときに医者でレントゲンをとってもらった診断によると、私の背骨は、骨と骨の間の軟骨がすりへっていて(椎間板症)、背骨もすでに少し曲がっているため、何かが原因でこんな風に背骨を動かしにくくなる症状が起きてしまうのだろうとのことでした。
もう一生治らず、症状を悪化させないようにずっとつきあっていかなくてはならないのです。
だから、たぶん、日中の観光で暑かったので、ホテルのクーラーで涼んだときに体を冷やしすぎてしまったのではないかと思い、まずは這うようにしてバスルームに行って、あついシャワーを腰に当てました。
それから、こんなときのために、いや、こんなことにならないように持参して使っていた腰痛対策グッズを駆使しました。
そのときはだいぶよくなって動けるようになったものの、一晩寝たらまた腰が固まって起き上がれなくなってしまいました。
ヘタすると帰国できなくなるかもしれません。
これは安静にしているよりは、動いた方が良いと判断し、出国日の午前に予定していたミュージーアム見学へは、予定どおり出かけました。
体を動かすたびにおしりや背中にへんな力が入って、ワン・ブロック歩くだけでぜぇぜぇと息があがってしまい、何度引き返そうと思ったかしれやしません。
でも、がんばった甲斐はあって、ミュージーアムに着く頃には、腰痛はあったものの、なんとかふつうに歩けるようになりました。
おかげで、立ったり座ったりの動作ではいちいち悲鳴をあげそうなのは変わらなかったものの、傍目ではきっとふつうに動作していたように見えたろうと思います。
もちろん、予定のフライトで無事に帰宅できました。
飛行機の中の空調は心配だったのですが、時々腰を動かしたりしていたので、寝ているよりは、症状が悪化しないですみました。
帰国翌日も、目が覚めたらやはり腰が固まってしまったのであせったけれど、祝日だったので通いつけの医者はやっていません。
なので、近所の温泉のマッサージ浴に必死に当たったところ、ほぼ症状が治りました。
温泉効能、あらためて見直しました@
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